前回のあらすじ
弱音の家で、2台目のスマホと日記を見つけた弘人たち。
その中には、父親と上手くいってないことが書いてあって?
さてどうなる?
それでは、本編どうぞ!
翌日 菊の家 同窓会まであと3日
さて、今日も調べていくか。
弘人「で、今日は何を調べるんだ?」
廻「今日は、弱音のお母さんに菊のことを聞いてみようと思う。あれから何か変わったことがないかとかな。」
様子が変ならそこから何か解決の糸口が掴めるかもしれないからな。
廻「取り敢えず、またお前らで頼むぞ。」
灯「分かった!」
そうして三人は、また弱音の家に入っていった。
泊「今日もいきなり押しかけてすみません…」
「いや、いいのよ。昔の友達が遊びに来たって知ったら、あの子も喜ぶだろうし。」
そういう菊さんの姿は今日も見えなかった。
灯「…あの、菊さんは今日もいないんですか?」
「そうなのよ、昨日もあれから泊くんたちが来たことを伝えようと電話したんだけどね、全く繋がらないの…」
泊「そうですか…。」
「ま、気にしなくていいわよ。そのうち、ふらっと帰ってくるだろうから。」
泊「分かりました。」
そうして、私たちは、菊さんの様子を聞くことにした。
「それで、今日は何を聞きたいの?」
泊「今日は菊くんのことを聞きたいんです。」
「あの子のこと?」
泊「はい、最近何か変わったこととかありませんか?卒業してから全然会ってないから、どんな風にしているか近況を知りたくて…」
泊さんは菊くんの母親に怪しまれないように質問していく。
「変わったことね……特に何もないけど…」
泊「どんな些細なことでもいいんです。何かないですか?」
「そうね……。あっ、…」
泊「何かあるんですか?」
「…」
しばらく考えてから口を開く。
「実はね。あの子、3年前から被害妄想が激しくなってね…」
灯「被害妄想、ですか?」
「そうなの。それで、今も病院に定期的に通院してるのよ…」
泊「そうだったんですね…」
「えぇ。本当はあの子から直接言ってほしかったんだけどね…」
弘人「何か、原因があったんですか?」
「……」
ここで、また黙ってしまう。
まあ、デリケートなことだから、私たちみたいな会ったばかりの人には話せないよね…
この場は泊さんに任せて、私たちは出ようとした時だった。
「実はね…」
そう言って話し始めた…
私達もきいていいのかな?
「あの子は、夫との関係で相当ストレスを受けててね…」
泊「ストレス、ですか?」
「うちの夫は会社の社長をやってるのは知ってるでしょう?」
灯「そうなんですか?」
泊「実は、弱音家は、ここらじゃ名のしれた大手の企業で経営してるんだよ。」
弘人「そういえば、やけに大きな会社や看板の広告で見たと思ったらあの会社の…」
「そうです。で、跡取りがあの子なんです。」
灯「そうだったんですね…」
「はい。で、そのことを中学生の頃から意識しだして…」
泊「そういえば確かに、中学の時菊から少しだけ親の話しを聞いたことがあります。」
「それが重荷になって、ストレスになったみたいでよく言い争うようになったの…」
灯「もしかしてそれが…」
「そう。それがストレスになったみたいでね…。病院に言ったところ、そこで被害妄想があるって言われてね…」
確かにそれは、重荷に感じるよね…。
親の期待に答えなきゃいけないんだから…
「…あら、もうこんな時間。ごめんなさいね、買い出しにいかないと。」
泊「話しを聞かせてくれてありがとうございました。」
そうして、家を後にした。
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弘人の車の中
廻「…なるほどな、弱音はそんなことになってたのか…」
泊「言われてみれば、確かにあいつ、考えすぎなとこあったよな…」
廻「そうだな…」
けど、少しは分かってきたな…
日記に父親のことを書いていたのは、会社を継ぐことが重荷になっていたから…
けど、何であそこまで気になってるんだ?…
♪♪♪♪♪
俺が考え事をしていると、電話がかかってきた。
廻「お、信条さんからか。ちょっと、電話に出てるぞ。」
そう言って、俺は電話に出た。
信条『もしもし、廻、俺だ。』
廻「何か分かったのか?」
信条『あぁ。あのスマホの解析が終わったぞ。』
廻「それで、どうだった?」
信条『その前にこの持ち主誰だ?』
廻「?…俺の中学の時の後輩の『弱音菊』ってやつだけど、それがどうかしたのか?」
信条『…落ち着いて聞けよ?その菊ってやつ、青酸カリを購入していた。』
廻「それは本当か!?」
信条『本当だ。解析の結果、ダークウェブで取り引きしていることが分かった。それも大量のな…』
あいつ、何考えてんだよ…
信条『こいつ、何をやろうとしてんだよ…』
