前回、何とか信条の協力を得ることができた廻たち。
さて、映像に証拠が残っているのか!
では、本編どうぞ!
1年前 佐々野木大学
信条「で、まずはどこの防犯カメラを見るんだ?」
廻「そうだな、取り敢えずPCルームの方から見るか。」
歩きながら話していると弘人に声をかけられる。
弘人「…なあ、廻。今更PCルームの防犯カメラの映像を見る意味ってあるのか?」
廻「意味があるからしてるんだよ。お前こそなんでそんなこときくんだよ?」
弘人「だって、PCルームの映像は前に巻さんが見せてくれたじゃねえか。それで、その後に凪が出てきたんだから何が起きたかはわかってるじゃねえか。」
確かに弘人の言うとおりでもある。けど…
廻「確かにな。けど、その前の映像は見てないだろ?俺たちが見せてもらった映像は既に俺たちがいたシーンから始まってる。俺たちが来る前にも何か証拠があるかもしれないだろ?」
弘人「なるほどな。」
信条「…ふ〜ん。ガキのくせによくそんなことに気づくな。」
廻「…そりゃ、どうも。」
話しながら歩いていると受付についた。
廻「取り敢えず、ここで信条さんが説明してもらっていいか?」
信条「わかった。…あのー、すみません。」
受付「はい?何でしょう?」
信条「実は…」
そこで受付の人に信条さんが説明をする。
受付「…分かりました。しばらくお待ち下さい。」
そして…
受付「お待たせしました。モニター室にご案内しますね。」
信条「ありがとうございます。」
そこから俺たちはモニター室に移動した。
受付「ここがモニター室です。担当の方には話してありますので。」
信条「ありがとうございました。…よし、行くぞ。」コンコン
3人「失礼します。」
警備員「あ、あなた方が、」
信条「警察の信条です。それと、」
廻「ここの学生の廻と」
弘人「同じく学生の弘人です。」
警備員「話は聞いてます。それで、いつ・どこの映像を見ますか?」
廻「〇日のPCルームの映像からお願いします。」
警備員「分かりました。」
そう言うと、事件当日のPCルームの映像が映し出される。朝の映像から映っているので早送りで見ている。
そして、夕方の時間帯になった…
廻「………、早送りを止めてもらっていいですか?」
そして通常の速度で再生する。
因みに最新式の防犯カメラだから音声までバッチリ聞こえている。
そして映像を見ていると…
弘人「おい、こいつら!」
そこには、暴行を受けた凪さんが男性二人に抱え込まれてPCルームに運ばれている映像が映っていた。
そして運んだあとにダンボールの中に入れて凪さんを隠していた。
廻「まさか、あのダンボールに隠していたなんてな…」
弘人「それも驚くけど、何で巻さんはこの映像を俺たちに見せなかったんだ?」
廻「…さあ?それはわからないな。けど、見せれない理由でも合ったんじゃないか?」
弘人「見せれない理由?なんだよそれ?」
廻「だから、分からねえよ。けど、一つだけ言えることは巻さんもグルってことだな。」
弘人「!ま、マジかよ…」
廻「そうしないと、説明がつかないだろ?映像を見ればどんな嘘をついたってバレるんだから。だから、俺たちにわざとこの前の映像を見せなかったんだろうな。多分、弱みを握られてたんだろうな。じゃないと、隠蔽なんてしないだろうし。」
弘人「まあ、今はそれで納得するしかないか…。じゃあ何で、あいつらダンボールなんかに隠したんだろうな?すぐバレそうなのに…」
確かにその疑問も出てきたな…今考えられることとしては…
廻「これも憶測でしかないけど、俺たち以外の誰かに見つけさせることが目的だったんじゃないのか?」
弘人「どういうことだ?」
廻「PCルームを俺たちしかいない状況を作ってそのあとに凪さんが発見されたら、どう思う?」
信条「…なるほど、そういうことか。」
弘人「どういうことだよ?」
廻「つまり、俺たちが一番に疑われるってことだよ。他に誰もPCルームにいないんだから。」
弘人「そういうことか。…相手も一筋縄ではいかないな…」
確かに少しは考えて動いてるな…
廻「っと、話し込んでしまった。次はサークル棟の映像だな。日付は○日で、『マッチング合コンサークル』の前の廊下の映像からお願いします。」
警備員「分かりました。」
警備員さんに今度はサークル棟の廊下での映像を映してもらう。
警備員「映りましたよ。」
廻「ありがとうございます。」
そう言って画面を見ると、あの女性に教えてもらった通りのことが起きていた。
弘人「ここは聞いたとおりだな。」
