では、どうぞ!
ある日 音楽スタジオ「TRY」
いつもの様にバイトをしていると弘人がやって来た。
弘人「おうおう、今日も働いてるな」
廻「お前は相変わらず元気だな」
弘人が落ち込んでいると逆に心配になるぐらい元気だ
廻「で、今日はなんの用だ?って言っても何もないんだろ?」
こいつはいつもなにもないのに「TRY」にくるからな。
弘人「まあな。…と言いたいところだけど今日はちょっと聞きたいことがあってな」
廻「何だよ、聞きたいことって。言っとくけど試験のための勉強なら学科が違うから他のやつに頼れよ」
弘人「違うっての。だいたい、勉強は日頃からやってるから試験なんて余裕だっての。」
…そういやそうだった。こいつ頭いいんだったな。確か佐々大でも上位の方だったな。本当にこいつは見た目とのギャップが凄えな…
廻「じゃあ、聞きたいことって何だよ?」
弘人「いやな、お前が俺と玲央と別れて帰った日あっただろ?その時何してたのか気になってな。」
なんだ、そんなことを聞きにわざわざ来たのか。…暇人すぎだろ…
廻「いいけど、何でそんなこと聞きたいんだよ?」
弘人「いや、特に理由はないぞ。ただ、気になっただけだ。」
…なんだそりゃ。まあ、いいや話すくらいなら
廻「はぁ、話し聞きいたら帰れよ…」
弘人「はいはい」
廻「はいは一回な。…そうだな、何から話せばいいのか。ま、俺もあのときは気になったから調べただけだからな。」
弘人「でも、あの日佐々野木公園は見ただろ?」
廻「それはざっと全体を見渡しただけだろ。それだけで分かったら苦労しないっての。」
弘人「まあな。でも、あの後また調べる気になったと。それは何でだ?」
廻「ん?あぁ、それはあそこで加賀響と会ったからだな。」
弘人「…お前もしかして会ったときから疑ってたのか?」
廻「まあ、確信はなかったけど、怪しいとは思ってたな。」
弘人「あの時じゃまだ判断材料は少なかったのにどうしてだ?」
廻「それはネックウォーマーだな。あの日の温度を思い出してみろ」
弘人「あの日の温度?……!」
気づいたみたいだな。実はあの日もそこそこ温度が高かった。
だからネックウォーマーしてるのが不自然に感じたんだよな
弘人「なるほどな。確かに今考えると不自然だったな。」
廻「加賀が調べてた場所も不自然だっただろ?ずっと同じ場所ばかり探してたからな。」
弘人「確かにそうだな。今思えばあの取り引きがあった場所を探してたのか。」
廻「そうだろうな。」
ま、それも見つけれなくて俺が麻薬が入った袋を見つけることになったんだけどな。よっぽど焦ってたんだろうな。
廻「これで気が済んだか?」
弘人「いや、もう一つあるぞ。お前、信条さんに連絡して佐々大に何か聞いてもらってたみたいだけど、何聞いたんだ?」
廻「ん?あぁ、そのことか。それは加賀が佐々大に在籍しているか聞いてもらったんだ。俺たち学生が聞いても教えてもらえないだろうから信条さんに頼んだんだ」
弘人「そういうことか。確かにそれで佐々大に在籍していなかったら一気に怪しさが増すからな。でも、よく佐々大に在籍していないって分かったな。」
廻「そりゃ、佐々大に『新聞部』なんて部活もサークルもないからな。それでおかしいと思ったんだよ。」
一応入学時に新入生向けの説明会があってその時に一通り部活とサークルは見たからな。その後新しく新聞部が作られたって言うのも聞かなかったしな。
弘人「それで加賀が佐々大の学生じゃないって分かったのか。よく覚えたな、部活やサークルの数なんて。」
廻「ま、記憶力だけはいい方だからな。」
これは俺がガキの頃からの唯一の自慢だな。ま、今はそんなのはどうでもいいけど。
