天才と規格外と召喚獣 作:ゆん
なのですべて不定期更新になりそうです。
温かい目で見てくれたら幸いです!
ある日の夜、1人の女性が電話で話していた。
「……うん、わかった。ありがとね」
『気にするな。俺も退屈してたところだったし』
「ならよかった。それじゃ、また」
そう言うと、女性は通話を切った。
その時を見計らっていたのか、1人の男性が女性に近寄った。
「なんて言ってた?あいつ」
「え?『俺も退屈してたところだったし』だって」
「相変わらず声真似が上手いな」
「どうも」
2人は静かに笑うと、窓の外を見た。
「久しぶりだな、日本に帰るのは……」
「うん。どのくらい成長してるかな?」
そう言うと2人はある写真を見た。そこには男の子と女の子が3人ずついる。
皆手をつないだり肩を組んだりして笑っていた。
「んじゃ、そろそろ寝るか」
「朝早いんだから、寝坊しないでね?」
「わかってるよ」
そして2人は写真に向かって言った。
「「おやすみ。『明久』、『秀吉』、『優子』、『
*
「ふぅ……」
通話が終了した時、彼は笑顔だった。
「こうなった以上、学校生活が楽しみだな」
その時、部屋の扉がノックされ、「どうぞ」と言うと1人の執事が入ってきた。
「そろそろ就寝の時間です」
「そんなものはわかっている」
「ですが今のあなた様は体が宙に舞っています。それに明後日の学校が楽しみなのでしょう?」
「う……。さすがは塚本だな」
彼は塚本という執事の言葉に苦笑いをした。
だがそんな顔もすぐにほころび、窓の外を見ながら言った。
「おやすみ、塚本」
「おやすみなさいませ、明久様……」
塚本は部屋の外に出て彼――――――明久に向かって一礼をすると、ゆっくりと扉を閉めた。
*
とある家の居間では、2人の少年少女が話をしていた。
「それじゃあ、明後日に日本……いえ、学校に来るのね?」
「明久はそう言っておったぞ」
少年はたった今明久と電話で話していた。そして教えてもらったことを少女に話していた。
この時少年はキラキラと輝いた瞳を、少女は希望に満ちた瞳をしていた。
すると扉を開ける音が聞こえ、1人の少女が居間に姿を現した。
「そっか、来るんだ……」
「愛梨、あなたもしかして聞いてた?」
「うん。盗み聞きみたいでごめんね、秀吉、優子」
「気にしないで」
愛梨は秀吉と優子に向かって謝罪をしたが、気にするなと優子は言った。
そして3人は窓の外を見た。
「明後日が楽しみだね」
「そうじゃのぅ」
3人はしばらく外の景色を見てからそれぞれの部屋へと戻っていった。
どうでしたか?
こんなふうにした方がいい、などがありましたら是非教えてください。
それでは、また次回。