最狂の転生者がモルモットになる話。   作:最弱神

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投稿が遅れてしまい申し訳ございません。現在準中型の免許を取るために教習所に通っていてなかなかキツイので、これからも投稿ペースが乱れる可能性があります。
乙女ゴルシを書いてみたいと思ってますがどんな感じに書けば良いのか分からず苦戦中です。
今回自分でも何が書きたいのか分からなくなってきてるのであまり自信はないです。
次回は菊花賞の予定です。


第二十二話 「修羅、決意する」

日本ダービーも勝利し、確実に一歩ずつ伸びている二人。そんな二人に追い風となるイベントがやってきた。

一時的に全てのトレーニングが最高級の効果を発揮するボーナスタイム…そう、夏合宿である。

聞いた話によると2ヶ月の夏合宿でのトレーニングで生まれ変わったと思えるほどの成長を遂げたウマ娘も少なくないらしく、この期を逃すトレーナーは中央に居ない。

 

「という訳で夏合宿行こうと思うが異論はあるか?」

 

「特に無いねぇ…普段と違う環境によるデータの違いにも興味がある。準備を頼むよ。」

 

「ある程度は手伝うけど、着替えとかは自分で準備してくれ…生憎俺は女性のファッションとかさっぱりだしな。」

 

「そういう問題なのかい?」

 

「それ以外にもあるだろうけど…まぁ良いや、とにかく機材とかは用意しとくから、服とかは自分でやってくれ。」

 


 

そうして夏合宿が始まったが、尚人は何故かマラソンをしていた。

 

「…」(だいたい現在70kmくらい走ったかな…手加減しながら走ると無駄に疲れる…!!)

 

「流石はモルモット君だねぇ…!私の薬品を飲んでいるとはいえこれだけの距離を平然と走ってるなんて…!!」

 

記録を取るためにタキオンも一緒に走っているため一応トレーニングにはなってる…と思いたい。

 

「マラソンは…よく…やってたからな…あと何km?」

 

「その状態なら…あと30kmはいけるねぇ!!」

 

「俺じゃなかったら倒れてるぞそれ!?」

 

…その後30km走ったあと、海岸まで戻ってきたら…

 

「よし次はスクワットをして貰おうか、最低150回はしておくれよ?」

 

「マジかよ…今朝もうやったのに…」

 

「日常的にやってるのかい?」

 

「何年も続けてきたからな…もう癖みたいなもんだ。」

 

「ふぅン?そういえば私はモルモット君の過去をあまり知らないねぇ、今度話してくれるかい?」

 

「タキオン?どんな奴にも1つや2つ絶対に誰にも知られたくない事があるもんさ、タキオンにとっては脚のこと、それが俺にとっては詳しい過去ってこと。良く言うだろ?隠し事をするなら知らないのが一番良いって。つまりそういう事だ。」

 

誤魔化すように目を剃らしながらそう話す。その姿を見てなんとなく察してくれたようだ。

 

「…いつか自主的に言いたくなったら、その時改めて聞かせて貰うとしようかねぇ。」

 

「出来ればその時は永遠に来ないと良いんだが…」

 

そんな事をやってるとカメラを持った男が近付いて来た、ここら一帯は中央トレセンの貸し切りの筈なのでファンの可能性は無い…となると記者…ということになるが、今日取材の連絡は来ていない…

 

「アグネスタキオンさんですよね?」

 

「…ああ、そうだけど。悪いが後にしてくれないかい!今、実験の仕上げをーー」

 

「あの濱田尚人氏と組んでいるというのは本当ですか?」

 

だいぶ失礼な記者だが、尚人は気にも止めていなかった。

 

「…記者ですか?タキオンの取材は学園通してからお願いします。あと現在少々忙しいので取材ならまた後日にして頂けますか?」

 

そんな感じで俗に言う『大人の対応』で適当に流している…が、タキオンの機嫌はあまり良くなさそうだった。

 

「あっ、貴方があの暴力トレーナーですか!担当を無視して筋トレとは良い御身分ですねぇ!!」

 

