本編どうぞ!
次の日 原田家
ピピピピ ピピピピ
廻「ふぁー、もう朝か...よく寝た...」
目覚ましの音で起きる。
着替えてから朝ごはん食べるか...
数分後
リビングに降りてくると先に綾と灯が起きていた。
廻「おはよう。」
灯「おはよう」綾「おにいー、おはよう!」
廻「早いな、二人とも。」
灯「廻が遅いだけだよ。」綾「そうそう、遅いよ、おにいー。」
廻「ん?何かお前ら昨日より距離が縮まってないか?」
灯「...あー、まあ、いろいろあったんだよ」
綾「そうそう、ま、おにいーには内緒の話だよ」
廻「何だ?そりゃ」
綾「んー?灯お姉ちゃんがおにいーがす...」
灯「ストープ!!綾ちゃん、二人だけの内緒だよ?」
...? まあ仲良くなったんなら良かったな
実「あら~おはよう。しゃべるのもいいけど、皆早く食べないと学校間に合わないわよ~?」
廻「そうだな。ご飯食べて学校行くか」
数分後 通学中
あれから準備を終えて俺たちは大学に向かっていた。
すると不意に灯が口を開いた
灯「…ねぇ、今回のこと改めてありがとうね」
廻「どうした?急に?」
灯「いや、まだお礼をいてなかったからね。改めて」
廻「...お礼なら解決してからしてくれ。」
灯「...そうだね!」
いよいよだな。
早く解決して灯を安心させてやるか…
そう考えながら校舎を出て大学の駐車場に着くと先に弘人と玲央が車で待っていた。
弘人「お、来たか。いよいよだな。」
廻「あぁ、今日決着着けよう。」
そうして俺たちはオーナーの音楽スタジオに行った
数分後 音楽スタジオ
チリーンチリーン
裕次郎「お、来たな。」
廻「悪いなオーナー、店使わせてもらって」
裕次郎「気にするな。1日くらいなら大丈夫だ。」
信条「待ってたぞ。もうみんな揃ってるぞ」
そうして回りを見るとこの件の関係者が集まっていた。
まあ、信条さんに集めてもらったから当たり前だけど。
じゃ、早速始めますか。
廻「皆さん集まってもらってありがとうございます。今日はある話があって皆さんに集まってもらいました。」
武「おい、兄ちゃんよ。俺はそこの姉ちゃんに用があって来たんだ。悪いが時間もないから帰らせてもらうぜ」
信条「まあまあ、話を聞くぐらい良いでしょう?それとも何か後ろめたいことがあるのか?」
武「…ッチ」
舌打ちすると渋々といった様子で納得した。
廻「では、始めますね。で、集まってもらったのは皆関係者だからです。まずは灯さんが受けたストーカー事件から話しますね」
翼「!」
...翼の方を見ると分かりやすく動揺してやがる
廻「ま、単刀直入に言いますね。これは翼さん。あなたですね?」
翼「はぁ?何で俺がそんなことしなきゃなんねぇーんだよ!」
…やっぱり簡単には認めないか。まあ、すんなり認めるならこんな苦労はしないか
廻「はぁ、仕方ないですね。あなたが灯さんの玄関に置いた物や買い物をした店の監視カメラを見ればすぐに分かりますよ?」
翼「はぁ!?それだけじゃ、証拠にならねぇーだろがよ!」
廻「勿論それだけじゃないですよ?灯さんのマンションのエレベーターの監視カメラ、それにあなた灯さんの部屋の前にも防犯対策にカメラを置いているからすぐに分かりますよね?」
玲央「それにSNSを遡って見たけど月本さんがストーカーを受け始めた時期にある女性に執着している様子が投稿されてました。その女性の特徴も月本さんと合いますよ?」
翼「違う、俺はストーカーじゃない!そうだ、愛ゆえの行動だったんだよ!」
廻「ハッ!笑わせるな。そんな一方的なものは愛って言わねえんだよ!お前灯がどれだけ不安だったか分からねぇのか!」
翼「くそーー!」
信条「はい、暴れない!」
翼が暴れだすのを信条さんが押さえつける
廻「信条さんナイス!」
とりあえず、ストーカーの件は片付いたな...
