魔法使い×魔法使い   作:心竜

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魔法学校編
1話 出会いはミラクルでマジカルなショータイム


その日は良い月の夜だった

?「今日は星や月がよく見えるな。」

俺の名前は相馬遙人津成木町に住む中学2年だ。わけあって幼馴染みの朝比奈みらいの家で居候しているその理由は....まあいつか話そう

 

 

遙人「それにしてもこんな夜には、流れ星とか落ちてきそうだが。まあそんなわけ無いか(笑)」

 

 

すると突然遠く不規則な動く何かが落ちたのだ

俺は驚いたがなんだか眠くなってきたのでその日はそのまま寝た

翌日いつものようにみらいのお母さんである今日子さんのお店のお手伝いをしていたらみらいが急にこう呟いたのだ

 

 

みらい「なんだったんだろう昨日のアレ」

 

 

アレってまさか

 

 

遙人「みらいお前も見たのか?あの変なの」

 

 

みらい「もしかして遙人くんも?」

 

 

遙人「ああ一応てか偶然だな」

 

 

今日子「それって、流れ星かなんかじゃない?」

 

 

遙人「流れ星てあんな変な動きするのか?」

 

 

みらい「そうだよ流れ星はパーって落ちてもクルクルは無いでしょ」

 

 

?「ひょっとしたら、それは箒を持った魔法使いかもしれないわね。」

 

 

でたよみらいのおばあちゃん、かの子おばあちゃんの魔法使いネタ

 

 

 

今日子「もうなにかあるとすぐそれなんだから。」

 

 

この人はこういう話を信じるんだよなー何でだろうか

 

 

みらい「おばあちゃん!今、魔法つかいって言いました?!」

 

 

 

みらいの言葉にかの子おばあちゃんは傾いた

 

 

 

みらい「あるねぇ、魔法つかいの可能性。それってワクワクもんだぁ!」

 

 

 

遙人「魔法使いね…」

 

 

まあここにいるんですが。そう俺相馬遙人は魔法使いなのだと1年前のある事件をきっかけに魔法の力を手に入れてしまったのだ。といっても俺が魔法使いというのを知ってるのはほとんど居ないけど

 

 

今日子「勉強にもそれくらいワクワクしてくれると良いんだけどね」

 

 

 

みらい「うっ?!」

 

 

 

遙人「あははは.....」

 

 

 

今日子さん無慈悲っす

 

 

みらい「大丈夫!わたしも遙人くんもまもなく中学2年生!成長したわたしたちを見てて」

 

 

遙人「そうですよ俺の成長を舐めてもらわないでください」

 

 

今日子「はいはい。さて、そろそろお父さんが起きてくるころね」

 

みらい「ほえ?」

 

今日子「いてもたってもいられないんでしょ?後はお父さんに手伝ってもらうから流れ星でも魔法使いでも何でも気が済むまで探してらっしゃい」

 

 

 

みらい「え?良いの?やったー!遙人くんも一緒に探そう!」

 

 

 

遙人「ああ実は俺も少し興味があるからな良いぞ」

 

 

みらい「やったー!魔法つかいさんを探して、ついでに遙人と一緒に出かけるワクワクもんだぁ!」

 

 

今日子「あ、そうそう。みらい、こっちに来て」

 

 

 

みらい「?」

 

 

 

遙人「じゃあ、俺は外で待ってるから。」

 

 

 

みらい「うん!」

 

 

そして俺は店の外に出たそのときあいつが話しかけてきた。

 

?「やっと二人きりになれたな。ハルト」

 

遙人「なんのようだ。」

 

?「つれないなあの謎の存在の正体俺は知ってるのに。」

 

遙人「なにどうゆうことだドラゴン!」

 

 

ドラゴン「俺を何だと思っている。俺はお前でもあるんだぞ」

 

 

 

遙人「あれの正体はなんだ。ドラゴン」

 

 

ドラゴン「ああそれは.....」

 

 

みらい「遙人くんおまたせ待った?」

 

 

遙人「いやそんなことないよ。」

 

みらい「じゃあいこっか。」

 

 

ドラゴン「…だ。って聞いてないかまあいいだろう。どうせこの後知るだろうし」

 

 

遙人「相変わらずモフルンも連れてくんだね」

 

みらい「だめなの?」

 

遙人「いやお前らしいなと思っただけ。」

 

みらいが籠の中に入れているクマのぬいぐるみはモフルンみらいが小さいころから大切にしていてきょうだいみたいなものなのだそして俺はみらいが首にかけているものに気づいた