「帰りたまえ、トレーナー君にそんな事言うな!」

 

「タキオン、落ち着け。俺への暴言などはタキオンが居ない時に好きなだけ聞きますので後にして貰ってよろしいですか?」

 

「君はあんな風に言われて悔しくないのかい!?」

 

「生憎あの程度何処吹く風よ、それに事実無根の話されても何も響かねぇ。こっちがやったことなんて寸止めと受け流しくらいだぜ?相手は傷一つありゃしねぇ。オマケに先制攻撃してきたのは向こうだ、サツも正当防衛の範囲内ってことで軽い注意で済ませたよ。それで暴力とか言われても、見当違いって感じだな。」

 

「そうなのかい?」

 

「ああ、つまり全く気にする必要ねぇのさ。言いたい奴には言わせておけ、あとは結果で捩じ伏せれば良いだけだ。そうだろ?」

 

「そうだねぇ、勝てば官軍ってことかい?」

 

「そういうこと。んじゃ続きやろうか。」

 

そんな感じで結果的にガン無視された記者はかなり不機嫌な様子で去っていった。

 

「あいつら…ただで済むと思うなよ…!!」

 

そんな三流の捨て台詞を残して。

 


 

その日の夜

 

「濱田トレーナー、少し宜しいですか?」

 

「たづなさん?どうしました?」

 

「これを見て貰えますか?」

 

そう言って見せてきたのは、先ほどの記者が書いたこちらを蔑む内容のネットニュースが映ったスマホだった。

 

「…腹いせって感じだな、根拠も理論もありやしねぇ。」

 

「それでも…」

 

「民衆は反応する…ですよね?」

 

「ええ…濱田トレーナーはこの前の一件で人目についています、色々気を付けてくださいね…?」

 

そう心配そうに言ってくるので、安心させる為に

 

「安心してください、タキオンには何があろうと被害出させないので。」

 

と不敵な笑みを浮かべながら話したが、どうやら不快に思われてしまったようだ。

 

「貴方は不特定多数の心無き者たちからアグネスタキオンさんを護りきれると思っているのですか!?全てを敵にしても護りきれると思っているのですか!?」

 

「そう確信してなければこんな事言いませんよ、それに俺はタキオンに、2度と涙で枕を濡らす日を来させないって約束してるんですよ。タキオンを護り、育てる事は俺の仕事ですが、誰かの涙を拭う事は俺の義務です。悪いですがこれについては俺は仕事以上に本気でやりますので。」

 

その本気の眼を見てたづなさんはたじろいでしまう。

 

「…ほ、本当に…護りきれると…?」

 

「世界が相手でも、勝つ自信はありますよ。それが俺のやるべき事ですから。」

 

「どうやってそこまでの自信を…?」

 

「単純に事実だからですよ。」

 

「…確かに人間が素手で5000人以上を一度に無力化してる時点で異常と言っていいですが…しかもほぼ無傷で…」

 

「今度軽く護身術でも教えましょうか?本当に軽くですけど。」

 

「貴方の護身術って本当に護身術なのですか?もっと過激な方な気がするのですが…」

 

「過激な方も教えられますよ?」

 

今回の眼は半分冗談っぽかった。が、もしも頼まれたら想像を絶するような内容を教えてくることは確実だろう。

 

「…遠慮しておきます。」

 

「そうですか、それは残念です。今なら無料でやってましたが…」

 

「少し気になりはしますが…」

 

「そうですか…まぁ、気が変わったら言ってください、暇な時にでも教えますから。」

 

そんなことを言いながら用意されていた自室に戻っていく。

なお翌日何故か記事を書いた記者の居る会社の株価が大幅に下がったらしい。




『尚人のスマートフォン』
尚人が製作した改造スマートフォン。市販品を大きく上回る演算能力や情報処理能力があり、やろうと思えばペンタゴンへの不法侵入すら可能。ハッカーにとっては喉から手が出るほど欲しい一品。
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