廻「そうだな。…次はサークル棟の中を映してもらえますか?」
警備員「分かりました。」
そして次は、サークル棟の中を映してもらう。
そこでは、綺羅と凪さんが言い合っている様子が映し出されていた。
__________
サークル棟中
綺羅『…で、お前、ホントに部長との話しを聞いたのか?』
凪『は、はい。けど、お願いです。本当に誰にも言いませんから、』
綺羅『そうか…。なら仕方ねえな…』
綺羅『聞いたお前が悪いんだからな。恨むなら聞いたお前を恨めよ…』
凪『な、何を…グハ…』
そこからは綺羅が凪さんにひたすら殴ったりしている映像が流れた。…正直見るのがきついな…
数分後に凪さんの反応が薄くなったところで暴行をやめて再び声をかける。
綺羅『…やりすぎたな、…おい!』
凪『…あ、ァァ…』
綺羅『…息はあるか…。』
ガラガラ
ここで、部長が入ってきた。
部長『お、今日は……!お前何やってるんだよ!』
そこで、その日は誰にも言わないように口止めして凪さんを帰らせた。
そして、そのあとの日の映像を見る。
部長『…で、お前に任せたけど、どういう計画で動いたんだ?』
綺羅『まず、凪の暴行は誰かになすりつけます。』
部長『それは大丈夫だろうな?』
綺羅『はい!なすりつけるのはあの勧誘を断った3人になすりつけようと思います。』
部長『ほう…』
綺羅『生意気な後輩も排除できるし、俺達のこともバレないでしで、一石二鳥です!』
……やっぱり俺たちははめられたらしいな…
部長『けど、そんなうまくいくのか?』
綺羅『大丈夫ですよ。うまく教師もつかうんで…。この写真を見たら協力してくれますよ…』ッス
そうして綺羅はスマホを部長に見せる。
残念ながら画面までは見れないな…
部長『……なるほど、これなら確かに協力せざるを得ないな(笑)』
そこまで言うと、二人は部屋を出ていった。
__________
弘人「…何か胸くそ悪い話だな…」
廻「そうだな…。けど、これでいろいろ分かったな。」
警備員「もういいですか?」
廻「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」
そして、モニター室を出た。
信条「で、もういいか?俺がやることもないだろ?」
廻「あぁ、大丈夫だよ。」
信条「せいぜい、探偵ごっこで怪我しないようにな。」
弘人「…早く、帰れよ…」
信条「へいへい、じゃあな。もう電話すんなよ」
そこで、信条さんと別れた。
うざかったけど、証拠は手に入れれたからいいか…
廻「取り敢えず、明日はまた凪さんの家に行ってみるか。」
弘人「大丈夫か?また断られるんじゃないか?」
廻「今度は大丈夫だろ。前みたいに証拠がないわけじゃないしな。」
弘人「だと、いいんだけどな…。……ん?」
廻「どうかしたか?」
弘人「あれ、玲央じゃないか?」
弘人が指差すとその先に玲央が帰っている姿があった。
廻「みたいだな。それがどうかしたのか?」
弘人「一応あいつも当事者だから教えてやろうぜ。」
廻「…ほっとけとよ。あいつから関わるのを拒否してきたんだから…」
弘人「まあ、今どこまで進んでるかだけでも、教えてやろうぜ。それに、あいつの協力を得れれば、事がかなり有利に進むかもしれないぞ?」
廻「そうか?」
弘人「あぁ、だってあいつ情報処理科だからな。デジタル系には強いだろ。」
廻「なるほどな。じゃ、話すだけ話してみるか。」
そうして、俺たちは玲央に話しに行くことにした。
弘人「おーい!」
玲央「……何だ、お前らか。何のようだ、言っておくが…」
廻「分かってるよ。少し話だけでも聞かないか?あれから随分と進展したからな。」
玲央「…話だけな。」
廻「じゃあ、場所を移すか。」
そうして、俺たちはとある場所へ移動した。
数分後 音楽スタジオ「TRY」
カランカラーン
裕次郎「いらっしゃ、おー、廻か!今日はバイトの日じゃないがどうかしたのか?」
廻「お、裕次郎さんいたか。悪い、ちょっとこの場所を貸してくれねえか。他にいい場所がなくてな。」
裕次郎「別にいいけど、後ろの二人は?」
廻「同じ大学に通っている、弘人と、玲央だよ。」
弘人「海瀬弘人です。」
玲央「…広田玲央です。」
裕次郎「そうか。で、何があったんだ?」
廻「あー、まあ、いろいろあってな…」
そこで、裕次郎さんに今まであったことを話した。
裕次郎「なるほどな、そんなことが…。お前も大変だな。それよりも…」
そう言うと裕次郎さんが弘人と玲央を見渡す。
