映像を見て脅迫状を置いたのは角田だと、分かった廻たち。しかし、角田の妙な発言が気になる廻。果たして、謎が解けるのか!
それでは本編どうぞ!
翌日 同僚の家
今日は星乃さんから同僚の住所を聞いて訪れていた。
因みにあの臨時室のことは誰にも言わないように星乃さんには言っておいた。下手に喋って危害が及ぶといけないからな。
よし、そろそろ行くか。
ピンポーン
インターフォンを押す。しかし、いつまで経っても反応がない。
廻「(留守か?)」
「あのー、うちに何か用ですか?」
帰ろうか考えていると後ろから声をかけられる。振り返ると一人の男性が立っていた。
廻「実はお話を聞きたくて来たんですけど、もしかして、星乃さんの同僚の方なんですか?」
同僚「そうです。…取り敢えず、中へどうぞ。」
そうして部屋の中へ入っていった。
同僚「それで、何を聞きたいんですか?」
廻「あなたが辞めた理由はなんですか?」
同僚「それは、……」
言いづらそうにしている。やっぱりこの人も社長に黙っているように言われたんだろうな…
廻「…もしかして、社長と言い争いとかしました?」
同僚「な、何でそれを!」
廻「実は昨日、丸井プロダクションの人からいろいろと話しを聞けましてね。それでそう思ったんです。」
同僚「…そこまで知ってるなら黙っていても意味がないですね。」
そうして俺に話しをしてくれた。っと、録音しておくか。
同僚「俺が辞めた理由は社長と言い争ったからです。」
やっぱりか…
廻「具体的にはどんな内容で言い争ったんですか?」
同僚「プロデュースの方向性です。」
あの臨時室にいた人と同じ理由か…
同僚「…社長は無理な計画を立ててたんです。方向性もアイドル個人の特徴を活かしたプロデュースじゃなくて、とにかく売れればいいといった人でした。」
廻「計画やプロデュースはプロデューサーがするんじゃないですか?」
同僚「最初はそうです。けど、人気が出た途端に社長が口をはさむようになってきて、無理なプロデュースをするんです…」
同僚「そのことで体調を崩すアイドルが出ても、『所詮その程度。使い物にもならない』って…。アイドルを商売道具としかみてないんですよ!今思い出してもイライラします。」
そんなことがあったのか…
廻「…それで、あなたは臨時室に送られたんですか?」
同僚「そうです。それで、悔しいけど、自分から退所届を出して辞めました。」
歯向かう人は許さないって感じだな…
同僚「けど、そんな俺を守ってくれてた人がいたんです。」
廻「それは誰ですか?」
同僚「角田さんです。あの人は俺が臨時室に送られる通知が出たときも、社長に猛抗議してくれたんです。」
ここでも角田さんの名前が出てきたな…
同僚「まあ、結局角田さんの講義も虚しく、俺は臨時室送りで退職したんですけどね…」
廻「社長と角田さんの関係ってどんな感じなんですか?」
同僚「あの二人は特段仲がいいってわけじゃないですね。ただ、結果を出している角田さんだから社長に講義ができるし、社長も辞めさせたりはしないですね。」
結果が全てってわけか……
廻「最後にもう一つ聞きたいんですけど、何か社長の不正の証拠を持ってないですか?」
同僚「あー、一つだけありますよ。これです。」
そうしてたくさんの給料明細を持ってきた。
同僚「これが俺が臨時室に送られてからの給料明細です。給料が下げられてたから取っておいたんです。」
廻「これを貰ってもいいですか?」
同僚「いいですよ。どうせもう使わないから。」
廻「そうですか、では貰っていきます。僕から聞きたいことは以上です。ありがとうございました。」
同僚「そうですか。何か力になれたなら良かったです。」
