MARVEL ULTRAWORLD   作:競馬好き

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ちょっとタイトル変えようと思います。


VS怪獣軍団

「それじゃあ、良い感じに体も作り終えたことだし、もう一度、光線を撃ってみようか」

「オッケー」

 

修行と筋トレを始めてから一週間後、ウルトラ因子の力も相まってか、ランの体はたくましく成長していた。それはもう筋肉ムキムキ。そんなことは置いておこう。ゲンの提案で、ついこの前撃ったときには吹き飛ばされていたワイドショットを撃ってみることになった。

ランは、右手の拳を、腰の辺りで構え、手刀の形にした左手を水平に広げた。すると、カラータイマーにエネルギーが集まり始める。

 

「ゼアッ!!」

 

掛け声と共に腕をL字に組むと、黄金の光線が発射される。岩を容易に砕き、さらにその先の山に大穴を開けた。どうやら最初に撃ったときよりも威力が上昇していたようだ。ゲンはそれを見てまたランが吹き飛ばされるんじゃないかと思い、ランの方を見る。だが、ランの足はしっかりと地についており、吹き飛ばされることはなかった。

光線を出し終え、ゲンの方をみる。ゲンの顔には笑顔があり、どうやら合格のようだ。

 

「よくやった。まぁ、まだ宇宙拳法は習得できていないが、まぁある程度は戦えるだろう」

「だって最初に言った宇宙拳法は拳法であって拳法ではない。あの言葉の意味全然理解できないんだよ」

「だろうな、俺も最初はそうだったよ。いずれわかる。まぁお前の場合、修行だけじゃわからないだろうな

「なんか言った?」

「いや、何も。さて、次は」

 

ブー!ブー!

 

ゲンの携帯が音を立てた。見ると、ゲンの奥さん、山口百子からであった。

 

『あなた!今どこに居るの?』

「え?ランと一緒に居るがどうかしたのか?」

『ニュースを見てみて!!』

「わかった」

「どうしたの?おばさんから連絡?」

「ああ、一体どうしたんだ?あんなに切羽詰まって」

 

ゲンは使い慣れてないスマホを駆使し、Googleのニュースを見てみる。すると、そこには地球のものとは思えない獣が渋谷で暴れている写真があった。

 

「なんだこれ?合成画像か?」

「いや、そうでもないみたいだよ」

 

ランがスクランブル交差点のLIVE映像を見せる。そこには画像通り、獣が暴れまわっており、その中心に黒い人型の何かがいた。

 

「ベリアル、もう動き出したのか!?」

「マジかよ、俺まだ宇宙拳法使えないんだけど!?」

「だとしても行くしかない!!行くぞ!」

「マジかよ!?」

 

修行を行っていた岩だらけの場所から離れ、車に乗り込む。

 

「飛んでいかねぇの?」

「ウルトラ因子の力で飛んでいけば、ベリアルにこちらの場所が察知されちまう。そうなれば、こちらに飛んでくるだろう。怪獣どもはどうやらベリアルに付き従っているらしいからな。ベリアルが移動すれば怪獣どもも移動する。そうなれば被害は拡大してしまう。それを回避するためだ」

「そういうことね」

「そういえば忘れてたな」

 

ゲンはそう言うと、黒いリモコンを取り出す。そこにある赤いボタンを押すと、ランのスーツに装着されていたテクターギアからの負荷が消える。見ると、オレンジ色に光っていた部分が消えており、引っ張ってみるとプシューという音ともに煙が排出され、テクターギアが外れた。

 

「いいの?まだ宇宙拳法マスターできてないけど?」

「この状況だ仕方がない」

 

後ろの席にテクターギアを置く。その際、テクターギアから出てきたスラッガーを頭に装着し直す。

 

「ラン、あっちについたら、まずは人名救助しながら怪獣達を倒すんだ。だが、ゼットン、タイラント、その他そのデータに書いてある怪獣には気を付けろ。そいつらは一度ウルトラマンを倒したことのある怪獣達だ」

 

ヘルメットのディスプレイに数十体の怪獣が写しだされる。黄色い発光体がある人型の怪獣。数々の怪獣の特徴が繋ぎ合わされたキメラ怪獣。その他どれも凶悪そうな怪獣ばかり写し出されている。

 

「マジかよ、こんなのもベリアル従えてんの?どんだけ強いんだよ・・・」

 

苦言を呈しながら、短時間でその怪獣達の特徴と弱点を暗記していく。

暗記に勤しんでいると、悲鳴が周りから聞こえてくる。頭を上げると、どうやら現場についたようだ。正面にでっかい目が口についた気持ちの悪い怪獣が人々を襲っていた。

車から飛び降り、そいつに前蹴りをゲンと共に食らわせる。

 