 

 

 

遙人「なぁみらい。そんなペンダント持ってたか?」

 

 

 

みらい「ん?これ?さっきお母さんが手伝ってくれたご褒美として貰ったの」

 

 

 

遙人「なるほどね。うーん良いんじゃないかな。」

 

みらい「本当!?嬉しいな!」

 

まるで恋人かよて感じだが俺達はでることにした

 

魔法使いが落ちたと思われる公園のほうに行ってみるこのにした

 

みらい「このあたりだよね」

 

遙人「だと思う」

 

この津成木町に桜が密集してるのはこのあたりだけだからだ魔法使い?が落ちたのも桜が密集していそうな場所っぽいし。そしてしばらく歩いてると考えてると

 

みらい「うーんどこに落ちたのかな?」

 

遙人「もしかしたら木に引っかかてんじゃないのか?」

 

みらい「ありえそうよし桜も見ながら探してみよう」

 

 

そんなことを話していると突然

 

?「ねえ落ちたわよ」

 

と声がしたので振り向くとモフルンが落ちていた

 

みらい「あー!モフルン!?ごめんね」

 

遙人「誰だか知らんが、ありがとなあれどこいった」

 

?「ととと」

 

上から声がしたので、俺達は上を見た...........とんがった帽子を被って、紫髪の俺達と大して歳の変わらない女の子だった.........ん?箒で空を飛んでる....まさかこいつが.....

 

?「ダメよ、気を付けてなきゃ」

 

 

 

遙人&みらい「.........」

 

そう言うと、魔法つかいは去ろうとする。するとみらいは

 

 

 

みらい「魔法つかいだ!!!」

 

 

 

と、でかい声で叫んだ

 

 

 

?「うわぁ!?」

 

 

 

魔法つかいは驚いて、あやうく箒から落ちかけた

 

みらい「それ、魔法の箒!?本当に箒で飛ぶんだ~。その帽子もステキだね!あ、昨日の夜見たよ。落ちてくとこ」

 

たくみらいよ相変わらずの質問攻めだな

 

?「お、落ちてないし。あれは......」

 

 

 

みらい「わたし!朝日奈みらい!13歳!こっちは幼馴染で同居人の相馬遙人くん遙人くんも13歳!わたしたち今度中学2年生。魔法つかいさん、お友達になってください!ね?」

 

遙人(おいおい俺のことも話すのかよみらい)

 

魔法つかいが言い切る前に、みらいは魔法つかいを友達にしようと自己紹介をした

 

 

 

?「き、聞いてないし!あなたたちの名前や関係なんて。わたしは急いでるから、あなたたちに構ってる暇は無いの」

 

 

 

そう言って、魔法つかいは箒を握りしめる。そして

 

 

 

?「キュアップ・ラパパ!」

 

彼女がそう言うと、強い風が巻き起こる

 

遙人「ふぇ?」

 

そして箒は浮いて、魔法つかいはそれに乗る

 

 

 

?「箒よ......飛びなさい!」

 

 

 

そして、魔法つかいを乗せた箒は飛び去ろうとする。しかし

 

 

 

?「え?」

 

 

 

みらい「くぬぅ~」

 

みらいが箒を掴んで止めていた。

 

遙人「おいおいなにやってんだよみらい」

 

みらい「待って!行かないで!」

 

 

 

そう言うが、みらいは力負けして、浮いてしまう

 

遙人「ちっまずいな」

 

みらい「お話だけでも、ねぇ~」

 

 

 

?「箒よ飛んで!張り切って.......頑張って.......飛べ!!!!!!」

 

そして箒は飛んだ........みらいをぶら下げたまま.......マジでまずい!?

 

遙人(しかたない俺の魔法で何とかするしかない)

 

俺が魔法を使おうとしたその時

 

遙人「あれ?落ちそうになっとる!!くそ早く魔法を・・・」

 

次の瞬間、何か上空が光ったなんだ、なにがおきるんだ?

 

 

 

みらい&リコ「「同じ!?」」

 

 

 

え?、同じって何が同じなんだよ!?って、落ちてきたぁ!?

