一夏side
休み時間となって質問攻めから解放された俺は少しぐったりしていたけどまだ視線が集中しているから気が抜けないな。
マドカ「兄さん、大丈夫?」
クラスメイトと仲良く話し合っていたマドカが戻ってきて心配そうに尋ねてきた。妹がいてくれるだけでホッとするな。
一夏「大丈夫だ。心配してくれてありがとう。」
本音「男子はいっちーしかいないもんね。」
一夏「本音。」
まさか本音も同じクラスだったとは。まあ知らない奴と一緒になるよりかはましだ。一番残念なのは簪だけが違うクラスということだけど。
???「ちょっといいか?」
ん?誰だこんな時に話しかけてくるのはって・・・
一夏「・・・箒?」
マドカ「・・・。」
本音「・・・。」
箒「・・・。」
このポニーテールの女の子は俺の幼馴染の篠ノ之箒。束さんの実の妹だ。でも何で不機嫌な顔しているんだ?
箒「・・・屋上に来い。そこで話がある。」
一夏「え、ちょっ、おい!」
箒は俺の有無をも無しに腕を掴んで無理矢理連れていく。勘弁してくれよ、こっちは疲れているっていうのに。
一夏side end
マドカside
あいつが兄さん達が言っていた束さんの妹か。っていうかいきなり来て兄さんを連れていくって何なの!?
本音「マドマド、行ってあげて。」
マドカ「分かった。」
本音に言われて後を追いかける。全く何様つもりだよ!
マドカside end
一夏side
箒に連れられて俺達は屋上に来ている。マドカは心配なのか屋上の入り口で待機していた。
箒「何故お前までいる?」
マドカ「別に邪魔しないから。話に割り込むつもりもないし。」
そう言うと箒はマドカに鋭い視線を向ける。おい箒、例えお前でも妹に手を出そうとするなら容赦しないぞ。
一夏「それで、態々ここまで連れて来て何の用だ?」
箒「久しぶりの幼馴染に何だその言い方は!?」
何でお前がキレるんだよ?
箒「ふん、まあいい。久しぶりだな一夏。」
一夏「ああ、久しぶりだな。」
箒「何だもっと喜んでもいいだろ。」
そうしたいのは山々だけどな素直に喜べないんだよな。箒が俺に好意を持っているのは解っているけど俺にはもう愛すべき大切な人達がいるから。
キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン。
お、チャイムが鳴った。
一夏「俺達は先に教室に戻るからな。」
箒「な、おい!?」
箒の静止も気にせずに俺は入り口にいるマドカと合流して教室に向かう。
マドカ「兄さん、私あいつ嫌い。」
一夏「そう言うなって。悪い奴じゃないんだから。」
マドカが不機嫌になってるし、後で宥めてやらないとな。
一夏side end
3rdside
一夏とマドカはなんとか授業に間に合ったが、箒は少し遅れたため千冬の出席簿の一撃を喰らってそれを見た生徒全員が密かに授業に遅れないようにしようと心掛けたのだった。
教壇に立って授業を進める真耶の話は非常に分かりやすく、事前に参考書を読んでいたのもあったことから授業の内容が効率よく頭に入ってくる。
真耶「織斑君、ここまで分からない所はありますか?」
一夏「いえ、大丈夫です。山田先生の授業は分かりやすいので俺としても助かっています。」
真耶「そ、そうですか?・・・・・・・エヘヘ///」
生徒に褒められて照れる所を見ると同年代キャラにしか見えず、真耶はクラスの癒し系と認定されるのだった。
3rdside end
一夏side
2時間目の休み時間になって俺はマドカと分からないところを見直していた。
マドカ「兄さん、ここはこうなっていて・・・。」
一夏「成程な。」
その間にもさっきのことが気に入らなかったのか箒から鋭い視線を向けてくるが無視しとくか。
???「ちょっとよろしくて?」
今度は誰だ?
一夏「誰だよ?今妹と復習しているのに。」
セシリア「何ですかその言い方は?折角代表候補生であるこのセシリア・オルコットが声を掛けたというのに。」
はぁ~、こいつ女尊男卑主義者か。
一夏「用がないならあっち行ってくれ。今忙しいんだ。」
セシリア「な、何です・・・」
マドカ「おい、さっさと失せろ。
セシリア「ひっ!?」
マドカ、気持ちは分かるが殺気を出しながらナイフを金髪野郎に向けるな。周りの皆が顔真っ蒼になってるぞ。金髪野郎はそそくさと自分の席に戻っていたが膝がガクガク震えてるよ。はぁ、これならアニキ達と特訓をやってた方がましだな。1日だけでこんなに疲れるとは。
一夏side end
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