俺たちと謎と青春と   作:ちゃんま2

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前書きなんですが、特に喋ることが無ければ書かないことにしますね。
それでは本編どうぞ!


初めての依頼 その6

翌日 灯の家の前

 

さて、今日も行きますか。今日は弘人は翼の尾行、玲央は引き続き情報収集をするんだったな。

俺も引き続き灯の護衛だな。

…っといろいろ考えてたら灯の部屋の前に着いたな。

 

 ピンポーン

 

インターホンを押すとすぐに灯が出た。

 

 灯『はい、どちら様ですか?』

 

 廻「俺だ、廻だ。」

 

 灯『おはよう、廻。すぐ行くね。』

 

数分後に出てきた灯と今日も学校に向かおうとすると俺のスマホに電話がかかってきた。

 

 廻「わりぃ。ちょっと待ってくれ。」

 

 灯「うん。まだ学校には間に合うからいいよ。」

 

そう言われて電話に出ると弘人が出た。

 

 廻「もしもし」

 

 弘人『おい、お前今どこに居る?!』

 

 廻「今は灯の家の前だけどどうした?」

 

 弘人『詳しい事情は省くが今、翼が灯ちゃんの家に家に向かってる!』

 

 廻「…っおいおいマジかよ。分かった。後はこっちでどうにかするけど、すぐに連絡取れるように通話は繋いでおくぞ。」

 

 弘人『わかった。』

 

まずは灯にこのことを伝えないとな。

 

 廻「灯落ち着いて聞けよ?弘人から今翼が灯の家に向かっているって連絡があった」

 

 灯「?!」

 

灯の様子を見るに酷く動揺してるようだ。落ち着かせたいが早くしないと鉢合わせてしまう。

 

 廻「学校に繋がる他の道はないか?」

 

 灯「いや、一本道だから他の道は無いよ…」

 

マジか、どうする?…

 

ここは10階建てのマンションで5階。階段とエレベーターがある

…仕方ない、一か八かだけど…

 

 廻「弘人、お前と翼はどこにいる?」

 

 弘人『俺はマンション前の道の端に車を止めてる。翼は今マンションの駐車場に入ったぞ』

 

それを、聞くとまた灯に話しかける。

 

 廻「灯、部屋にいても何があるか分からないから、ここから出ようと思う。」

 

 灯「何で?私の部屋にこもれば…」

 

 廻「昨日のこともあるから部屋にいたら何があるか分からないからやめたほうがいい。」

 

 灯「でも…」

 

 廻「灯を危険な目に合わせてるのは分かってる。けど、このままじゃどちらにしろ危ないし、何も変わらないぞ」

 

灯になるべく優しく話しかける。

 

 廻「大丈夫、俺が絶対に何があっても守るから。」

 

しゃがんでいる灯と顔を合わせるように俺もしゃがんで灯の目を見て話す。

…目に涙を浮かべてる、よっぽど怖いんだろうな。早く解決しないと。そのためにもまずはここを離れないと。

 

 灯「わかった。廻を信じる!」

 

そこで笑顔になる。つられて俺も笑顔になる。

 

 廻「よし、行くか。」

 

 灯「うん。頼りにしてるよ」

 

 廻「弘人聞こえてるか?」

 

ここで再び弘人との通話に戻す。

 

 弘人『あぁ。バッチリ聞こえてたぜ。で、どうする?翼はもうエレベーター近くまで来てるぞ。』

 

 廻「弘人は車をいつでも出せるように準備しててくれ。あとは翼がエレベーターに乗ったら伝えてくれ。」

 

 廻「よし、灯。俺たちは階段に行くぞ。駐車場近くに出れる階段はどっちだ?」

 

 灯「それだったらこっちだよ!」

 

そして走って階段でスタンバイする。

 

 廻「翼の方はどうだ?」

 

 弘人『今エレベーターのボタンを押したぞ。…おい、待てマジかよ?!』 

 

 廻「どうした!?」

 

