急な発表で申し訳ないですが、前々から作者が決めいていたことなのですみません。
あとちょっとですか、この「俺たちにと謎と青春と」をよろしくお願いします!
では、本編どうぞ!
その『正義』は何のため その1
??? 某所
?『ちょっと待ってください!私は何もしてないです!』
?『そうです、主人は何も疑われる様なことはしてないです!』
?『けどねぇ…あの近所から大声が聞こえて泣いてたって通報もあるんですよ。』
?『そうそう。話しなら、別の場所で聞くからね。』
?『パパー!、ママー!』
……俺はあいつらのせいで…絶対に許さない!…
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現在 音楽スタジオ「TRY」
チリーンチリーン
裕次郎「おー、廻来たか!」
廻「お疲れさまです。…その人は?」
裕次郎「あぁ、紹介する。俺の友達の徳野田根(とくの たね)だ。」
へえー、結構オーナーと長くいるけど、友達を紹介されたのは初めてだな。
徳野「どうも、徳野田根です。…君が廻くんか!噂は裕次郎から聞いてるよ!」
廻「どうも、音咲廻です。噂ってなんですか?」
徳野「またまた、とぼけちゃって。謙遜しなくてもいいんだよ?」
いやいや、本当に何のことかわからないんだが…
裕次郎「お前が今まで解決してきた事件のことを話してたんだよ。」
…そういうことか。
裕次郎「で、廻相談があるんだが、いいか?」
廻「マスターが相談?珍しいな。まあ、いいや取り敢えず話しを聞くよ。」
裕次郎さんには日頃からお世話になってるからな。力になれることならなってやりたい。
裕次郎「よかった。まあ、厳密には田根の相談なんだけどな…」
…おいおい。裕次さんの相談じゃないのかよ…
まあ、いいけど。
廻「それで?話しってなんですか?」
徳野「実は私、こんな仕事をやっててね。」ッス
そう言うと、徳野さんは名刺を渡してくる。
その名刺には『フリージャーナリスト 徳野田根』と書かれていた。
廻「へぇ、徳野さんはジャーナリストなんですね。」
徳野「そうなんだよ。で、ここからが依頼なんだけど…」
そう言って徳野さんの相談を話した。
廻「…いいネタがないから事件解決に密着させてほしい?」
徳野「そうなんですよ、最近なかなか人々を驚かせるようなネタがなくてですね。フリーでやってるもんだから生活もキツくてね…。だから、廻くんの探偵業に密着されてほしいんですよ!」
廻「…探偵業だなんてそんな大層なもんじゃないですよ。」
事実ボランティアでやってるようなもんだからな…
お金だって貰ってないからな。
徳野「何でもいいです、これじゃいいネタが無くて困ってるんです!俺を助けると思って、ね?」
廻「…いや、そうは言っても、俺たちにも都合良く依頼が来るわけじゃないんですよ…」
そうそう、そんな依頼なんて、簡単に…
チリーンチリーン
?「…すみません、廻って方はいますか?」
……マジかよ…
徳野「どうやら、依頼が来たみたいですね」
……はぁ、仕方ない…
?「あ、あの?…」
廻「…廻は僕です。」
俺は話しを聞くことにした。
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数分後…
廻「改めて、僕が音咲廻です。あなたは?見たところ学生のようですが?」
光輝「はい。僕の名前は高貴光輝(たかき こうき)です。中学2年生です。空さんと、同じ中学で、廻さんたちの話しを聞いてここまで来たんです。」
なるほど、翠たちと同じ中学校だったのか。
廻「なるほど。それで、話しってなんですか?」
光輝「実は、あることを調べてほしいんです。」
廻「あること?」
光輝「はい。そのことを話すには僕の過去から話さないといけません…」
そう言うと、光輝くんは自分の過去についてはなしてくれた。
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今から十年も前のことです…
僕が、幼児の時のことです。
その日は、両親が言い争っていたんです。きっかけは些細なことでした。けど、それがヒートアップして、言い争いが激しくなったんです。
光輝「…お、おかあさん、…」
光輝母「あなたは黙ってなさい!」
怖くなって声をかけても僕も怒られて、何も言えなかったんです…
そうこうしてると、近所の人が通報してくれたのか、警察と児童相談所の人がやってきたんです…
廻「(ま、確かに近所にも聞こえるような大声で喧嘩してたら、流石に通報されるだろうな…)」
