間違ってたら指摘してほしいです
それでは本編どうぞ!
弘人の車の中
廻「なるほど。朝からお前も大変だったな。まあ、助かったわ。ありがとな。」
灯「弘人の電話がなかったらもっと大変なことになってたんだよね。本当にありがとう!」
弘人「どういたしまして。俺も二人が無事で良かったよ。…っと警察署に着いたぞ。」
警察署
俺たちはさっきあった事を言いに警察にやってきた。できれば信条さんが居てくれればスムーズに進むから助かるんだが…
廻「すいません、信条さんに用があってきたんですけど、今いますか?」
「信条刑事ですね。確認しますので、しばらくお待ち下さい。」
「お待たせいたしました。信条刑事は只今会議に出席しているので、『終わるまで待っててほしい』との伝言を信条刑事から承りました。」
廻「そうですか。ありがとうございます」
弘人「まだ、時間かかりそうだな。どうする?」
灯「私、生徒手帳受け取りに行ってもいい?」
廻「そうだな。時間もあるしそっちを先に済ませるか」
信条さんが会議が終わるまでまだ時間があったので俺たちは先に灯が落としたと言ってた生徒手帳を受け取りにいくようにした。
廻「あ、灯。生徒手帳受け取りに行く時に頼みたいことがあるんだけどいいか?」
灯「?私ができることならやるけど何をすればいいの?」
廻「簡単なことだよ、あることを聞いてほしいんだ」
警察署 会計課 落とし物係
灯「あの、すみません。落とした生徒手帳を受け取りに来たんですけど。」
「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
灯「月本灯です。」
「しばらくお待ち下さい」
数分後
「お待たせいたしました、こちらでお間違いないですか?」
灯「はい、間違いありません」
「では、ここにお名前の記入をお願いします。」
灯「わかりました」
灯「あ、そうだ刑事さん。一つ聞いてもいいですか?」
「はい?なんでしょう?」
灯「お礼がしたいから届けてくれた人を教えて貰いたいんですけど、いいですか?」
「いいですよ。えーっと、あった。……あー、」
名前を見た途端に刑事さんの表情が硬くなった。
「お礼を言うのはやめたほうがいいかもしれないですよ?」
廻「どういうことですか?」
「実は届けてくれた人がこの地域で一番の不良グループのリーダーなんですよ。素行も悪くて何回も暴力沙汰で警察にお世話になってる人なんですよ」
廻「そんな人が何で真面目に警察に落とし物を届けに来たんですか?」
「いや、本人の態度は真面目とは正反対でしたよ。僕も最初は真面目に届けに来たと思ったんだけど、開口一番『直接届けるから住所調べてほしい』とか個人情報だから教えられないって言っても『かわいいからお礼に食事に誘いたいから教えてくれ』とか言っててね。」
廻「それでどうしたんですか?」
「あぁ、それで最終的には相手が折れて落とし物として警察で処理したよ。」
廻「そうなんですね。で、結局相手のことは教えてもらえないんですか?」
灯「私からもお願いします」
「仕方ないですね。くれぐれもむやみに近づかないよにしてくださいよ。名前は大寅武(おおとら たける)。電話番号は…の…です。身長は170cmぐらいの大柄な体型で、あぁ、あとそう言えばネックウォーマーしてたな。」
廻「ネックウォーマー?それがどうかしたんですか?」
「いや、ほら、4月なのに初夏並みの温度を記録した日があったでしょ?その日にも関わらずネックウォーマーしてたから暑くないのかなって思って見てたの思い出したんですよ」
「後は何か焦っていたようにも感じたんですよね」
廻「焦っていた?」
「ええ。僕だけが感じてただけかもしれないけど、喋り方に余裕が感じれなかったんですよね。だからそう思ったんです。」
廻「そうなんですね。ありがとうございます。」
俺たちはお礼を言って会計課を後にした。貴重な情報がたくさん手に入れることができたな。後で二人と情報共有するか。
さて、そろそろ信条さんが会議終わってるといいんだけど。
警察署 フロント
信条「おぉ、悪い。待たせたな。」
廻「別にこっちもいきなり押しかけて来たから気にしなくていいですよ。」