廻「さて、ストーカーのことはこれで終わりました。次はここらで目撃されている不審者のことです。」
廻「ここから響さんが聞きたがっていることが聞けると思いますよ?」
響「ほう!それは期待ですね。」
廻「で、話を戻すとその不審者のことなんですが、俺の考えでは、あるものを見られたから目撃者を排除しようとしていると思っています。」
響「それはもしかして…」
廻「えぇ。恐らく、麻薬の取引現場を見られたんでしょうね。だから、その目撃者であるそこの灯さんを探していた。」
廻「で、大寅武さん、あなたは最近ある女性を探していたみたいですね?信条さんに調べてもらってあなたのグループの人に聞き込みをしてもらいました。」
信条「あぁ。したっぱのうちの一人が証言してくれている。で、あなたがその女性を翼に連れてこいと命令しているところも見たと言っている」
武「…ッチ、それがどうしたんだ?まさか俺が麻薬の取引に関わっていると?」
廻「その通りですよ。あなたは麻薬の取引をしていた内の一人ですよ。」
武「おい、兄ちゃん、そこまで言うなら証拠はあるんだろうな?」
廻「勿論ありますよ。じゃ、そこも話していきますね。まず、翼さん。武さんに灯を連れてこいと言われたんじゃないんですか?」
翼「し、知らねえよ。」
…やっぱり言わないか。仕方ない。…
翼「ストーカー以外の罪を重ねたいなら黙っていてもいいですけど?」
考えること数分後にゆっくり言った。
翼「…ッチそうだよ!武さんに連れてくるように言われたよ。これでいいか!?」
廻「えぇ。これで証言が取れましたね。」
これで準備完了。あとは仕掛けるだけだ。
廻「で、生徒手帳も届けたのも武さんでしたね?」
武「…だから?まさかそれだけで疑ってるのか?」
廻「いや、まだありますよ。あなた今日もだけど、何でネックウォーマー着けてるんですか?」
武「何だ、兄ちゃん、人のファッションまで口出しするのか?」
廻「いや、普通なら気にしないですよ。でも、武さんが警察署に生徒手帳届けた日は確か4月なのに初夏並みの暑さを記録した日ですよね?警察の方も覚えてましたよ?そして、焦っていたとも」
廻「それらを踏まえるとでてくる答えは一つ。ネックウォーマーをしているのは注射の跡が残っているのを隠してるから。違いますか?」
廻「ま、それは後で確認するとして、肝心のもう一人の取引の相手だけど、、、」
弘人「おい待て。武はともかく、翼は灯ちゃんの住所知ってたんだろ?それなのに何で武に教えなかったんだ?」
…なるほど、次の話に進む前にそこの疑問を解消しておくか。
廻「あぁ、それは俺の仮説でしかないけど、翼が教えたくないじゃないか?」
玲央「知られたくなかった?」
廻「そりゃ、確かに最初は武も教えろと迫ったはずだ。けど、ストーカーしているほど、灯に執着していたんだ。自分のグループのリーダーとは言え簡単に情報を話したくなかったんだろ。武は、なかなか連れてこない翼にイライラしてただろうな。」
廻「だから昨日ついに堪忍袋の緒が切れて、連れてこいと脅したんだろうな。連れてこないと『何か』をするとか言って。だから昨日は仲間もつれて強引にでも連れていこうとしたんだろうな。」
弘人「けど、それでもすぐに連れていけたはずだよな?」
廻「翼がすぐに連れていこうとしなかったのは、自分が疑われるのが嫌だったんだろ。自分がストーカーしていたのはコンビニの店長や周りの人は知っていたから、いきなり灯が居なくなると自分が真っ先に疑われると思って慎重になってたんだろうな。ましてや最近は不審者も出ていたわけだしな」
弘人「なるほど、翼なりに考えて動いていたってことか。」
廻「あぁ。で、話を戻すぞ。で、取引をしていたもう一人だけど、それはあなたですよね、加賀響さん?」
響「…まさか、真相が聞けると思ったのに犯人に疑われることになるとは。ベタな反論ですが証拠はあるんですか?」
廻「勿論ありますよ。まず、ここらで浸出している不審者はあなたですよね?」
