では、本編どうぞ!
数日後 零斗くんの家の前
あれから数日俺と弘人で零斗くんの動向を確認するためにずっと張り付いている。
でも中々行動がないんだよな…ま、相手も俺を消そうとしてたから相当慎重になってるんだろうな…
そろそろ動いてほしいんだけどな…
弘人「…おい、藤田舞が来たぞ!」
っと、どうやらやっと動きがあったみたいだな。
廻「みたいだな。……零斗くんが出てきたな。よし、連絡するか。弘人はバレないように運転頼むぞ」
弘人「おう、任せろ。」
そうして俺は信条さんに電話を掛ける。
廻「もしもし、俺だ。…あぁ、実行だ。手筈通りに頼む。じゃ、また後で」ピッ
いよいよだな。
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数分後 銭湯
弘人「いよいよだな。」
廻「そうだな。」
車内に緊張が走る。絶対に逃がせないからな…
廻「取り敢えず、信条さんたちが着くまでは待機だな。」
少しして信条さんが到着した。
信条「よ!待たせたな。で、これだけいればいいか?」
廻「あぁ、これだけいれば十分だ。じゃ作戦通りに頼むぞ」
信条「分かった。よし、行くぞ!」
信条さんが言うと部下を連れて銭湯に入っていった。
俺たちも後を追う。
銭湯内
廻「すみません、事件解決のために銭湯を借りることになって。」
「いいのよ〜、私もこの銭湯から悪評が広まるのは嫌だからね〜。そのかわり、さっさと犯人捕まえてな〜」
廻「ありがとうございます。絶対に捕まえます。」
信条「私からもご協力感謝します。よし、全員配置に付け!」「はい!」
そういうと信条さんの部下がそれぞれの場所に移動した。
弘人「俺たちも早く隠れるか」
廻「そうだな」
そうして隠れて零斗くんたちが来るのを待った。
そして…
数分後
部下『藤田舞、確認しました。子どもも一緒です。』
どうやら来たみたいだな。信条さんの無線機に連絡が入る。
部下『…今、銭湯には入ってきました!』
信条「よし、作戦開始!」
監視カメラの映像を見て俺たちも入ってきたことを確認する
今受け付けで話しているな。…やっぱり零斗くんも女湯に入っていったな…
そして脱衣所に入る
そして零斗くんがまたペンを手に持っている。女性に向けてるな。
よし、タイミングとしてはいいな。
そう思い信条さんに合図を出す
廻「信条さん、今だ!」
信条「よし、まずは二人を囲むんだ。それから子どもが持っているボールペンを回収するんだ!子どもの方は慎重にな!」
その言葉をきっかけに部下が零斗くんと藤田舞を取り押さえる。
廻「よし、俺たちも行くぞ!」
そして俺たちも脱衣所に入る
女湯 脱衣所
俺たちが脱衣所に入ると藤田舞が暴れていた。零斗くんは不安そうな顔をしている。
舞「何なんですか、あなた達は!離しなさいよ!」
部下「私達は警察です!観念しなさい!」
舞「!警察!何で警察が!?私何もしてないわよ!」
暴れているところを数人がかりで抑える。
廻「僕が呼んだからですよ!」
そう言うと俺を一瞬驚いた表情をするとすぐに俺を睨みつける
舞「あ、あんたあの時の!私が何したって言うのよ!」
廻「言わなきゃ分かりませんか?防犯カメラに映ってるから下手な言い訳はしないほうがいいですよ?」
弘人「はじめまして、俺は海瀬弘人。君が田中零斗くんだね?」
優しい口調で弘人が零斗くんに話しかける
零斗「うん。おにいさんも警察なの…?」
弘人「いいや、俺とそこのお兄ちゃんは探偵だよ。大丈夫、安心して。僕たちは君を悪い大人から助けに来たんだよ。」
零斗「そうなの?」
弘人「あぁ、兄ちゃんたちに任せな!」
弘人がそう言うと零斗くんは笑って「うん!」と頷く
よし。あっちは大丈夫そうだな。こっちも始めるか
舞「はぁ?カメラに写ってるってそれが何よ?私は何もしてないわ(笑)」
そう言うと藤田舞は笑っていた。随分と余裕だな。
その余裕がいつまで持つかな?
