16歳冷血JK、転生したら働き者の長女でした。   作:柚吏

1 / 1
さぁてさてさて第一話。どんなもんでしょうか…笑
温かい目で御覧ください☆あはは


第一話

 木々が朝露に濡れ、太陽に照らされ光り輝く夏の朝、私、柊琴音(ひいらぎことね)()()()また1人で学校へと向かう。

 

 

 

 

 今日も。…そう、いつも登校は一人。いつもと変わらない毎日がまた過ぎていく。

 

 

 校門の前では、風紀委員たちが挨拶をしている。それを横目に見ながら、教室へと足を早める。

 

 …本当は学校なんて面倒くさい、直ぐに帰りたいところだ。

 

 渋々、といった感じで教室へ向かい、ドアを開ける。

 

 

 

 すると数人がこちらを振り向き、何やらコソコソと話し始める。

 

 

 

 また”あれ”だろう。自分の席に向かい、勢いよく椅子を引く。

 

 机の中から大量の紙くずがでてきた。周囲はそれを見てくすくす笑っている。またか――

 

 

 

 別に何も感じない。

 

 以前ははもう少し、悲しいとか、怒りとか、そういう感情を抱けていた…いや、一度だってなかったな。

 

 

 感情表に出さない。まるでロボットのよう、と誰かに言われたこともあった。

 

 

 昔からそうだ。周囲からは「冷血人間」と煙たがられ、いつだって一人ぼっち。

 

 

 悲しくなかったし、1人のほうが好きだったから言い返すこともなく、十六年間生きている。

 

 こんな自分の生き方に、不満を感じたこともなかった。

 

 

 

 

 

 あのときこうしていれば、もっとこういう人間だったら― 

 

 

 

 

 そんな儚い幻想は、抱くだけ時間の無駄だ。現実はそう甘くない。

 

 

 

 

 紙くずをゴミ箱に捨て、席につく。

 

 私が特に反応を示さなかったのが面白くなかったらしく、周囲の生徒は顔を見合わせる。しかし、チャイムが鳴ったのを合図に、各々が急いで席についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休み、私はいつも屋上でお弁当を食べる。屋上には大抵誰もいない。

 

 何も考えずに食べ終え、その場で仰向けになる。

 

 

 真夏の空は雲ひとつなく真っ青で、吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚に陥る。

 

 目を閉じて大きく息を吸う。吐き出した息は、ため息に近かった。

 

 

 あの大きな空に例え吸い込まれてしまっても、世界にはなんの変化もないだろう。

 

 私のような人間が1人消えたくらいでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「もういっそのこと、別世界で生きたほうがマシかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づいたらそう呟いていた。私のその呟きは、真っ青な空に消えていった。

 

 なにを言ってるんだ私。俗に言う転生?アニメの世界じゃあるまいし。

 

 

 

 

 

 まぁ、そんな事ができるのであれば、きっと楽だろうな―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休憩の終わりを告げるチャイムが鳴った。次の教科は確か…そうだ、世界史だ。あの先生。授業遅れるとうるさいんだよなぁ。早く行こっと。

 

 

 

 

 

 

 事が起きたのは、屋上を出る扉を開け、階段を降りようとした瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 降りた先に、段はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 身体がグラっと傾き、崩れ落ちていく。

 

 

 

 

 

 ゆっくり、スローモーションに感じる。

 

 

 

 

 

 

 えっ、と声を上げるまでもなく、視界は暗転した。

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう、長いこと眠りについている気がする。

 

 

 

 

 …?なにか聞こえる…遠くから、誰かが私を呼んで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……おーい、おい、起きろよ。大丈夫か?」

 

 

 「お兄ちゃん、そんな揺さぶらないであげて!」

 

 

 「うるせーな。起きないのが悪いんだろーが。」

 

 

 「あ、ほら目覚ましそうだよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 …周囲が騒がしい。頭に声が響き、ズキズキと痛む。あぁ、もうちょっと静かにしてよ…って、

 

 

 

 

 

  「…え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、クリーム色の天井が見えた。

 

 

 

 …ここどこ?保健室じゃないし…っていうか確か私、階段で踏み外して…そこからの記憶がない。

 

 

 

 

 急いで起き上がってみる。どうやらベットに寝かされていたようだ。

 

 

 

 

 

 

 自分の服装を見てまた驚く。ツギハギだらけの布、というのが第一印象。

 

 

 

 え、制服のチェックのスカートはどこに?

 

 

 

 

 

 

 恐る恐る顔を上げると、そこには2つの顔が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おい、大丈夫なのかよ。」「お姉ちゃん大丈夫?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …ごめんなさい。私には兄弟がいた覚えがありません、というかあなた達誰です?

 

 言おうとしたのに、うまく言葉が出てこない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん?待って、なんだか頭の隅に引っかかるものが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうだ、この子たち、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 [心配かけてごめんね、トーヤ、アンジュ___]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づけばそう口にしていた。

 

 

 

 

 

 

 全く面識のない人の名前がふと思い浮かんだのはなぜ?というか、私声違くない…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことを思っているうちに、また意識が遠のいていく。

 

 

 

 

 

 

 再び視界は暗転していった。




(´Д`)ハァ… 

続き書かなきゃだめかなぁ((((殴殴殴
書きます。がんばります。コメントいただけると、うるとらすぅぱぁはいぱぁぁぁ嬉しいです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。