過去を話し終えた廻。しかしそれでも、廻を信じるという三人の言葉で廻は救われるのだった。
そして、旧友である泊の協力も得れた廻。ついにここから廻の捜査が始まるのだった。
それでは、本編どうぞ!
翌日
泊「待たせたな。」
廻「よし、行くか。」
そうして俺たちは公民館の中へ入っていった。
さて、今日こそ話しが聞けるといいんだけどな…
泊「よ!お前ら!」
泊に声に気づき数人が挨拶を交わす。
そして…
「…また来たのか!何度来てもお前は…」
泊「ちょーと、待った。この人たちお前らに用があってきたんだよ。」
「私たちは今更用なんてないわよ。帰りなさい。」
やっぱり、そう簡単に聞けそうにないな…
泊「…それが俺やお前たちに関係あることでもか?」
「どういうことだよ?」
廻「そのまんまの意味だよ。」
だいたい俺も用がなかったらお前らと関わりたくないっての…
と、そこまで黙っていた茜が口を開いた。
茜「そこまで言うなら聞いてみましょう。」
「でも…」
茜「くだらない内容だったらすぐに帰って貰えばいいでしょう?」
「茜さんがそこまで言うなら…」
……何とか聞いてもらえそうだな。
「で、話しってなんだよ?」
廻「実は…」
そこで楠田先生から依頼を受けたことを話す。
「何だそれ、バカバカしい…」
弘人「正直僕もそう思います。けど、届いたのは事実ですし、頼まれてるのでこのまま引き下がるわけにはいかないんですよ。」
「だいたい、誰かのいたずらってこともあるんだろ?ほっとけばいいんだよ…」
廻「…本当にそう思うか?」
「それ以外に何があるってんだよ…」
廻「じゃあ、なんで俺が指名されてるんだよ。」
「はあ?どういうことだよ?」
廻「俺とお前らの接点なんて数年前に切れてるんだ。それなのに俺を指名してきた。変だと思わないのか?」
「そ、そりゃそうだけど…」
廻「俺はこの件に絶対なにか裏があると思っている。」
「何かってなんだよ…」
廻「それは分かんねえよ。けど、それを解くのが俺たちの役目だからな。」
「俺たちの役目って…。だいたい、何で楠田のやつはお前らなんかに頼んだんだよ?」
何だ、こいつらニュースとか読まないのか…。
多分、俺らが載った記事を見てないんだろうな。
廻「それは、俺たちが探偵やってるからだな。」
そういった瞬間俺たち以外の奴らが笑う。
……茜は笑ってはなかったな…
弘人「…何がおかしいんですか?」
「そりゃ、ねぇ?人を傷つけた廻が、探偵なんてねぇ…」
「そうそう。どうせ、裏で怪しいことやってんじゃないの?」
「言えてる(笑)」
ハハハ
皆がまた笑い出す。
流石に一言言ってやろうと思った時だった。
バン!!
灯が机を叩いたのだ。皆が一気に灯に注目する。
灯「…廻の過去は聞きました。そして、皆さんが廻を良く思ってないことも知っています。けど、今まで近くで廻を見てきたからいいます。」
灯「廻は皆さんが思ってるような酷い人じゃありません!それに、探偵としての雑誌に載ったこともあります!廻の探偵としての実力は十分あります。」
灯「皆さんが良く思わないならそれでいいです。私は廻を信じてますから。」スタスタ
それだけ言うと灯は外に出ていった。
廻「…悪い、弘人。俺は灯を追いかけてくる。」
弘人「分かった。ここは俺たちに任せろ。」
そうして灯を追いかけて俺も外に出る。
茜「……」
弘人「……協力してくれますか?」
弘人がそう言うと気まずそうにそこに居た連中が渋々と言った感じだが頷いた。
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
公民館外
廻「…ここにいたのか…」
灯「…廻…」
顔を見ると灯が泣いていた。
廻「何で泣いてるんだ?」
灯「だって、悔しいよ…。あそこで廻をバカにされて…。それに、廻が今までどれだけの人を助けてきたかも知らないんだから…」
灯そんなことを思ってたのか…
廻「…」ポンポン
灯「!?ま、廻?」
廻「ありがとうな。俺のためにそこまで思ってくれて…」
灯「だって、私は廻のことを信じてるから。」
そっか……
廻「そうか…。じゃあ俺も頑張らないとな」
灯「何を?」
廻「いろいろだよ。ま、取り敢えず今は目の前の依頼を解決しないとな。」
灯「そうだね。でも、無理は」
廻「しないよ。」
廻・灯「「…フフ」」
向かい合って笑い合う。
気づけば、いつの間にか、灯の表情も元に戻っていた。
もう大丈夫そうだな…
廻「よし、戻るか。」
灯「そうだね!」
そうして、公民館の中に入ろうとしたときだった。
茜「…昔は私で、今はその子というわけ?」
後ろに茜が立っていた。
廻「…今は、弘人から話しを聞いてたんじゃないのか?」
茜「私はもう証言してきたわ。で、どうなの?今はその子を誑かしているの?」
廻「そんなつもりは 灯「誑かされてはいません!」
反論しようとしたら、灯に遮られる。
灯「私は自分の意志でここにいます!」
茜「…」
灯「それに、もう何度も言ったけど、私は、廻を信じてます。」
茜「っ!」
灯「…茜さん、あなたがどう思ってたかは分かりません。けど、一緒にいて廻を信じようって思わなかったんですか?」
茜「…」
弘人「…お、ここにいたか。聞き込み終わったぞ。…ってどうかしたのか?」
茜が何か言いたそうだったが、弘人が来たのですぐに車にむかった。
廻「何でもない。灯、行くぞ。」
灯「う、うん…」
灯の手を引っ張って弘人の車に向かっていく。
