現在 飛水家
さあ、ボイスレコーダーの内容を聞いてもらおうか。
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場面は、翠以外の四人が集まって話し合っていることから始まる。
彰『…くそ、どうなってんだよ!翠の野郎はもう何日も帰ってきてないし!イライラするぜ!』ドン!
彰が苛立って物に当たっている。
圭人『落ち着きなよ、兄さん。』
詩音『そうよ、彰。落ち着きなさい。けど、確かに計画が上手く進まないからイライラするのは分かるわ…それもこれもあの探偵が絡んできてからよ!』
陸人『…』
詩音『あなた、これからどうするの?』
陸人『探偵は放っておけ。どうせあんなガキには何もできやしねえよ。それよりも、あのクソガキをどうするかだな…諦めてさっさと不登校になればいいのにな…』
彰『ホントだぜ、俺らが部活も辞めさせて、あいつの彼女も奪ってもいるのに…ほんとにあの精神だけは認めないとな(笑)』
圭人『あいつ、相当なMなのかもね(笑)』
圭人がそういうと何がおかしいのかその場の全員が笑う。
詩音『でも、早くどうにかしないと、あいつ頭いいから高校に進学しちゃうわよ』
陸人『それな。ほんと、どうすっかな…あいつに金出したくないし。……ま、いじめをもっとヤバいのにするしかねえな。頼んだぞ、お前ら。』
彰『任せてよ、父さん。…俺も早く空ちゃんを俺のものにしたいぜ!空ちゃんも何であんな奴に構うんだろうな?俺のほうが魅力あるのに』
圭人『兄さん、そればっかり。ま、翠を追い出したら手に入るでしょう。…それより俺はあの探偵と一緒にいた女性とやりたいな』
彰『なんだ、お前、年上好きなのか(笑)』
圭人『どうでもいいでしょ(笑)』
詩音『あんたたち、バレないようにね。』
陸人『あぁ、やりすぎるなよ。…あー、早く出ていってくれねえかな…』
詩音『翠が働くまでの辛抱よ』
ここで録音は終わった
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廻「ま、こういうことがあったんですよ。」
灯「何これ、ひどい…」
廻「…で、聞いてもらってもう分かると思うけど、二人がいじめを指示したのは、翠にお金を使いたくないなかったから。…島田さんの血の流れている翠にお金を使いたくない。高校に進学すれば今よりも金が掛かるから進学させたくなかったんでしょう。」
廻「そこで、一つの計画を二人は思いついた。それが彰くんたちを使っていじめること。いじめて不登校にすれば勉強が追いつかなくて、進学ができない。しかも、中卒で働けば、お金が溜まり次第家を追い出せる。そう考えたんでしょうね。」
灯「それで、いじめを始めたんだ。そんなの酷すぎるよ…」
廻「で、どうします?何か反論があります?」
陸人「いいえ、ありません。しかし、いじめを二人がやっていたのは知りませんでした。すみませんでした。」
そこで陸人さんが謝る。しかし…
彰「ハァー!ふざけなよ!そうやって自分だけ助かる気かよ!」
見苦しいなすりつけないが始まった。
廻「話し合いなら後でやってください。それと、四人揃って地獄行きだから大丈夫だよ。」
陸人「…どういうことです?」
信条「それは俺が説明しよう。詩音さんと陸人さんは島田さんから慰謝料を騙し取っています。それを調べ直せばすぐに『示談金詐欺』つまり、詐欺罪が成立するんですよ。それに翠くんの虐待もね。」
陸人・詩音「「!!」」
廻「そういうことです。それに、お前ら二人」
そう言って彰と圭人を見る
廻「お前らは学校ですぐ情報が広がるだろうな。ここはそこまで田舎というわけではないけど、都心に近くもないからな。それにこのあと警察来るから近所にもバレるからな。……学校で何ともないといいな?」ニコ
満面の笑みで言ってやった。
あー、スッキリしたぜ。
彰「そ、そんな、俺たちこれから…」
詩音「フン、まあいいわ。その地獄には翠も道連れなんだからね!」
圭人「そ、そうだ、そんなことしたら翠もただでは済まないぞ!」
廻「…喜んでるところ悪いけど、地獄を見るのはお前らだけだぞ。だって、翠には親がいるからな」
詩音「は、こいつに親?だってこいつには……ま、まさか!」
そのまさかだよ。このために連れてきたんだから。
廻「玲央、聞こえてるか?…あぁ、入れてくれ。」
そして数分後、島田さんが入ってくる。
実はスマホの通話を繋いで今までの会話を島田さんに聞いてもらっていた。