そうして部屋を出た。
やっぱり、俺たちが知ってる角田さんと、周りが知ってる角田さんで認識が違うな……
もう一回防犯カメラを見てみるか。
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翌日 丸井プロダクション事務所
廻「悪いな、信条さん。何回もつきわせて。」
信条「今更気にするな。俺も今は暇だからな。」
何回も信条さんを俺の都合で付き合わせるわけにはいかないからこれで最後にしたいな…
信条「取り敢えず、中に入るか。」
廻「そうだな。」
そうして俺たちは事務所の中へ入った。
社長「あなたですか。最近、事務所に出入りしている探偵というのは」
入ってそうそう社長から声をかけられる。
廻「どうも、探偵の廻です。」
信条「私は探偵じゃないですよ。警察の信条です。」
社長「!」
信条さんが警察だと言うと驚いた表情をする。
そりゃ、そうか。ここは真っ黒なブラック企業だからな。
社長「…警察と探偵が何のようですか?ここは調べられるようなことはしてないですよ。」
取り敢えず今は疑われないようにとぼけるか。
廻「実はここに不審者が入り込むのを何回も目撃されていましてね。それを今調べてるんですよ。」
社長「…」
俺がそう言うが、社長はまだ疑いの目を俺たちに向けている。
これ以上どんな言い訳をするか考えているとそこに角田さんが現れた。
角田「まあまあ、社長。こんな奴らは放っておいて早く行かないと、会合に間に合いませんよ?」
社長「…それもそうだな。」
角田「俺もそこまで送りますよ。」スタスタ
そう言うと二人は事務所を出ていった。
取り敢えず、助かったな。
廻「ん?なんだこれ?」
そこには一枚の紙が落ちていた。どうやら角田さんが落としていったみたいだ。
廻「(○月○日 社長室 なんだこれ?)」
…○月○日…この日付は彩乃さんに脅迫状が届くようになる一週間前だな…
そう言えば、さっき角田さんって……
信条「どうかしたか?」
廻「…いや、何でもない。」
ここで考えてもしょうがないな…。取り敢えず映像を見るか。
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廻「何回もすみませんね。」
警備員「いえ、大丈夫ですよ。それで、今回はどこの映像を見ますか?」
廻「そうですね、角田さんの部屋の映像を映してもらっていいですか?」
取り敢えず、今はいろいろと怪しい角田さんの部屋を見てみるか。
警備員「分かりました。……、映りましたよ。」
廻「ありがとうございます。」
そして俺たちは映像を見ていった。
数分後…
信条「…特に怪しいものは映ってないな。」
廻「そうだな…」
映像を見ていったが、角田さんはアイドルたちと上手くやれているようだ。ここは星乃さんから話しを聞いた通りだな。
アイドルたちも笑顔で角田さんとのコミュニケーションも上手く取れているようだった。
ん?そう言えば、さっきの紙…
調べてみるか…
廻「今度は、○月○日の社長室の映像を映してもらってもいいですか?」
警備員「分かりました。」
そうして今度はさっきの紙に書いてあった日付の社長室の映像を映してもらう。
警備員「……映りましたよ。」
廻「ありがとうございます。」
さて、何が映ってるんだ……
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○月○日 社長室
時間は夜みたいだな。
……お、角田さんが入ってきたな。
社長「こんな遅い時間にどうしたのかね?」
角田「……アイドルに枕営業を勧めたのはあなたですか?」
社長「…」
角田「答えてください!」バン!
