前回の(大雑把な)あらすじ
ついに凪さんの証言を得られた廻たち。更に玲央の活躍で、巻が握られていた弱みを見つけることが出来た!
果たして、三人はこの件を解決できるのか?
マッチング合コンサークルとの対決の結果は?
それでは、本編どうぞ!
現在
数分後…
弘人「…よし、それじゃそろそろ再開しようか。」
灯「お、待ってました!」
灯「それで、これから犯人を捕まえに行くんだよね?」
弘人「そうだね。ま、どうやって追い詰めたかをこれから語っていくよ。」
そうして、また弘人は一年前のことを語ってくれた。
__________
一年前
佐々野木大学 マッチング合コンサークルの部屋の中
俺たちは今回の件のことを解決するために関係者をサークルの部屋の中に集めていた。
巻「で、いつまで待たせる気かしら?もう何分も待ってるんだけど…」
廻「もうちょっと待ってください。」
コンコン
…お、噂をすれば。
信条「失礼します。」
廻「やっと来たか。待ちくたびれたぞ。」
信条「…おい、いきなり電話してきて『あんたが捜査してる事件が解決できるかもしれないぞ』って言ってきてどういうつもりだ?」
廻「どうも何も、言った通りだ。あんたが最近捜査してる『連続強○事件』の犯人がここにいるからな。」
信条「…本当だろうな?人をこんなに集めて違いましたじゃ済まないからな。」
廻「分かってるよ。違ったら責任は取るよ。」
信条「…」
しばらく信条さんが黙る。そして…
信条「…分かったよ。そこまで言うならやってみろ。」
よし、これで信条さんの協力がまた得れたな。
さて、やってやるか。
綺羅「…で、てめえら、いつまで話してるんだよ。俺も暇じゃねぇんだ。何も話さないから帰らせてもらうぜ。」
綺羅が入り口に向かって歩こうとしたところで俺が声をかける。
廻「お待たせしました。始めましょうか。」
巻「それで、何で私たちは集められたのかしら?」
廻「それは凪さんの暴行事件の件です。」
「!!」
見に覚えのある何人かは動揺しているみたいだ。
廻「まず、ことの発端は凪さんが暴行を受けたことから始まります。話を聞くとサークル棟の前で『何か』を聞いてしまったみたいです。」
廻「凪さんが、所属していたのは『マッチング合コンサークル』でした。だからそのサークル内の秘密を知ってしまったんでしょうね。」
部長「…ほう、面白い。その秘密ってなんです?」
…随分と余裕だな。多分、証拠なんて見つからないと思ってるんだろうな。
廻「それは、『マッチング合コンサークル』が女性を売って金儲けしてたことを聞いたんでしょうね。」
「!」
サークルの奴らが何人か動揺したな。
多分、見に覚えのあることだからだろう。
サークル生「ど、どういうことだ!何の根拠があってそんなことを…」
廻「勿論、何も根拠はないのにこんなことは言いませんよ。これを聞いてください。」
そう言って俺は凪さんが録音していたものを再生する。
綺羅「…ッチ、あいつこんなものを」
小さい声でいったつもりだろうが聞こえてるぞ。
廻「綺羅さん、その発言はあなたと部長の声と認めるんですね。」
部長「そうです。けど、これだけでは、何とも確かに『大儲け』とは言ってるけど、何で稼いだかまでは言ってないですよ。」
確かに内容までは言ってないな。けど…
廻「…確かにそうですね。だけど、おかしなことが一つありますよね。」
綺羅「なんだよ、それは」
廻「アプリですよ。」
部長「このサークルで使っているマッチングアプリのことですよね?それが何か?」
廻「まあ、別にマッチングアプリとして使っているだけならいいんですけどね。けど、このアプリを解析したらあることが分かってですね。」
サークル生「あること?」
廻「はい。おい、玲央」
玲央「…俺の出番か。実は凪さんからもらったこのアプリを解析してみると確かにランダムにマッチするようになってる。けど、今配信されているアプリを解析すると、男性だけランダムにマッチしないようになってた。」
廻「みたいです。おかしいですね?マッチングアプリならランダムになるはずなのに。」
部長「…システムの不具合か何かでしょう。そんなことを言われても。」
廻「もっと言うとマッチする男性はこのサークルの男性に固定されていたみたいですね。いくらなんでも出来すぎてないですか?」
綺羅「…てめぇ、黙って聞いてりゃあ言いたい放題言いやがって!」
部長「…綺羅、少し黙れ」キッ
綺羅「…!す、すみません…」
部長が睨みつけて綺羅を黙らせる。
おー、怖いね。…
部長「話を戻しましょうか。だとしてそれがどうしたんですか?さっきも言った通りシステムの不具合ですよ。」
あくまでしらを切るつもりか…
廻「…そう言えば、最近ここらへんで強○事件が多発してるらしいですね、信条さん?」
信条「…いきなり話しを降るなよ。そうだけど、それが……ってまさか!」
何かに信条さんが気づいたみたいだ。
多分、信条さんが考えてる通りだと思うぞ。
廻「そういうこと。その犯人がこのサークルの学生たちだよ。」
サークル生たち「!!」
おー、ざわついてきたな。ま、まだ話しは終わってないから続けるけどな。
廻「信条さん、言ってたことしてくれましたか?」
信条「やってきたよ。たく、大人をこき使いやがって…。これだろ?」パラ
廻「ありがとう。」
信条さんがとある写真を机にばら撒く。その写真にはホテル前で眠った女性を抱えた男と、金を渡している男性が写っている写真が何枚もあった。どれもこのサークルの学生だ。
部長「!な、なんで…」
お、やっと部長が動揺したな。このまま押せるか?
