やはり俺が家出女と仲良くするのはまちがっている。 作:幅滝翔
異性の看病なんてした事ねぇしな…………普通することないか(・ω・)
電話の部分会話ばっかりだけど許してね(ㅅ´ ˘ `)
あれ、私はなにしてたのかしら?目の赤みを消すために八幡の部屋に行って、そして…………あれ?ここから記憶が無いわね。なぜかしら?
ん?目の前には天井………?てことは、今ベッドの上で寝てるの私???やば!早く起きないと
「痛っ!」
頭が痛い!そして顔熱い!………なんで?ま、まさか私熱出ちゃったの?え、ちょっと待って。ということは、明日のデートは行けないのかしら?いや、でももう告白は……って今の時間は?
「え!もう11時なの???」
「うぇっ!うるさっ………なんだ起きたのか。熱はもう大丈夫なのか?」
は、八幡?な、なんでこの部屋で寝てるの?
「なんでここにいるの?」
熱のせいなのか、いつもの口調ができない
「ん?なぜか?………まぁ俺のいない所で倒れられても困るしな。あと元々俺の部屋だしここで寝ても別にいいかなぁと思って」
「そう……」
ダメだ、考えることもしんどい。もうこのまま勢いに任せよう
~八幡side~
ん?なんか二乃の反応がいつもと違うな。まぁ熱あるししょうがないけど。でも二乃の起きるタイミングが悪いな。寝てる時に起きるとは……。起こしても起きないからてっきり明日まで寝ると思ったのに。
「八幡、服変えたい」
「え?そ、そうか。小町のしかないけどそれでいい――っておい!今脱ぐな!」
急に服変えたいって言ったそばから普通に脱ぎだした。あれ、俺の事見えてる?なんで目の前で脱ぐの?この人は
「ふぇ?暑いから早く変えたいのだけど」
「わかった!わかったから少し待ってくれ。まだ服用意出来てないから!」
「早くして、そこにある服でいいから」
え、いや、それは俺がさっき寝る前までに着ていた服で、起きてから洗濯機に入れようとしてたやつなんだが?いや、さすがに汗やばいし、汚いし、あとまず俺が恥ずかしいから嫌だし。
「それ、俺がさっき着てたやつだから、ちょっと待ってろすぐに戻ってくるから」
「なんでそれがダメなの?早く変えたいしいいわよね?」
と言いながら、二乃はなにも躊躇わずに俺の服を取って着ようとしたので、
「いや、ちょっと「い・い・わ・よ・ね?」………はぁ、あとで怒っても知らないからな」
無理でした。止めようとしたけど、圧に負けちゃった。あれ?俺って熱出てる人に圧で負けるの?弱くない?
「ん……」
「いや、だからまだ俺がいるのに脱ぐなよ!出るまで待て!」
「なぜ?」
「は?」
「八幡、濡れタオルで拭いてほしい」
「………」
もう諦めよう、あまり話も噛み合ってないし。ん?よく見たら二乃のやつ目は充血してるわ、目の中心が定まってないわでなんか危なっかしいな。よし、二乃の言われるままにするか。俺の理性耐えてくれよ。
うーん、まずタオルを濡らしてからここに持ってくるか。移動するのもめんどいし、2、3枚用意するか。はぁ、色々と初めてのことが多すぎてもうわかんねぇや。まぁ小さい時に小町でこういうのは経験済みだけど、またそれとは意味合いが違うんだよなぁ。
スポドリも薬もついでに用意しとくか。
「二乃。タオル持ってきたから、壁の方向いてくれ」
「ん………」
よし、拭くか。おぉ、小町の背中とはまた違う感じなんだな。でも、小さいな。まぁ女子だから小さいか。よし!一応俺が拭ける場所は終わったぜ。ふぅ、なんか疲れてきた。これ終わったら寝るか
「二乃ー、終わったぞ。前は自分でやれよ」
「ありがと八幡!」ニコッ
「お、おう…。」
二乃って雪ノ下みたいな口調とツンデレが無くなったら可愛いしか残らないんだが。これ、全世界の男子は惚れて告って振られるところまでいくぞ?まぁ普通に、可愛い・美人の枠組みに入るからなぁ、こいつ。
「八幡?」
つーか、こいつこんなに可愛いんだったら彼氏いるんじゃね?あ、やばい。これがバレたら俺死ぬじゃん。
でも、まぁ、俺みたいなやつは女子の背中見ることすらないから、これで殺られてもいいか。いや、良くねぇな。普通に彼女欲しいし、まだ見れてないラノベもあるし。
「ねぇ、八幡。」
「ん?なんだ?」
「………明日のデートってどうなるの?」
