俺たちと謎と青春と   作:ちゃんま2

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お待たせしました!第7話です!
いろいろあって投稿が遅れました、すみません…

それでは、早速本編どうぞ!



エピソード7
光と影、表と裏 その1


音楽スタジオ「TRY」

 

女性「ありがとうございました!」スタスタ

 

弘人「また何かあったら来てくださいね!」

 

 チリーンチリーン

 

廻「……はぁ、やっと終わったか。」

 

裕次郎「あれからお前らを訪ねてやってくる人が増えて大変だな…」 

 

廻「…他人事みたいに言って。こうなったのはマスターのせいだろ。」

 

裕次郎さんが徳野さんの記事にあんなこと書かなきゃこんなことにならなかったのにな…

 

弘人「しかし、依頼があるのは嬉しいけど、もっと大きな依頼を受けたいな…」

 

裕次郎「確かに、人が来てくれるようにはなったのはいいけど、頼まれるのは『逃げた犬の捜査』とか『夫婦喧嘩をどうにかしてほしい』とかだからな…」

 

廻「バカヤロウ。俺たちを頼ってくれる人の依頼に小さいも大きいもないだろ。」

 

灯「そうだよ!頼ってくる人は困ってるんだから力ならないと!」

 

 チリーンチリーン

 

そんなことを話していると、一人の女性がやってきた。

 

裕次郎「いらっしゃいませ。スタジオのご利用ですか?」

 

「……こちらに、廻さんと言う探偵がいると聞いたのですが?」

 

……どうやら、依頼みたいだな…

 

廻「廻は僕です。何かようですか?」

 

「申し遅れました。私は丸井プロダクションでマネジャーをしている、『星乃(ほしの)』と申します。」

 

弘人「!お、おい!丸井プロダクションって言ったらあの大手じゃねえか!」

 

!ビックリした…いきなり、大きな声で喋りだすなよ…

 

廻「そんなに有名なのか?」

 

弘人「お前、知らねえのかよ!丸井プロダクションからいくつも有名なアイドルを輩出してるんだぞ!」

 

ふーん、そんなに有名なのか、興味ないから全然分からねえ…

 

廻「そうなのか…。話しを戻しますね。そんな有名なプロダクションの人が何のようですか?」

 

星乃「あなたに、依頼をしたいんです。……けど、外部に漏れたらダメな話しなので、後日、事務所に来てもらえますか?」

 

……何かまた面倒なことになったな。けど、話しを聞かないと分からないことだし、仕方ないか…

 

廻「分かりました。後日、伺いますね。」

 

星乃「お願いします!」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数時間後…

 

弘人「しかし、楽しみだな!事務所に行けるってことはいろんな芸能人と会えるってことだよな!」

 

灯「楽しみだね!サインとかもらえたりして!」

 

帰り道を歩いていると二人がそんな話しをしていた。

 

廻「…しかし、そんな大きなプロダクションが何で俺たちみたいなのに依頼を頼もうとしてるんだろうな…」

 

玲央「…確かに。大手ならプロを雇うことだってできるのにな。」

 

それはまあ、話しを聞かないと分からないな…

 

「!」ドン

 

と、そんなことを考えてると目の前から女性が表れて俺にぶつかってきた。

 

廻「大丈夫ですか?」

 

そう声をかけるが女性からは何も反応はない。すると、すぐ後ろから数人の男がやってきた。

 

「なあ、姉ちゃん、なんで逃げるんだよ?ちょーと遊ぼうって言ってるだけじゃん?」

 

…なるほど、こいつらナンパか。

 

「そうそう、兄貴に声かけられるなんて、光栄なことだぜ〜。」

 

「な、ちょっとだけだからさ!」

 

そう言って男が女性を掴もうとしたところで、俺が男の腕を掴む。

 

廻「…そのへんにしといたら?この人が迷惑そうにしてるでしょ?」

 

「あ〜、何だお前ら?」

 

廻「ただの通行人だよ。」

 

「お前らには関係ないだろ?引っ込んでろ!」

 

そういうは言うけど、困っている人を放っておけないからな。

それにこいつら本当に迷惑している顔が見えないのか?

 

廻「あんまりしつこいと警察行きかな?」

 

「ガキが調子にノるなよ!」

 

そう言って殴りかかってくる。その腕を掴む。

 

廻「お前ら、任せたぞ!」

 

そう言うと玲央と弘人も男たちから灯と女性を守るようにして応戦する。

 

数分後…

 

最後の一人の男を背負投げで倒すと、流石に分が悪いと思ったのか、「覚えてろよ!」っていうテンプレ的なセリフを吐いて去っていった。

……いや、小物すぎるだろ…

 

廻「…大丈夫ですか?」

 

女性「……助けてくれて、ありがとうございます。」スタスタ

 

お礼だけ言うと早歩きで女性も去っていった。

怪我とか大丈夫なのか?