角田さんが社長の机を思いっきり叩きつける。
社長「…どこでそれを?」
角田「…私に泣きながら相談してきたアイドルがいたんですよ。」
社長「…あいつか…」
角田「何でそんなことを!」
社長「うるさいな、あいつが活躍できる場が欲しいといったからそれならやれと伝えただけだ。」
角田「…あ、あなたはなんてことを!アイドルを何だと思ってるんですか!夢を見てこの事務所に入ってきたな子たちになんてことを!」
社長「えーい、うるさい、黙れ。夢だと?確かに夢を見るのは結構、でも結果を残せなきゃ意味ないでしょう?」
角田「そ、それは…」
社長「私は夢を見るだけで、結果を残せてないアイドルに結果を残せるチャンスを与えた。ただそれだけだよ。」
とんだクズ野郎だな…。まさかアイドルに枕営業をやらせるなんて……
社長「これ以上話すつもりはない。帰りなさい。」
角田「…っ!」
社長「…どうした?まだ何か?」
角田「…いえ、何でもないです…」
社長「そうか。……ちょうど良かった。私からも一つ言っておこう。」
角田「…なんですか?」
社長「今まではあなたが結果を残してきたから少し大目に見てきたが、どうやら私も我慢の限界がきていてね…」
角田「…何が言いたいんですか?」
社長「このままだと、今人気が出ている彩乃という子のプロデュースは私に移して、星乃プロデューサーは臨時室に移動させようと思っている。」
角田「!それは、私に対する脅しですか?」
社長「この際だからハッキリ言っておこう。君は目障りだ。出る杭は打たれるということだよ。」
角田「っ!」
社長「まあ、安心したまえ。君がこれ以上私に楯突かなければ、彩乃という子も、星乃プロデューサーも何も変わらないよ。」
社長のその言葉だけを聞くと角田さんは部屋を出ていった。
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信条「胸くそ悪いな。それに、やってることは立派な脅迫だな…」
廻「そうだな。けど、これでいろいろ分かってきたよ。」
信条「それは良かったな。」
けど、問題は何で角田さんは二人を脅さなきゃいけないのか。
そこまではまだ分からねえんだよな…
……いや、待てよ…さっき社長が…
廻「悪い、信条さん。ちょっと考える。」
そうして、ヘッドフォンを耳に当てる。
さっきの社長の発言……。
それに角田さんの今までの行動……
………そういうことか…
そうしてヘッドフォンを外す。
信条「どうやら、考えがまとまったみたいだな。」
廻「あぁ、真実が繋がった!」
取り敢えず星乃さんと話し合わないとな…
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翌日 丸井プロダクション事務所
星乃「それで、私と彩乃に話しってなんですか?」
廻「実はあなたを脅していた犯人が分かりました。」
彩乃「ほ、本当ですか!?」
廻「えぇ、本当ですよ。」
星乃「それで、誰なんですか?」
廻「それは明日お伝えします。今日は別の頼み事をしに来たんです。」
星乃「何でしょうか?」
……言いづらいけど、言わないとな…
廻「…あと、数日に迫ったライブイベントの参加を辞退してください。」
灯「ちょっと廻!いきなり何言ってるの!?」
彩乃「そ、そうですよ!いきなり辞退してくれなんて…」
廻「全部明日の為に必要なんです。無理を言ってるのは承知です。けど、お願いします!」
そこで、頭を下げて頼む。
星乃「……顔をあげてください。」
そう言われて顔を上げる。
星乃「…どうしても必要なんですね?」
廻「そうです。」
星乃「……」
しばらく沈黙が続く。それを破ったのは星乃さんだった。
星乃「分かりました。そこまで言うなら辞退しましょう。後で関係者に連絡しておきます。」
彩乃「…」
星乃「ごめんなさい、せっかくのライブを…」
彩乃「いいですよ。必要なことみたいだし。それに、星乃さんがそう決めたなら私もそれに付き合いますよ!」
星乃「ありがとう…」
灯「何であんなこと言ったか分からないけど、こうなったらちゃんと解決してよね!」
廻「あぁ、言われなくても分かってるよ。」
絶対に許さねえ。特に弱いものを食い物にするやつらはな…
明日全てを終わらせよう。
っとその前にあの人に電話しておかないとな……
事件メモ
・角田は同僚が臨時室に配属されるときも社長に講義していた。
・社長は枕営業を勧めたりと、アイドルを商売道具にしか思ってない。
・角田も社長から脅されている。
以上です。
次回予告
ついに真実にたどり着いた廻。そして、ライブイベントの参加を辞退をお願いしたわけとは?
では、また次回会いましょう!