 

 

 

みらい&リコ「「うわぁ?」」

 

遙人「あべし」

 

気づいたら俺は二人の下敷きとなっていたのだ

 

全く酷い目にあったがあの魔法使いの女の子は腹が減ってたようなので俺らがよく行く[MofuMofuBakery(モフモフベーカリー)]に行くことにしたのである

?「イチゴメロンパン甘くてサクサクしてるわね」

みらい「でしょ」

遙人「うーむ俺はやっぱりプレーンシュガードーナツなんだけどな」

みらい「おなか減ってたんだね」

 

?「昨日から何も食べて無くてね」

 

みらい「えー!?それって、大事件だよ」

 

遙人「うな大げさなそういえばここへ何しに来たんだ?」

 

?「ちょっと探し物」

 

遙人「探し物ね」

 

?「ごちそうさま」

 

みらい「あ、お腹いっぱいになったの?」

 

?「ええ」

 

みらい「魔法使えるようになった?」

 

?「え、ええ.....」

 

みらい「箒に、一緒に乗せて!」

 

?「無理よ1人乗り用だし」

 

みらい「そ、そうなんだ.....」

 

みらいがっかりしたなまあ俺もだが

 

?「....一つだけ」

 

遙人「ん?」

 

?「ごちそうになったお礼になにか一つだけ魔法を見せてあげる」

 

みらい「わぁ~」

 

遙人「見せてくれるのかよかったなみらい」

 

みらい「うん」

 

?「それじゃあ......あれが良いわね。ついてきて」 

 

俺とみらいが魔法使いについていった。ついてみると桜の木の上で野良猫が寝ていた。

 

?「猫とお話するってのはどう?」

 

遙人(猫と話すかどんな指輪を使うんだ?)

 

みらい「良いねー」

 

するとポッケから魔法の杖?を出してきたのだ

 

みらい「これって魔法の杖?」

 

?「そうよ」

 

みらい「かわいい~」

 

遙人「指輪じゃないんだ(ボソッ)」

 

?&みらい「?」

 

遙人「いやなんでもない」

 

?「まあいいわキュアップ」

 

みらい「それさっきも言ってたよね?」

 

?「魔法の言葉よ。テンポが崩れるから静かにしてて」

 

みらい「はっ、ごめんなさい.....」

 

?「はぁ........キュアップ・ラパパ!猫よ、お話なさい!」

 

そして、杖から出た光は猫に当たったそして猫は起きて

 

猫「ワン!ワン!ワン!」

 

犬の鳴き声を鳴いた

 

遙人「すげーけど犬語じゃん」

 

?「つ、次が本番よ。キュアップ・ラパパ!」

 

 

 

そしてまた猫に光が当たる。そして

 

 

 

猫「ペラペ〜ラ、ペラペ〜ラ」

 

 

 

みらい「ペラペラ話してるよ......だけど」

 

遙人「理解不能な言語やめい」

 

?「こ、これも.....」

 

すると猫は魔法が解けたのか普通に鳴き声を鳴いて去った

 

遙人「あっ逃げた」

 

みらい「........あ、そうだ。モフルンとお話できないかな?あ、この子」

 

 

?「さすがにぬいぐるみは喋らせようがないわね.........」

 

みらい「そうなんだ........残念ダメか」

 

そして公園を歩きながら、みらいはモフルンとの思い出を話した

 

みらい「わたしが生まれた時にね、おばあちゃんがくれたんだって。それからずっと一緒なの。姉弟みたいに。もし、できるのならお話ししてみたいんだ」

 

?「.......」

 

遙人「そういえば昔のアルバムにもほぼ確実にモフルンいたもんねモフルンが居ない写真を方が少なかったもんね」

 

みらい「うん、だけど、もしあの時モフルンを落としたこと気がつかないままだったら、わたし.......」

 

俺も気づかないかったかも知れないし.....

 

みらい「だから、本当に.....本当にありがとうね。魔法つかいさん!」

 

遙人「俺からもだありがとな」

 

?「........リコ 」

 

遙人&みらい「え?」

 

リコ「私の名前、リコよ」

 

やっと名乗ったか俺と同じ魔法使いさん

 

みらい「わ、わたし朝日奈みらい!」

 

リコ 「それ、さっきも聞いた」

 

みらい「あはは、そ、そうだったね〜」

 

リコ 「じゃ、わたしもう行かなきゃ」

 

遙人「そういえば探しものがあるって言ってたもんな」

 

だがなリコよ俺とみらいはおせっかいだぞ

 

みらい「じゃあどっから探そうか」 

 

リコ 「ええ、そうねまずは.......ってはぁ!?」

 

みらい「探し物なら1人より2人」

 

遙人「2人より3人ってな」

 

みらい「それに、なんでこれがさっき光ったのか知りたいし」

 

遙人「それ俺も気になってたことだなんなんだあれは?」

 

遙人(ん?なんだこの気配は)

 

?「ふっ、おやおやこんなところに魔法つかいがいらっしゃるとは」

 

振り返って見るとそこには黒いコートを着て、ドクロのスティックを持った肌の悪い男の人?がいたしかし俺はこいつの正体がなんなのかはわからなかったが.....

