語られる廻の過去。果たして、何があったのか?
では、本編どうぞ!
廻 中学校時代
翌日
次の日俺が登校すると、違和感に気づいた。
何かクラスの奴らの視線が冷たかったんだ…
廻「おはよう。…何かあったのか?」
そう聞くがクラスの奴らは、何も答えてくれなかった。
廻「(…一体なんだってんだよ…)」
けど、その疑問はすぐに解決することとなった。
楠田「…あー、廻。ちょっと、職員室に来なさい。」
そうして俺は、楠田先生と職員室に向った。
廻「それで、用ってなんですか?」
楠田「実はな…お前に暴力を受けたって奴が来ててな。入ってこい。」
そういうと、弱音がでてきた。
廻「お、お前どうして!」
楠田「こいつが、話しがあるみたいだぞ。」
菊「…」
楠田「…おい、話すなら早くしろ。時間がもったいねえだろ。」
黙っていた弱音だったが、楠田先生がそう言うと決心した様な顔で話し始めた。
菊「ぼ、ぼく見ました。」
楠田「何をだ?」
菊「……廻さんが、財布からお金を抜くところです。」
……!
廻「何いってんだよ!弱音!」
しかし止まらずに弱音は話し続ける。
菊「それにこの怪我も廻さんから暴行を受けて出来ました。」
廻「な、何いってんだよ!」
楠田「それに、あの三人は『サボっていただけで、金を盗んではない、いきなり暴力を振るわれた』って言ってるぞ。」
廻「そんなのアイツらが嘘を言ってるんですよ!なあ、弱音、嘘を言うのは止めろよ!」
弱音に掴みかかろうとするが、周りの教師に止められる。
そのまま俺は教室に返された。
そうして教室に返された。入るともう噂が広がっていてヒソヒソと話していた。
廻「(そうか、朝の教室の違和感の正体はこれか…。既に俺がやったって噂が広がってたのか…)」
クラスA「おい、お前本当にあの後輩に暴行したのかよ。」
早速一人が聞いてきた。
廻「…やってない。」
クラスB「何それ、最低!あんた自分がやってきたこと認めないの?」
廻「…やってないことを認めるわけねえだろ!」
クラスの奴らと言い争っていると、そこに茜がやって来る。
廻「…茜、」
茜「最低!」バチン
廻「!」
一瞬何が起こったのか分からなかった…。
けど、目の前の茜の言葉ですぐ現実に戻る。
茜「廻がそんな酷い人だと思わなかった。…もう話しかけて来ないで…」
そうして自分の席に戻っていく。
そのタイミングでチャイムが鳴り先生が入ってきたので俺を責ていたクラスメイトも席に着いていった。
その日は何も頭に入って来なかった…
正直どうやって家に帰ったのか覚えてない。
それからクラスどころか学校中から無視やいじめを受けるようになった。
それでも、何とかやっていけたのは俺の父さんと泊だけが、俺がやってないと信じてくれたからだ。
けど、悲劇はこれだけじゃなかった……
数カ月後 とある病院
廻「お母さん!」
学校から俺に「父が交通事故にあった」と連絡を受けて早退して病院に向った。
医師「ご家族の方ですか?」
廻「そうです、父は!?」
医師「…」
廻「せ、先生?」
医師「…残念ながら。最善はつくしたのですが…」
う、嘘だろ……
廻「う、うわー!!」
そのまま父の遺体の前で泣き崩れる。
それからまた数カ月後
泊「お前、これからどうするんだよ?確か廻のお母さんも事故で亡くなってるんだろ?どこか身寄りはあるのか?」
廻「…心配ねえよ。葬式の時に出会った春田って家の人が俺を引き取ってくれるらしい。」
泊「そうか。それならひとまず安心だな。」
そう、俺が春田家の家にいるのは両親が亡くなって引き取ってくれたからだ。
父が警察官時代の大輝さんと信条さんの先輩だったからその時の
縁で引き取ってくれたらしい。
二人とも新人時代によくお世話になってたみたいだ。
廻「けど、もうここにはいられないな…」
泊「どういうことだ?」
廻「春田さんの家があるのがここから遠いところにあってな。それに春田さんの奥さんは妊娠しているみたいだから無理はさせられないからな。引っ越しすることになった。だから、学校も転校することになった。」
泊「そうか…じゃあ仕方ないな…。いつ引っ越すんだ?」
廻「一週間後。」
泊「もうすぐじゃねえか!なんでもっと早くに言ってくれなかったんだよ…」
廻「別にいいだろ…。ここにお前以外悲しむやつなんて居ないんだから…」
泊「いや、そうだけど、…お前このまま別れていいのか?」
廻「誰とだよ?」
泊「茜ちゃんだよ。誤解させたままだろ…」
廻「…」
廻「…別にいいだろ。それに、証拠もないんだから今更信じてくれないよ…」
泊「そうだが…」
廻「ま、お前がそんなに気にするなよ。俺は大丈夫だから。」
泊「そうか。…じゃあ、一週間後見送りに行くからな!」
廻「分かった。じゃあな…」
一週間後
荷造りが終わって、引っ越しの時間まで泊と話していた。
そして遂に別れの時間となった。
廻「…お、どうやらトラックが来たみたいだ。」
泊「そうだな。」
そうして、荷物をトラックに運んでいく。
廻「…しよし、これで全部か。…迎えの車も来たみたいだ。」
大輝「よし、廻くん。行こうか。」
廻「はい。じゃあな。」
大輝「あぁ、元気でな。偶にはメールしてこいよ?」
廻「そうするよ。じゃ、またな。」
そうして車に乗って大輝さんの運転で春田家に向った。
__________
現在 弘人の車の中
廻「……これが俺の過去だ。」
俺の話しを聞いて三人が黙っている。
最初に沈黙を破ったのは灯だった。
灯「…廻にそんな過去があったんだね…」
廻「あぁ。」
みんなはどう感じたんだ?俺を軽蔑したか?暴力男だと思ったか?