廻「では、1から説明しますね。始まりはあなたの息子、理央くんが起こした暴行事件です。確か中学生になった頃すぐに暴行事件を起こしてますよね?」
舞「えぇ、そうよ。それが?」
廻「それがきっかけであなたは多額の治療費を請求されて生活に困っていた。しかも調べたところあなたは母子家庭ですよね?だから尚更お金がなく困ったはずです。」
廻「しかし、あなたはいつの間にかその治療費を払い終えていた。そうですよね、信条さん?」
信条「あぁ、調べたところあなた暴行事件があって2ヶ月後にはすでに払い終えていることが分かりました。それだけでなく、その前に抱えていた借金も全て返済していますね。」
舞「…それが何か?お金を貸してくれるところが見つかったからそこに頼っただけよ。」
信条「いや、それも違いますよね?失礼ですが、金融機関などを調べさせてもらいました。その結果、正規の金融機関は勿論、闇金にも手を付けてないことが分かりました。」
廻「おかしいですね。じゃあ、そのお金はどこから流れてきたんでしょうか?」
舞「…」
廻「おかしいのはそれだけじゃないです。あなた治療費を払い終えてから随分と服装や車が立派になりましたね。生活に困っていたのに治療費を払い終えただけでなく、生活も裕福になった。」
廻「まあ、よっぽどいい仕事に就けたら別ですけど、職も変わってないみたいですしね。だから急にお金が増えたのが余計に変なんですよ…」
これも信条さんに調べてもらった。藤田舞は数年前からずっとスーパーのパートで働いている。だから急に収入が変わるのが変なんだよ。
廻「で、あなたは一つの計画を思いついた。そう零斗くんを使って盗撮をすること。それでお金を稼いでいたんです。」
舞「…ふん。何を証拠にそんなことを…」
廻「証拠ならいくつもありますよ。まずはあなたの家に入ったときです。あの時、雑誌の隣にメモを置いてましたよね?」
舞「そ、それが何よ!」
廻「そのメモにはこう書かれてました。『この計画の為に???を使う。』誰かの名前ですね。それと『少年法』について調べたことが書いてありました。」
廻「おそらくこの名前が零斗くんでしょう。少年法について調べてあったことからも間違いないでしょう。未成年を使わなければ少年法なんて調べる必要なんてないですからね。」
廻「で、雑誌の記事はこの前起こった盗撮事件についてのことが書かれていました。要するにその記事を見て模倣したんですね。」
舞「はっ!なんのために私がこの子を利用するのよ!今日だってただ入浴しにきただけだから。」
廻「自分でやるにはリスクが高すぎたからですよ。自分の手を汚さずに安全かつ確実に行うためには零斗くんが必要だった。何故なら未成年者には『少年法』がありますからね。だから、バレたとしても零斗くんであれば問題ない、バレれば自分は関係ないことを主張して全てを零斗くんに押し付けるようにするために。違いますか?」
舞「っ!」
どうやら何も反論できないみたいだな。
廻「まだ続けますか?」
舞「そ、そうよ!この子が私に協力するメリットがないじゃない!」
…どうやらまだ続けるみたいだ…
廻「それはあなたがやることの見返りとしてを零斗くんに報酬で得たお金を渡していた違いますか?」
舞「報酬?一体なんのことですか?」
ここまできてしらを切るつもりか。いいぜ、ならこっちも徹底抗戦だ。
廻「あなたは盗撮した写真を売ることで多額の金をもらっていた。このSNSのアカウントはあなたのですね?」
舞「…そうよ、それが何か?」
廻「このメッセージのところに何人かから『アイコンを描いてください』って送ってありますね。これが隠語になってるんですね。このことは他の写真を売っていた人から聞きました。で、場所を指定してそこで取り引きをしてたんですね。」
廻「写真を売るだけでなく、特定の依頼を受けて盗撮することもあったとも聞いてます。」
舞「!しょ、証拠はあるの!」
廻「ありますよ。こちらの音声を聞いてください。」
そう言って俺はこの前の男との録音したものを流す
舞「!!」
動揺してきたな…
廻「聞いてもらったとおりです。この男性が全てを話してくれましたよ。で、この男性を使って俺を消そうとしたこともね。」
弘人「お前そんなことがあったのか!?」
廻「大学に行く途中でつけられててな。話を聞いたら全て話してくれた。恐らく少しでも気づかれると思った人は俺みたいに襲わせてたんだろう。ま、そのことも後で聞いたら分かるだろ」
弘人「でも何で零斗くんだったんだ?こういったら悪いが子どもだったら誰でも良くなかったのか?」
廻「それこそ零斗くんを脅してたんじゃないのか?確か零斗くんの家庭もお母さんはパートで生活は苦しかったはず。そこで報酬で得たお金の内のいくらかを零斗くんに渡すことを条件に盗撮をやらせてたんだろ。あってるかな、零斗くん?」
零斗「…うん。お母さんを助けたいなら私に協力してくれたらお金を渡すって言われた…」
舞「っ、このクソガキ!!」
藤田舞が婦警の拘束を振り切って零斗くんに襲いかかる。
そうはさせるかっての!