信条「で、学校休んでまで俺に用事って何だ?」
俺たちは信条さんに今朝あったことを話した。これで少しは動いてくれるといいんだけどな。
信条「なるほどね。ストーカーが強制的に家に来て強○未遂か…被害届けは?音声があるから今度は大丈夫だと思うが」
廻「いや、信条さん。今は被害届を出さずにいてもらいたいんだ。まだ相手を泳がせておきたいからな。」
信条「どういうことだ?」
廻「今回の件、ただのストーカーじゃないってこと。」
信条「なんだそりゃ。さてはまーた厄介事に巻き込まれたな」
廻「まあね。」
廻「っと、忘れるところだった。これがストーカーの写真だ。」
信条「ありがとさん。…ん?こいつは…」
廻「誰か知ってるんですか?」
信条「いや、ここらへんの不良グループのメンバーだよ。」
廻「もしかして大寅武がリーダーのところ?」
信条「何だ知ってたのか。」
廻「あぁ、さっき別の刑事に聞きました。」
信条「あぁ、そうかい。」
廻「ま、何かあったらまた頼むからその時は頼みますよ。信条さん。」
信条「ま、俺にできることなら何でもどうぞ。」
信条さんとの話が終わると俺たちはオーナーの店に向かった。そこで玲央と合流して情報の整理と共有することになったからだ。
灯は連れて行くか迷ったが、あんな事があった後なのでこのまま家に帰すのも危険だと判断したので連れて行くことにした。
数時間後 音楽スタジオ
チリーンチリーン
裕次郎「お、来たな」
玲央「遅かったな」
俺たちが到着すると先に玲央がついていたので早速話し合いを始めた。
廻「わりぃ。警察署で時間がかかってしまった。んじゃ、早速本題に入ろうか」
弘人「まずは今までの情報の整理からやるか。」
廻「ああ、そうだな。」
廻「まずはストーカーについてだな。これについては翼で確定だな。前に置いてあった物は信条さんに渡して鑑定してもらってるからすぐに証拠は出るだろう。後は買い物した店の監視カメラとかも見てもらってるから大丈夫だろう。」
玲央「それに翼のSNSも遡って見てみたが、2ヶ月前から名前は伏せてるが特定の女性に執着している様子が見られるし、女性の特徴も月本と合うからもう言い逃れは出来ないな。」
弘人「けど、今日は何でいきなり灯ちゃんの家に乗り込もうとしたんだろうな?」
廻「そこまではまだ分からねえな。来たのも3人でだったからな。」
少なくとも今日の行動だけは理解出来ないな。まだ判断材料が少なすぎる
弘人「ま、わからないことを考えてもしょうがないな。次に行こう」
廻「じゃあ、次は例の不審者だな。今なら言える。不審者とストーカーは別人の可能性が高い」
弘人「そうなのか?」
廻「あぁ。不審者の正体はやっぱり麻薬の取引をしていた二人のことだと思うからな。」
灯「それって私が見た二人ってこと?」
廻「そうだ。そして灯が生徒手帳を落としたから狙われたってことだ。」
弘人「そして灯ちゃんの生徒手帳を拾って警察に届けたのが不良グループのリーダーの大寅武だったな。そして翼も同じグループに所属していると。」
…そう言えば、大寅武は焦っているって言ってたな。そして、今日弘人が録音したものを聞いたけど、翼も何か焦らされているようだったな...電話の相手が大寅武だったら?
大寅武から急かされている?あの刑事の話通りだと大寅武は焦って灯の住所を知りたがっているってことになるな。
弘人「どうした?大丈夫か?」
廻「わりぃ。一人で考えてた。」
玲央「しっかりしてくれよ。そう言えば麻薬について調べてみたが、タイプがいろいろあるらしいな。」
弘人「タイプ?」
玲央「注射で刺すタイプや粉の形状にしてあるタイプがあるらしい。で、特に注射するタイプは注射の後を見せないように肌を隠さないとすぐに見つかるらしいぞ。」
なるほど。麻薬の摂取にもいろいろな方法があるわけか
…ん、肌を隠す?
…そう言えば加賀さんも首をネックウォーマーで隠してたな。
灯「お〜い、廻?」
ヘッドフォンを耳につける。集中集中
弘人「これは来たな!」
灯「来たって?」
弘人「あれはあいつが推理とか考えているときの癖みたいなもんだよ。」
灯「てことは?」
弘人「多分解決に向かってるよ」
…あれ?加賀さんの、あのときの発言って…?!