 

?「ちょっと探し物をしているのですが、伺ってもよろしいかな?リンクルストーン・エメラルドについて」

 

なんだよリンクルストーンって?

 

みらい「リンクルストーン?........」

 

 

リコ 「!?知ってるの?リンクルストーンのこと」

 

 

?「ふっ」

 

こいつまさかファントムか?だとしたら....

 

リコ「あなた一体」

 

遙人「みらいリコ逃げるぞ」

 

みらい「うん」

 

 

みらいはリコの手を握りファントム?から逃がした

 

リコ 「ちょ、ちょっと」

 

みらい「ごめんでもに逃げなきゃって」

 

遙人「同感だあいつから嫌な気配がぷんぷんしてるし」

 

みらい「近づいたら危ないそんな怖い感じが…」

 

お話しの途中なんですが?」

 

みらい&リコ&遙人「「「!!?」」」

 

なっもうここまで来たのかよしかも木にぶら下がってるしそしてファントム?は降りてきた

 

?「魔法にまつわる伝承のひとつ」

 

なんだよそれ?

 

?「人知を超えた強大な力の結晶、リンクルストーン.......我らが欲するのは、その中心となる輝き、リンクルストーン・エメラルド。先ほど感じた強い力......ひょっとしたらと来てみれば、魔法つかいさんがいるじゃありませんか、偶然とは思えません。何か」

 

こいつの耳がコウモリのように広がった

 

?「ご存知だったりしませんかね?お子様方?」

 

みらい「ひぃ!?」

 

リコ「......」

 

遙人「知るか!そんなの」

 

?「おやおやそうですか?それにしてはなかなかの力を感じましたが?まあいいでしょう少し私と共に」

 

遙人「リコ、俺がこいつを引きつけるからみらいと一緒に逃げろ」

 

リコ「え?」

 

遙人「良いから早く」

 

リコ「捕まって!」

 

みらい「え!?」

 

 

みらいはホウキの上に乗ってリコにつかまる。

 

リコ「キュアップ・ラパパ!箒よ飛びなさい!」

 

 

 

そして、ホウキは空を飛んだ。

 

?「ほうあの2人を逃がすとはあなた達やはり知ってるようですね」

 

遙人「俺が相手になるぞファントムさん」

 

?「ファントム?なんですかそれは?まあいいでしょうどうあがいてもこのバッティからは逃れません」

 

遙人「なに?」

 

こいつファントムじゃないだとするとファントム?改めバッティは空に飛び上がる、突然下から現れたバッティに驚き飛んでいたカラスが羽根を散らせて逃げていってしまった。

 

 

バッティ「ふむ、これでいいでしょう」

 

 

 

落ちてくるカラスの羽根をひとつ掴むと近くにあったトラックに目を向けるバッティ。

 

 

 

バッティ「魔法、入りました。出でよっヨクバール!」

 

バッティが手に持っていた髑髏の杖を掲げてそう唱えるとバッティを中心に魔法陣が発生し、そこにカラスの羽根とトラックが吸い込まれていく。

 

 

 

?「ヨクバァール」

 

 

煙が晴れて姿を現したのはトラックの荷台からカラスの羽根が生え、正面に巨大な髑髏の顔がついた怪物だった。

 

遙人「なんだよあれ!ファントムではないな」

 

バッティ「あの二人を捕らえなさい」

 

ヨクバール「ギョイ」

 

遙人「逃がすか」

 

俺は指輪をはめ腰に手をあてた

 

『コネクトプリーズ』

 

そうなると赤い魔法陣が現れその中から俺の相棒マシンウィガーを取り出した

 

遙人「待ってろよみらい、リコ」

 

リコ「怪物を出す魔法!?」

 

 

箒に乗って全力で逃げていた二人は後ろから迫ってくる怪物に驚き声をあげた。

 

 

 

バッティ「ヨクバール、です」

 

「!?」

 

 

 

聞こえてきた声はあのコウモリ男のものだ、よく見れば怪物の真下に逆さ釣りで佇んでいる。

 

 

 

バッティ「ま、退屈な魔法しか知らないあなた方にはこんな真似出来ませんよね」

 

