最狂の転生者がモルモットになる話。   作:最弱神

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何とか形にはなりましたが、スキルをどう表現するかでかなり悩みました。次回はヤベーイ記者を出したりする予定です。


第九話 「修羅、困惑する」

「注目の1番人気、1番アグネスタキオン。」

 

「良い仕上がりになってますね。好レースが期待出来そうです。」

 

今回のレースは9人。ステータスを見てみたが、油断しなければ勝てる相手だ。

 

(今回の作戦は一番適性が良い先行だ。距離も2000mだし問題は無い。)

 

タキオンの脚質はメインが先行、サブが差しになっている。距離適性は中距離…2000m~2400mがメインで遠距離…2400m~3200mがサブになるだろう。

 

「まぁ勝負は最後まで分からんから、油断せずにいって欲しいな。」

 

「続いて二番人気を…」

 


 

出るウマ娘の紹介も終わり、いよいよレースである。

 

(今回タキオンの番号は1番。内側だし場所としては最高と言って良いだろう。スタートミスるなよ…)

 

「ゲートイン完了、出走の準備が整いました…スタートです。」

 

全員大きな出遅れも無く、無事にレースが開始される。

 

『根幹距離◯』発動!

 

「各ウマ娘、綺麗なスタートを切りました。」

 

「誰が先頭に抜け出すか、注目しましょう。」

 

現在はほとんど横並びになっていて、逃げを選択した4番と6番が少しだけ抜け出し始めてる感じだ。

 

「先行争いは4番と6番。期待どおりの結果を出せるか?1番人気、アグネスタキオン!」

 

現在は4番、6番が逃げていて、それをタキオンが追いかけてる状況だ。その後ろを3番と8番が追っていて、残りやすいは脚を溜めている。

 

「焦るなよ…まだ序盤だからな…」

 

「先頭は4番、快調に飛ばしていきます。それを追いかけるように6番。大きく離されて1番アグネスタキオン。3番と8番、追いかける。」

 

そろそろ第1コーナーに差し掛かる頃だ、距離にして500m通過くらいだろう。逃げの二人とタキオンには4バ身程の差がある。

 

「さぁハナに立ったのは4番!このままリードすることは出来るか!2番手の位置で先頭を伺うのは6番!そして外めをつきましては1番アグネスタキオン!内から内から3番!その外並んで8番!あとは2番!少し離れて5番!」

 

『好位追走』発動!僅かに疲れにくくなった!

 

『好位追走』の効果で多少タキオンのスタミナ消費が押さえられながら、現在第2コーナーが終わりかけて、もうすぐ直線になる。

 

「4番、先頭を進みますが、これは正解でしょうか?」

 

「4番、彼女の脚質にはあってますね。」

 

(さて直線…向こう正面だ。俺ならここから多少ペースを上げ始めるかな…いやそれは悪手か?)

 

「向こう正面に入って先頭からシンガリまでおよそ8バ身。順位を振り返っていきます。依然として先頭は4番。並ぶように6番。3バ身開いて1番アグネスタキオン。更に2バ身開いて8番。それを見るように3番。そして外めをつきましては2番。追いかけるように5番。その後ろに9番。そのあと7番。」

 

後ろの方はもうバテてきてるし、抜かされる心配はあまりしなくて良さそうだ。それよりも4番と6番、あの二人はまだ差がある。残り800mほどだが間に合うか…?

 

「意気揚々と先頭を行きます4番!どうでしょうこの展開?」

 

「掛かっているかもしれません。息を入れるタイミングがあれば良いのですが。」

 

「第4コーナーを曲がって直線へ向かう!」

 

「ここからスパート!一気にレースが動きます!」

 

600mを切り、最後の直線に入っていく。解説が言っていたとおり、ここから追い込みをかけるのが定石だ。例に漏れずタキオンもここでスパートをかけるが…

 

(…?ステータスから想定した速度より若干遅いか…?どういうことだ?)

 

ウマ娘のステータスが見えている尚人からしたら、想定よりもタイムが若干遅かった…

 

「1番アグネスタキオン!ここで追い抜いた!現在先頭はアグネスタキオン!アグネスタキオン!完全に抜け出した!どんどん差が開いていく!200を通過!」

 

(…この事はこっちでもう少し調べてから伝えても遅くねぇだろ、もし間違ってたら怒るだろうしな…それよりも今は勝ったあとの事を考えながら記録だな。)

 

ぐんぐん周りを突き放してタキオンは進んでいく。そして今、3バ身の差を開いてゴール板を蹴った。

 

「1番アグネスタキオン!強いとしか言えない走り!次のレースが今から楽しみです!1番アグネスタキオン!見事に完勝!メイクデビューを制しました!2着は6番!3着は4番!」

 

「…よし、記録完了。タキオンのところに行くか。…ん?」

 

「あの子、アグネスタキオンっていうの?すごかったわね!」

 

「ああ、才能を感じる子だ…!あの子はきっと伸びるぞ!」

 

「…こりゃ責任重大だな…!!」

 

アグネスタキオンの見せた輝きは、会場中の注目を集めていたーー!

 

そうしてライブを見届けたあと、タキオンの元に向かっていく。

 


 

見送り場

 

「フー!こんなものかな!」

 

「…いい走りだったぞ、タキオン。」

 

「おやおや、トレーナー君!相変わらず純粋無垢なモルモットたる瞳だね!」

 

心の中で(俺が純粋無垢な訳ねぇだろ)とツッコミながら、話を聞く。

 

「HAHAHA…マンハッタンカフェから聞いたけど、紅茶派なんだってな?しかも結構な甘党。一応淹れてきたけど要るか?」

 

「ああ、ありがとうモルモット君…と、そんなことより、君に伝えたいことがあるんだった。デビュー戦は無事に終えた。ひと息つくより、大切な報告がある。わかるだろう?」

 

(…次のレースの話か?それとも実験か?)

 

「研究が煮詰まっていてね、早々に帰らなければならないのだ。ということで、私はこれで。あ、取った記録は後で送っといてくれたまえ。」

 

そういうと彼女は、あっさりとその場を後にした…。

 

(…うん、分かってた。)

 

デビュー戦を経ての感想はともかく、今後の展望についての話にも、一切触れることなく去った彼女だったがーーとはいえ、世間から注目を浴びるウマ娘の1人になったことは事実だった!

 

スピードが3上がった!

スタミナが3上がった!

パワーが3上がった!

根性が3上がった!

理事長との絆が少し深まった!

 

「千里の道も一歩からって言うし…焦らず行くか、うん。」

 

大きなトラブルもなく、メイクデビューを制したタキオンと尚人。タキオンはこれまで通り研究を続け、尚人はタキオンの手綱を握りながら、違和感の正体を探っていく…




『アグネスタキオン』
スピード 125 F
スタミナ 108 F
パワー 99 G+
根性 116 F
賢さ 98 G+
所持スキル 『introduction:My body』『根幹距離○』『好位追走』『束縛』
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