響「…ほう」
廻「あなたは武さんとの取引を灯に見られて写真を撮られた。それには相当焦ったはず。でも、灯が生徒手帳を落としたからすぐに情報が分かると思った。けど、さっきも言ったように翼さんがなかなか連れてこないからしびれを切らして自分から探すことにした。早くしないと目撃者が警察に行って女性を提供するだろうからな」
廻「翼から事前にコンビニにでバイトをしていることは聞いていたから、佐々野木大学への通学路やコンビニといった灯が通りそうな場所で、灯の特徴と似た佐々野木大学の女性を拉致していた。」
響「なるほど。犯人がとる行動として筋は通ってますね。でも、それが?私とは何の関係もないじゃないですか?」
廻「響さん、あなた。何で取引相手が男だと分かってたんですか?」
響「そんなの写真を見れば分かりますよ。」
廻「そうですか。じゃ、灯、皆に例の写真を見せてくれ」
灯「わかった。写真はこれです。」
そういって灯は皆に写真を見せた。
響「!」
…動揺しているな。どうやら写真を見て気づいたようだ
廻「…気づいたようですね。そう、写真からは取引の相手が男か女だと分からないんですよ?なのに何故相手が男だと自信を持って言ったんですか?」
響「…」
廻「それに写真の場所は外灯が少なくて夜になると暗いから近づかないと顔は見えませんよ。それに写真はマスクやフードで隠してるので見えないし、服装も男性が来ていても、女性が来ていても違和感がないので、性別が特定できないんですよ。なのに、響さんはあの時ハッキリと男と言ったんですよ」
響「あぁ、忘れてました!俺も友達から男だって言うことを聞いたから、男って言ったんですよ。」
廻「それこそ、ありえませんね。だってこのことまだ情報公開してないから。」
廻「ですよね、灯、信条さん?」
灯「うん。警察署に写真見せに行ったとき警察の人から家族に危害が加わるといけないから言わないようにって言われたよ。」
信条「警察の対応も情報が漏れるといけないからマスコミ関係には公表してないぞ。」
響「!?」
廻「それなのに何で麻薬の取引のことや相手の性別を知ってたんですか?」
響「…」
♪♪♪
信条「悪い、電話だ。」
信条「俺だ。…おう、それでどうだった?…そうか、分かった、ありがとう。」ピッ
信条「たった今例の鑑識が終わった。結果はお前の言うとおりだったぞ。」
廻「そうですか。ありがとうございます。」
廻「たった今動かぬ証拠がでましたよ。」
響「!」
…ここで初めて動揺したな。今がチャンスだ
廻「響さん、写真を撮った灯も焦って生徒手帳を落としたけど、焦っていたのは灯だけじゃないんですよ?」
響「…どういうことです?」
廻「実はあなたと別れたあともう一回佐々野木公園を探してみたんですよ。」
弘人「お前、あのあとそんなことしてたのか。何だよ、俺たちも誘えよ!」
廻「悪い。公園にだけじゃなくてほかにもやることがあったんだよ。」
廻「話を戻すぞ。写真に写っている腰掛けの椅子を調べたんだよ。そしたら腰掛け椅子の間に何か液体が入ってる袋が落ちていたんですよ。そして信条さんに鑑識を頼んでいたわけで、その結果がたった今きたわけです。」
信条「結果は廻の考え通りだったぞ。中身の液体は麻薬。注射して接種するタイプのだな。そして、その袋から響さんの指紋がでてきたよ。」
信条「それに、佐々野木公園から一キロ離れた場所にある駅の監視カメラにトイレで着替えてでてくるあなたの姿が映ってましたよ?そしてその後に公園の方に向かう様子も映してましたよ。」
廻「これで言い逃れできなくなりましたね?」
響「………」パチパチパチ
響「素晴らしい。まさかこんなガキどもにばれるなんてな!油断したよ」
廻「で、どうします?三人揃って自首しますか?」
響「まさか?なあ、大寅?」
武「あぁ、まだ捕まらねえ。捕まってたまるかー!」
そういうと武が近くにいた玲央に向かって殴りかかっている。
多分、ヒョロガリの陰キャだとでも思ったんだろうな、けど...
