最狂の転生者がモルモットになる話。   作:最弱神

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今回からオリジナルウマ娘のタグを増やします。レースシーンをカットするかで悩みましたが、取り敢えず次回に書いてみて、あまりにも酷い出来なら大きなレース以外はカットの方向でいこうと思います。タキオンのステータスが足りてるか不安ですね…『こんなステータスで勝つのは無理だろ』状態かどうか判断出来ないので…


第八話 「修羅、変身する」

時間はあっという間に過ぎ去って5月前半、人間の慣れとは恐ろしいもので最初は身体が光る度に動揺していた尚人だったがその程度ではもう驚かなくなっていた。今日も予定の練習が終わったのでタキオンが使っている実験室で実験動物(モルモット)になっている。

 

「モルモット君、今日はこの薬を飲みたまえ。」

 

「おう、いただきます。」

 

そう言って尚人はタキオンお手製の薬を一気飲みする。

 

(相変わらず味は最悪に近いな…奴隷時代に食わされた泥と残飯のミックスみたいなのと比べたら旨いが。)

 

「さて…反応はあるかな?」

 

飲んで少しすると身体が光り始めて…

 

ボンッ!

 

「うわっ!!…ゲホッ…ゲホッ…モルモット君…?」

 

急に煙が暴れ出た。

 

「ゲホッ…ゲホッ…取り敢えず、換気するぞ…」

 

窓を開けて煙を追い出すとそこには…

 

「あれ…俺声変わって…」

 

「モルモット君…なのかい…?」

 

「あ?何言ってんだ?俺は…え?」

 

青鹿毛の髪や尻尾がボサボサで右耳に切れ込みが入っているウマ娘が立っていた。 

 

「相っ変わらず現代科学で証明出来ねぇもん作ったなぁ…」

 


 

「…で、本当にモルモット君なんだね?」

 

取り敢えず情報を整理することにした。タキオンには分からないように調べてみたがDNAは完全にウマ娘になっている。因みに右耳に切れ込みが入っているのは恐らく奴隷時代の影響だろう。

 

「ああ、俺は濱田尚人。それは変わってない。」(本来ウマ娘のステータスの限界値である1200を余裕で超えてたりウマ娘が手に入れるのが無理そうな頭のおかしい効果のスキルを持ってるのはスルーしとこう…余計ことが拗れそうだし。)

 

「ふむ…一体どういうことなんだ?流石の私でも少々予想外だぞ…?」

 

「ちょっと待て狙ってやった訳じゃねぇのかよ。一生このままは少々困るんだが。」

 

ただでさえ力加減が苦手なのにウマ娘になったことでパワーが更に上がっている。そこが一番の問題だ。

 

「まぁ予め解除薬は用意してるさ。」

 

「それなら良かった、せっかくだし今日くらいはこのままでも良いかな…」

 

「それならウマ娘用の薬を試して貰おうか!」

 

「了解っと…尻尾の感覚が慣れねぇな…」(脚もなんか弱くなってる気がする…気のせいか?)

 

昔転生した時に獣人になったこともあるのである程度は慣れている尚人も、ウマ娘になるのは初めてだった。

 

「よし、切り落とすか。タキオン、押さえといてくれ。」

 

何を言ってるんだい君は!?

 

「いや感覚慣れねぇしジーンズに絡まって気持ち悪いからいっそ切り落とそうかなって。」

 

多少血が出るかもだが…恐らく問題は無いだろうと考えていると、タキオンが必死に止めてきた。

 

「バカなのかいモルモット君!?ウマ娘が尻尾を切り落とすということは自身の骨を切り落とすのとほぼ同等のことなんだよ!?」

 

「そうなのか…ならやめといた方が良さそうだな…」

 

「全く…ビックリしたよ…」

 

「HAHAHA…そうだ!タキオン、制服の予備って持ってるか?」

 

「一応持っているが…何に使うんだい?」

 

「スパイ活動。」

 

尚人がウマ娘になれるようになったこと、ウマ娘になれる薬をタキオンが製作したことを知っているのは今この部屋に居る二人だけなので、トレーナーとして手に入れにくい情報も、一生徒としてなら入手出来るかもしれないと考えたようだ。

 

「なるほど…悪くない考えだね。ただ、その背格好だとOBとして動いた方が自然そうだねぇ。」

 

「なるほど…よし、この姿の時は俺のことを『ファーザーモア』と呼んでくれ。中央トレセン卒業生の一人という設定でな。」

 

「『ファーザーモア』…どういう意味なんだい?」

 

「尚、その上、更にって意味がある。俺の名前から取った。」

 

「ふぅン?良いだろう。この薬はストックしておくよ。」

 

「助かる。」

 

こうして『ファーザーモア』はこの世に誕生した。

 


 

6月前半 トレセン学園 ダンススタジオ

 

「今日はウイニングライブの練習をやろうと思う。『ウイニングライブを疎かにする者は学園の恥』って皇帝が言ってくるしな。」

 

「ふぅン?モルモット君は踊れるのかい?」

 

「正直ほぼ未経験だ、だから講師を呼んだ。どうぞ。」

 

そうして講師として呼んだウマ娘が入ってくる。

 

「テンカムテキノテイオーサマダ!!」

 

彼女はチームスピカ所属のトウカイテイオー。脚の柔らかさからくる独特の足取りはテイオーステップと言われていて、トレセン学園内で一番歌やダンスが上手いと噂で聞いたから教師を頼むことにした。

 

「トウカイテイオー君か、興味深いね…」

 

「今回は宜しく頼むよ。」

 

「ヤクソクハマモッテヨネ!!」

 

「ああ、XLサイズのハチミーとかいうドリンク十杯だろ?一杯3000円って高いよな…」

 

現在の所持金 4億6485万3400円

 

「ソレジャシッカリツイテキテネ!!」

 

そうして尚人とタキオンはトウカイテイオーからウイニングライブの基本を習った。これで踊れなくて恥をかく心配は無いだろう。

 


 

阪神競馬場 ウマ娘控え室

 

そんなことがありながらも6月後半、遂にメイクデビューである。

 

「いよいよメイクデビューだな、タキオン。お前の実力なら余程大きなミスをしない限り勝利は確実だ。頑張れよ。」

 

「モルモット君こそ、しっかりとデータを取っておいてくれたまえ。私の研究の為にもね。」

 

「ああ、無論だ。頑張ってこいよ。」

 

そう言って尚人はタキオンを見送った。いよいよ超高速を見せつける時が来た…




『トウカイテイオー』
チームスピカに所属しているとても速いウマ娘。身体の柔らかさからくる走りが売り。ハチミツドリンク、通称ハチミーが好物でゲーセンのダンスゲームで1位になってるらしい。

『ファーザーモア』
濱田尚人がタキオンの薬の効果でウマ娘になった姿。
ステータスが2000を超えていたりスキルが頭のおかしい効果だったりバ場適正や適正距離が超万能な完全チート状態なウマ娘。(但しレースに出ることは無い)

『アグネスタキオン』
スピード 122 F
スタミナ 105 F
パワー 96 G+
根性 113 F
賢さ 95 G+
所持スキル 『introduction:My body』『根幹距離○』『好位追走』『束縛』
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