そして、親はそのまま連れて行かれたんです…
まあ、僕に虐待の跡がなかったとかですぐに帰ってきたんですけどね…
けど、僕はその後保護されて施設で過ごすことになりました…
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廻「なるほど、そんな過去が…」
光輝「はい…。それで、改めて依頼なんですけど、その通報された人を見つけてほしいんです。」
廻「それは別にいいんですけど、一ついいですか?」
光輝「なんですか?」
廻「…何故、今になって通報者を探したいんですか?」
光輝「あぁ、それはお礼ですよ。通報して僕を助けてくれたお礼を言いたいんです。」
……通報者とはあってないのか。
廻「…」
…これはまた面倒な依頼がきたな… 正直、断りたい…
けど…
徳野「…」キラキラ
徳野さんがワクテカな視線を俺に向けてるんだよな…
…はぁ、どうせ断ったところであいつらに何言われるか分からねえからな…仕方ねえ、やるか。
廻「……分かりました。その依頼受けましょう。」
光輝「本当ですか!ありがとうございます!」
すかさず、徳野さんが光輝くんに声をかける。
徳野「すみません、私、こんなものですが…」
どうやら、徳野さんが取材の許可をもらっているようだった。
光輝「……えぇ、いいですよ。」
徳野「ありがとうございます!てことで、廻さん?お願いしますね?」
…仕方ない…まあ、なるようになるか。
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佐々野木大学 食堂
弘人「…で、依頼を受けたのか。」
灯「でも、ジャーナリストに取材申し込まれた何て、すごいね!記事にドンっと乗っちゃったりして」
弘人「そうかも!そしたら、俺たち有名人だな(笑)」
笑い事じゃないっての。
廻「まあ、今回は人探すだけだから簡単だな。」
玲央「…そう言って、今までみたいにややこしいことになるかもな…」
廻「冗談でもそんなこと言うなよ…」
人探しくらいで、そんなややこしいことに巻き込まれたくないぞ…
弘人「で、冗談はさておき、今回はどう動くんだ?」
廻「昨日のうちに信条さんには電話したよ。過去の資料を漁ってくれてるみたいだ。」
弘人「そりゃ、助かるな。」
廻「で、俺たちは依頼者である光輝くんの近所に話しを聞いてみようと思う。」
灯「でも、大丈夫なの?十年も前のことだったらもう引っ越ししていない人もいるんじゃない?」
廻「確かにな…。けど、現状俺たちにやれることがそれぐらいしかないからな。」
灯「…そっか…。ま、地道にやっていくしかないよね…」
そうだな。ま、地道でもやっていけば、成果が出るかもしれないからな。
廻「ま、明日早速やっていくか。」
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翌日 佐々野木大学 駐車場
弘人「来たか。よし、行くぞ」
廻「あぁ。」
そうして、集まって光輝くんの家に向かった。住所は光輝くんに聞いていたからな。
数分後 光輝くんの家の前
弘人「着いたな。…それにしても、建物が密集してるな…」
弘人の言うとおり、光輝くんの家の近くには建物が密集していた。
なるほどな…これじゃ、防音対策をしっかりしてないと近所に声が響くな。
そんなことを考えていると前から見知った人影が近づいてくる…
徳野「…お、廻さん!来たんですね!早速聞き込みですか?」
廻「まあ、そうですね。今はやることないんで。」
灯「廻、この人は?」
そうか、まだみんなには説明してなかったな。
廻「紹介する。昨日話していたジャーナリストの『徳野田根』さんだ。」
徳野「どうも、徳野です!…で、廻さん、この人たちが…」
廻「そうです。俺が話してた三人です。」
俺がそう言うと、三人が自己紹介をする。
徳野「しかし、こんな可愛らしい女性も一緒だったとは。もしかして、この中の誰かと付き合ってたりして」
廻「…いきなりなんてことを聞いてるんですか…」
灯「つ、付き合ってるなんてそんな…。私はただ、廻に協力してるだけで…」
徳野「ふ〜ん、廻さんね。僕は一言も廻くんなんて言ってませんよ?」ニヤニヤ
灯「!!…///」スタスタ
徳野さんがそう言うと、灯は歩いていった。
廻「何だ灯…どうしたんだ?…」
徳野「…なるほど。…灯さんも苦労してるんですね…」
弘人「初対面の人が分かるのに、お前と来たら…」
廻「…なんだよ…」