廻「さあな?それはこっちが聞きたいよ。で、もう警察は動いてるのか?」
信条『そうだ。もう身柄を拘束するために動いてるよ。』
廻「そうか…」
信条『…あぁ、あともう一つお前に伝えることがあった。』
廻「なんだ?」
信条『実は、逮捕したあの三人のことなんだけどな…』
廻「あいつらがどうかしたのか?」
もしかして、まだ「やってない」とか言い張ってるのか?…
信条『いや、何か話したいことがあるんだとさ。』
廻「なんだそりゃ…。信条さんたちには話さないのか?」
信条『それがな、お前じゃなきゃ話さないってよ…。今から来れるか?』
廻「分かった。」ピッ
廻「弘人、今から警察に行ってくれ。」
弘人「それはいいけど、電話の内容はなんだったんだよ?随分と驚いてたみたいだが…」
廻「実はな…」
弘人「はぁ!?青酸カリ!?何でそんなものを…」
灯「青酸カリって、殺人によく使われるやつだよね?」
玲央「…そうだ。致死量は約200ミリグラム。なにかに混ぜられてたら分からないぞ…」
泊「もしかして、弱音のやつ同窓会で仕込む気なのか!?」
廻「まだ分からないけど、その可能性は高いな…」
泊「けど、確か同窓会をやるホテルは警備体制がしっかりしてるところだぞ。それに仕込むなら飲み物か食事の中だろ?どうやって仕込む気だ?」
廻「とにかく、弱音を見つけて話しを聞くしかないな。」
…一体何を考えてるんだ…
__________
数分後 警察署
信条「来たか。」
廻「早速だけど、案内してくれ。」
信条「分かった。ついてこい。」
そうして、信条さんについていく。
しばらくすると、警察の人に連れられて、三人が現れた。
遼「…やっときやがったか。」
席につくと、まず遼が話し始めた。
廻「俺に何のようだ?」
遼「そう怒んなって。お前に対していい情報を言ってやろうと思ってな。」
廻「なんだ?」
明人「お前が大切に守ろうとしていた、やつの話しだよ(笑)」
笑いながら明人がそう答える。
廻「もしかして、弱音菊のことか?」
麗奈「そうよ。」
廻「それで、お前らは一体何を知ってるんだ?」
遼「…俺たちがあいつを脅して黙らせたのは知ってるよな?」
そりゃな…。忘れたくても忘れない。
そのせいで、弱音が受けた暴行も脅しも俺がやったことになってるからな…
そして、あいつとの関係も変わってしまったからな……
廻「知ってる。それがなんだ?」
遼「そのことと関係がある。お前らが知らない、あいつの一面を話してやろうと思ってな。」
廻「俺たちが知らない弱音の一面?何を知ってるんだ?」
明人「あいつ、何故か自分のとーちゃんに苦手意識があるらしくてな。ある日大量の金を渡してきて、逆に俺たちに『脅されて嘘をついたのを黙って欲しい』って言ってきたんだよ。」
麗奈「それだけじゃなくて、一回だけ脅して盗むのを手伝わせたの。まあ、ノロノロ行動して先生に見つかりそうだったからその一回だけで終わったけど。」
遼「そのことも、金で黙らせてきたけどな(笑)」
…あいつ、裏でそんなことをしてたのか…
廻「…で、何で今になってそんなことを俺たちに話したんだ?」
遼「そんなのあいつを道連れにするために決まってるだろ?」
明人「そうそう、この事実が表に出るのをあいつが一番、嫌ってたからな。」
そうだろうな。そのためにこいつらにお金を渡してまで口封じをしてたんだからな。
けど、
廻「話しはそれだけか?じゃ、帰るぞ。」
遼「おいおい、もう帰るのかよ?」
廻「悪いが、俺たちも時間がないんだ。お前らの復讐に力を貸している暇はない。」
遼「ッチ」
そうして、俺たちは帰ることにした。
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弘人の車の中
弘人「で、これからどうするんだ?」
廻「泊にやってもらいたいことがある。」
泊「なんだ?」
廻「弱音がどこから同窓会の情報を手に入れたかが知りたい。だから、そのことを調べてくれ。」
泊「分かった。いろいろと聞き込みをしてみる。お前らはどうするんだ?」
廻「俺たちは、同窓会がある近くを探してみる。」
弱音が何かをするために家に帰ってないことは分かった。
だから、俺たちはホテル近くの宿泊施設を探してみるわけだ。
泊「分かった。」
弱音…今、どこにいるんだ?
事件メモ
・弱音は、父親との関係で、ストレスを溜めている。そのことで、被害妄想があると、診断されている。
・弱音は2台目のスマホで、青酸カリを購入している。
・弱音は中学時代のことをお金でもみ消している。
以上です。
次回予告
弱音が同窓会で、青酸カリを使って何かをしようとしていると気づいた廻たち。
果たして、同窓会までに弱音を見つけることができるのか!?
では、また次回会いましょう!