みらい「そんな遙人くんは?」

 

バッティ「遙人?...ああ先ほどのさあ?どうでしょうねそんなことよりリンクルストーンエメラルドはどこです?」

 

 

リコ「っ箒よ、もっと速く!!」

 

 

 

リコの言葉に反応して箒がぐんっと加速する。

 

 

 

みらい「遙人くんまた居なくなっちゃうのかな?」

 

リコ「またってなに?てか不吉なことを考えるのはやめてよね。」

 

迫る怪物を振り切りながら遙人を心配する2人、それともうひとつ、バッティが知りたがっているリンクルストーンエメラルドの在りかについてリコが呟く。

 

リコ「…知りたいのはこっちよ、私だって探してるんだからっ」

 

ヨクバール「ヨクバァール」

 

リコ「っ!?」

 

 

 

必死に追撃をかわす二人の前にビル群が立ちはだかる。

 

 

 

ヨクバール「ヨクバァールッ」

 

リコ「ふっ!!」

 

 

 

右へ左へ上へ下へ、ビルの間をジグザグと縦横無尽に飛ぶリコ。その飛びっぷりは昨晩、墜落したとは思えないほどだ。

 

 

 

みらい「ふわぁぁっ!?リコちゃん凄い…」

 

リコ「そ、そう?…何でいつもよりうまく飛べてるのかしら?二人乗りだって初めてなのに」

 

みらい「あっリコちゃん!!」

 

ヨクバール「ヨクバァール」

 

 

 

リコが少し考え事に気を取られた隙にヨクバールがすぐそこまで迫っており、それを慌てて間一髪かわす。

 

 

 

みらい「っモフルン!!」

 

 

 

無茶なかわし方をしたせいでみらいが抱えていたかごからモフルンが空中投げ出されてしまった。

 

 

 

みらい「ああっ!?」

 

 

 

投げ出されたモフルンに手を伸ばすもみらいの手は僅かに届かない、がもうひとつ伸ばされたリコの手がしっかりとモフルンを掴む。

 

 

 

みらい「リコちゃん…」

 

リコ「ふぅ…」

 

 

 

ひと安心したリコとみらいに無情にもヨクバールの追撃が迫り、リコが箒から落下してしまった。

 

 

 

 

 

 

みらい「リコちゃんっ!!!」

 

 

 

なにが起きたのか頭が追い付いていないまま落下するリコの手を伸ばしたみらいの手が掴む。

 

 

 

リコ「くっ」

 

みらい「あ」

 

 

 

 

しかし、落下の衝撃でみらいも箒から滑り落ちてしまう、なんとか片手で箒に捕まっているが二人は空中で今にも落ちそうな宙吊り状態になってしまった。

 

 

 

リコ「っふぅ」

 

みらい「だ、大丈夫?」

 

リコ「え、ええ、助かったわ」

 

 

 

間一髪、助かったことに安堵しつつも、まだ飛んでいられることに疑問を覚え箒を見るとほのかに光っているのが見える。

 

 

 

バッティ「フッフフフ、もはや浮いているのが精一杯のようですね」

 

 

 

振り返ると勝ち誇った顔をしたバッティがいた。

 

 

 

バッティ「さて、もうお二人ともおとなしく…」

 

リコ「待って!この子は関係ないっ!」

 

バッティ「それを決めるのは私ですよ」

 

真っ赤な目をさらに見開いてみらいとリコを威圧するバッティ。

 

 

 

バッティ「それともまだ抵抗しますか?…しかし、両手が塞がっていては杖も持てない、魔法も使えませんねぇ」

 

リコ「っ」

 

バッティ「まあもっとも、どうにかできる力があったら最初からやってますか、ハッハッハッハ」

 

リコ「くっ……キュアップ…ラパパ…怪物よ…」

 

 

 

バッティの高笑いに悔しさを滲ませながら確かな抵抗の意思をもってリコは叫ぶ。

 

 

 

リコ「怪物よ!!あっちへ行きなさいっ!!!」

 

バッティ「フッ、フッハッハッハッハ、そんなデタラメな魔法がありますか?それで私のヨクバールが吹き飛んでしまうとでも?ハッハッハッハ」

 

リコ「キュアップ・ラパパ、怪物よあっちへ行きなさい!キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

 

 

リコは何度も呪文を唱えるがなにも起こらない、それが可笑しいのかバッティは笑い続けていた。

 

 

 

みらい「キュアップ・ラパパッ!!」

 

バッティ「?」

 

