それでは本編どうぞ?
コンビニ前
とりあえず、公園では暗くて何の探索もできなかったから今日のところはコンビニの前に戻ってきた。
弘人「結局公園では何も見つけることはできなかったな」
廻「ああ。公園の探索はまた今度だな。」
灯「いい加減にしてください!!」
喋りながらコンビニに入ろうとすると、コンビニのドア越しからでも聞こえる怒号が聞こえてきた。
急いで店に入ると、レジにいる灯の前にいかにもチャラチャラした格好をした男が灯に何か言ってるようだった
「そう、怒らないでよ灯ちゃんさ〜。ちょーっとデートのお誘いをしてるだけじゃん?」
灯「前にも一度断ったはずですよ、翼さん。」
そうか、目の前にいる男が例の翼ってやつか。
…と、今は悠長にあれこれ考えてる場合じゃないな。
今やるべきことは一つ。
廻「ちょっと失礼。目の前の店員さんが困ってるからもうそこらへんにしておいたら?」
灯「!」
翼「あ〜、誰だおめーら?」
廻「ただのお客様ですよ。」
翼「てめー、ふざけてんのか?」
弘「いや、至って真面目ですよ。それよりどうするんですか?他のお客さんにも迷惑だからもうやめてほしいですけど?周り見てないんですか?」
そう言われて翼は周りを見る。ここでようやく周りのお客さんに白い目で見られていることに気づく。
翼「…ッチ」
舌打ちをしたあとに翼が店を出ていく。
…ふぅ、何とかなったな。
廻「怪我とか大丈夫か?」
灯「うん、なんともないよ。助かったよ、ありがとう廻」
店長「灯ちゃん、ごめんね。シフトはずらしてたけど、こんなことになって。お客様もうちのスタッフを助けてくれてありがとうございます。」
灯「店長、大丈夫ですよ!悪いのは翼さんなので」
廻「ええ、店長にはなんの落ち度もないです。」
その後、灯から「店長から今日はもうあがっていいと言われたから、帰りの準備してくるから待ってて」と言われたので灯を待つことにした。
数分後 弘人の車の中
今は灯が準備を終えて出てきたので弘人の車で家まで送っている最中だ。
弘人「しっかし、まさか翼の方から現れるとは思わなかったな」
灯「うん。シフトが被らないように店長がしてくれたから完璧に油断してた…」
廻「気にするな。店長からも注意されて、シフトもずらされてるのにそこまで執念深く付き纏ってくるなんて俺も思わなかったし、考えがそこまで回ってなかった。すまなかった。」
廻「明日からは改めて翼を調査してみよう。まずは尾行してどんな行動をしてるか確かめるか。」
弘人「じゃあ、それは俺に任せろ。お前は灯ちゃんの近くにいてやれ。」
廻「分かった。頼んだぞ」
ピリリリ
灯「ごめん、電話だ。ちょっとでるね。」
そう言うと灯は電話に出た
灯「はい、そうです。…はい。…はい。そうですか、分かりました。ありがとうございます。明日受け取りに行きますね。失礼します。」
廻「親からか?」
灯「いや、警察から。ちょっと前に生徒手帳を落としちゃって届け出出してたの。それで今見つかったて連絡があったの。」
廻「生徒手帳?何でそんな大事な物を?」
灯「あー、それがね。話せば長くなるんだけど、佐々野木公園で落としちゃったの。次の日慌てて探しに行ったんだけど無くなってたんだよね…」
廻「…もしかして写真を撮ってたから落としたことに気づかなかったんじゃないか?」
そう俺が言うと灯はビックリしたような表情をした。「どうして分かった」と言うことが表情から伝わってくる。
廻「あぁ、知り合いに警察の人がいるから聞いたんだよ。」
灯「そうだったんだ。ビックリした〜。まだ誰にも話してない事を知ってたから驚いちゃった。…でも警察が情報話していいの?」
廻「まあ、あの人は適当な人だからな。あ、別に汚職に関わってはないから大丈夫だぞ。」
一応信条さんにも正義感はあるからな。一線は敷いてるぞ。
廻「で、あってるのか?」
灯「うん。合ってるよ。バイト帰りに公園前を通ったら何か怪しい二人組みがいたかしばらく見てたらお金渡して取引を始めたから慌てて写真を撮ったの。で、気づかれないうちに急いで家に帰ったわけ。」
廻「で、その時に生徒手帳を落としたのか。因みに他にこの事を知っている人はいるのか?」
灯「廻達と警察の人以外には言ってないよ。家族にも被害が及ぶだろうから言わないほうがいいって言われたから。」
なるほど、大体のことは分かった。
廻「その撮った写真って見せてもらってもいいか?」
灯「いいよ。はい、どうぞ」
そう言って俺は灯から写真を見せてもらった。
そこにはフードやマスクなどで顔を隠した二人組みが取引をしている現場を撮った写真があった。
服装からはどちらも性別は判断できないな…
男性が着ても女性が着ても違和感がない服装をしている。
灯「さっきからストーカーの事じゃなくて写真の事を聞いてるけどどうしたの?」
廻「いや、少し気になっただけ。安心しろストーカーのことも忘れてねえよ。」
灯「うん。頼りにしてるよ!」
弘人「お二人さん、お話中申し訳ないけどもうすぐ灯ちゃんの家につくぞ。」
そうやって話していると灯の家についた。念の為ドアの前までついていく。
灯「きゃ?!」
廻「どうした?!」
灯が震える指でドアノブを指す。
その先には袋がドアノブにかかっていた。灯をなだめながら声をかける。
廻「中にあるものは見ないほうがいいだろうから、これは俺たちが持って処分しておく。灯大丈夫か?」
灯「う、うん、だ、大丈夫だよ…」
廻「…そうか」
いや、嘘だな。今の灯からは強がっている様子が見れる。
たく、こんなふざけたことするストーカーも早く捕まえないとな。
廻「今日はもう帰るけど大丈夫か?一人で不安なら誰か呼んだほうがいいぞ。」
灯「うん…」
廻「俺たちがいるから何かあったらいつでも電話してこいよ。」
灯「うん、何かあったらすぐに電話するよ。今日はありがとうね。また明日」
そうして俺たちも今日は帰ることにした。
弘人「良かったのか?灯ちゃん一人にしてきて。」
廻「だからって男の俺たちが灯の家に泊まるわけにはいかないだろ」
廻「それに見たところ不審者対策もされてたからストーカーも無理矢理には乗り込もうとは思わないだろ。灯自身もストーカー被害で神経質になってるからほいほいと人を家に入れないだろ」
廻「ま、護衛については任せろ。俺がやるって言ったんだから責任持つよ」
「そうか」と弘人が言うと俺は黙った。色々考え事をしたかったからな。
廻「すまん、コンビニで下降ろしてもらっていいか?」
弘人「いいけど、どうかしたのか?」
廻「いや、ここらへんで用事があってな。今日は送らなくって大丈夫だぞ。近くにネカフェあったからそこに泊まるから大丈夫だ」
弘人「そうか、分かった。じゃあ、明日な。」
…さてやるか。夜は長いぞ…