東横桃子さんの誕生日なので投稿します。
大分前のコラボの服装の話です。
この場を借りてお礼を申し上げます。
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改めてお礼申し上げます。
長野県某所にある家、そこに二人の男女がいた。
「なんだろうな」
男──須賀京太郎は少しだけ落ち着かない様子でソファに座って待っていた。なぜか? それは……
女──東横桃子に見せたいモノがあるから待っていて欲しいとお願いされたからだ。
京太郎と桃子は知り合ってからまだ3ヶ月
最初の頃はどう接すればいいかわからなかった桃子も今ではこのように家に気軽に遊びにくるようになっていた。……京太郎としてはそこまで気を許している事実に嬉しいような、警戒心が薄すぎないかと少しだけ不安になったが、これまでの桃子の境遇を考えれば仕方ないかと納得している。
そして今日も京太郎の家で飼っているカピバラのカピーと遊んだり、気楽に二麻を打ったり、食べ物の話題に花を咲かせていたところで……桃子が先述した提案をした。
京太郎はそれが何なのかは全く知らないが、桃子の荷物がいつもよりも多いことだけはわかっていた。
(食べ物なら見せるって表現は使わないし、俺と桃子の趣味で見せるものとして思いつくのは無理やり当てはめてもプロ雀士せんべいぐらいしか思いつかないな)
そんな風に想像を働かせながら数分後。お待たせしたっすという声と共に扉が開いて入ってくる。そしてくるりと一回転した。その光景に京太郎は硬直した。
「どうっすか京さん?」
「お、おお。す、凄いな」
京太郎は何かを言おうとしていたが、出てくるのは語彙力が消失した褒め言葉だけだった。
それほどまでに桃子の姿は衝撃的だった。
海外のセレブがパーティに出ているニュースで見かけるような背中ががら空き……いやがら空きと表現するのも生ぬるい。桃子の豊満なおもちが横は三分の二までしか隠していないキャミソールのような服がそこにあった。胸の谷間もくっきりで背中側に回されている布面積は腰の一部分しかない。涼やかな青色の色合いは黒髪が美しい桃子によく似合っていた。
履いているズボンも黒地に紫のラインと飾り紐が可愛いい薄手の短パンでこちらも涼やかで動きやすい印象を受ける。だがそれによって桃子の美しい生足が強調されていて思わず目眩がするほどの脚線美を表現していた。靴下も履いてないのがさらにそれを強調させる。
(え、金太郎の前掛け?)
服と呼ぶには肌色が全面的に出過ぎている。
ぶっちゃけエロい。男をオオカミにさせる破壊力がそこにあった。しかし、桃子がそんな誘う気が全くない純粋な笑顔を浮かべているからか京太郎はなんとか耐える。
「モ、モモ? その服はい、一体?」
「この前京さんに言ったっすよね? 長野の団体決勝校で京さんの清澄以外の特集をする企画に何でか知らないっすけど私が呼ばれたって」
「あ、ああ……それで先週は遊べなかったんだよな」
「この服はその時に着た服っす」
(えっ? この服で撮影したのか過激すぎないか? ──いや、国広さんが許されているならいいのか? はやりんだってこれより肌面積の多い水着を載せているんだ良いんだろう……多分)
京太郎の脳裏には友人のハギヨシに会いに行くときに挨拶をする龍門渕の国広一の私服や牌のお姉さんの瑞原はやりのグラビアが浮かんでは消えていく。
しかし、ソレと比較しても今の桃子は一つ頭が抜けていると思えるくらいには魅力的だと京太郎は感じた。
これ以上意識しすぎれば危険だと感じた京太郎は話題を逸らそうとする
「他にどんな人が呼ばれて、どんな服を着ていたんだ?」
「おじょーさんとアリスちゃんさん、キャプテンさんとねこちゃんさんっすね」
桃子は独特な愛称を付ける時がある。
京太郎の友人の宮永咲ならリンシャンさん。原村和ならおっぱいさんだ。それと京太郎の知識から逆算すれば答えは自ずと導き出される。
「え~と……龍門渕さんと天江さん、福路さんと池田さんか?」
「当たりっす」
桃子は良い笑顔でサムズアップした。そして先行で渡された雑誌を京太郎に渡してくる。
受け取った京太郎は中身を見る。龍門渕透華はチャイナドレス──正確にはチーパオをモチーフにした服。天江衣はバニースーツで福路美穂子はエプロンとショートジーンズで家庭的な女性のような格好──京太郎の好みドストレートだった。そして池田ァは猫だった。
少し変化球なネーミングは天江衣ぐらいで後は素直な印象で付けたんだなと京太郎は頷いて納得していた。
(けど、やっぱり……モモが一番だな)
雑誌を読んでいる風を装って京太郎は思考する。
確かに福路美穂子の格好は京太郎の好みにベストマッチだ。なんなら以前妄想したこともある。しかし……なぜだかあの時に感じたときめきを今は感じられなかった。
「きょ~うさん?」
「はっ!! おほん、どうしたんだモモ」
「見すぎっすよ。そんなにキャプテンさんが良かったんっすか?」
「本当にすまん」
桃子が頬を膨らませて京太郎に抗議する。
京太郎としては桃子が最高だと声を大にして主張したかったが、さすがに前のめりすぎるのも引かれるかと思って誠心誠意気持ちを込めて謝罪した。
桃子もそんなに怒っているわけでもなかったようですぐに矛を収めた。が、
「で、改めてどうっすか?」
最初と同じようにクルリと回って京太郎に感想を求めてくる。
「凄いというか、なんというか……綺麗としか出てこないな」
(うおっ!! 横乳すごっ!! 谷間すげっ!! 可愛すぎかよ!!)
