俺たちと謎と青春と   作:ちゃんま2

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居場所 その2

翌日 音楽スタジオ「TRY」

 

次の日には早速「TRY」に集まって話し合いをしていた。

 

弘人「で、今回はどう動くんだ?」

 

廻「それなんだけどな、正直今回は難しいんだよな…」

 

弘人「へぇー。お前がそんなこと言うなんて珍しいな。」

 

廻「ちょっとデリケートな問題もあるからな。それに今回は教師からの依頼じゃないからな。学校内部のことを知るのは難しい。」

 

そう今回は今までみたいに教師からの依頼ではない。だから学校に入ることが難しいんだよな…

 

弘人「じゃあ、どうするんだよ?」

 

廻「一応手は打ってあるよ。」

 

弘人「そうだったのか。」

 

廻「あぁ。昨日二人にボイスレコーダーをもたせてる。まずはその内容次第ってとこだな。」

 

そう実は昨日、二人が帰る前にボイスレコーダーを渡した。

これで何か証言が取れるといいんだけどな。

 

弘人「なるほどな。てことは現状俺たちのできることって言ったらその翠って子と空って子を守るぐらいか。」

 

廻「そうだな。今日も中学校まで迎えに行くようになってる。…っとそんなこと話してたらもう時間だな。行くか」

 

そうして俺たちは弘人の運転で星乃中学校まて翠たちを迎えに行った。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数分後 星乃中学校

 

廻「お、来たな…。俺が呼びに行って来る」

 

そう言って車から出て翠たちを呼びに行った。

 

廻「おーい、こっちだ。」

 

空「…あ、廻さん。私達のためにありがとうございます。」

 

廻「これぐらいどうってことないよ。じゃ、早速行こうか」

 

と俺たちが弘人の車に行こうとすると前から二人の男がやってきた。

 

翠「!」

 

その男たちを見ると翠は驚いて固まってしまった。

空さんは警戒をしている。もしかしたらこいつらが例の二人か。

 

彰「お、翠じゃん!どうした今日の部活は?サボりか?」

 

翠「…部活はもう辞めたんたんだ。サボりも何もないだろ。」

 

圭人「そうだよ、彰兄さん。もうこいつは辞めたから関係無いだろ。…ま、辞めたんじゃなくて辞めさせたが正解だけどな」ハハ

 

彰「それもそうか。けど、そこまで言うなんて圭人も随分と酷いな」ハハ

 

…こいつらが彰と圭人か。翠の部活を辞めさせたのもこいつらの仕業か。

 

彰「まあ、こんなやつはほっといてさ、どう空ちゃん、俺達と一緒に遊ばない?」

 

空「誰があんたたち何かと!ほら、翠も行くよ!」

 

彰「まあまあ、そんなこと言わずにさ」

 

空「っ!離して!」

 

彰が空さんの腕を掴んで連れて行こうとする。

いい加減止めに入ったほうがいいか。

 

廻「はい、お二人さん、そこまでで止めておこうか。」

 

彰の腕を掴んで空の腕から離す。

 

彰「…誰だ、オメーはよ!関係ないやつは引っ込んでろよ」

 

…たくどいつもこいつも躾のなってないやつばっかりだな。

 

空「この人は探偵だよ!覚えておきなさい。あなた達のいじめも絶対に暴いてみせるからね!」

 

…空さん、そんなに大声で言わなくても聞こえてるから。

 

彰「な!た、探偵!」

 

圭人「…彰兄さん、どうやら今日はもう帰ったほうが良さそうだ。」

 

彰「…ッチ。覚えてろよ」

 

そういうと彰と圭人は俺と翠を交互に見たと思ったらそのまま帰っていった。

…何だ案外スムーズに進んだな

 

翠「空!大丈夫か!」

 

俺が声をかけるよりも先に翠が空さんに話しかける

 

空「うん。廻さんのおかげで何とか。助かりました。」

 