 

 

もうひとつの呪文を唱える声にバッティは笑いを止めその方向に目をやる。

 

 

 

みらい「怪物よ…あっちへ行きなさいっ!!!」

 

 

 

その声の主はみらいだった。怪物を真っ直ぐ見据えて、呪文を唱える。

 

 

 

リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

みらい「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

 

 

みらいに続いてリコも続く。

 

 

 

 

そのころ俺は

 

遙人「くそあんな所にいんのかよ。変身いやここじゃダメだ」

少し考えて

 

遙人(あそこだな)

 

 

バッティ「フッフ…ハッハッハッハ、いくら唱えようと無駄なことですよ、ヨクバー…」

 

?「必殺バイクアタック」

 

ヨクバール「ヨクッ!?」

 

そして俺はヨクバールの上に乗った

 

みらい&リコ「「えーーーー」」

 

バッティ「どうゆうことですか?なんであなたがここに」

 

遙人「ごめん遅れた」

 

みらい「遙人くん」

 

リコ「ちょっどうやってきたの?」

 

遙人「説明は後大丈夫すぐ助け...」

 

バッティ「ヨクバールそいつを振り落としなさい」

 

ヨクバール「ギョイ」

 

遙人「うおっと」

 

みらい「遙人くん」

 

遙人「大丈夫だよおっととと」

 

流石にここから落ちたらふつうなら死ぬなまあ死なないけど

バッティ「何をやっているのです!ヨクバールッ!!さっさと振り落としなさい!」

 

ヨクバール「ギョイ」

 

 

みらい&リコ「「やめて」」

 

バッティ「無駄なことを、あなた方に他人の心配する余裕があるのですか?うーむそうですねではこうしましょうリンクルストーンエメラルドについて教えてくださるのならヨクバールを止めましょう」

 

みらい&リコ「「え?」」

 

バッティ「しかし、教えてくれないのなら…残念ですが、彼には落ちてもらいましょうか」

 

リコ「そんな…」

 

その提案にどうすればいいのか考えるリコ。エメラルドがどこにあるのかなんていうのは自分だって知りたいくらいでわからない。

 

 

 

でも、このままだと遙人はいずれ振り落とされてしまうだろう、それにリコもみらいもそろそろ腕の力が限界だ、考えてもいい案が浮かばないまま時間だけが過ぎていく。

 

バッティ「私はどちらでもいいですよ。どちらにしろあなた方から聞き出すのはかわりませんから」

 

知らないものは答えられない、結局のところ選択肢はなんて存在しないのだ。

 

遙人「さっさと逃げろ」

 

みらい「でも...」

 

遙人「大丈夫俺ならこいつ倒せるから」

 

バッティ「ほう大口叩けますねやはり落ちてもらいましょう」

 

遙人「うおっと、あっやべ」

 

みらい「遙人くん」

 

俺は落ちていっただがなみらいリコ大丈夫何故ならおれもリコと一緒だからだそう思いながら指輪を腰に当てた

『テレポートプリーズ』

 

遙人「よっと」

 

そうするなり俺は近くのビルの上に着地した

 

バッティ「な!」

 

みらい&リコ「「えーーーー」」

 

遙人「だから言ったろ大丈夫って」

 

みらい「え?どうゆこと遙人くんいまなにしたの?」

 

リコ「あり得ないだって今のどう見ても魔法じゃん」

 

バッティ「なるほどだから結構余裕だったのですね」

 

遙人「ああこれ以上みらいやリコを傷つけるのなら俺が」

 

バッティ「しかしあなたはヨクバールに対する対抗策はない結局何も変わらない」

 

遙人「それはどうかな」

 

バッティ「どうゆうことですか?」

 

遙人「理由は簡単だよ俺が魔法使いだからだよ」

 

みらい「遙人くん」

 

バッティ「ふんまあいいでしょうではお嬢さん方達リンクルストーンエメラルドについ」

 

みらい「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

 

 

声の方を見るとみらいが箒に掴まりながら怪物に向けて呪文を唱えている。

 

 

 

リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさいっ!!」

 

 

 

みらいに続いてリコも呪文を唱えた。二人はまだ諦めていない。

 

遙人「流石だな2人とも」

 

 

みらい「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

バッティ「フハハ…なんとも馬鹿馬鹿しい」

 

 

 

ひたすら呪文を唱える二人に飽きたと言わんばかりに笑みを消すバッティ。

 

 

 

みらい「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

リコ「キュアップ・ラパパ!怪物よあっちへ行きなさい!」

 

