一夏side
オルコットの宣戦布告から刀奈さんや簪、マドカと一緒に訓練したりして気づけば一週間経っていた。アニキ達が鍛えてくれたお陰でへこたれずに済んだが、油断はできないな。さて、俺は今第三アリーナのピットにいて試合開始の準備をしている。
マドカ「・・・篠ノ之、何故貴様がここにいる?」
更にここには千冬姉と応援に来てくれたマドカ、許可をもらった刀奈さんと簪がいたのだが、何故か箒が無許可でここにいた。
箒「私は一夏の幼馴染だ!居て何が悪い!」
あのな、一番の部外者はお前なんだからそこら辺理解しろよ。マドカも殺気を籠めた視線を向けてるし。
千冬「まあ落着け、無許可なのは私も理解している。自主的に退室する時間を与えてダメならこちらで対処する。それと篠ノ之、いくらお前があいつの妹だからといって特別扱いするつもりはない。時間になったら観客席のアリーナに行け。」
箒「何故ですか千冬さん!その3人も部外者ではないのですか!?」
千冬「ここでは織斑先生だ。後この3人は織斑の特訓相手をしてもらったこともあって許可を与えたのだ。」
箒「くっ、一夏!お前からも何か言ってくれ!」
ここで俺に振るなよ。
一夏「言っておくが織斑先生の言う通り一番の部外者はお前だ。さっさと失せろ。」
特訓中にも何度か絡んできて最近こいつのことを幼馴染とは思えなくなってきたよ。
千冬「そういうことだ、分かったな。」
箒「くっ!」
千冬姉の言葉に折れたのか苦虫を嚙みながら引いた。
刀奈「一夏君、行けそう?」
一夏「あいつのデータを一通り見ましたけど、後は実戦あるのみです。」
簪「気を付けてね一夏。」
一夏「ああ。」
マドカ「思う存分心をへし折って来てね。」
千冬「こら。」
マドカだけ物騒なこと言って千冬姉が注意したけど俺も容赦するつもりはない。
一夏「さて、こいつの初陣だな。いでよ、四神!」
そう言って俺は束さんが作ってくれた自分専用のISを展開した。俺の専用機は
真耶「凄いですね織斑君のIS。まるで四聖獣を思わせます。」
一夏「まあ、似たようなものです。」
それじゃ、行くとするか。
千冬「一夏、お前がどれだけ強くなったか見せてもらうぞ。」
マドカ「頑張ってね。」
一夏「ああ。簪、楯無さん、行ってきます。」
簪・刀奈「「行ってらっしゃい。」」
2人からのエールも貰い、ピットに出た。覚悟しろよ金髪ドリル!
一夏side end
3rd side
一夏がピットから出るとアリーナにはセシリアが既に自身の専用機、ブルー・ティアーズを纏って待機していた。
セシリア「やっと来ましたわね。」
一夏「ちょっとひと悶着あったんでな。」
セシリア「くっ、まあいいでしょう。『試合開始!』今なら・・・。」
一夏「無駄話はいい!」
セシリア「キャ!い、いきなり何をしますの!?」
試合開始のアナウンスと共に一夏は劉備ガンダムと同じ武器である龍帝剣でセシリアに斬りかかった。
一夏「戦場では何が起こるか分からない、そんなことも知らないとはな。」
セシリア「な!?この、男の分際で!」
セシリアが苛立ちながら専用武器のスターライトMkⅢからレーザーを放ったが一夏は慌てることなく冷静だった。
一夏「来い!・・・ふぅぅぅぅぅ・・・ハァ!」
空いている手にもう一つの武器・
セシリア「に、二刀流!?」
一夏「今度はこっちの番だ!星龍斬!」
セシリア「な、きゃあああ!?」
隙を作らず一夏は星を描いた斬撃をセシリアに飛ばした。その技は劉備ガンダムが得意とする技であった。
セシリア「くっ、よくもわたくしのティアーズに傷をつけてくれましたね!もう許しませんわ!」
専用機を傷つけられたことに激怒したセシリアは専用機と同じ名前であるBT兵器『ブルー・ティアーズ』を出してきた。
セシリア「さあ、わたくしのティアーズで踊りなさい!」
一夏「悪いがこっちも負けるつもりはない!」
3rd side end
一夏side
向こうは例のBT兵器を出してきたけど、躱せない奴じゃないな。
一夏「ふっ!はっ!」
時には躱して時には剣で弾きながらあいつの戦いの癖とかを見抜いた。あいつBT兵器を使っている間は動けないようだな。
セシリア「何故当たりませんの!?」
数分経った時にはあいつ苛立ちが出てきたな。やるなら今だ!