 弘人『あいつ、仲間を二人連れてきてやがる。しかもその二人は2つある階段にそれぞれ別れて行ったぞ。』

 

マジかよ…このマンションは一方通行だから逃げ場なんてないし、絶対鉢合わせるぞ…

けど、遅いか早いかの違いか。だったらやるしかねえな。 

 

 廻「翼がエレベーターに乗ったら教えてくれ。階段で会うやつは俺がどうにかする。」

 

 弘人『分かった。…今乗ったぞ!』

 

 廻「灯行くぞ。俺から離れるなよ?」

 

 灯「うん。」

 

 廻「よし、それじゃ、行きますか!」

 

そう言うと同時に俺たちは階段を走って降りていった。

そうして降りていくと3階のところで一人の男が昇ってきて対峙した。

 

 男「よう、兄ちゃん。後ろの女を渡して欲しいんだけどいいかな〜。」 

 

 廻「悪いけど、今急いでるんだ。邪魔だ、どけ」

 

一応自分なりに怖い感じに言ってみたけど、どうだ?

 

 男「んだと、やんのか、コラー」

 

うん、知ってた。こういう奴らには話し合いは無理か。てか、話せる相手だったらこうはなってないか

 

 廻「もう一度言う、どけ。」

 

 男「調子乗んなよ!」

 

そう言って男が殴りかかってきた。それをかわしてみぞおちに一発いれる。

 

 男「ゔ、ぐぁ…」

 

あー、手加減したつもりだけど、一発でダウンしやがった。随分と打たれ弱いことで

 

 廻「灯行くぞ、走れ!」

 

 そうして走って駐車場まで着いた。そして弘人の車を見つけて乗った。

 

 弘人「急発進するぞ。二人とも気をつけろよ」

 

ふぅ〜何とか切り抜けれたな…

 

 廻「灯大丈夫か?」ゼーハァ

 

 灯「うん。な、何とかね…」ゼーハァ

 

その後走って乱れた息が整ってきた頃口を開いた。

 

 廻「取り敢えず、今日は学校に行かずに警察に行ったほうがいいな。電話は後でかけるとして。で、朝から何があったんだ?」

 

 弘人「あぁ、まずそこを話すか」

 

 

 

 

 

 

数時間前 早朝

 

さて、今日から廻に頼まれて翼の尾行と調査が始まるな。

取り敢えず、今日は翼は夜勤明けだからコンビニ行くか。

たく、今日の講義が午後からで助かったぜ。

 

 

コンビニ前

 

さて、着いたぞ。お、早速出てきたな。

ん?誰かに電話してるな。近くで聞いてみるか、念の為録音もしておこう。

 

そうして、俺は相手にバレないように近づき録音を開始した。

 

 翼「はい、はい、すみません、来週までには必ず連れて行きますんで。…え?今日連れてこい?そんな待ってください、急に…いえ、そういうつもりじゃ」

 

何だ、俺らとは会ったときと違って随分としおらしいな。

よく分からんけど、誰かを連れてこいって脅されてんのか

 

 翼「…分かりました。今日連れていきます。はい、しつれします。」

 

お、終わったか。…と思ったらまた誰かに電話し始めたぞ。忙しいやつだな

 

 翼「もしもし、俺だ。あぁ、もう待ってられないらしい。強引にでも連れて行く。…あぁ、お前らは先に向かってろ。俺もすぐ行く。…分かってるよ、お前らにもちゃんとヤらしてやるから…あぁ、切るぞ。」

 

電話が終わると車で移動し始めた。どこかに行くらしい。俺も車で追跡した。

 

数分後

 

この道、灯ちゃんの家への道だな、でも何で?

こんな時間からまたなんか置きに行くのか?でも、今日は何も手に持ってなかったよな…

 

…ん?待てよ、そう言えばさっきあいつ電話で『お前らにもちゃんとヤらしてやるから』って言ってたよな?

…まさか?!

 

取り敢えず廻に電話するか プルプル

 

頼む間に合ってくれよ…

 

 

 

 

 

 




良いところで終わってすみません、次回に続きます!

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