やはり俺が家出女と仲良くするのはまちがっている。 作:幅滝翔
私は中野二乃。五月とあんな事があったから家を出たんだけど、まさか千葉県に来てしまうなんて……お父さんになんて言われるか…。
まぁそんなこんなで比企谷家、小町ちゃんの家に居るんだけどね?私と同じ歳の兄、結構なイケメンなんだけどね……目がダメよね、目が!まぁ私のタイプでは多分ないけど。今はその兄の部屋で寝させて貰ってるわ。この部屋に居て思ったことまとめてみるわ。
①私の部屋と同じくらい綺麗、男子にしてはやるわね……
②小説が多いわね、本棚の全部がラノベなんですけど。
③携帯があったからこっそり連絡先だけ見たら、小町ちゃんと両親くらいしか居ないんですけど。あ、でもゆいっていう人が入ってたわね。誰なんだろう……彼女さんとかだったらなんか申し訳ないわ。あ、みんなは人の携帯を見るとか真似したらダメよ?私は気になっただけだから………そう、気になっただけ……
あ、もうこんな時間だ。小町ちゃん起きてるかしら、それか八幡の方は起きてない……わね。てか、マジでソファーで寝てるじゃない。それも毛布も何も掛けないで……これじゃ風邪引いてしまうわね。よし、上の部屋にあった毛布持ってこよう。
ふぅ、これでいけるかしら。こう寝顔を見たら普通のイケメンなんだなぁ……って私、何考えてるのかしら!別にタイプでも好きでもないのに…。ていうか昨日の私は、なんで小町ちゃんの兄のことを下の名前で呼ぶことにしたのかしら?全然覚えてないんですけど………。
「うーん……あぁ!」
八幡君起きた……ん?どうしたんだ……って、うなされてるじゃない、それもすごい汗!なんで?あ、小町ちゃん!
「おはようございます。早いですね二乃さん!ご飯もう作ります?それともお兄ちゃん起こすのを手伝います?」
「うん、おはよう。八幡君、なんかうなされてるけど、どうすればいいかな?」
「うーん………まぁお兄ちゃんの手を繋ぐか抱きつく、そうすれば収まると思いますよ?多分」ニコニコ
ん?気のせいかな、さすがに昨日会った人にそんなこと言わないよね?それにニヤニヤしすぎだよ?念の為聞き直しますけど、
「ごめん小町ちゃん、もう1回言ってくれない?」
「だ・か・ら手を繋ぐか抱きついてください!って言ったんですよ」
やっぱり?!
「嘘……でしょ?な、なんで好きでもない人にそんなことをしないといけないのよ!」
「あーあ、どうしよっかなぁ。小町はご飯の準備しないといけないし、誰か兄の面倒見てくれる人いないかなぁ……」
「料理なら私が」
「…」チラッ、、プイ………チラッ
「小町ちゃんがやる方が早いんじゃない?料理なら私がやるからさ」
「( ̄・ω・ ̄)」
「………」
分かったよ、やればいいんでしょ?小町ちゃんに乗せられてあげるわよ!あ……なにをしたらいいんだろう、こういうことしたことないから分かんないわ。うーん、じゃあ抱きつくのは無理だから膝枕と手を繋ごうかしら………。
「分かったらいいんですよ、二乃お義姉ちゃん」ニコッ
「……」
うーん、お姉ちゃんかぁ、なんか新鮮なような懐かしいような。でもあんな感じの妹は要らないわね。あと字が違ったような……
ところで、八幡君は大丈夫なのかしら?あの後、本当に膝枕したり手を繋いだりしていたら徐々に収まったんだよね。どんな夢を見ていたんだろうか気になるわ。……ていうか彼女さんは居ないのかしら、聞くタイミング逃しちゃったわ。もし居たら私殺られるわね……まぁすぐに帰るし気にしないでいいか
「♪♪」ナデナデ
「二乃さーん、もうすぐ朝ご飯出来るのでお兄ちゃんを起こしといてくれませんか?」
「はーい、起こすわね」
「八幡君起きて!朝よ!」ユサユサ
「……ん……………ん…は?」
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『あいつよう来れるな、比企谷菌』ヒソヒソ
『ホントな、折本さんにあんな事したくせに』ヒソヒソ
『比企谷菌近寄るな』
『比企谷菌、比企谷菌!』
比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌
比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌
比企谷菌比企谷菌ヒキガヤキンヒキガヤキンヒキガヤ――――――
うわぁー!うるせぇ!なんだよ、この夢は。俺だって……俺だってな!やりたくてやってるんじゃねぇよ!この方が効率がいいからやってるんだ。だからそんなに言わなくても……。
あれから結構な時間が過ぎた。もう、いいか。逃げよっかなぁ……俺が居なくなっても悲しむ奴なんて………あ、小町が居るか。うーん、どうしようかなぁ……
は…………て……よ!
ん、はてよ…?なんだそれ?もしかして俺を呼んでるのか。それともいじめに来たか?うーん、でもそんなことする奴いたっけ?
八幡君………朝よ!
あぁ、もう朝なのか。あ、てかこの声って、昨日来た中野二乃っていう人と同じ声だな……。はぁ、起きるか……。朝ご飯食べないといけないし。目を開けるとするか
「八幡君起きて!朝よ!」ユサユサ
「……ん……………ん…は?」
なんということでしょう。朝、目を覚ますとそこはソファではなく二乃さんの膝ではありませんか。なにこれ、なんのラブコメ?え、あと手も繋いでるじゃありませんか。やばい、どんどん恥ずかしくなってきた………
「あのー、もう起きるから手離して欲しいんだが…」
「え、あ、うん」
「あと、出来たら撫でるのも辞めてほしい」
「あ、ごめん。ていうかもう大丈夫なの?」
「なにが?」
「八幡君結構うなされてたからさ、気になっただけ」
「あー…………大丈夫だ」
「ふーん、そう。あ、ご飯出来てるって」
怪しいわね………
「ん、分かった」
~朝食中~
「」モグモグ
「」モグモグ
「」モグモグ
「そうだお兄ちゃん」
「ん、なんだ小町?」
「二乃さんの勉強見てあげてね」
「「は?(え?)」」
「いやいや……なんで俺がそんなことしないといけないんだよ」
「まず小町ちゃん、なぜ急に朝ごはんの時にそんなこと言うの?」
「二乃さん、勉強出来ないんでしょ?」
「うっ!で、でも八幡君に迷惑かけたくないっていうか、休憩も大事っていうか……ね?」
「それなら全然使ってくれていいですよ?兄は暇だし」
「おい!兄の予定知らねぇ癖に決めつけんじゃねぇよ」
「二乃お義姉ちゃんのお父さんの中野マルオさんと家庭教師の上杉風太郎さんっていう人から勉強させるように言われているので」
「」ガーン
「無視ですか……ん?親と家庭教師の命令か。それなら仕方ないか……。はぁ」
「じゃあお兄ちゃん任せたよ!」
「ん、了解」
ガーン……私ここに逃げて来た意味無くない?せっかくこの家でダラダラ過ご……休憩しようと思ったのに!小町ちゃんとアイツのせいね、許さないわよ!あと八幡君はもっと断ってくれたっていいのに!これじゃもう逃げ場ないじゃない!ぐぬぬ、覚えておきなさい!3日後八幡君の予定満タンにしてあげるわ!