廻「怪我がなかったら良かった。じゃ、早速行こうか」

 

そう言うと俺たちは今度こそ弘人の車に向かって歩き出した。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

弘人「なるほどな。来るのが遅いと思ったらそんなことがあったのか…」

 

今は弘人の車の中でさっきあったことを話していた。

 

廻「あぁ。この調子だと家に帰っても多分…」

 

翠「…やられるよ。ストレス発散に最低でも一時間かな?」

 

灯「そ、そんな…どうにかならないの?」

 

廻「取り敢えず翠はどこが別の場所に避難したほうが良さそうだな。」

 

空「!じゃあ、翠私の家に泊まったら?」

 

翠「はぁー?何言ってるんだよ。お前の家になんて…」

 

空「行ったでしょ!もうこれ以上ほっとけないよ。それに家の親は翠なら喜んで泊めてくれるよ!」

 

弘人「どうやら決まったみたいだな。じゃ、翠くんの家を教えてくれ」

 

そして翠の家に向かった。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

翠の家の前

 

翠「…じゃ、泊まりの準備をしてくる…」

 

廻「じゃ、俺も行ったほうがいいな。あいつらもまだ諦めてなさそうだし。」

 

そして家に入る。

 

翠「…ただいま」

 

陸人「おう、帰ったか…そちらの方は?」

 

翠「…探偵」

 

翠が一言そう言うとその奥から驚いた顔で女性が出て来た。

多分この人が母親の飛水詩音(ひすいしおん)だろう。空さんから名前だけはきいてたからな。

で、男性の方が父親の飛水陸人(ひすいりくと)だろうな…

 

詩音「た、探偵ですって!あなた、そんなお金をどこから?…まさか盗んだんじゃないでしょうね!」

 

…おいおい、いきなり実子をどろぼう扱いかよ。

翠のことを信じてないのか?

 

廻「お気になさらず。探偵と言っても僕たちはボランティアでやっているようなもんですから、お金は取ったりしませんので。」

 

詩音「…ふん、これ以上面倒事を起こさないでよね」スタスタ

 

そういうと詩音さんはまた奥に引っ込んでいった。

 

廻「…取り敢えず、荷物の準備しに行くか。…親には泊まりのこと伝えなくてもいいのか?」

 

翠「…別に俺のことなんて気にしてないよ。…さっさと準備して行こう」

 

そうして翠の部屋に泊まりの準備をしに行った。

 

 

翠の部屋の前

 

彰「よう、帰ってき…っ!お、お前さっきの。何でここにいるんだよ」

 

やっぱり翠を待ち伏せてやがった。翠が帰ってきたら相当暴力を振るうつもりだったんだろうな。

 

廻「さっき空さんが言ってたけど探偵だから。以上。それ以上は何も喋ることはない。」

 

圭人「…やっぱり今日は諦めたほうがいいよ。彰兄さん。」

 

圭人がそう言うと二人は部屋に戻っていった。

 

翠「…準備してくる。」

 

廻「おう、なるべく早くな。」

 

数分後

 

翠「準備できた。」

 

廻「よし、行くか。」

 

そうして空さんの家に向かった。

 

空の家の前

 

弘人「二人とも、着いたよ。」

 

空「ありがとうございました!」

 

翠「…どうも」ペコ

 

そして家に向かう。一応俺も事情を説明するために一緒に向かう。

 

空「ただいまー」

 

空母「あら、空ちゃん、お帰りなさい。あら、空君も久しぶりね。…そちらの方は?」

 

空「あ、この方は探偵の廻さんだよ。」

 

廻「どうも、音咲廻です。」

 

空母「た、探偵ですって!?一体何が合ったの?」

 

空「お母さん、落ち着いて。今から話すから…」

 

そう言って空さんが今まであったことを話した。

 

空母「…なるほどねぇ、翠君にそんなことが…それで探偵さんが来たのね…」

 