廻「最近の警察が調査している『連続強○事件』とこのサークルの存在が繋がりましてね。それで、そこの警察の人に頼んでホテルの防犯カメラを見て回るように頼んだんですよ。それで、予想通りここのサークルの学生が写っている写真が何枚も取れたわけです。」
部長「…」
ここまでくると黙って部長は話しを聞いていた。
廻「つまり、マッチングした女性を第三者の男性に紹介して紹介料と称してお金をもらって金儲けをしていたわけです。」
綺羅「じゃ、じゃあ、凪の野郎の暴行はどう説明するんだよ?あいつがお前らが犯人って言ってんだろ?」
…いいだろう、そのことも説明してやるか。
廻「それは、お前が暴行して脅して罪を俺たちになすりつけるようにしたんだろ。」
綺羅「そんなのどうやるんだよ!実際、防犯カメラの映像お前らも見ただろーが!」
廻「まあ。確かに、あの映像だけ見ると俺たちが気づいてないのがおかしいから、犯人と疑われるだろうな。けど、あの映像あれが全部じゃないんですよね。」
綺羅「…ど、どういうことだよ…」
廻「これを見てください。」
そうして、あの日のPCルームの映像を見せる。
勿論、最初から。
サークル生たち「!」
廻「見てもらった通りです。運んできたのは俺たちじゃなくて、ここのサークルの男性ですね。」
綺羅「じゃあ、何でこんな見たらすぐ分かる映像を先生は見せなかったんだよ!おかしーだろ!」
うるさいな。よく吠えるやつだ…
廻「それは、あなたたちが巻さんに協力してもらったからでしょう?」
巻「…何を言うかと思えば…。何で、私がそんな犯罪に協力しなきゃいけないのよ!」
廻「これを見てください。多分、これであなたは脅されて協力したんじゃないですか?」
俺は巻さんのSNSの裏アカのあの投稿を見せる。
巻「!!な、なんで…」
玲央「…こんなの調べればすぐに出てくる。」
ま、そういうことらしい。
廻「投稿を見る限り、ここの学生と不倫していたみたいですね。その写真をつけた投稿がバレて偽装に協力したってとこですかね。一応聞くけど、間違いないですか?」
巻「…えぇ、そうよ。でも、それだけで…」
廻「勿論、それだけじゃないですよ。凪さんがPCルームに隠されていたあの日、実はあのPCルームって使用禁止の張り紙が貼ってあったんですよね。」
巻「そ、それがなによ!」
廻「おかしいですね。使用禁止なのにそれも都合よく俺たち3人がいるなんて。」
信条「それがどうかしたのか?」
廻「実は使用禁止なのに俺たちPCルームを使うように言われたんですよね。俺は物を運ぶように言われて、二人はパソコンでの調べ物だな。それも、巻さんに頼まれて。」
廻「おかしいですね?いくらなんでもタイミングが良すぎませんか?」
巻「…」
巻さんの方を見ると黙って俺の話しを聞いていた。そして…
巻「……そうよ。私が協力してたのよ。あいつらに脅されてね。」
綺羅「お、おい!」
ま、ここまできたら言い逃れできないよな。
廻「だから、証拠となる部分の映像を俺たちに見せなかったんですね?」
巻「そうよ。」
巻さんは全て認めてくれたか。
廻「…さて、これで全て説明がつきますね。流れとしてはこんな感じでしょう。まず、綺羅さんと部長の会話を凪さんに聞かれる。で、そのことを口止めするために綺羅さんに暴行を行った。」
廻「そして、そのことを隠すために巻さんを脅して協力させた。そして、ムカつく後輩だった俺たちに罪をなすりつけようとしたと。…だいたいこんな感じでしょう。」
信条「…詳しい話しを署で聞かせてもらえるかな?」
廻「逃げても無駄だぞ。防犯カメラを見て金を渡していた男にも話しを聞くように言ってるし、そいつが話したら芋づる式に捕まるだろうからな。」
綺羅「…ッチ、クソがー!」
そうして弘人に殴りかかってくる。
その腕を掴んで受け流す。……なかなかやるな。
が、まだ綺羅が立ち上がる。
綺羅「うぉらー!!どきやがれ、この童顔やろう!」
そして今度は玲央に襲いかかる。
…やばい!