「大丈夫ですか!?さぁ、逃げてください!!」

「は、はいぃいいい!!」

 

転びそうになりながら襲われていた男は逃げていった。

 

「ラン、お前はあっちを頼む、俺は交差点の方に行ってベリアルを足止めしてくる」

「大丈夫なのかよ!?」

「ああ、やばくても気合いでなんとかする!」

 

襲ってきた怪獣を宇宙拳法で倒しながらゲンは走っていった。取り残されたランは拳を構えて怪獣達を対処していく。力を使って超高速で怪獣達を殴り飛ばしていき、空を飛んでいる怪獣はビームランプから発射するエメリウム光線で撃墜し、踵落としで絶命させる。

 

「グワァッ!?」

 

背後から、ゲンが警戒しろと言っていたキメラ怪獣、タイラントが攻撃してきたのだ。

 

「確か、タイラントは腹にある口で光線とかを吸収しちまうんだよな。なら、スラッガーで勝負だ!!」

 

ヘルメットからスラッガーを取り外し、逆手持ちで両手に携える。それを見たタイラントは左手にある鎌を振り下ろしてくる。それを受け止めると、蹴り上げ、腹を切り裂く。血が吹き出してくるが、傷は浅い、ダメージにはなっていないだろう。

 

「ならこれでどうだ?」

 

ランはエネルギーを腕に集中させ、超高速でタイラントの腹を切り刻んだ。吹き出してくる血を跳躍で避け、背後に居た怪獣の首をスラッガーで切り裂く。

 

「確か、ウルトラ因子とかでものを浮かせたり出きるんだよな?」

 

修行中、ゲンに説明されたダンから遺伝したウルトラ因子の力。その力はウルトラ念力というらしく、ものを浮かせたり、怪獣の動きを足止めしたりすることができる。

 

「シャッ!セャッ!」

 

スラッガーを投げ、腕を顔の前でクロスさせる。すると、スラッガーが高速で回転させることが出来た。それを操り、周りの怪獣を一掃していく。そのまま、スラッガーをヘルメットに戻す。その時、後ろから攻撃を受けて吹き飛ばされる。

見ると、黒い体色に、黄色い発光体がある人型の怪獣がいた。

 

「ゼットンかよ・・・」

 

スラッガーをもう一度メットから取り外し構える。ゼットンには光線が効かない。吸収されて跳ね返し、ウルトラマンを一度殺しかけたという強怪獣だ。

 

「うぉおぉおおぉおお!!フッ!ウラッ!デリャッ!!」

 

スラッガーをふるい、ゼットンの体を切り裂こうとするが、バリアをはられ、スラッガーが中に入っていかない。

 

「クソッ!!オラオラオラオラァアアァアア!!!」

 

先ほどのタイラントと同じようにエネルギーを腕に集中させて超高速でバリアを切り裂く。少し傷がつき、そこにスラッガーを差し込み、強引にバリアをこじ開けた。

 

「ウルトラキック!!」

 

右足のアーマーの一部が変形し、炎が吹き出す。その状態で超高速連続キックをゼットンに叩き込む。

 

「ウォオオオオオ、ドリャッ!!」

 

最後に回し蹴りを叩き込む。すると、ゼットンは動かなくなった。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

 

ゼットンを倒し終えたランはその場に座り、スラッガーをメットに戻した。しかし、まだ戦いは終わっていない。物陰から、廃墟から次々と怪獣達が現れ始めた。

 

「くそが・・・」

 

息を整え立ち上がり、構える。それを見た怪獣達は一斉に飛びかかってくる。始めに向かってきた怪獣を回し蹴りで捌くと、次の怪獣をパンチとキック、エネルギーを纏ったチョップで捌いていくが、怪獣は次から次へと攻撃を仕掛けてくる。結果、捌ききれず、怪獣からの攻撃を受けてしまった。

 

「グっ!」

 

近くのビルの壁に叩きつけられ、そこへ怪獣達が火球やら光線やらで攻撃を仕掛けてくる。

 

ビー!ビー!ビー!

 

スーツから警告音が鳴り響き、スーツに負荷がかかっていることがわかる。

 

(やベー、このままじゃ・・・)

 

何とか立ち上がろうとするが、すぐに怪獣になぎ倒される。

 

(マジか・・・意識が・・・)

 

歯を食い縛り、何とか意識を保とうと努力したが、その努力の甲斐なく、ランの意識は暗闇に消えていった。

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