まぁそりゃ聞きたいよな。そのために勉強張り切ってたし。でも、熱が治まるまで無理だな。
「熱がまだ38度あるから明日は無理だな」
「そう…………」
「まぁ治ったら買い物や映画くらいなら付き合うぞ」
「うん………わかった。おやすみ八幡」
「おうおやすみ。」
ふぅ、色々あったけど、二乃も寝たことだしタオル片付けて寝るか。あ、二乃の服は洗濯機に入れるだけで明日の朝洗濯するか
「八幡大好き」
「は?」
「Zzz………」
………は?え、ちょっとどういうこと?起きてるのか?それとも寝言か?え、でもこんなに早くには寝れないし…………。どっちだ???うーん、よし、一旦忘れて早く寝よう。明日も看病しないといけないしな。さっきの言葉は明日考えるとするか。あ、上杉に連絡したっけ?……多分やってないし連絡しとくか。
~二乃side~
なんか八幡顔赤くなったけど、なんでだろ?私なにも言ってないと思うけど
『八幡大好き』
へ?なにこの記憶……。ま、まさか思ってた言葉が出たの?うわ、最悪。言わないでおこうと思ってたのに。決心していたのに!なんで熱の時って思ってる言葉が口に出やすいのかしら。
……どうしよう、流石にあれを言ったら逃げられないわよね。もうここは当たって砕けろってこと?もう熱の勢いで告ろうかしら。あ、でも、八幡ってあーいう性格だから信じないだろうなぁ。やっぱり帰りの時に言うしかないのかな。ん?なんか八幡が電話してる。
『あ、上杉か?ちょっと言っておきたいことがあってな。二乃が熱出しちゃったんだけどさ――』
上杉……?あー、私のことを報告してるのかしら。
『大丈夫だ上杉。ちゃんと上杉のプリント8割くらい正解してるぞ』
まぁ私には関係なさそね。
『明日はあまり無理させるなよ。二乃の今回のテストは比企谷にかかってるんだからな』
「わかってるって。熱の具合にもよるけど、多分明日も無理そうだ」
『そう…なのか。じゃあ明後日も無理そうだな』
「そうだな。でも、明後日の午後に車で迎えに来るんだろ?マルオさんが」
『まぁそうだけどよ……。あ、もうこんな時間じゃねぇか。勉強するから切るぞ』
「いや、はよ寝ろよ。そうだ、上杉って女子5人の家庭教師なんだろ?」
『ん?そうだがそれがどうかしたのか?』
「いや、ただ俺と違って上杉はリア充なんだなぁと思って」
『は、どこがリア充なんだ?』
「え、いやいや、5人も女子いるんだろ?その中の誰かと付き合ったりとかしてるじゃないのか?」
『なんで俺が付き合ってると思ったんだ?まず、恋は学業からもっともかけ離れた愚かな行為だ。したい奴はすればいいだけだ。だがそいつの人生のピークは学生時代となる!』
「そ、そうなのか……」
『ま、まず全員性格がアレだから俺には合わん』
「ん、そうか?二乃とかは口調がアレだけどめっちゃ可愛いじゃねぇか」
『は?二乃が?……それは無いわ。あいつ初めての家庭教師の時に、俺に薬盛ったんだぞ。可愛いどころか恐怖でしかないわ』
「ほーん、そんなことがあったんだな。全然そんなことしなさそうだけど………」
『まぁ病人だからな。今もししようとしてもする元気がないだろうよ。ていうか比企谷こそ二乃のこと襲うなよ?』
「………は?襲わねぇよ、なんで病人を襲わないといけないんだ」
『病人じゃなかったら襲ってるんじゃね?二乃のこと気になってるだろ?急に来た家出少女と普通に接したり、その子のために勉強教えたり教材送ってもらうことするか普通。教えるのは教えても、教材送ってもらうようにするのはしないな。俺だったら。』
「もしそうだとしても、気になってる人を襲わねぇよ。俺をなんだと思ってるんだ?」
『知らん』
「は?知らんってどういうことだよ!――――」
うるさいわね。いつまで喋ってるのかしら?頭に響くから静かにしてもらえないかしら。
「はちまん………しずかにして」
やっぱりまだ声が少ししか出ないわね………
「え、起きてたの?……わかった切るわ」
『え、ちょっとま』ピッ
「ごめんな、うるさくて」
私が言ってから、八幡はすぐに消してくれた。上杉はなにか言いたそうにしてたけど。そして、謝りながら頭を撫でてくれた。
"ずっとこの時間が続けばいいのに''
私は寝るまでずっとそう思っていた。