弘人「お前の過去を知ったところでお前を軽蔑したりはしねえよ。」
玲央「…そうだな。それに話しを聞いたところ廻がやった証拠も無さそうだからな。」
廻「それは俺の話しを信じたらだけどな…」
灯「信じるよ」
廻「え?」
灯「私たちは廻を信じるよ。だって、廻は今まで私やいろんな人を助けてくれたよ!私はそれが全部嘘だったって思わないよ!」
弘人「そういうこと、それに今更過去のこと言われたってこの件とは関係ないんだから。」
廻「そうか…」
廻「お前ら。ありがとうな…」
弘人「今更気にするなよ。…けど、これだとちょっときついな…」
廻「そうだな。俺が聞きに言ったところで、話してくれないだろうからな…」
弘人「何とか、俺たち3人でやるしかないな…」
そうだな…何とか内部に協力者がいればいいんだけどな…
灯「あ!」
廻「どうしたんだよ、灯?」
灯「さっき話しに出てきた泊って言う人に協力を頼むのはどう?中学時代も廻を信じてたみたいだから。」
弘人「確かに協力してくれそうだな。廻、今でも連絡取れるか?」
廻「まあ、連絡は取れるが、協力してくれるかは分からねえぞ?」
灯「取り敢えず、やってみようよ!」
廻「そうだな…」
今は協力者がほしいから一筋の望みをかけてメールした。
すると数分後…
廻「……お、返信が来たぞ。」
弘人「で、結果は?」
廻「どうやら取り敢えず、話しを聞いてくれるみたいだ。行ってみるか。弘人、運転頼む」
弘人「分かった。」
そうして俺たちは泊が指定した店に向った。
数分後… とあるファミレス
俺たちが店に入ると既に泊はついていた。
泊「!」
どうやら泊も俺たちに気づいたみたいだ。
廻「久しぶりだな、泊…」
泊「そうだな。もう何年ぶりだ?…で、そちらの方々は?」
廻「あー、紹介するよ。」
そうして、俺たちは互いに自己紹介を済ませた。
泊「なるほどな。しかし、お前最近は全然連絡が無いと思ってたら探偵なんてしてたのか。」
廻「まあな。」
泊「…で、メールで言ってた『協力してほしいこと』って何だ?」
ここから本題に入る。
廻「実は……」
そして、楠田先生から依頼を受けていたことを伝える。
泊「なるほどな…。確かにあの件があってから誰もお前のこと信用してないからな…」
廻「あぁ。だから、俺たちと一緒に行動して協力してほしいんだ。」
泊「分かった。それなら俺も協力しよう。」
よし、これで泊の協力も得れたな。
泊「しかし、ビックリしたぞ。まさか廻にこんなにも友達がいたなんてな。大学ではうまくやれてそうで何よりだ。」
廻「…まあな。おかげさまでな。」
…まあ事実、さっきもこいつらのおかげで少しは前を向けたからな。感謝はしている。
廻「取り敢えず、今日はもう遅いから明日から頼むぞ。」
泊「分かった。じゃあな。」
そうして、今日は解散した。
事件メモ
・弱音は『廻から暴力を受けた、金を盗んでいた』と嘘をついた。
以上です。
次回予告
泊から協力を得れた廻たち。これから情報を得ることができるのだろうか?
では、また次回会いましょう!