空父「ま、そういうことなら大歓迎だよ。翠くん、問題が解決するまで家に居たらいいよ!」

 

翠「…ありがとうございます。」

 

空父「しかし、何であいつが不倫なんて…」

 

空母「!ちょっとあなた!翠くんの前でその話は!」

 

空父「そうだった。配慮が足りなかったな。翠くん、すまなかった…」

 

翠「…別にいいですよ。気にしてないから」

 

そういう翠の表情は暗いものだった。

…結構気にしてるじゃねえか…

 

廻「…空父さん、少しお話を聞いてもいいですか?」

 

空「じゃあ私たちは部屋で遊んでるね」

 

そう言って空さんと翠は部屋に行った。

 

空父「で、聞きたいことは何ですか?」

 

廻「…実は翠くんのご両親が離婚したときのことについて詳しく聞きたいんですが…」

 

空父「別に話すぶんにはいいんですが、それっていじめの件と関係あるんですか?」

 

廻「はい、僕は関係があると思って調べています。」

 

空父「そうですか。…翠くんが小学二年生の時に離婚したんです。理由は翠くんの実父、島田士郎(しまだしろう)さんの不倫でした。結果士郎さん有責で慰謝料と教育費の支払いを命じられたんです。」

 

なるほど。過去にそんなことが…

 

廻「そんなことがあったんですね…その時に島田さんに変わったことはありませんでしたか?」

 

空父「変わったことですか?…特にはなかったですが…あ、そう言えば最後まで『俺はやってない』って言ってましたね」

 

廻「『俺はやってない』ですか?」

 

空父「はい。他にも『俺はハメられた』とか。でも、証拠もなくて最終的には認めて離婚したんですけどね。」

 

…これは思ったより大変なことになりそうだな…

 

廻「分かりました。最後に、その島田さんの住所ってわかりますか?」

 

空父「残念ですが、今どこにいるかは分からないですね…すみません…」

 

廻「いえ、大丈夫ですよ。では、僕はこれで失礼します。」

 

空父「あの、私が言うのも変ですけど、翠くんのことよろしくおねがいします。」

 

廻「はい、任せておいてください。」

 

そうして蒼井家を後にした

 

取り敢えずは信条さんに島田さんのことは調べてもらうか。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

その日の夜 飛水家

 

彰「クソ!あの探偵ってやつ、何なんだよ!」ガン!

 

彰が苛立から部屋の物に当たっていた

 

圭人「彰兄さん、落ち着いて。気持ちは分かるけど…」

 

彰「翠のやつはどっかに泊まりに行って帰ってこねえみてえだし。…あー、イラつく」

 

圭人「けど、まさかあの翠が俺たちに反抗するなんてね。…しかも探偵なんて雇って。」

 

彰「!ま、まさかあいつ母さんと父さんの『あのこと』に気付いて…」

 

圭人「それはないよ。俺たちが口を滑らせない限り。それに探偵なんて部外者には余計に分からないよ。」

 

彰「…それもそうか。ま、所詮あんな奴が雇った探偵なんて大した事ねえよ(笑)」

 

圭人「そうだね。けど、一応対策や警戒はしておいたほうがいいよ。」

 

彰「ヘェー、何か圭人に考えがあるのか?」

 

圭人「うん。任せておいて」

 

彰「頼んだぜ。」

 

そう俺たちはこんなところで人生に終わらせるわけには行かない。

ふん、せいぜい少しの時間悪あがきでもしてるんだな。

 

 

 




事件メモ
飛水彰・圭人
翠の兄弟。しかし、翠とは仲は悪く、いじめもしており、部活も辞めさせている。

飛水詩音
彰、圭人、翠の母親。だか何故か実子である翠のことをあしらっている。そのため、翠との仲も悪い。
飛水陸人
3人の父親。家での翠の変化にも気づかないほどの事なかれ主義。そのために翠には興味もない。

分かったこと
彰、圭人、詩音、陸人の四人は『何か』を計画している。

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