MARVEL ULTRAWORLD   作:競馬好き

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責任

「毒は出せるの?」

 

「無理」

 

化学実験室にて、実験の授業を聞いていると、ネッドに色々質問されているピーターを発見。どうやら、バレたらしい。内容も蜘蛛関連のものばかり。

 

「蜘蛛の軍団は呼べる?」

 

「呼べない」

 

所変わって教室にて。

 

「ソコヴィア協定が制定されたことで、破壊行為ー」

 

「糸は何メートル飛ばせる?」

 

「わかんない黙って!」

 

ネッドのしつこさに苛立ちを隠せないピーター。

 

「俺だったら、ビルのはしっこに立って、何メートル飛ばせるか試すけどね」

 

「うるさいぞネッド!!」

 

そして、怒られてしまう。

 

「ネッド、静かにしような」

 

「ごめん」

 

 

 

またまた所変わって体育の授業にて。

 

『キャプテン・アメリカです。教室でも戦場でも』

 

キャプテン・アメリカの映像が流されている。スタークにキャプテンの事情を聞いているランは、少し悲しそうな顔をする。その横で、やはりまたネッドが質問をしていた。

 

「この人も知り合い?」

 

「会ったよ。盾を奪った」

 

空港での戦いに参戦していたピーター。登場時に行った盾を奪ったことを自慢する。だが、その後はやはりネッドのしつこさにうんざりするピーター。終いには彼が座ってる人と言うオペレーターになりたいと言い出した。すると、すでに腹筋運動を終わらせた女子数人と男子数人がアメリカらしい話題を話していた。

 

「エッチする人を選ぶならー・・・マイティ・ソー、結婚はアイアンマン、殺すならハルク。しっかり付き合うなら・・・ULTRAMAN ZERO。同年代で日本人。誠実そうじゃない?」

 

(俺!?)

 

その言葉を聞いたランはビクッっとしながら聞かなかったことにしたラン。

 

「じゃあザ・スパイダーマンは?」

 

「ザはつかないよ。見た?銀行のカメラの映像!四人もやっつけてた!」

 

「リズったらスパイダーマンに惚れたわけぇ?」

 

「うっそだー」

 

「ふふふ、ありかもね」

 

それを聞いたピーターとネッドが顔を見合わせる。

 

「あの人30位だよ?」

 

(同じく同年代です)

 

「マスクの下が爛れててグロくていいわけぇ?」

 

(傷一つないです)

 

「気にしない、私が好きなのは彼の中身だもん」

 

「ピーターが知り合いだ!!」

 

(あちゃー・・・)

 

ネッドが余計なことを言ったせいで、いじめっ子というより、マウントを取ってないと寂しさを紛らわせないフラッシュがリズの誕生日パーティーに連れてくるようにピーターに詰め寄った。

 

その光景を見ていたランは正体がバレるとこういうことがあるんだなぁと、自分は気を付けようと木を引き締めた。

 

 

 

 

 

「ラン、どうしよう!!」

 

「どうしようって言ったって、行くしかないでしょう」

 

ランに泣きつくピーター。これに関してはランでは対処できない。

 

「そう簡単に会えない人なんだよって言えばよかったじゃん」

 

「無理だよ、あの状況じゃ」

 

「確かに、ヒーローじゃないピーターには度胸がないしな」

 

「言わないでよ」

 

「ハハハ。まぁ、頑張るんだね」

 

「ランは来ないの?」

 

「誘われてないしね」

 

「あ、ラン!今日、私の誕生日パーティーやるの。そこでランの歓迎会も一緒にどう?」

 

「いいの?ありがとう」

 

「待ってるからね」

 

ちょうど、そこにリズが現れ、パーティーに招待された。

 

「だそうだ、俺も行くよ。言っとくけど、ZERO

としては行かないからね?」

 

「わかってる!ありがとう!!」

 

嬉しそうにするピーターを横目に、あるデータが送られてくる。先日の強盗集団が持っていた危険な武器について気になったランはハッピーにお願いして調べてもらっていたのだ。

 

「チタウリの残骸を武器にしてるのか。それにウルトロンのも。だから強盗団はあんな破壊力のある武器を持ってたんだな。でも、チタウリとウルトロンのものなんて・・・」

 

「どうしたの?」

 

「いや、何でもない。あ、でもどうやってリズさんの家に行こう?家も知らないし、それこそコンパウンドから結構な距離だろうし」

 