そう思ったのも一瞬で次の瞬間には綺羅は玲央にきれいな腹パンをくらって地面に倒れた。
……は?
本当に一瞬のことで何が起こったのか分からなかった。
すぐに玲央の顔を見ると…
玲央「おい、こら。誰が、童顔だって?ああ゛?」
…こいつ、顔をバカにされると起こるのか。覚えとこ。
人が気にしてることを言うもんじゃないな。
廻「お、おい、もう倒れてるからそのへんにしとけ。」
玲央「…ッチ。」
…取り敢えず落ち着いてくれたか。
廻「…で、あんたはどうするだ?」
そう言って部長の方を見る。
部長「フッ…こうなったら大人しくするか。」
と言って俺の方に歩いてくる。
そして…
部長「とでも思ったか!ゴラァ!」
俺に殴りかかってくる。
…ふぅ、一応警戒しておいて良かったぜ。
その腕を掴んで受け流す。そして、膝裏から足払いする。
そしてコケたところで信条さんに身柄を渡す。
部長「離しやがれ!お前どうなってもいいのか!?」
廻「うるせえな。だいたい、お前らが犯罪やってるのが悪いだろ。」
廻「ま、諦めな。お前ら喧嘩を売る相手を間違えたんだよ。」
廻「お前らも逃げようなんて思うなよ。どうせ証拠の映像とかで捕まるんだから。」
そうサークルにいる奴らに言うと黙って俯いていた。
どうやら、逃げる気はないみたいだ。ま、ここまで証拠も揃ってたらそうか。
ピーポーピーポー
お、どうやら信条さんに頼んでいた応援の警察が着いたみたいだな。
廻「…はぁ、ようやく終わったな。」
弘人「そうだな。…ていうか廻、中々いい動きしてたな。格闘技とか習ってるのか?」
廻「いや、大輝さんから教えてもらっただけだ。あの人、元警察官だからな。」
弘人「へえー、そうだったのか。」
廻「あぁ。ちょっと自己流にアレンジして使ってるけどな。…それよりも俺は玲央にビックリしたんだが…」
玲央「…悪い、取り乱したみたいだな。」
弘人「…お前、顔のこと言われると怒るんだな…」
玲央「…まあな。お前らも気をつけろよ。自分でも何するか分からないから。」
……気をつけとくか。
と、俺たちが話していると後ろから信条さんが声をかけてきた。
信条「おい、お前ら。」
廻「…なんですか?」
信条「お前ら、捜査の素人なのによくこんな事件を解決できたな。しかも、俺が捜査していた『連続強○事件』を解決に導くなんて。」
廻「まあ、いろんな人の協力や証言があったから解決できただけだよ。…勿論、信条さんの協力もあったから解決できたんです。…ありがとうございました。」
信条さんにお礼を言う。
信条「……、俺も酷い言い方して悪かったな。今回の件でお前ら見直したぞ。」
廻「そりゃ、どうも。」
信条「どうだ、お前ら。卒業したら警察になる気はないか?」
3人「「「お断りします」」」
信条「…何もそんなはっきり言わなくてもいいだろ…」
そうは言うけど、俺たちも自分の進路くらい自分で決めたいからな。
信条「…ま、何かあったらまた連絡してきな。」
弘人「いいのか?」
信条「今回の件で、お前らの優秀さは分かったからな。仕方なくだが、協力してやるよ。…っとそろそろいくか。廻、大輝によろしくな。」
廻「伝えておきます。」
そうして、俺たちは帰路についた。
__________
帰り道
弘人「何とか解決したな…」
廻「ほんとだよ。…疲れた」
玲央「…早く帰って休みたい。」
廻「そうだな。…けど、明日は上のお偉いさんに今回の件の説明しなきゃいけないからまだまだ大変だぞ…」
玲央「…めんどくさい。やっぱり関わらなきゃよかった…」
弘人「ま、今更言ったって仕方ないだろ。」
玲央「…そうだな。」
弘人「取り敢えずこれからもよろしくな。」
玲央「…おい、俺はこれからも絡む気はないぞ。」
弘人「そんなこと言うなよ、すでにこの件を解決した仲だろ?」
廻「どんな仲だよ…」
弘人「ま、細かいことは気にするな!」
こいつらと居ると何か深く考えてるのがバカらしくなってくるな。
…こいつらといるのも悪くないのかもな…
廻「そうだな。これからも…」
弘人「?『これからも』なんだよ?」
廻「…何でもない…」
弘人「何だよそれ!気になるだろ!?」
相変わらず、うるさいなこいつは。
…何となくこれから退屈しない学生生活が遅れそうな気がした…
事件メモ
事件の真相は、金儲けの話しを聞いた凪さんを綺羅が暴行をしてそれを隠そうとしたことだった。
以上です。
次回予告
ついに三人が最初に解決した事件の真相を聞いた灯。その時、灯が思うこととは?
では、次回会いましょう!