温かい目で御覧ください☆あはは
木々が朝露に濡れ、太陽に照らされ光り輝く夏の朝、私、
今日も。…そう、いつも登校は一人。いつもと変わらない毎日がまた過ぎていく。
校門の前では、風紀委員たちが挨拶をしている。それを横目に見ながら、教室へと足を早める。
…本当は学校なんて面倒くさい、直ぐに帰りたいところだ。
渋々、といった感じで教室へ向かい、ドアを開ける。
すると数人がこちらを振り向き、何やらコソコソと話し始める。
また”あれ”だろう。自分の席に向かい、勢いよく椅子を引く。
机の中から大量の紙くずがでてきた。周囲はそれを見てくすくす笑っている。またか――
別に何も感じない。
以前ははもう少し、悲しいとか、怒りとか、そういう感情を抱けていた…いや、一度だってなかったな。
感情表に出さない。まるでロボットのよう、と誰かに言われたこともあった。
昔からそうだ。周囲からは「冷血人間」と煙たがられ、いつだって一人ぼっち。
悲しくなかったし、1人のほうが好きだったから言い返すこともなく、十六年間生きている。
こんな自分の生き方に、不満を感じたこともなかった。
あのときこうしていれば、もっとこういう人間だったら―
そんな儚い幻想は、抱くだけ時間の無駄だ。現実はそう甘くない。
紙くずをゴミ箱に捨て、席につく。
私が特に反応を示さなかったのが面白くなかったらしく、周囲の生徒は顔を見合わせる。しかし、チャイムが鳴ったのを合図に、各々が急いで席についた。
昼休み、私はいつも屋上でお弁当を食べる。屋上には大抵誰もいない。
何も考えずに食べ終え、その場で仰向けになる。
真夏の空は雲ひとつなく真っ青で、吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚に陥る。
目を閉じて大きく息を吸う。吐き出した息は、ため息に近かった。
あの大きな空に例え吸い込まれてしまっても、世界にはなんの変化もないだろう。
私のような人間が1人消えたくらいでは。
「もういっそのこと、別世界で生きたほうがマシかな…」
気づいたらそう呟いていた。私のその呟きは、真っ青な空に消えていった。
なにを言ってるんだ私。俗に言う転生?アニメの世界じゃあるまいし。
まぁ、そんな事ができるのであれば、きっと楽だろうな―――
昼休憩の終わりを告げるチャイムが鳴った。次の教科は確か…そうだ、世界史だ。あの先生。授業遅れるとうるさいんだよなぁ。早く行こっと。
事が起きたのは、屋上を出る扉を開け、階段を降りようとした瞬間だった。
降りた先に、段はなかった。
身体がグラっと傾き、崩れ落ちていく。
ゆっくり、スローモーションに感じる。
えっ、と声を上げるまでもなく、視界は暗転した。
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もう、長いこと眠りについている気がする。
…?なにか聞こえる…遠くから、誰かが私を呼んで…
「……おーい、おい、起きろよ。大丈夫か?」
「お兄ちゃん、そんな揺さぶらないであげて!」
「うるせーな。起きないのが悪いんだろーが。」
「あ、ほら目覚ましそうだよ!?」
…周囲が騒がしい。頭に声が響き、ズキズキと痛む。あぁ、もうちょっと静かにしてよ…って、
「…え?」
目を覚ますと、クリーム色の天井が見えた。
…ここどこ?保健室じゃないし…っていうか確か私、階段で踏み外して…そこからの記憶がない。
急いで起き上がってみる。どうやらベットに寝かされていたようだ。
自分の服装を見てまた驚く。ツギハギだらけの布、というのが第一印象。
え、制服のチェックのスカートはどこに?
恐る恐る顔を上げると、そこには2つの顔が。
「おい、大丈夫なのかよ。」「お姉ちゃん大丈夫?」
…ごめんなさい。私には兄弟がいた覚えがありません、というかあなた達誰です?
言おうとしたのに、うまく言葉が出てこない。
ん?待って、なんだか頭の隅に引っかかるものが…
そうだ、この子たち、
[心配かけてごめんね、トーヤ、アンジュ___]
気づけばそう口にしていた。
全く面識のない人の名前がふと思い浮かんだのはなぜ?というか、私声違くない…?
そんなことを思っているうちに、また意識が遠のいていく。
再び視界は暗転していった。
(´Д`)ハァ…
続き書かなきゃだめかなぁ((((殴殴殴
書きます。がんばります。コメントいただけると、うるとらすぅぱぁはいぱぁぁぁ嬉しいです。