玲央「…連れてきたぞ」
陸人「お、お前。何でここに!」
廻「それは翠を島田さんが翠を引き取るからだよ。」
詩音「そ、そんなことが…」
廻「できるんですよ、それが。申請とかやることは多いけど、翠はもう中学生だから本人の意思でどっちに付くか決めれるし、家庭環境何かも調べられたら確実に親権は島田さんに付きますよ。」
島田「ここまで、よく頑張ったな。もう大丈夫だぞ。」
そうして翠を優しく抱きしめる。
……うん。いい親子だな…
島田「もうこれ以上、俺の子を好き勝手にはさせんぞ!」
島田さんが力強く、そう言う。
すると…
彰「ハハ!」
急に彰が笑いだしたから全員の視線が彰に注目する。
弘人「何がおかしいんだよ!」
彰「だって、何が『地獄に落ちるのはお前たち』だよ。俺の子ってことは、俺もそこのおっさんが引き取ってくれるんだろ?」
……なるほど、そういうことか。
…このごに及んで何いってんだ、こいつ…
廻「お前の言いたいことは分かる。要は島田さんは詩音さんと結婚してたんだから『俺も島田さんの子だから引き取ってくれる』と思ってるんだろ?」
島田「…誰が君たちまで引き取ると言った?確かにあの二人に育てられて子どもからしたら親が絶対だから逆らえないこともあっただろう…」
圭人「じゃ、じゃあ!」
島田「でも、俺の子を傷つけたことには変わりない。それに、そもそも俺の子は翠だけだ!」
そう島田さんが言うと彰と圭人は下を見てうつむいた。
彰「な、なぁ、翠今までのことは謝る。だから、これまでのこは水に流そう?な、俺たちは家族だろ?」
翠「許す気は無い。それに良かったじゃないか?邪魔な奴が家を出ていくんだから。そもそもどんなことを言われても俺たちは許す気はないよ。」
圭人「お、俺たち?」
廻「そう。俺も許す気はないってこと。そもそもお前ら、手を出そうとしたの俺らだけじゃないだろ?」
彰「は、はぁ?言ってる意味が分かんねえよ!」
廻「もう、さっきの録音忘れたのか?」
彰・圭人「「!!」」 灯・空「「??」」
彰たちは分かったけど、灯たちは分かってないみたいだ。
彰「く、クソがー!」
自暴自棄になった彰がそう言うと圭人と共に俺と翠に殴りかかってくる。
でも…
翠「ふん!」
彰「ぐっ!」バタ
彰は翠にみぞおちに一発くらって倒れた。
圭人「くらいやがれ!!」
圭人のパンチを避ける。そして、
廻「よっと!」
そのまま回し蹴りをお見舞いする。
圭人「ガッ…お、お前ら、!」
廻「後でお兄さんが起きたら伝えておきな。今度、灯に」
翠「空に」
廻・翠「「手を出そうとしたら許さねえからな!」」
それだけ聞くと圭人は黙り込んだ。
ピーポーピーポー
っと、パトカーが着いたみたいだ。ジ・エンドだな。
詩音と陸人は最後まで「暴行だ!」とか騒いでいたけど、信条さんに「正当防衛ですよ」と言われ全然相手にされてなかった。
廻「終わったな。大丈夫か?」
翠「はい。…廻さん、今回は本当にありがとうございました!」
廻「…どういたしまして。いい笑顔するようになったな。」
翠「廻さんのおかげです!」
島田「私からも、翠を助けてくれ本当にありがとうございました!」
で、解決したのはいいんだけど…
灯・空「…///」
さっきから二人が顔を赤くして動かないだよな。…大丈夫か?
廻・翠「「お前ら、どうした?」」
灯・空「「な、なんでもないよ!」」
お、おう。それならいいんだが…
空「やっと、元気になってくれたね!」
翠「そうだな…心配かけた。悪かった、空…」
空「本当だよ!私、とても心配したんだからね!…これからは私も頼ってよ?」
翠「そうする。」
…本当に良かった。二人のやり取りを見てホッとする。
その光景を見てふと昔の記憶を思い出す…
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???
?『廻、何であんな無茶したの!?』
俺もよく怒られてたな…
廻「悪い、反省してる。」
?『本当に?』
廻『本当だよ。もう無茶はしない。』
?『うん。分かれば、よろしい。…今度からは私を頼ってよ?』
廻『あぁ、そうする。』
絶対に忘れられない、忘れちゃいけない昔の思い出…
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弘人「おーい、廻?どうかしたか?」
廻「何でもねえよ…。帰るか。」
そうして帰路についた
次回エピローグです!
では、次回会いましょう!