そうかあの時の違和感はそういうことか!だとしたら
『何か焦っていたようにも感じたんですよね』『一時の快楽の為に金を出すとか男もバカですよね。』『まだ誰にも話してない』
……なるほど、そういうことか
考えがまとまり、ヘッドフォンをとる。
廻「わりぃ。ちょっと電話する。」
そう言って信条さんに電話をかける。
信条『おう、どうした?』
廻「ちょっと調べてもらいたいことがあるんですけど」
信条『わかった。何を調べてほしいんだ?』
廻「あぁ、それは、、、」
数分後
信条『待たせたな。佐々野木大学に連絡したところお前と同じ答えが返ってきたぞ。』
廻「そうか、やっぱり。ありがとう。あと、もう2つ頼んでいいですか?」
信条『お前は遠慮ないな。まあいいけど。何と何をすればいい?』
廻「一つ目は明日、大寅武をオーナーの店に連れてきてほしい。」
信条『それはいいが、あいつはそう簡単に応じないぞ。』
廻「それなら大丈夫。生徒手帳の子が会いたがっていると行って連れてくればいい。それで食いつくはずだから。」
信条『分かった。できるだけやってみよう』
信条『でもう一つは?』
廻「大寅武のグループに会って聞いてほしいことがある」
信条『聞いてほしいこと?何だ?』
廻「〜〜についてです。」
信条『分かった。それぐらいなら大丈夫だ。任せておけ』
廻「ありがとう。助かります」
信条『じゃ、明日』
弘人「で、考えはまとまったか?」
廻「ああ、バッチリだ。『真実が繋がった』」
廻「決戦は明日だ」
で、その後解散したわけだが、今新たな問題に直面していた。
それは…
廻「灯はどうする。もう家でも一人にできねぇだろ。」
弘人「灯ちゃん、家族に解決するまでの間きてもらうことはできないの?」
灯「家族には心配かけたくないから…」
廻「じゃ、友達は?」
灯「みんなバイトで忙しいから呼ぶのは無理そうかな…」
これは困った…男女が1対1で泊るわけにはいかないからな。
弘人「もう廻の家に泊めればよくないか?」
廻「はぁ?なんでうちになるんだよ。」
弘人「だって俺一人暮らしだし」
玲央「同じく」
廻「だからって家は…」
弘人「一人暮らししてる男の家に泊めるよりはマシだろ。」
廻「いや、そりゃそうだけど。」
困ったな。家に泊めると『アイツ』が面倒くさいんだよな…
けど、仕方ねえな。
廻「…分かったよ。家に電話だけ先にしておく。」
灯「ありがとう。迷惑かけてごめんね。」
廻「気にするな、それに解決するまでの間だけだからな。」
廻「もしもし、俺だ。今日友達を泊めてもいいか?…あぁわかった…またあとでな。」
廻「okだとさ」
弘人「良かった。これで一安心だな」
廻「あぁ。」
それまで俺たちのやり取りを見ていたオーナーが口を開き次の瞬間とんでもないことを言いやがった
裕次郎「なあ、お前ら探偵やってみたらどうだ?」
廻「はあ?急に何言ってるんだよオーナー」
裕次郎「お前たちの今までの話し合いと行動聞いてたら思いついたんだよ」
裕次郎「お前らバランスの取れたいいチームだと思うぞ」
弘人「そうか?何も考えないで行動してたから分かんねえな」
裕次郎「推理をする廻の鋭い考察力、実際に現場で話して情報収集する弘人、高いPCスキルでネットから情報を調べる玲央最高だだと思うぞ」
灯「確かにいいかも。どんな事件でも解決できそう!」
廻「灯まで…だいたい探偵なんてそんな簡単にやるもんじゃないだろ」
弘人「まあまあ、やってみるのも案外いいかもしれないぞ。だいたいお前大学での態度悪いんだろ?探偵やって人助けしてたら就活で役に立つかもしれないじゃないか」
弘人「それに事件だけじゃなくて人からの依頼を解決していくだけでいいんだから難しくはないだろ」
廻「お前も賛成かよ…一応聞くけど、玲央は?」
玲央「別にどっちでも構わない」