弘人「?何か?」
裕次郎「いや、まさか廻が友達を連れてくるなんてな!」
廻「友達とは少し違うけどな…」
弘人「ま、巻き込まれたって意味では仲間だけどな。」
玲央「…そんなので巻き込まれた仲間なんて嫌だけどな…て言うより、話しがあるから連れてきたんじゃないのか?早くしてくれ」
弘人「分かったから急かすなよ…」
廻「じゃ、俺から話すか」
そうして今まであったことを玲央に話した。
玲央「…なるほどな。素人がよくそこまで証拠を集めれたもんだ…」
廻「…ま、いろんな人の協力があったからな。」
玲央「…で、何でそんなことを話したんだ?接触してきたのも何か理由があるんだろ?」
ま、ここまで露骨に接触してきたら、当然疑うよな…
廻「単刀直入に言う。お前に協力してほしいからだよ。」
玲央「なんで俺が…俺には関係ないって言ったよな」
廻「別にお前がそう思うならいいんだけどな。…お前、なめられたままでいいのか?」
玲央「…どういうことだ?」
廻「バカにされてるってことだよ。いかにもこのバカそうな先輩たちに。しかも、そんなやつらのせいで退学しなきゃいけないなんて…とてもじゃないけど、俺にはできないな…」
玲央「…」
廻「で、お前の力があれば何とか解決に導けるんだけどな…」
玲央「…」
弘人「お前、このままで終わっていいのかよ?やってもないことを自分がやったことにされるんだぞ?」
玲央「…ハア、仕方ねえな。確かにあのバカどもにやられっぱなしじゃスキリしないからな。手伝ってやるよ。」
弘人「やったぜ!じゃ、俺ら仲良く今日からチームだな!」
廻「おい、いつからチームになったんだよ…」
弘人「別にいいだろ?それに一緒に動くんだからチームだろ?」
玲央「…どうでもいいけど、俺は何をすればいいんだ?」
廻「そうだな、取り敢えず、佐々大の巻って教師について調べてほしい。」
玲央「分かった、やってみよう。しばらく、時間もらうぞ。」
廻「分かった。」
廻「…そう言えば、お前らは何でPCルームに居たんだ?」
弘人「…あぁ、そう言えば言ってなかったな。俺は調べ物をしてたんだよ。」
玲央「…俺は、課題をやってたんだよ。…廻は?」
廻「俺は、荷物運びだな。頼まれたから何回も往復して運んでた。……?」
弘人「どうした?」
廻「そう言えば、あの日PCルームって使用禁止の張り紙されてなかったか?」
弘人「あ!言われてみれば確かに!」
廻「それに、もしかして、巻って教師に何か言われたんじゃないか?」
弘人「そうだ!俺も図書室のパソコンを使おうとしたけど、巻から止められたんだ!」
玲央「…確かに俺もそうだ。巻からPCルームのパソコンを使うように言われたな。」
廻「俺もそうだ。巻から運ぶように頼まれたんだ。」
ますます、巻って教師が怪しくなってきたな…
弘人「取り敢えず、今日は帰ろうぜ。」
廻「そうだな。」
弘人「じゃ、お先に!」
玲央「また何か分かったら連絡する。」
廻「あぁ、頼んだ。」
そうして二人は帰っていった。
廻「さて、俺も帰るか。」
裕次郎「廻、中々いい仲間と出会ったな。」
廻「そうか?」
裕次郎「あぁ、あの二人とはこれからも続きそうな気がするな!」
廻「ふ〜ん、そんな続きそうとは思わねえけどな…」
けど、裕次郎さんの言うことってだいたい当たるからな…。
もしかしたら、その通りになるのかもな…
裕次郎「そうか。ま、気をつけて帰れよ。」
廻「あぁ、またな。」
これ以上面倒なことになる前に早く解決するか。
__________
現在
灯「そうやって、裕次郎さんと皆はあったんだね…」
裕次郎「そうなんだよ。本当に生意気な3人だったよ。」
弘人「何だよ、そんなこと思ってたのか…。ま、生意気なのは認めるけど」
裕次郎「認めるのかよ…」
灯「ここで、ようやく玲央が仲間になったんだね!遅いよ!」
玲央「…仕方ないだろ、廻たちに言われるまで自分がどうなろうと興味なかったからな。」
灯「もっと自分のことを大切にしなよ…」
玲央「……そうするよ。」
さて、ここからどう解決するのか、楽しみだな!
事件メモ
・PCルームの映像では、ダンボールに凪を隠している姿が映っていた。
・巻は弱みを握られていて今回の件に協力している。
・綺羅と部長が3人に濡衣を着せようとしている。
次回予告
証拠となる映像を手に入れれた廻たち。
そして、遂に玲央も加わって協力を得ることが出来た。
また、凪に話しを聞きに行くようだ!
今度は凪から話しを聞くことができるのか!
では、また次回会いましょう!