玲央「あぶねえ」
玲央がそういうと軽く避け、屈んで足を払う。瞬間武が顔から床に倒れていった
弘人「うっわ痛そう。」
響「よそ見してていいのかな!」
そう言いながら今度は響が弘人に殴りかかる。
弘人はそれを避け、響の後ろに回り、足払いして膝をつかせ、手を押さえる。
響「っ放せ!」
弘人「こっちもあぶねえな。」
廻「そう言いながら楽にいなすのな」
さて、これでひと安心か。…いやまだみたいだな。
翼「お、俺は捕まりたくねー!」
翼が信条さんを振り切り、逃げようドアに向けて走り出す
それを走って俺が追う。ドアの前でギリギリ翼の肩に手が届く。
翼「っくそが放せ!」
翼が殴ってきたので肩から手を放し避ける。
そして回し蹴りを顔に直撃させる。
翼「グハァ」
信条「おい、相手から手を出してきたとは言え手加減しろよ。」
廻「分かってる。ちゃんと手加減してるから大丈夫だよ。」
響「っ何なんだよ、お前らー!だいたい、その女がどうなろうがお前らにもかんけーねーだろが!!その女が写真を撮らなければ俺たちは人生堕ちずにすんだんだ!くそーー!」
…言葉遣いが崩れている。と言うかこれが本性か
廻「確かに関係はないな。けど、だからって俺たちは他人をほっとけなくてね。」
廻「それに、写真が撮られなければ人生堕ちずにすんだだっって?人に誉められないことしてるやつが何言ってんだよ。」
廻「ま、長く言うのも面倒だから手短に言うぞ。今度灯に何かしようとしたら俺達が許さない!覚えとけ」
そういうと三人は信条さんとその部下に連れていかれた。
廻「終わったな。」
弘人「あぁ、しかし、最後のセリフかっこよかったぜ!」
廻「茶化すな」
自分でも少し恥ずかしいことを言ったと思ってるんだから
三人で話していると灯が俺たちに近づいてきた
灯「三人ともありがとうね。やっと解決できたよ!」
廻「…どういたしまして」
…人に感謝されるってのも悪くねえな。何かむず痒いな
灯「もしかして照れてる?」
玲央「顔赤いぞ?」
廻「うるせ、ほっとけ。」
弘人「…はー、なるほど。さては感謝されるの慣れてないからどうしたらいいか分からないんだな!?」
だー!こういう時にばかり核心ついてきやがって
廻「…帰るか」
弘人「あ、誤魔化した。」
チョットマテヨ
ハァ…
ワタシモオイテイカナイデヨ
…まあ、人のために動くのも悪くねぇな
……昔はもっと人のために動けてたのにな
はい、本編見てくださってありがとうございます。
ここでちょっと事件の全体像がわからなかった人のために説明しますね。
事件の流れとしては、
響&武 麻薬の取引見られる
↓
探している女性を翼が知っているから連れてこいと命令される
↓
翼ストーカーになる
↓
しびれを切らして響、不審者になる
という感じです。
一話は今回で終わらせるつもりだったんですが、エピローグとしてもうちょっと続きます
では、次回また会いましょう!