バッティ「ヨクバール、二人を捕らえなさい」

 

ヨクバール「ギョイ」

 

 

 

迫り来る怪物、その恐怖を振り払うようにみらいとリコは繋いだ手にぎゅっと力を込め叫んだ。

 

 

 

みらい&リコ「「キュアップ・ラパパッ!!!!!」」

 

 

 

重なる二人の声に世界が震え、まばゆい光が二人を中心に広がる。輝きは二人のペンダントから発せられていた。

 

光に包まれたみらいとリコは無意識にモフルンと手を繋いだ。すると、ペンダントが更に輝きを増して生まれ変わる。

 

 

 

バッティ「っこの輝き、このパワー、あれこそは…リンクルストーン」

 

 

 

不思議な光の力でみらいとリコ、そしてモフルンは遙人のいるビルの屋上にふわりと降りた。

 

 

 

 

バッティ「くっ、逃がしませんよっ!!」

 

 

 

それを追ってバッティとヨクバールが凄いスピードで迫ってくる。

 

 

 

屋上へ降り立つと同時にみらいとリコはアイコンタクトを交わし、何をすればいいのかわかっているように互いに手を取って繋ぎ合う。

 

 

 

みらい&リコ「「キュアップ・ラパパ!」」

 

 

 

繋ぎ合った手とは反対の手を天に掲げ叫ぶ。

 

 

 

みらい&リコ「「ダイヤ!」」

 

 

 

すると、二つのペンダントが一つとなってモフルンへとセットされた。

 

 

 

みらい&リコ「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!!」」

 

 

 

呪文とともに光が二人を包み込み姿が見えなくなり、魔法陣が浮かび上がって中から二人とモフルンが飛び出す。

 

 

 

?「ふたりの奇跡!キュアミラクル!!」

 

 

 

?「ふたりの魔法!キュアマジカル!!」

 

 

 

ミラクル&マジカル「「魔法つかいプリキュア!!」」

 

 

 

今、ここに伝説の魔法使いが誕生した。

 

 

ミラクル「キュア......ミラクル?」

 

 

 

マジカル「キュア......マジカル?」

 

 

ヨクバール「ヨクバァァールッ!!」

 

遙人「さてこっちもいくか」

 

そう言って俺は腰に指輪を置いた

 

『ドライバーオンプリーズ』

 

すると腰から俺の力の秘密ウィザードライバーが出てきた

 

そうして今度は左の指に赤い指輪をはめウィザードライバーをうごかした

 

『♪シャバドゥビタッチヘンシン♪♪シャバドゥビタッチヘンシン♪』

 

遙人「変身」

 

そうして俺は赤い指輪をウィザードライバーに置いたすると

『フレイムプリーズヒーヒーヒーヒー』

 

すると赤い魔法陣が右から現れ俺は指輪の魔法使いウィザードへと変身した。

 

ウィザード「さあショータイムだ」

 

そう言いながら俺はウィザードライバーを動かし魔法を使った

『コネクトプリーズ』

 

するとまた赤い魔方陣が現れその中から俺の武器であるウィザーソードガンを出したのだ

 

さあこれからヨクバールvsウィザードとしたとき謎の戦士プリキュアが現れたのだ

 

ウィザード「おいおい俺の活躍とんなよ」

 

ミラクル「そんかことより」

 

ウィザード「そんなことはどうゆうことだよ」

 

ミラクル「遙人くんが魔法使いってどうゆうこと」

 

ウィザード「あーそれは」

 

ヨクバール「ヨクバール」

 

ウィザード「説明は後さっさと決めるぞプリキュア」

 

ミラクル&マジカル「「うん」」

 

遙人「行くぞ2人とも」

 

ミラクル&マジカル「「うん!」」

 

バッティ「まさか、あの2人が!

プリキュア.......伝説の魔法つかいプリキュア!?さっきまでホウキで飛ぶのが精一杯だったひよっこ共が.....ありえない!それになんなんだあの赤い魔法使いはえーいヨクバール!」

 

 

ウィザード「はあ!」

 

俺はウィザーソードガンのガンモードでけん制ミラクルとマジカルはパンチで応戦という形で戦闘

 

ミラクル&マジカル「怪物よ!あっちへいきなさい!!!!」

 

 

 

ヨクバール「ヨ、ヨクバァ〜ル」

 

 

 

ミラクルとマジカルの一撃で怪物が落ちてきた

 

 

 

バッティ「ヨクバール!?」

 