「なら、僕とネッドと一緒に行こうよ。このままうちに来てさ」

 

「いいの?」

 

「うん、叔母さんにも紹介したいし」

 

「ありがとう。お言葉に甘えるとするよ」

 

「それじゃあ、パトロールの後に」

 

「わかった」

 

 

ピーターのおばさんに送ってもらえることになり、放課後、ピーターの家へと直行した。

 

「こんにちは」

 

「こんにちは!!君がピーターに行っていたラン君ね!!」

 

「初めまして、諸星ランです」

 

「メイよ、よろしく!さぁ、車に乗って、出発するわよ!!」

 

メイおばさんの運転でリズの家へと向かうラン、ピーター一向。数十分もすれば、リズの家へと到着する。

 

「郊外のお宅でハウスパーティー。あーこういうの懐かしい、嫉妬しちゃう」

 

「思い出の夜になるかも・・・」

 

「あら~。帽子負けする人っているけど、あなたは素敵!」

 

「うん、すごく似合ってるよ!」

 

「かぶると自信がわく!」

 

「やっぱり場違いだ。ねぇもう帰ろう」

 

ここにきて怖気づいてしまうピーター。

 

「あーピーター。よくわかる、とても難しい時期よね、体に変化が出てきて、戸惑う頃なのはわかる思春期だもの」

 

「あー、うん・・・ははは」

 

(おばさん、ちょっとそれは違うと思うよ・・・)

 

デリケートな部分をつかれて乾いた笑いをするピーター。なんて言えばいいかわからず、心の中で突っ込みを入れるラン。

 

「最近ストレスが多いみたいで・・・」

 

「ストレスを発散できるのがパーティーだ、さぁ行こう!!」

 

「大丈夫だから、ピーターをあの時誘ったってことは、リズが悪い印象持ってるわけじゃないだろ?」

 

「あーわかったよ行く行く!」

 

意を決して車を降りていくピーター。それ続いてラン、ネッドが降りる。

 

「ピーター」

 

ピーターのことを呼び止める、メイおばさん。

 

「楽しむのよ」

 

「そうする」

 

そう一言ピーターにかける。それだけで、二人が親子のような関係であることがわかってくる。それを見て笑みを浮かべると、二人がなにか小声で話しているのを見ながらリズ宅に入っていく。

 

中はすごい盛り上がりようで、音楽がガンガンかかり、フラッシュがDJをしていた。またネッドとピーターがこそこそ話していると、MJが声をかけてきた。

 

「こんなダサいパーティに来たわけ?」

 

「そっちだって来てる!」

 

「あっそ」

 

ネッドが言い返すと、バターを塗ったパンをもっていってしまった。やっぱり変わった子だなと思うラン。

 

「来たのね!!」

 

すると、リズが現れランたちを歓迎してくれた。

 

「いらっしゃい、いい帽子ね!」

 

「Hyeリズ!」

 

「Hyeリズ」

 

「こんばんは」

 

緊張のあまり、震えた声になってしまうピーター。

 

「来てくれてありがとう!えっと、ピザとドリンクがあるからご自由に」

 

「いいパーティーだ」

 

「ありがと」

 

パリーン!!

 

(なんか割れた落としたぞ!?)

 

「何か壊れたら親に叱られるから行くね」

 

「あぁ」

 

「Bye」

 

「Bye」

 

「また後で!」

 

すると、またピーターとネッドが小声で話し始めた。おそらく、スパイダーマンで登場しろとかを話しているのだろう。あんまり好ましい使い方ではないが、まぁ、誕生日パーティーだしゲストとしての登場はいいだろう。

 

『ペニス・パーカー!!元気かぁ!?』

 

すると、みんなに言いふらすように、フラッシュが不快なあだ名でピーターを呼ぶ。

 

『お友達のスパイダーマンは?空想鵜の彼女と同じでいないんだろうぉ?お隣さんはスパイダーマンじゃない、赤シャツのネッドだ!』

 

それを聞いたピーターはどこかに行ってしまう。ランはというと、フラッシュに詰め寄り、二度度やらないよう注意した。その時のランの様子はフラッシュから聞くと、目が青く光っており、すごく怖かったとのこと。

 

 

 

 

 

 

「ピーター遅いなぁ・・・」

 

