一夏side
一夏「・・・何でこうなった?」
マドカ「さあ。」
俺達は千冬姉から寮部屋の鍵を貰っていざ寮に直行しようとしたら何故か箒がやって来て無理矢理学園にある剣道部の道場に連れてこられた。
箒「一夏、昼間のあれは何だ?剣以外の武器を使いおって!」
一夏「何でそのことで文句言われなきゃならないんだよ?」
箒「五月蠅い!その腐った性根を叩きなおしてやる!」
なんとも理不尽な言い掛かりだな。あれは呂布のアニキに教え込まれた俺の得意な武器の一つだぞ。
マドカ「兄さん、あいつ懲らしめていい?」
一夏「やめろマドカ、余計面倒なことになる。」
次から次へと何でこうも変な騒ぎを起こすかな、仕方ないことだけど。それに何故かギャラリーも集まってるし。
箒「さっさと構えろ!」
一夏「はぁ~、仕方ないな(*´Д`)」
俺は諦めて近くにあった少し短めの竹刀を持って構えた。本当は劉備のアニキみたいに二刀流でやりたかったけど、流石に反則って言われそうだからやめとくか。
箒「何だその構えは!?そして何故道着を着ない!?」
一夏「これが今の俺だ。後動きづらい、それだけだ。」
箒「貴様ーーーー!」
ったく短気なのは昔から全然変わってないよ。それに真っ直ぐにしか突っ込んでこないし。さっさと終わらせるか。
そして俺はアニキ達から教わった戦術を試しながら相手の太刀筋を見極めていった。
箒「さっきから防いでばかりで、男なら真っ正面から掛かって来い!」
一夏「一々人のやり方に首を突っ込むな。」
呆れながらも俺は一気に勝負に出るために腰を低くして居合いの構えをした。
一夏「これで終わらせる!」
俺は箒の竹刀を避けて素早い動きで胴に一本決めた。
「胴あり、勝者織斑一夏。」
一夏「勝負あったな。」
箒「待て!あんな勝負認めるものか!」
さっきの勝負を認めようとしないなんて傲慢だな。
箒「もう一度だ!」
一夏「一本勝負だろ?俺はお前と違って暇じゃないんだ。」
箒「貴様ーーー!」
おい正気かこいつ!?いくらなんでも無防備な人物に刃を向けるか!?
マドカ「邪魔。」
箒「グフッ!」
いつの間にかマドカが間に割って入りあいつの鳩尾に一撃を入れた。凄いな、流石我が妹。
マドカ「兄さん、行こ。」
一夏「ああ。」
倒れている箒をほったらかしにして俺達は寮部屋に向かった。本当に勘弁してほしいよ。
一夏side end
3rd side
剣道場を出た一夏とマドカは寮部屋の廊下を歩いていた。
マドカ「じゃあ兄さん、また明日。」
一夏「ああ、お休み。」
マドカを見届けた一夏は自分に割り当てられた部屋にたどり着いた。
一夏「ここか。」
ガチャ
刀奈「おかえりなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」
パタン
扉を開けるとそこには裸エプロンの刀奈がいた。一夏は一旦頭を整理するために扉を閉めた。数分落ち着かせ、意を決してもう一度扉を開いた。
ガチャ
簪「お、おかえりなさい…。ご飯にします?お風呂にします?そ、それともわ、わ・た・し?」
今度は簪が裸エプロンで出迎えた。隣では刀奈がニコニコしていた。一夏は誰かに見られないように素早く扉を閉めて鍵を掛けて2人を抱きしめた。
刀奈「きゃ!」
簪「ひゃ!」
一夏「2人共・・・。」
刀奈・簪「「なに?」」
一夏「そういうのは嬉しいけど・・・まだ勘弁してください。」
刀奈「ええ~。」
簪「仕方ないよお姉ちゃん、私もちょっと恥ずかしいし。」
刀奈が不満の声をあげるのに対し、簪は一夏に気を使った。
それから一夏は刀奈と簪に制服に着替えてもらい、ルームメイトが2人であることを伝えられた。
一夏「千冬姉か。」
刀奈「ええ、私達のために手を回してくれたの。」
簪「教室では一緒じゃないけどここならいつでも一緒だよ。」
一夏「そっか、俺も嬉しいよ。」
刀奈「ねえ、本音ちゃんから聞いたんだけど、イギリスの代表候補生に喧嘩売られたんですって?」
一夏「はい。」
簪「一夏のこと何も知らない癖に!」
一夏「簪、気持ちは分かるけどその怒りを抑えてくれ。その日が来たら俺が徹底的に根性を叩きなおしてやる。」
刀奈「それでこそ一夏君よ!」
簪「私達もできる限り力になる!」
一夏「ああ!俺は絶対に負けない!」
その後一夏達はゆっくりと過ごし、明日から行う訓練について話し合い眠りについた。
こうして漸くIS学園の初日は幕を閉じた。
3rd side end
次回、いよいよセシリアと模擬戦です。