トキ・ヨリヨシとは真戦組の開発した最新鋭人型巨大ロボットである。パンチやキックなど巨大さを生かした戦いをするほか、胸の中に小型の鷹ロボットの製造区画があり、口から大量にはき出す。鷹型ロボットは爆弾になっており、これで相手をこっぱみじんにするのだ!
だが、本当に危険なのはそこではない。問題なのは、それを操る操縦者が真戦組十傑集のひとり、「奸臣・庄九郎」と言われていることである。
真戦組十傑集は真戦組のなかでも桁違いの能力者揃いの集団である。これと対等に戦える者は、国際警察同盟の中でも十大天王と呼ばれる最上級エキスパートだけであり、残念ながら明智十兵衛にそこまでの実力は無い。
だが、国際警察同盟のエキスパートとして十兵衛は戦わなければならない。火縄銃を二丁ぶっ放しながら巨大ロボットへ肉薄した。弾丸はロボの装甲に少し傷をつけただけだったが、動きを止めるのには役だった。
「正道の十兵衛推参!延暦寺には指ひとつ触れさせんぞ!」
ロボは無言のまま、これが答えだと言わんばかりに口から小型鷹ロボットを大量に空へ吐き出した。鷹ロボは次々に十兵衛へ襲いかかる!
「うおおおおっ!」
片手に刀、もう片手に銃を持ち鷹ロボを次々に斬りまくり撃ちまくる。その間に延暦寺から防衛部隊の兵士達が十兵衛のもとへ駆けつけ、サブマシンガンの雨を鷹ロボの群れへ叩き付けた。
「十兵衛殿ーッ!」
「藤孝殿から連絡を受け参りました!」
「我々の指揮をお頼み申します!」
最前線を一旦離れることができた十兵衛は汗を拭いながら、部隊に一緒に連れられてきた馬に乗る。
「やはり馬上は落ち着くな、ありがたい」
馬の腹をぽんと蹴り、指示を飛ばしながら部隊の合間を駆け抜けていった。
延暦寺は国際警察同盟の所有する巨大研究施設である。その延暦寺の通路にいま、けたたましくベルが響き渡っている。
緊急事態発生を告げるベルだ。
「侵入者発生!ただちに捕らえよ!」
白衣を着た研究員が武器を手にして通路を駆ける。が、次の瞬間には吹き飛ばされていた。
「コ~ンニ~チハ~、って言っても戦える奴は誰もいないかァ」
研究員が折り重なって倒れている通路、その奥にひとりの男が立っていた。
ぼさぼさの髪にこけた頬。着ている和服はぼろぼろで薄っぺらく、同じ服をずっと着ているせいか色も抜けてねずみ色になっている。何より、その赤く充血した目は人間というより野獣のそれだった。
「まだ生き物はいないかァ、そらそうだよな。なにせ戦える奴はみーんな外の敵の方に行っちゃったもんな」
地に伏していた研究員のひとりが倒れたままなんとか照準を男に向け、サブマシンガンのトリガーを引いたが、弾の雨は男をとらえなかった。気がつくと首元に血まみれの刀がぎらりと光っていた。
「お、お前は、誰だ」
「生き物のうちに聞きたいか。人間は斬られて死ぬと生き物じゃなくなるんだよなァ。どうせ斬るなら、生き物を斬りたいよなァ」
研究員はがちがちと歯を鳴らす。刀の刃がぴたっと首筋に触れた。
「俺は以蔵。岡田以蔵宜振。いや、無宿鉄蔵の方が良かったかな」
「し、真戦組十傑集―」
研究員の怒鳴り声は以蔵の刀によって遮られた。安刀に付いた血を研究員の白衣で拭う。
「生き物じゃなくなっちまった。また探そう、生き物を探そう」
「その必要は無いですよ」
気がつくと、背後に老人がいた。瞬間飛び上がって以蔵は距離をとる。スーツを着た老人は小柄な身体を振るわせてほほえんだ。
「ふふふ、真戦組十傑集の人斬り以蔵ともあろう方がそのように驚かれるとは」
「俺の後ろを取ったやつはそうはいない。じいさん誰?」
紳士的にお辞儀をする老人とは対照に以蔵は刀を握り直す。見ると、老人も刀を差している。
「馬庭無念流の本間仙五郎と申します。どうぞお見知りおきを」
「国際警察同盟十大天王、蔵屋敷の仙五郎・・・!!」
以蔵は額から汗が噴き出るのを感じた。
「蔵六君から密命を受けたのです。巨大ロボットは延暦寺の防衛戦力を延暦寺から引きはがすための二重の囮にすぎない、本命は必ず後に来る、とね。流石蔵六君です」
仙五郎はゆっくりと刀を抜いた。小柄な老人の発する気迫が通路一帯に膨れあがっていく。刀を星眼に構えた仙五郎はすでに戦士の目をしていた。
「まさか十傑集直々の作戦とはね。どうせ十傑集が来るならおまえのような小僧ではなく、周作めに来てもらいたかったが」
「丁度いいやァ、俺生き物の中でも『えらいひと』を斬るのが大好きなんだァ!!」
弾丸と化した野獣の剣と達人の剣がぶつかり合う。衝撃波は通路どころか、延暦寺の一角を吹き飛ばした。
Q.どうして火縄銃なのに連発してるの?つーかマシンガンあるならマシンガン使えば良くない?
A.Gロボ世界観では偉人の使う武器が最強なのです。そして偉人の使う火縄銃はコスモガンと化します。
Q.なんで馬が突然出てきたの?
A.Gロボ世界観では車があろうと何だろうと馬に乗りたい偉人は馬に乗るからです。ちなみに馬も最強なので車より速いです。
さあみんなでGロボを見よう!見てない人はGロボを見よう!見た人は再度Gロボを見よう!永遠に見よう!永遠に見よう、永遠に、永遠に・・・・・・