急いで藤田舞に近づき、殴る手を掴む。そのまま膝払いをして体制を崩す。
舞「っ!!離しなさいよ!だいたいあんなガキ一人利用して何が悪いのよ!まだ少年法で守られるじゃない!私の『未来』がどうなってもいいの!」
弘人「は、笑わせるな。散々零斗くんを利用しておいて自分に未来があると思うなよ!」
廻「あぁ、その通りだ。むしろ子どもの『未来』を奪おうとした奴が何言ってるんだよ。」
舞「あ、あぁぁ…、、、」
ここまで来るとうなだれて暴れる気もなくなったみたいだ
信条「あとは署の方で話を聞かせてもらいましょうか。」
そうして藤田舞は警察の人に連れて行かれた。
廻「これで解決だな…」
弘人「そうだな。零斗くん、もう大丈夫だよ。」
零斗「…う、うわ〜ん!」
安心したのか急に零斗くんが泣き始めた
弘人「どうした!大丈夫か?」
零斗「ほ、ほんとはごわがっだ、やりたくないっておもってだ」
零斗「けど、やらなぎゃお母さんに言うって言われて、やめれなくて…」
弘人「そうか、そうか、今まで辛かったな…もう大丈夫だからな」ナデナデ
弘人が零斗くんを撫でながら落ち着かせる。
信条「田中零斗くんだね?君にも話を聞きたいから警察まで一緒に来てもらってもいいかな?」
零斗「…うん。」
友紀子「零斗!」
と、そこに友紀子さんが現れる。俺があらかじめ電話しておいたからな。
零斗「お母さん!」
零斗「…お母さん、ごめんなさい、ぼ、ぼく…」
友紀子「いいのよ、あなたに関われなくて見てなかった私が悪いの。お母さんもごめんね…」ギュ
そう言って零斗くんを優しく抱きしめる
弘人「……良かったな。開放されて。」
廻「…そうだな。」
友紀子「!廻さん、ありがとうございました!息子を助けてくれて。」
廻「こちらこそ協力ありがとうございました。僕も零斗くんを助けれて良かったです。」
零斗「おにいさんたち、ありがとう!」
弘人「どういたしまして。ちゃんと知ってることを警察の人に話すんだぞ!」
零斗「うん!」
…いい笑顔だ。やっぱり子どもは笑顔が一番だな。
信条「お母様もこちらの車にどうぞ」
友紀子「はい、分かりました。零斗行くよ」
零斗「うん。またね、おにいさんたち!」
そう言って零斗くんは車に乗って警察署に向かった。
弘人「…さて、俺たちも帰るか」
廻「…そうだな」
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翌日 琴野木小学校
麗「そうだったんですね…まさか、舞さんが零斗くんに盗撮を手伝わせていて、そのお金を渡していたなんて…」
驚いている。まあ、無理もない。大切な生徒が盗撮なんて犯罪に利用されたんだからな…
廻「えぇ。僕も正直驚きました。少年法を逆手に取って未成年の子どもを犯罪に巻き込むなんて。」
麗「そうですね。とにかく解決できてよかったです。」
廻「…麗さん、あなたは教師としてすごい人だと思います。」
麗「はい?どうしたんですか、いきなり…」
廻「今どき一人の生徒に対してこんなに真剣に向き合える教師は中々いませんよ。だから一つ僕からお願いしてもいいですか?」
麗「何ですか?」
廻「子どもたちの『未来』を守ってあげてください。残念ながらこの社会、麗さんみたいな大人ばかりじゃないです。今回の藤田舞みたいな大人も多くいます。だからこそ、まだこれから先の人生が長い子どもたちの『未来』をそんな大人から守ってほしいんです。」
麗「…えぇ、そうですね。それが教師以前に人として一人の大人として子どもたちにやるべきことですね。」
廻「すいません、偉そうに語ってしまって」
…やばいな、随分と熱が入りすぎた。柄にもねえ…
麗「いえ、大丈夫ですよ。それに今回の件で改めて生徒たちと向き合っていく大切さを感じれましたから。」
廻「それは良かったです。…では、僕はこれで。」
麗「本当に今回はありがとうございました!あ、廻さん、私からも一ついいですか?」
廻「はい、何でしょう?」
麗「廻さんも探偵向いていると思うからやめないでぜひ続けてください。それだけです。」
廻「…そうですか、ありがとうございます。失礼します」
…俺が探偵に向いてるか。
………今みたいに誰かを助けれる力があったら『あの子』を悲しませずにすんだのかもな…
…っと何を考えてるんだ、俺は。…さっさと帰るか。
人の『未来』を奪う人に未来を語る資格はないですよね。
みなさんも自分の未来を大切にしてくださいね。
では、また次回!