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数分後 とあるファミレス
廻「で、何か聞けたのか?」
弘人「それが、誰も分からないらしい。」
廻「分からない?」
弘人「そう。誰も送った奴に覚えはないらしい。というより、お前の過去を聞く限り、鵜呑みにしているやつが逆恨みしてる可能性が高くないか?」
廻「そうだな。今のとこはその可能性が高いな。けどそうなると誰が送ったか考えるのは難しいぞ…」
だって、クラスだけじゃなくて、その当時学校に在席してるやつらのほとんどが恨んでそうだしな…
…ん、待てよ。
廻「悪い、ちょっと確かめたいことがあるから電話してくる。」
そう言って電話をする。
数分後…
廻「待たせたな。」
灯「で、何を確認してたの?」
廻「あの脅迫状が直接楠田先生に送られてきたのか気になってな。」
廻「そうしたら、『教え子の一人が持ってきて、相談を受けたそうだ。』」
弘人「それがどうかしたのか?」
廻「いや、そりゃ担任だから楠田先生に送られてもいいけど、普通幹事の人間に送るよな。と思ってな。」
弘人「なるほどな。それで、その相談してきた生徒ってのは?」
廻「…」
灯「廻?」
一息ついて、意を決して話す。
廻「緒形遼(おがた りょう)。」
泊「そ、それって…」
廻「あぁ、中学時代に俺をハメたやつの一人だ…。それも主犯格のな…」
灯「!」
泊「また厄介なのが絡んできたな…」
廻「そうだな…」
さて、どうしたもんか…
灯「それからどうするの?」
廻「…取り敢えず、話しを聞きに行くしかないだろ…」
弘人「けど、絶対に話さないだろうな…」
廻「そうだな。けど、だからってここで話しててもどうにもならないだろ。取り敢えず聞きに行くぞ。」
弘人「分かった。」
そうして気は進まないが緒形のやつに話しを聞きに行くことになった。
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
数分後 緒形宅前
たく、楠田先生に住所聞いてて良かったぜ。
弘人「…お前本当に大丈夫か?」
廻「大丈夫だ。気にすんな。」
泊「そうだな。今は俺もいるから大丈夫だろ。いざとなったら俺も止めに入るぞ。」
廻「その時は頼む。」
よし、行くか。
俺は意を決してインターフォンを押した。
数分後…
ガチャ
扉が開いて緒形が中から出てきた。
遼「…ッチ。せっかく寝てたのに誰だよ!」
態度はあの時と変わらずか…
遼「って、泊か…てめぇ用があるんならメールしろや!……って!」
ここで、ようやく俺の存在に気づいた遼。
反応遅いっての…
遼「な、何でてめぇがここにいるんだよ!」
廻「何でって…そりゃ用がないと来ないっての。」
誰がプライベートでお前と会うってんだよ…
遼「俺はないな、帰れ。」
ドアを閉めようとする遼だったが、泊が足でドアが閉まるのを防ぐ。
ナイスだ、泊。
遼「…てめえ、何のつもりだ?」
泊「まあまあ、話聞くだけならいいでしょ?」
遼「…ッチ。直ぐに終わらせろよ。」
そうして部屋の中へ通される。
遼「で、話しって何だ?」
廻「お前が楠田先生に脅迫状が届いたのを相談したのは本当か?」
遼「楠田の野郎から聞きたのか。そのとおりだよ。俺の家に脅迫状が届いててそれを、楠田に相談したんだよ。」
どうやら嘘ではないらしい。
廻「お前、よく捨てなかったな。」
遼「何がだよ…」
イライラしているのかぶっきら棒に答える。
廻「だって、俺はてっきりお前のことだからだけら無視して、脅迫状なんてとっくに捨ててると思ってたからな。」
遼「…だってそうしないと同窓会に来る皆が危ないだろ?俺は皆のことを思って楠田に相談したんだよ…」
嘘だな。人のお金を盗んだり、平気で人を陥れる奴だ。そんな考えがあるとは思わない。それに…
廻「なるほどな。じゃあ、何でって警察に連絡しなかったんだ?」
遼「!」
お、動揺したな…
廻「だって、相談するなら普通警察だろ?脅されてるんだから。」
遼「そんな大事にしたくねぇんだよ。楽しみにしている同窓会が中止になったら皆悲しむだろ?それに、警察だってあんな内容の脅迫状だったら動いてくれないだろが。」
廻「そんなの相談してみないと分からないだろう。」
遼「グチグチ、うっせーんだよ!俺が幹事の奴らで相談してそう決めたんだからいいんだよ!」
これ以上は何も聞けないと判断して家を出てきた。
弘人「あれは絶対に何か隠してるな…」
廻「そうだな…。まず遼が隠していることを調べる必要があるな。また信条さんに協力してもわないとな…」
玲央「…みんな、これを見てくれ。」
廻「どうかしたのか?」
玲央「そのさっきの遼ってやつのSNSのアカウントを見つけてこの投稿を見てみろ。」
弘人「何々、『おい、あのことバレてるぞ!』何か知らねえけど焦ってるな…」
泊「そして、返信が『それだけじゃない、別にやったことだってバレてる』『俺たちこのままじゃヤバいぞ』何が見つかったみたいだな。」
廻「確かに気になるな。今のところ、どう繋がってるのか分からねえけどな…」
また謎が増えたな…
事件メモ
・緒形遼
廻を中学時代に窃盗犯の罪をなすりつけたグループのリーダー。
今回の脅迫状を受け取ったのも緒形らしいが?
・脅迫されるような覚えをした人はいないとのこと。
・緒形は何かを隠している。
以上です。
次回予告
ついに捜査を始めれた廻たち。遼が怪しいと睨み、隠していることを暴こうと動き出す。
それではまた次回会いましょう!