 

弘人「さて、俺たちも帰ろうぜ!」

 

廻「そうだな。」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

後日 丸井プロダクション 事務所

 

灯「…うわー、大きいね…」

 

廻「そうだな…」

 

俺たちは昨日言われたから通りに事務所に来ていた。

……しっかし、本当にデカいな…。丸井プロダクションってのは相当な金持ちらしいな。

 

取り敢えず、中に入って受付の人に声をかけて星乃さんの所へ案内してもらった。

 

 

星乃「よく、お越しくださいました。」

 

廻「早速ですけど、話というのはなんですか?」

 

星乃「…実は数ヶ月前からこんなものが届くようになって。」

 

そう言って一枚の紙を見せてくれた。

 

弘人「これって……」

 

星乃「そうです。脅迫状です…」

 

紙には

『今すぐ、辞めろ。さもなくば死あるのみ』

と書かれていた。

 

星乃「これが一ヶ月前から私の机の上に置かれるようになったんです。」

 

廻「警察に相談はしたんですか?」

 

星乃「まだです。…実は二週間後に大きなライブイベントを控えてるんです。だから、大事にはしたくないんです。」

 

なるほど…。確かにそれじゃあ、大事にはしたくないよな…

 

廻「じゃあ、脅迫されることに覚えはありますか?」

 

星乃「そんなのないですよ…。」

 

廻「そうですか…。それじゃ、じゃあ恨んでいる人に覚えは?」

 

星乃「さぁ?この業界は競争ですから、恨まれ相手なんてたくさんいますよ…」

 

それはそうか。

 

星乃「後は本人に聞いてください。護衛してもらうアイドルを呼んでいるので。入って」

 

星乃さんがそう言うと一人の女性が入ってきた。 

 

彩乃「はじめまして、辻本彩乃(つじもと あやの)です!……って、あなたたち!」

 

廻「どうも、音咲廻です。どこかであったことありましたっけ?」

 

彩乃さんは俺たちを見て会ったことがあるような表情をする。

 

マジで思い出せないだが…。会ったことあったか?

 

彩乃「あ、そうっか。あのときは変装してたからか。昨日絡まれてた所を助けてくれたでしょ?」

 

廻「…あー、あのときの!」

 

変装してたのはアイドルだったからか。

 

……で、さっきから気になってるんだが…

 

廻「…お前ら、何で黙ってるんだよ?」

 

弘人「バカ野郎、お前!辻本彩乃って言ったら、今をときめく、スーパールーキーとして有名な新人アイドルじゃねえか!」

 

なんかしらねえけど、そんなに有名な人なのか…

 

彩乃「私のこと知ってるんですね!」

 

灯「それは勿論!いつも応援してます!…あ、あの、よかったらサインをお願いしてもいいですか?…」

 

……お前、いつの間にペンと色紙なんか用意してたんだよ…

 

彩乃「いいですよ。………これで、いいですか?」

 

灯「あ、ありがとうございます!」

 

廻「…で、話しを聞きたいんですけど、いいですか?」

 

彩乃「あ、すみません。それで、何を聞きたいんですか?」

 

ここで、ようやく彩乃さんから話しを聞くことにした。

 

廻「まず、脅されることに覚えはないですか?」

 

彩乃「そんなのないです…。星乃さんも言ってたと思うけど、この業界では誰に恨まれても分からないので…」

 

確かに、言ってしまえば、誰かを蹴落としていく世界だからな…

 

廻「周りに彩乃さんを嫌っている人とかもいないですか?」

 

彩乃「嫌味を言ってくる人はいるけど、ハッキリと嫌っている人はいませんね。けど、知らないうちにどこかで恨まれてるかも…」

 

話しを聞く限り、犯人を特定することは難しいな…

 

廻「分かりました。で、僕たちは、彩乃さんの護衛をすればいいんですね?」

 

星乃「そうです。と言っても、さっき言ってたイベントまでですけどね。それからは警察にお願いするので。」

 

廻「分かりました。護衛は明日からでいいですか?」

 

星乃「えぇ、お願いします。」 

 

彩乃「お願いします!」

 

そうして、そこで今日事務所から帰ることにした。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

灯「…ふっふー!」

 

灯は、あれから彩乃さんのサインを見てニヤけていた。

 

廻「…灯、嬉しいのは分かるけど、前見て歩かないと危ないぞ…」

 

灯「分かってるって!」 

 

ホントかよ……

 

弘人「しかし、脅迫状なんてな…。人を恨む前にまずは努力しろって言いたいな…」

 

廻「そうだな。けど、恨みなんてどこでもらうかなんて分からないからな…。それに身勝手な理由で恨んでる奴もいるからな…」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

???

 

『お前さえ居なければ!』

 

『何で、お前なんだよ!』

 

『そうだ、何でお前みたいなやつが…!』

 

 

 

?『廻?どうかしたの?』

 

廻『…何でもねぇよ…』

 

 

 

?『なんでよ!廻、何で!』

 

廻『……ごめん…』

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

廻「…」

 

弘人「廻?どうかしたのか?」

 

廻「…何でもない。」

 

弘人「そうか。お前、たまにぼーっとしてるよな…」

 

廻「…悪い。」

 

ついつい昔のことを思い出してしまった…

……いま頃どうしてんだろうな…

 

ま、今になっては確認する方法もないけどな…

 

弘人「まあ、それはいいとして。俺たちで犯人捕まえれるのかね…」

 

廻「情報が少ないから今のままだと無理だろうな。それにライブまでの間だから無理して捕まえないくてもいいだろ。」

 

弘人「ま、それもそうか。」

 

勿論、彩乃さんに何かあったら全力で守らないといけないけどな。

 

廻「いざとなれば、信条さんの協力も得れるから大丈夫だろ。」

 

弘人「そうだな。」

 

取り敢えず、当分は彩乃さんを守ることだけを考えていればいいか。

 

 

 




事件メモ
今回の目的
アイドルの彩乃の護衛(二週間後のライブまで)

・星乃
彩乃のマネージャー。脅迫状が見つかり、護衛を廻たちに依頼する。
・辻本彩乃
丸井プロダクション所属の新人アイドル。大学1年。
新人ながら目覚ましい活躍をしており、成長を期待されている。

・一ヶ月前から彩乃のもとに脅迫状が届くようになった。

次回予告
期待の新人アイドル彩乃の護衛を任された廻たち。果たして、ライブまでの間彩乃を守ることができるのか!?

それでは、次回会いましょう!
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