本編どうぞ!
翌日
さて今日から調査開始だな。
それで俺が今どこにいるかと言うと、月本さんの家の前である。そう今日から月本さんの護衛が始まるのだ
廻「ふぁー、眠い」
欠伸をしながら、まだ頭が冴えてない眠気眼のままインターホンを押す
ピンホーン
月『はーい、どちら様ですか?』
廻「おはようございます、廻です。」
月『あ、廻さん、おはようございます。すぐにいきます』
そういうと数分後に家から月本さんが出てきた
月「お待たせしました。」
廻「それじゃ、行きましょうか」
そういうと俺たちは大学に向かって歩きだした
廻「それにしても大学と近いところに住んでるんですね。独り暮らしですか?」
月「はい。高校卒業と同時に引っ越しして独り暮らしを始めたんです。大学と近いのは親がそのほうが便利だろうって話して決めたんです。」
「そうなんですね」と相づちを打ちながら話を聞くと今度は月本さんから話しかけられる
月「そう言えば私も聞いていいですか?」
廻「何ですか?俺が答えれることなら答えますけど」
月「どうして、私の依頼を受けてくれたんですか?」
廻「どうしてと言うと?」
月「いや、正直こんなこと話しても相談だけで終わると思ってたし、何で他人のためにそこまで動けるのかなと思ったから」
月「あ、いや別に答えたくなかったら話さなくていいですよ」
そう言った月本さんを見てしばらく考える。
数秒考えた後再び月本さんを見て答える。
廻「....似てたんですよ」
月「え?」
廻「昔の友達に。だからほっとけなかったんです。」
その直後「フフ」と笑い声が聞こえる。
どうした?と思い月本さんを見る。しばらくして
月「あ、いやごめんなさい。別にバカにしたわけじゃないですよ。」
月「ただ廻さん、優しいんだなと思って」
廻「?俺が優しい?どうしたらそうなるんですか?」
月「だってその昔の友達に似てたからっていう理由で依頼を受けてくれたんですよね。普通そんな理由じゃ受けてくれませんよ」
廻「...そうかもしれませんね」
何か心が落ち着かなかった。急に言われなれてない言葉を言われたから動揺してるんだな。うん、絶対そうだ。
そう考えてると月本さんが「そうだ」と言うとまた喋り始めた
月「今更だけど、同年代なんだから別に敬語じゃなくていいよね?てことでこれからはため口で」
廻「は、はぁ。まあ、いいけど。」
月「それと...」
まだ何かあるのかよ...
月「私のことさん付けじゃなくていいよ。私も廻って呼ぶから」
おいおいどうした?急に距離感バグってきたぞ
廻「お、おう。」
月「じゃ、改めてよろしくね。廻」
廻「おう、よろしく。月本」
そう言うと何故か月本が頬を膨らませた月本がこっちを覗いていた。俺が「どうした?」と聞く前に月本の口が開かれる
月「名字じゃなくて名前で読んでよ。」
廻「いや、それは」
月「もしかして照れてる?(笑)」
廻「いや、そんなんじゃないけど」
月「じゃ、ほら早く。弘人たちを名前で呼ぶのと変わらないでしょ」
いや、女性を名前で呼ぶのとそれは違うだろ。てか、弘人も呼び捨てにされてるし
そう考えてるうちも月本は何かを期待するようにこちらを見ている。
...うん。このままだと埒が開かないな。
...はあ、仕方ない
廻「はぁ、改めてよろしく。灯」
そう名前を言った瞬間灯がすっごい笑みを浮かべている
灯「うん。よろしく!」
...やっぱり『あいつ』とそっくりだ...