一夏「先ずはそれをもらうぜ!はっ!」
バキィン!
セシリア「なっ!?ティアーズが!?」
破壊されるとは思わなかったオルコットだが、戦場ではその隙が命取りになるぞ!
セシリア「かかりましたわね!」
俺が接近するとオルコットは不敵な笑みを浮かべた。やべ!肝心なことすっかり忘れてた!
セシリア「お生憎様、ティアーズは6機ありましてよ!」
バキュン!
ドーン!
一夏side end
マドカside
マドカ「兄さん!」
刀奈「一夏君!」
簪「一夏!」
あの金髪ドリルのブルー・ティアーズが兄さんに直撃したことで私達は思わず声を上げてしまった。兄さんのあの様子だと事前に確認していたことを忘れていたみたい。
千冬「・・・全く、肝心なところで油断しおって。」
姉さんがそう言ったことを不思議に思い顔を向けると、姉さんは安堵した顔をしていた。モニターに視線を戻すと何故そう言ったのか理解した。
マドカside end
一夏side
セシリア「口ほどにもありませんでしたね。」
一夏「・・・ふぅ、危なかった。」
セシリア「え!?」
俺もまだまだだな。当たる直前に
セシリア「ど、どうして、確かに命中・・・!?た、盾!?盾で今のを防いだのですか!?」
一夏「ま、そういうことだ!ハアアァァーーーーー!」
俺は剣を
ガオオオオ!
セシリア「と、トラ!?」
一夏「受けてみろ!猛虎獣烈覇!」
バキィン!バキィン!
セシリア「そ、そんな!?」
虎の斬撃が残りのBT兵器を破壊した。最後はこの破塵戟で決めるぜ!
セシリア「あ、貴方どれだけ武器を持ってますの!?」
一夏「悪いが企業秘密だ!うおおおおお!」
さあ、行くぞ!
一夏「滾る!昂る!魂ィィィィ!!」
一度言ってみたかったんだよな~これ。
一夏side end
千冬side
一夏とオルコットの試合を見ていて、一夏が次で決めようとしたら突然全身から紫のオーラを出して
千冬「あいつ、呂布の影響受けすぎだろ;」
マドカ「仕方ないよ姉さん、兄さんにとってあの人達は憧れなんだから。」
刀奈「でも、あんな一夏君も素敵だわ。」
簪「一夏、カッコイイ。」
呆れかえっている私をよそに更識姉妹は彼氏である一夏に見惚れているな。まあ仕方ないか。
千冬side end
一夏side
呂布のアニキ、アンタの技を使わせてもらうぜ!
セシリア「な、何ですの!?」
俺が破塵戟で暴風を発生させると驚いた顔をしたな。こいつは防ぐことはできないぜ!
一夏「喰らえ!旋風大烈斬!」
暴風の斬撃がオルコットに迫り襲った。
セシリア「キャアアアアア!!!」
ドーーン!
技が直撃してオルコットはアリーナの壁に激突してISのSEが底を尽きたことで解除された。
一夏「俺の勝ちだな。」
破塵戟を回転させながら後ろに回して腰の辺りで止めた。
ピーーーー!
『勝者、織斑一夏!』
あーー、スッキリした。後で刀奈さんと簪に癒してもらおう、そう思いながら俺はピットに戻った。
一夏side end
次回、またひと悶着とちょっとしたお祝いです。