そんな可哀想なやつを見る目で俺を見るなよ…
ってそんなこと考えてる場合じゃなくて…
廻「いいから、俺たちも行くぞ。もう、灯が家に向かってるじゃねえか。」
弘人「はいよ。」
そうして、光輝くんの家のインターフォンを押した。
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数分後に女性が出てきた。
「どちら様ですか?」
廻「こんにちは。僕たちは音咲廻と言う者です。」
「は、はぁ…」
廻「実は…」
そこで、光輝くんに頼まれて通報者を探していることを伝えた。
「……光輝がそんなことを…。分かりました。取り敢えず、お上がりください。」
そう言って俺たちを家の中へ入っていった。
「それで、私に聞きたいことって…」
廻「その前にあなたの名前を教えてもらえますか?」
多分、光輝くんの母親だろうけど、まだ名前を聞いてなかったからな…
浩子「まだ名乗ってなかったですね。私は高貴浩子(たかの ひろこ)です。光輝の母親です。」
やっぱり母親だったか…
廻「浩子さんですね。ありがとうございます。で、質問したいことなんですけど、まず、光輝くんは10年前、通報した人を探してるんです。何か知りませんか?」
浩子「…さあ?私も匿名で通報されたみたいだから誰が通報したかまでは分かりません。それに見ての通り住宅街だから、少し大きな声を出せば、聞こえるので、誰が通報したかわからないんです…」
廻「そうですか。」
予想してた通りの答えだけど、はっきりと言われるときついな…
廻「…失礼ですが、お一人なんですか?」
今度は高貴家なかったから家庭環境について質問する。
浩子「そうです。元夫とは光輝が施設に入ってからすぐに離婚しました。」
廻「そうなんですね。理由はなんですか?」
浩子「…理由は、私へのDVです。」
……ん?光輝くんは、普段から仲が悪いとは言ってなかったぞ…
廻「DVですか…具体的にはどんな?」
浩子「経済DVも身体的DVもありました。結婚する前はそんなことはなかったんですけど、結婚してからだんだんと酷くなったんです。」
廻「なるほど…それで後は通報がきっかけで離婚になったんですね。」
浩子「そうです。…あの、光輝は元気にしてましたか?」
廻「元気でしたよ。…あの、光輝くんには会ってないんですか?」
浩子「会ってないんじゃなくて、会えないんですよ。中々、児童相談所から面会の許可がでなくて…」
廻「そうでしたか…」
まあ、DVをしてたんだから、児相も慎重になるか…。
とは言え、10年も経ってるんだから会わせてもいいような気がするけどな…
ま、素人だから何とも言えないけどな…
廻「分かりました。僕から聞きたいことは以上です。」
そうして高貴家を後にした。
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それから俺たちは近所に聞き込みを行った。
けど、有力な情報は得れなかった。
弘人「なあ、廻、一つ聞いていいか?」
ふと、弘人に声をかけられた。
廻「なんだ。」
弘人「今回の依頼は通報者を探すだけだろ?家庭環境なんて聞く必要あったのか?」
廻「…少し、気になることがなってな…」
弘人「気になること?」
廻「あぁ。少し考えたら分かるだろ。十年も前のことを何で今になって調べだしたのか。」
弘人「それは、光輝くんが『通報してくれた人にお礼がしたいから』って言ってたじゃねえか。どこが気になるんだ?」
廻「気になるなら、光輝くんが警察の人に後から聞けばよかっただろ。」
弘人「確かにそうだな…」
廻「それに、その警察に言わないで俺たちに頼ってきたのも気になる。」
灯「…確かに警察に言ったらすぐに調べてくれそうだよね…。……ねえ、廻は光輝くんを疑ってるの?」
廻「まあ、何か隠してるとは思ってるな。」
弘人「…そうか。まあ、それも調べていけば分かるだろ。」
廻「そうだな。」
……光輝くんは一体何を隠してるんだ?
事件メモ
今回の依頼
『過去に通報した人を見つけ出す』
高貴光輝(たかき こうき)
今回の依頼者。十年前に通報した人を何故か今になって探してほしいと廻たちに頼んでくる。
高貴浩子(たかき ひろこ)
光輝の母親。どうやら、夫とは光輝が施設に入ったときに離婚したらしい。DVを受けていたことが原因のようだ。
次回予告
光輝から
通報者を探してほしいという依頼を受けた廻たち。何も証拠はないが、果たして通報者に続く手がかりを見つけることができるのか?
では、また次回会いましょう!