そうこうしているとあっという間に大学に近づいてきた。
廻「じゃこの辺で別れようか」
灯「わかった。講義が終わったら図書館で集合するだんよね?」
廻「あぁ、それでいいよ。じゃ、また後で」
灯「うん。また後でね」
そう言うと俺たちは門の前で別れた。
?「...」
放課後 佐々野木大学 図書館
講義が終わり俺は月も...灯と合流するために図書館に向かった。
図書館に着き灯を探すと四人がけの机で三人で談笑している灯を見つけた。
随分と楽しそうに話してるな。近づきずらいけど仕方ないよな。灯に声をかけに向かうために机に近づく。
廻「灯、迎えに来たぞ」
灯「あ、きたきた!お疲れ様」
A「え?誰この人?灯の彼氏?」
灯「違うよ、さっき言ったストーカーの調査をしてくれている人だよ」
B「じゃあ、探偵さん?」
廻「いや、探偵というわけでは...」
A「えー?失礼だけど、彼氏でも探偵でもない人に頼んで灯大丈夫なの?」
失礼だと思ってるなら言うなよ。あと思ってることズバズバと言うな。
灯「大丈夫だよ、この人なら。何となくだけど」
A「まあ、灯がそう言うならいいけど。灯に何かあったら許さないからね。」
B「でも、最近物騒だよね。灯のストーカーもだけど、誘拐事件とかね」
廻「ん、そんな事件もあったんですか?」
A「えー、知らないの?最近佐々大ではそのことで持ちっきりなんだけど。」
佐々大ってのは佐々野木大学の略称だ。
あと知らなくて悪かったな。そういう騒動とか興味ないからな。
B「最近ここら辺でね、夕暮れとか人通りが少なくなる時間に一人でいる女性が狙われるの。」
A「そうそう。そして狙われる女性にある共通点があって、佐々大の学生と髪が長い女性が被害にあっているらしいよ。」
廻「へえ。そうなんですね。で、その犯人まだ捕まってないんですか?」
B「うん。捕まってないんだって。」
確かに世の中物騒だな。そんな事件があったなんて。
...とちょうどいい時間になった。
廻「話を聞かせてくれてありがとうございました。」
A「いやいや、こっちも時間潰せてよかったよ。じゃB帰ろうか」
B「うん。じゃあね、灯。また明日」
灯「また明日ね」
灯「じゃ、私たちもそろそろ行こうか」
廻「そうだな。」
そういうと俺たちは灯のバイト先であるコンビニに向かった。
数分後 コンビニ前
廻「着いたな。22時にバイトに終わるんだっけ?」
灯「うん。終わったらまた連絡するね。」
と、話すと灯はコンビニの中に入っていった。
どうやって時間を潰そうかと考えていると前から見知った車が近づいてきた。
車がコンビニの駐車場で止まると弘人と玲央が降りてきた
弘「よ!どうだった」
廻「どうも何もまだ初日だから何もねえよ。」
弘「やっぱりな。でも、相手が嫉妬してるとなると余計に灯ちゃんが狙われるだろうから気を付けないとな。」
廻「ああ。こうなったら最後まで責任を持って解決しないとな。」
廻「で、そっちは何か情報をつかめたのか?」
弘「俺もまだ翼って奴と会ってないから何とも言えないな。しっかし、翼って奴も大学が違うのにストーカーするとか相当執念深いな」
廻「だな。しかも灯にキッパリと断られてるなら諦めればいいのにな。」
弘「ん?今、灯ちゃんのこと灯って言ったか?昨日まで月本さんって言ってたのに?」ニヤニヤ
...しまった。こいつの前では言うべきではなかったな。気持ち悪いくらいニヤニヤしてるし。
殴りたいこの笑顔
廻「…今日の朝そう言えって言われたんだよ。もういいだろ。」
弘「そうか、そうか、お前にも遂に春が来たか」
...うぜえ、超殴りてえ
玲「無駄話はそれまでだ。こっちは少し気になる情報を手に入れたからな。」
玲央のお掛けでこれ以上茶化されずに住みそうだ。ナイス、玲央!