廻「…それよりも、誘拐にあった人たちは全員無事だったそうだな。」
弘人「みたいだな。信条さんから聞いたけど、誘拐した人はまとめてやるつもりだったらしいからな。早くに解決できて良かったぜ…」
廻「そうだな…」
俺たちが解決するのがあと一歩でも遅ければ誘拐された人も灯もまとめて○されていたからな…
もしこの事件に関わってなかったらと思うとゾッとするな…
廻「で、これで満足か?俺も暇じゃないんだが…」
弘人「あぁ、最後に一つだけ。話を戻すけど、廻、お前佐々野木公園を調べていたのは証拠を見つけるためだけじゃないだろ?」
廻「…なんのことだ?俺はただ証拠を見つけに行っただけだぞ」
弘人「フッ。お前意外と嘘つくの下手だよな。」
廻「…どうしてそう思うんだよ?」
弘人「だって、あの近くにマンガ喫茶なんて検索したけど出てこなかったからな。そして、次の日俺が電話を掛けた時にはもう灯ちゃんの家にいた。…そう考えると答えは一つ。お前は灯ちゃんを守れるように少しでも近くにいた違うか?」
…こいつも変なところで鋭いな…
廻「…さあ?証拠もないし、お前がそう思いたいならそれでいいんじゃねえか?」
弘人「相変わらず素直じゃないねぇ…」
…うっせえな、ほっとけ…
ッゴト
?今、入口の方で物音がしたな…
廻「ちょっと見てくる」
そう言って俺は確認するためにドアを開ける。
灯「…!」
廻「…っと何だ灯か。ビックリさせるなよ…今日はバイトは無かったはずだろ?どうしたんだ?」
灯「…ちょ、ちょっとオーナーに用事があったから来ただけだよ///」
廻「そうか。…灯、顔赤いぞ、大丈夫か?」
灯「何でもないよ?」マッカ
そう言うと灯は弘人のいる所へ歩いて行った。本当に大丈夫か?熱とかないといいんだが…。
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弘人「…もしかして今の話し聞こえてた?」コソコソ
灯「あ、あぁ。あれね。少しは聞こえてた。」コソコソ
弘人「そうか。良かったな灯ちゃん!廻にそこまで思ってもらえるなんて。多分廻が他人をこんなに気にするのは初めてだと思うよ」
灯「そ、そうなんだ…」ニヤニヤ
弘人「灯ちゃん、ニヤニヤしすぎ。そんなに廻のことが好きになったんだ(笑)」
…私そんなにニヤけてたんだ…って、今はそれどころじゃなくて、
灯「え、え?な、なんのこと?」
弘人「(灯ちゃん、分かりやすいな…)」
弘人「別に誰にも言わないから素直になったらいいのに…」
灯「も、もう私のことはどうでもいいでしょ!」
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…何か二人でこそこそ話しているな…
廻「…で、灯はオーナーに会いに行かなくていいのか?」
灯「あ、そうだね!会ってくる!」
そういうと灯は裕次郎さんのいる部屋に入っていった
廻「…話は済んだか?」
弘人「おう。聞きたいことは聞けたからな」
廻「そりゃ良かったな…」
弘人「じゃ、帰るとするな。またな!」
廻「またな」
…たく、ようやく帰りやがった。これでバイトに集中できるな
灯「…ねぇ、廻」
廻「…!ビックリした…いきなり話しかけるなよ…用事はもう済んだのか?」
灯「まあ、そんなに大したことじゃないからね。」
廻「そうか。で、俺に何か用か?」
灯「まあね。…改めてこれからもよろしくね」
廻「急にどうしたんだよ…」
灯「これからも関係が続くから言っておいたほうがいいと思ってね」
廻「そうか。ま、よろしくな」
これからもいろんなことに巻き込まれそうだな…
ま、それもいいかもな。退屈しなさそうで…
こういう感じでやっていこうと思います!
ではまた次回会いましょう!