なんとか本音を覆い隠して感想をあげていくが、桃子はジト目で京太郎を見てくる。
「え~それだけっすか? もっと歯の浮く感想は出てこないっすかね」
(無理難題をおっしゃる……)
桃子としては純粋に褒めて貰いたいようだが、京太郎はそれどころではない。
思わず口から飛び出そうになる本能丸出しの言葉を抑えるので精一杯だった。が、それでも桃子の願いは叶えてやらなければと決意してゆっくりと口を開く。
「全体的におっ、落ち着いている色合いの服だからモモの綺麗な黒髪やおっ、大きくて澄んだ青緑色の瞳が良く映えるし、おも、主な配色が青色だから涼やかで加治木先輩のようにクールな印象も受けるのがいいな」
「いや~そこまで褒められると悪い気はしないっすよ」
桃子は照れて頭を掻いている。
京太郎も内心でホッと溜め息を吐いていた。途中途中で欲望が溢れ出しそうになっていたのをなんとか誤魔化せて一安心だった。
桃子はふと気付いたように服を見て呟く。
「それにしても……もう少し羽織ったりすればドレスコードのある店にも入れるっすかね?」
「海外のドレスみたいに背中が開いているけどさすがにカジュアルすぎるから無理そうだな」
「残念っす……京さんに褒められたこの服で行ってみたかったっすよ」
桃子の言葉に京太郎の心にモヤモヤが生まれた。友人としてか或いは桃子が異性として好きだからかは解らなかった。だが、自然とその言葉が出てきた。
「ダメだな」
「なんでっすか!?」
桃子がガーンっと衝撃を受けたように仰け反る。
「モモのその姿は俺だけに見せて欲しいな」
「え~雑誌に載るっすよ」
「そこはもうしょうがない。そこはモモとその服を会わせてくれたことに感謝するだけだ……だから、俺の願いを聞いてくれるか?」
「……しょうがないっすね。この服は京さん専用にするっす」
「うん、うん? その言い方はいかがわしく……いや俺が変に捉えているだけか?」
「変な京さんっすね」
桃子はクスクスと笑う。ようやく本来の調子に戻ってきた京太郎に安心しているようだ。
「ほら、京さん。座ってさっきの続きをしようっす」
「続き?」
「ほら京さんに麻雀のコツを教えるって話しっすよ」
「ああ、あれか……え?」
京太郎は気付いた──麻雀を教えるなら桃子と隣り合って座る事実に。横を向けば魅惑的な横と谷が目に入ることを……京太郎は改めて気合いを入れる。ここからは甘美で苦痛な時間が待っていることを覚悟して。
(助けてくれ~カピー!!)
その願いが届いたかどうかはわからないがカピーは一鳴きして……部屋から出て行った。
犬も食わぬならぬカピバラも食わぬ話だったようだ。
その後は桃子がこの牌っすよと手を伸ばす度に谷間がこんにちはしたり、いつもの癖で京太郎の腕に抱きついて生の感触に息が詰まったりしたがなんとか乗り越えた。が、京太郎は知らない……これからもこれが続くことを。
(う~ん、この服は京さんの反応が良いっすね。これからも着るっすよ)
(反応から見ても脈はありまくりっすね)
桃子の挑発が京太郎の理性を飛ばすのが先か、京太郎が桃子を麻雀でトばすのが先かそれは神のみぞ知る。
(ここからはステルスモモの独壇場っすよ!!)
とはいえ、京太郎の反応から考えると独壇場どころか、ウイニングランな気もするが……。
書いていると何が正しいのか解らなくなりますね……
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