廻「それで気になる情報って?」
玲「これを見てくれ」
そういうと玲央はノートパソコンを俺たち二人に見せた。
弘「不審者に対しての注意換気?これがどうした?」
廻「待て。この不審者情報、さっき図書館で灯の友達から聞いたぞ。」
玲「何だ、知っていたのか。」
廻「あぁ、ここ最近遅い時間帯を狙って佐々大の生徒と髪が長い女性を狙った犯罪だろ?」
玲「そうだ。だけど、調べてみるともうひとつ共通点があったんだ。」
廻「何だ?」
玲「この不審者が出た場所と被害者が消えた場所を見ていくと、今回のストーカー事件と道が被っているんだよ。マップにまとめたから見てくれ」
そういって玲央はマップアプリを起動し俺たちに見せてくれた。
弘「確かに月本さんの家までの道と被っているな。もしかして玲央はそいつが今回の犯人だと思ってるのか?」
玲「そうとは言えないが偶然でもないと思ってな。」
廻「確かに何かしらの繋がりはないとは言えないがそれだと疑問が残るな。」
弘「疑問?」
廻「あぁ。何で灯は被害に合わなかったのか。その不審者は女性を誘拐してるんだろ?ストーカーがその不審者だったら灯の家は分かっているからいつでも誘拐できたはずだ。」
弘「確かにそうだな。」
廻「2つ目、不審者がストーカーだとすると灯の家の前に置いていた物の意味が分からない。灯の家に置いてあったものは食べ物や衣類、更には避妊具まで入ってたんだ。いかにもストーカーがやりそうなことをね。」
弘「あぁ、確かに置いてたな。」
廻「ストーカーするやつの心理は分からないけど、大体が一方的な愛で動いてるんだろ?だったら誘拐なんて相手に危害を加えるようなことをするか?」
弘「なるほど、確かに筋は通ってるな。」
廻「ああ。けど、ストーカーの正体が掴めた訳ではないからまだまだ調査が必要だな」
と話していると前からこれまた見たことある車がやって来て駐車場で止まった。そして一人の男が降りてくる。
「よう。相変わらず暇そうやつらだな」
弘「げ、出た」
この人は信条誠。警察官だ。ある事件をきっかけに知り合った。いちいち嫌みを言ってくるのがイラつくが正義感は強く頼もしい。
信条「げ、とは何だ。暇そうだから声かけてやったのに」
廻「余計なお世話だっての。それにパトロールもせずに俺たちに話しかけるとかあんたも暇なのか」
信条「へ、相変わらず可愛げのないガキだな。」
信条「で、集まって何を話してるんだ?」
俺たちはここまで合ったことを信条さんに話した
信条「なるほどねえ。それでストーカーを捕まえようとしてるわけだ。」
廻「まあな。」
信条「ま、がんばりな。」
弘「何だ。絡んできたわりには情報をくれないのかよ。」
信条「あのな、俺だって暇じゃないの。今だってご飯買いにコンビニに来ただけだぞ。」
信条「それに買ったらすぐに戻らないと会議が始まるしな。」
廻「何か大きな事件あったのか?」
そういうと「大きいかどうかはわからんけど」と前置きをして話し始めた
信条「最近ここら辺でな、麻薬の受け取り現場を見たっていう相談が来たんだよ。ちょうどこの先の公園で目撃したらしい。写真もバッチリ撮れてるから信憑性は高いな。」
弘「へえー、そんなものを事件があったのか。」
信条「あぁ、夜に目撃されたらしく取引してた奴も写真を撮った人をよく見れなかったのかその後の被害はないらしい。」
弘「被害はないのか。なら良かった。」
信条「あぁ。…ってあの女性」
そういってレジをやっている灯を指差す信条
廻「あの女性がどうかしたのか?」
信条「あぁ、あの女性が写真を撮った人だぞ。」
廻「灯が?」
信条「何だ知り合いか?」
廻「わりい、信条さん。また後で話すわ。弘人、さっき信条さんが、行ってた公園まて運転してくれ。」
弘「何か知らんが分かった。」
信条「お、おい。...って行っちまった...」
今回はこれまでです。
また次回会いましょう