オラリオに神の子が来るのは間違っているだろうか? R 作:ケツアゴ
ギルガメッシュが可憐だと称する 尚、魔法でオルタになる
キャストリアの人気凄いな 他の合わせても敵わない
「……あれ? 果物が有りませんね。どうせティオでしょうけれど」
ステンノ・ファミリアは全員甘い物が大好きです(主神含めて三名ですが)、パンケーキにクリームと果物を沢山乗せて食べるのを楽しみにしていたのに予定が狂ってしまいました。
今日はティオがダンジョンに行くのはお休みで、私もダンジョンには行かない予定でしたが、私の舌は既にダンジョン十八階層で採れる果物の受け入れ準備は万全な状態、最早他の果物では満足出来ないのでしょう。
「あら、ダンジョンに行くのね」
「ええ、ちょっと果物が欲しくなったので。ティオ、ついでに中層で入手可能な物で必要な物は有りますか?」
「いや、無い。気を付けて行って来いよ」
ソファー座って体を休めるティオと、その隣に座る姉様(ステンノ様からそう呼ぶようにと言われた)に出掛ける事を伝えた私は愛用の鎌であるハルペーを肩に担ぎフードを深く被るとホームからダンジョンに向かって行きました。
外に出れば日差しを浴び、心が躍りそうになりますが、同時に道行く人の姿が私の心を暗くさせる。
人間は……苦手です。
私は私が人間にとって恐ろしい怪物であると理解しています。
仲良くなったとして、私の正体を知れば恐怖や罵倒と共に離れて行くのでしょう。
だから寄り添えるのは極一部、人の姿に擬態する前の私を前にしても平気な顔をしていたフレイ・ファミリアの方達と姉様、周囲に居るのはそれだけで構いません。
顔見知りに声を掛けられても嫌ですので屋根の上を素早く移動させて貰い、豊穣の女主人の前を掃除していたフレイヤ様(今はシルさんでしたね)に止まって会釈だけすると後は迷わずダンジョンに向かう。
丁度階段にも下にも誰も居ないので螺旋階段から飛び降りて着地、邪魔になるモンスターだけを切り裂きながら進んで行きました。
「ギャッ!」
……人間からすれば私も同じモンスターですが敵対する事に抵抗は有りません。
種族間の隔たり、国の内外で起きる戦争、骨肉の争い、人間だって人間同士で戦っているのですし、敵意を持って向かって来るのならば切り捨てれば良い、それだけしか思えませんよ。
「?」
そんな風に手早く進んでいたのですが、急にダンジョン内の空気が変わった事に気が付いて足を止める。
嫌な予感がした時は必要以上に慎重に、それがフレイ様からの教え……師匠とは言う事が違いますが、スカサハ師匠は頭がおかしい厳しさなので忘れましょう。
遠くから聞こえて来るのは激しい足音と牛のような鳴き声、それに追われる誰かの悲鳴……ミノタウロス?
「まさか……」
私をオラリオの外に連れ出して売り払った連中が中層から連れて来たミノタウロスが逃げ出して、新人冒険者が追われている、そんな所でしょうか。
イケロス・ファミリアとソーマ・ファミリア、ラシャプから聞き出した密輸に関わっている連中の名を思い出し、巻き込まれているだろう誰かをどうすべきか考える。
冒険者は富と名声の為にモンスターを殺しにダンジョンに向かう職業、親が団員だから強制されてなったケースは別として、ダンジョンでどんな目にあっても自己責任、助ける義理も有りませんが……。
「……まあ、良いでしょう」
手の届く範囲で危険な目に遭っているのを知った以上、放置するのも目覚めが悪いでしょうし、怪我をしていようが地上まで送り届けるまではしないまでも、ミノタウロスから助ける程度は良いでしょう。
「こっちですね」
直ぐにミノタウロスと逃げる誰かが居る方向に向かって急ぐ、直ぐに袋小路に追い詰められた所まで追い付きましたが、誰かが凄まじい速度で接近して来るのも感じます。
……ミノタウロスを中層から逃がしただけの間抜けなら良いですが、密輸に関わるような連中だった場合は此処で倒せば横取りだの何だの言われそうで厄介ですね。
「なら、殺さなければ良い」
背後から迫る私にミノタウロスが気が付いて振り向いた瞬間、地面すれすれを滑るようにすれ違う私が片足を切り落とす。
振り向いた勢いで尻餅を付いたミノタウロスを無視し、私は混乱している状態の少年に視線を向けた。
「大丈……っ!」
背後で先程の誰かがミノタウロスを切り裂くのを感じ、咄嗟に上に飛ぶ。
四つん這いになって私に迫ろうとしていたミノタウロスは絶命し、その血が私が居た方向に向かって勢い良く掛かった。
私は飛んで避けたからブーツが汚れただけで、少年は頭から血塗れ。
ミノタウロスを倒したのは金髪の少女だった。
「えっと、大丈夫ですか?」
さて、彼女は闇派閥か違うのか、悪人では無いので間抜けの方か居合わせただけかでしょうが。
……あれ? 少年が逃げ出しましたね。
「無礼ですね、あの人」
曲がりなりにも私は命の恩人、謝礼の品を渡瀬とは言いませんが、言葉の一つでもあってしかるべきなのが人間社会だと私は教わったのですが。
「えっと、あの子は?」
「さあ? 私は助けに入っただけですので。では、私はこれで」
他にも随分と強そうなのが来ますし、彼女は闇派閥らしくはないので放置で良いでしょう。
さて、礼儀知らずの恩知らずに腹が立ったので果物を沢山食べる為にも急ぎませんと……。
呼び止める声を無視して私は中層へと向かう。
その途中、随分と大所帯の人達とすれ違いましたが……ああ、成る程。
「ロキ・ファミリアですか」
確か二週間ほど前に遠征に向かったと聞いています。
主神は確かフレイ様の元恋人、関わらないが幸ですね。
「あら、そんな失礼な子が居たのね。折角助けてあげたのに酷い話です。ええ、ええ、本当に」
あの少年を助けた後、私は十八階層で果物をバックにギュウギュウに押し込めてホームに戻って来た後で、姉様に何があったのかを報告するついでに慰めて貰うという口実の下で甘えます。
腰の辺りに抱き付いて頭を撫でて貰うのは心地良い、それに今日は私が風呂で姉様を洗い、一緒に眠る順番の日。
「それにしても恐怖から解放されても錯乱していたのか、女にお礼を言うのが嫌だって考えなのか、そんな所かな?」
「ミノタウロスの血を全身に浴びましたし、錯乱では? 不愉快そうな表情は向けられませんでしたし。まあ、それでも良い気分はしませんが」
しかし、ミノタウロスが何故浅い階層に現れたのかは謎のままですね。
面倒な事に繋がらなければ良いのですが……。
「あっ、確か明日はエイナさんとの講習の約束をしていましたね」
あの人は良い人です。
それでも、私が人でないと知ればどの様な表情を向けるかは容易く想像出来ますが。
まあ、巡り合わせで第一印象は悪いです
妹、誰にしようか
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ラン子
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ガレス
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キャストリア
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ナーサリー