…おいおいマジかよ。依頼なんてこれっきりで終わりって思ってたのに。面倒事は勘弁してくれよ…
廻「はぁー」
灯「ため息なんてついてどうしたの?幸せ逃げるよ?」
廻「…」
…こいつ、誰のせいだと思ってやがる…
裕次郎「じゃ、決まりだな。心配すんな。お前らのことは噂を流すから仕事に困らないってことはないぞ?」
灯「うん。私もこの件が解決したら友達に言っておくよ。」
廻「そういう問題じゃねえっての…それに俺はまだやるとは言ってないからな」
そうこうしているうちにいい時間になったので、解散することにした。
廻「じゃ、オーナーまた」
裕次郎「おう。じゃあな」
裕次郎「…なあ、廻」
帰ろうとした俺をオーナーが引き留めた。
廻「ん?まだ何か?」
裕次郎「いや、お前が過去に何があったかは知ってる。そのことによってお前が人と一線を引いて関わってることもな。
けど、お前なら人を救うことができると思ってる。探偵だってそう思ったから言ったんだ。あんな事があったお前だからこそな」
廻「…」
オーナーの言葉を黙って聞く俺。
ふと思い出すのは《あの日》の記憶
?年前
???
目の前には泣いている『あの子』がいてその前に立ち尽くしている俺
…あぁ、確か雨も降ってたな。
その時の雨が今までのどんな雨より冷たかったことを思い出す
?『どうして?ヒーローになるって言ったじゃん?あの言葉は嘘だったの?』
そう言ってる彼女をただただ見ているだけしかできなくて…
廻『ごめん…』
気づけばそう呟いていた。
現在
随分と懐かしい記憶を思い出した。
忘れたくても忘れられない記憶
裕次郎「悪いな、嫌な記憶思い出させて。」
廻「…ほんとだよ。忘れかけてたのに」
裕次郎「けど、人の痛みが分かるお前だからこそ探偵ができると思ったんだ。今回だってお前が他人がどうでもいいって思ってたら依頼受けなかっただろ?」
…やっぱりこの人にはかなわねぇな。
廻「…ま、探偵の件は考えておくよ。」
裕次郎「おう、ぜひそうしてくれ。呼び止めて悪かったな。またな。」
廻「あぁ、また。」
数分後
俺と灯は弘人の車で送ってもらって家の前に来た。
廻「はぁ…」
灯「まだ、さっきのこと怒ってるの?」
廻「いや、それもだけど。この先のことを考えるとちょっとな…」
灯「?」
廻「ま、見てもらったほうが早いか。……一応言っとくけど覚悟しとけよ?」
灯「…え?ちょっと!」
灯が何か言いそうだが無視してインターフォンを押した。せいぜい家の《カオス》に飲まれてもらおうか。
数分すると「ガチャ」とドアノブが回させる音がした。
そして、
「おにいー!お帰…」
数秒、そいつは灯を見つめて固まった。さてそろそろ暴走するかな?
灯「あ、こんにちは。私…」
「おにいー!誰その女!もしかして彼女?!私聞いてないよ!」
はあ、やっぱりこうなったか…説明する前に暴走し始めたな…
廻「説明するから落ち着け。綾」
綾「そーだよ!この人誰!?おにいの何なの!?」
廻「この人は同じ大学の月本灯だよ。で、ちょっと事情があって泊めることにしたんだよ。」
灯「よ、よろしくね」アハハ
予想どうりかなり困ってるな。さて、そろそろこいつの説明もしてやるか。
廻「で、こいつが春田綾(はるだ あや)。小3の春田家長女だ。」
灯に綾を紹介すると綾は「フン」と言うとそっぽ向いた。
灯「あれ?春田って…」
廻「あー、訳あって春田家にお世話になってるだけだ。気にするな。」
灯「…分かった」
そう言うと灯は微妙な表情をしたが、取り敢えずは納得してくれたようだ。
…本当はもっと複雑なんだけどな。まああえて言う必要もないから言わないが
…っと寒いから早く家に入るか
そうして取り敢えず家の中に入った。
今回は長くなりました!
さていよいよ大詰めです。
それでは、また次回!