京太郎の誕生日なので再び思い入れのあるカプを投稿します。
大変お待たせして申し訳ありません。もう2022年は終わってしまい2023年になってしまったばかりか投稿してから1周年記念も過ぎてしまいました。
そうしてできた物も「上」つまり半端な物で本当にすいません。
アイデアはというよりも書きたい物は無限に湧き上がってくるのに、それを形にするのに苦戦してます。偉大なる先達はどのようにして速度と質を両立できているのか一度ご教示いただきたいです。
おまたせした対価とも言えない物ですが練習していた物を挿絵機能の練習も兼ねてここに載せておきます。本当は見せるのも恥ずかしい物ですが先に進むためにもあえて公開します。
【挿絵表示】
評価及びお気に入り登録ありがとうございます。
評価バーの色は気にしないようにしているのですが赤からオレンジになったときには少し落ち込み、また赤色になったときにはとても嬉しかったです。改めて私の拙い小説を評価していただきお礼申し上げます。
これからも少しずつですが確実に投稿していきますのでよろしくお願いします。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。
「俺、いや男の大多数にとっておもちは聖域であり夢であり憧れであり・・・それらをひっくるめて浪漫と言える物だ」
俺の言葉に対面に座っている存在は何も反応を返さなかった。それにかまわず俺は言葉を続ける。
「なぜ男の大多数はおもちにそんな感情を持つか考えたことはあるか?」
俺の問いかけに対しても目の前の存在は無反応を貫く。俺はさらに持論を展開していく。
「きっとそれは赤ん坊の時の経験から来る物だと俺は考えた。例外はあるかもしれないが大体の人は赤ん坊の時に母親のおもちから栄養をもらっていただろう?その時心の奥底におもちに対する好印象を刻まれているんだ」
空気がさらに凍り付く感覚がするが気にせず突き進む。
「おもちは暖かくて柔らかくておいしい物だってな。けれど赤ん坊の時の記憶なんてほとんどの人が憶えてないだろ。大体の人は幼稚園頃の記憶をかすかに憶えているくらいだ。おもちの感触なんて一切合切忘れているのさ」
喉が渇いていく、しかし水分補給なんてこの状況では無理だ。
「それどころか成長していくにつれてそのことを恥ずかしいと思うようになる。これもまあ当然だろう記憶にすら残ってない自分の無防備な姿を他人に知られるのは恥ずかしいし、なによりそれぐらいの年になると大なり小なり親に反抗心を持ち始めるからな」
親という単語に対面しているモノはほんの少しだけ反応する。それを見て俺は少し冷静になる。
「あー、とにかくその時点でおもちはいったん気軽に触れることのできないいわゆる聖域になるんだ。そこら辺で道徳なり倫理なりを学んでおもちを含めた性的な話題をおおっぴらに話すのはセクハラになるってな」
震えそうになる体を気合いで奮い立たせる。ああ、対局相手もこんな心境だったのだろうか。
「けれど心の奥底に刻まれた好印象は決して消えることは無い。だから男たちは夢を見るんだ・・・実際のおもちはどうなんだろう?ってな。けれど身近な人のおもちをガン見してみろ世間体もなにもかも終わってしまうだろう?だから雑誌とかに熱意が向かうんだ」
相手の視線はもはやそれだけで人を容易く仕留められるくらい鋭くなっていく。
「しかし雑誌には熱が無いんだ。たしかにそこにおもちはある・・・けれどそれはどこまで行っても平面の代物、三次元のおもちじゃないんだからな。そこで憧れるんだ。もし自分自身が異性で本当に親しい間柄の相手のおもちならスキンシップの名目で触ることができるんじゃないか?ってね」
少しだけ冷静になっていた頭は暴走していく。
「そこまでいったらおもちは浪漫に到達するんだ。けっして触ることのできない、何が入っているかわからない宝箱。けれどその中はきっと想像を絶するものが入っていることだけは確信できるんだ・・・だから」
「だから?」
その声を聞いて暴走していた頭は冷や水をかけられたように落ち着く。ここまで引き延ばしてきたがどうやらとっくの昔に執行台に乗せられていたようだ。はっきり言えばここまで語ったことはほぼすべて口からの出任せだ。“好きなものは好き”そこに理由は存在しない。たった一つの真実はおもちは浪漫であること・・・それだけだ。
「ご・・・」
「ご?」
「ごめんなさい」
そうして俺は目の前の存在・・・咲に謝罪したのだった。
**********
そう言った俺をしばらく見つめていた咲は大きくため息をつきながら机に乗っている件の品物に指を指す。
「で?これに対する申し開きは?」
「なにもありません!」
指さした先に存在する物。それは本であり表紙には・・・
“おもち同好会研究集大成 永久保存版”
と記されていた。
それは俺と同志が研究に研究を重ねてようやくたどり着いた到達点。同志がこれまで知り合ってきた知人友人の許可を取って撮影してきた多くの写真。それらを異なる視点を持つ俺と語り合いながら厳選した物だけをまとめた本。
「ふ~ん?」
咲は本を手に取りパラパラと流し読みをしていく。
「淡ちゃん・・・石戸さん・・・真屋さん・・・瑞原プロ・・・和ちゃん・・・。改めて見るとすごいね、よくこれだけ集めたね。本の装丁含めて個人で作った物とは思えないね」
褒めているようで褒めてない一切の感情の揺らぎを感じない声。
「京ちゃんの部屋の掃除をしていたら本棚の一部が変に盛り上がっていて『あれ?』って思って調べたら出てきてさ~。表紙を見て察したんだけど・・・一応確認のために軽く中を見たけどね。それで京ちゃんが帰ってきたらこれについて聞こうとしたら、さっきのアレだよ」
「・・・」
普段は完璧に隠蔽していたが今日は様々な要因が重なった結果・・・今の状況だ。悔やんでも悔やみきれないがここまで来たら後は沙汰を待つしか無い。
そうして判決を待っている俺の顔をしばらく見ていた咲はおもむろに呆れた表情をしながら口を開いた。
「ねえ、私は何に怒って・・・いや不満を持っているか解る?」
「それは・・・おもちの本、それも親友のものも含まれている物を隠し持っていたから・・・」
「違うよ」
俺は咲の意図が掴めなかった。一緒に対局を見ている時や出かけているときに俺がおもちに少しでも気を取られると頬や脇腹を抓ってくるからてっきり自分のおもちに対するコンプレックスから怒りを感じているのかと思っていたが・・・
困惑している俺の表情を見てさらに呆れた表情をしながら咲は続ける。
「私のおもちに関しては気にしてないよ。お姉ちゃんもおかーさんもこんなおせんべい体型だからもう遺伝子のレベルでそうだと割り切っているし。京ちゃんのおもちに対する好奇心も今に始まったことじゃ無いからそっちも諦めているよ」
「だったら・・・」
咲が対面から身を乗り出しながら俺のすぐ目の前まで顔を近づける。そしてじっと俺の目を見てくる。その赤い瞳はまるで俺のすべてを見透かそうとしているようだ。
「京ちゃん聞いていい?」
「な・・・なんだ?咲」
「私と京ちゃんの関係は何?」
そして解りきった問いを投げかけてきた。
「え?恋人兼マネージャーだろ」
「そう。恋人兼マネージャーだね」
後編はできる限り近日中に上げます。
あと、気が向いたらでいいので私のFanboxなども覗いてみたりしてください。凍結気味ですが途中まで作っている作品を全体で公開しています。支援やリクエストも来たら嬉しいですが見ていただけるだけでも十分嬉しいです。それらのリンクはユーザーページのプロフィールに載せてあります。
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