スーツに着替えに行ったのだろうと思っていたが、あんまり来ないので心配になってきたラン。物陰に行き、ZERO EYEをかける。

 

「ピーターのスーツの場所は?」

 

スタークネットに接続し、検索すると、すぐ近くで急降下しているのが分かった。

 

「やばい!!」

 

人目を気にしながら、窓から飛び降り、スーツに着替えると、ピーターのいる方向へ急いで飛び立つ。ランがついたころには、予測落下地点である湖に落ちてしまっていた。ランはすぐさま湖に飛び込み、パラシュートの中でもがくピーターを救助した。

 

 

「あぁ、ラン・・・ありがとう・・・」

 

 

 

 

 

 

「そしたらあいつ、さっと急降下して、僕をつかむと、300Mくらい上空まで飛んで、僕を落としたんだよ!?よく見つけられたね!?僕のスーツに発信機でもつけてた?」

 

「ついてたみたいだね、俺が作ったわけじゃないから知らないけど・・・」

 

『あらゆるものを付けてる、このヒーターもな』

 

 

声が急に聞こえてきて上を見ると、アイアンマンが降りてきていた。

 

「スタークさん!?」

 

『はぁ、なんで無茶した?』

 

説教が始まる。

 

「だって、翼のあいつは武器商人なんだから捕まえないと!!」

 

『捕まえるだと!?はぁん!?落ち着け若者、こういうのはほかに任せておけ!!』

 

「アベンジャーズに?」

 

『いや、こういうのは格下のやる仕事』

 

「とにかくスタークさん、来てもらわなくても僕一人でやれましたよ」

 

『いや、僕は来ていない』

 

すると、アーマーの仮面が開いた。中には誰もいない。

 

『ランがいてくれてよかった、それと、この会場にWi-Fiも。なければ君は終わってたぞ。ヒンドゥー教の神に、乾杯。翼のしたあいつは追うな!頼むよ』

 

「なんでダメ!?」

 

『なんで!?ダメったらダメなの!!説教しててね、高校生に。地に足を付けて、地裁トラブルを解決しろ!チュロスをもらった時みたいに。十分だろ?親愛なる、ゴク、隣人のスパイダーマンで』

 

「でも僕はもっと活躍できます!!」

 

『いいや無理』

 

「だけど、キャプテン・アメリカと戦わせたでしょ!?」

 

『キャプテンはな、君を倒そうと思えばできた。いいか、今度そういう武器に出くわしたら、ハッピーに連絡しろ』

 

「じゃぁランは何で!!」

 

『いいか、ランはあらゆる面で君より大人だ。年齢の割にな!銀行強盗の時、なんで被害が電柱とかだけで済んだと思う?ランがあの場で被害を抑えてくれたからだ!それに、向き合い方も違う。それより、進学を考え始めていいころだ。MITならコネがある、以上!』

 

ブゥーン!!

 

「大学に行く気は!!」

 

『スタークさんとはもうつながっておりません』

 

そうAIが言うと、飛んで行ってしまう。

 

「最悪だ・・・」

 

「ピーター。スタークさんの言うこと、ちゃんと聞いておいたほうがいいよ」

 

「ランもスタークさんの味方!?」

 

「うーん・・・あのねピーター。俺たちみたいな人が活躍することは本来ないほうがいいんだ」

 

「どうして?」

 

「俺たちが動かなくていいってことは、その分世界は平和ってこと。それに、俺たちが動くと、いい意味でも、悪い意味でも目立ってしまう。それはピーター。君も同じなんだ。それに、君の失敗や君が死んじゃったら、だれが責任を取ると思う?スタークさんだ。君のスパイダーマンとしての行動一つ一つには必ず、裏にはスタークさんがいるし、君をスタークさんが買ってるってことは、アベンジャーズにも責任がかかってくる。君がそのスーツが使えるのも、君が自由に行動できるのも、いろんな人が、君の行動に責任を持ってくれてるからなんだ。それを理解してほしい。じゃあ、俺は帰るよ。ちょっと疲れちゃった。バイバイ、また明日」

 

 

そう言うと、ランはコンパウンドへと飛んで行った。その後、ピーターは、ランが言っていたことを思い出し、少し反省しながらリズ宅へ戻っていると、先ほどの追跡劇の時にバイヤーが落としていった武器の核部分を見つけ、何とかこの失敗を武器商人たちを捕まえることで挽回しようと、それを持って帰ってしまった。

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