遙人「さてとフィナーレだ」

 

俺はウィザーソードガンをソードモードに変更し必殺技を放つことにした

 

『キャモナスラッシュシェイクハンズキャモナスラッシュシェイクハンズ』

 

そして俺はフレイムウィザードリングを使った

 

『フレイム!スラッシュストライク!ヒー!ヒー!ヒー!』

 

俺はヨクバールを切り裂いたが急所には外れたようでまだ耐えていた

 

ウィザード「くそ倒しきれなかったか」

 

バッティ「くっ......プリキュアそれのあの魔法使い.......ここは引いて、ドクロクシー様に報告を........オボエテーロ!」

 

ウィザード「おい逃げんなよ」

 

 

そう言いながら俺は変身を解除した

 

 

するとさっきの戦いがなかったかのように戦闘した場所は元に戻っていたそして、ミラクルもマジカルも変身を解除したのである

 

 

 

リコ「プリキュア…」

 

みらい「プリ…キュア?」

 

リコ「私達、伝説の魔法使いに…!?」

 

みらい「あっ…モフルン!?」

 

 

 

リコはまだ少し上の空だったが、みらいはモフルンがいないことに気付き、慌てて辺りを見回す。

 

 

 

みらい「あ、良かった無事で…」

 

モフルンを発見して、抱き締めるみらい。

 

 

 

?「モフ~苦しいモフ」

 

リコ「あっちょっと、強く抱き締めすぎよ」

 

みらい「うわぁ!?ごめんねモフルン、つい…」

 

遙人「相変わらずだなみらい」

 

みらい&リコ&遙人「「「ん?」」」

 

 

 

みらいとリコが同時に疑問符を浮かべて一瞬フリーズする。

 

 

 

みらい&リコ&遙人「「あ~!!喋った!!?」」

 

モフルン「モフ?」

 

みらい「モフルンっ喋れるようになったの!?」

 

モフルン「モフ~♪」

 

 

 

突如喋れるようになったモフルンにみらいは喜び、リコは困惑し、俺は茫然としていた。

 

みらい「モフルン、私ずぅぅっとお話ししたかったんだよ」

 

モフルン「モフルンもみらいや遙人とお話ししたかったモフ」

 

遙人「そうだよね」

 

 

みらい「でもモフルンのこともだけど」

 

 

するとみらいとリコが俺のほうに向いたのだ

 

 

 

遙人「2人ともなんですか?」

 

すると2人は一気に質問してきたのだ

 

 

みらい「ちょとどうゆうことなの遙人くん」

 

 

リコ「なんでこっちの世界の人が魔法を使えるのよ」

 

遙人「それはてかこっちも質問なのだがプリキュアってなに?」

 

リコ「ちょっとあなた話を逸らさないで」

 

遙人「俺は相馬遙人だ」

 

リコ「こんなことしてる場合じゃないちょとあなたたち付き合ってもらうわよ。」

 

みらい&遙人「「どこに?」」

 

そうするとリコは俺とみらいを連れて走り出した。

 

 

 

みらい「それにしてもすごいね!キュアップ・ラパパ。本当に本当に怪物を吹っ飛ばしちゃった」

 

 

 

リコ「うん、いや、結果的にはそうだけど、魔法なのかしら?」

 

 

遙人「魔法(物理)だな。俺のほうが魔法使ってたと思うぞ。てか眠みい。」

 

 

リコ「ちょっとしっかりしなさい」

 

 

遙人「だって魔法使いすぎたんだもん俺の魔力だいぶ減ったぞ。」

 

そして気づいたら俺らは駅に来ていた。

 

 

 

みらい「駅? 電車に乗るの?」

 

 

 

リコ「一旦学校に戻って誰かに相談しないと」

 

 

 

すると、リコはカードを取り出して、改札にカードをタッチするところにタッチした

 

 

 

リコ「3人分」

 

 

 

すると、あたりが白くなって、車掌みたいな幽霊が出た

 

 

 

車掌「ご利用ありがとうございます」

 

 

 

改札を抜けるとそこは

 

 

 

みらい「うわぁ〜」

 

 

 

遙人「やば!」

 

 

リコ「急いで!」

 

 

 

アナウンス『まもなく、本日最終の魔法界魔法学校行きが出発いたします』

 

 

遙人「魔法.....」

 

 

 

みらい「学校......」

 

みらい「今、魔法学校っていいました?!」

 

おいおいまじでかよ一体これからどうなるんだよ

 

 

 

 


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