天才と規格外と召喚獣 作:ゆん
そして原作キャラが崩壊します(笑)
つまらないつまらないつまらないつまらない。
どうして学校なんかに行かなきゃならないんだ。
そう聞くと「勉強をするため」と大人は言うけど、それなら通信教育でもいいじゃないか。
最初はそう思っていた。多分、俺の幼なじみも。
だけど文月学園の2年生になってからはすごく楽しくなった。
なぜか?それは多分……
―――――――Fクラスにいるバカ共のおかげだ。
*
桜が満開に咲き誇るこの日、2・3年生はクラス分けの通知をもらう日だった。
文月学園はA~Fクラスに分かれており、頭が良い人はAクラス、頭の悪い、いわゆるバカはFクラスに振り分けられるのだ。
そして一緒に登校している明久、秀吉、優子はその話をしていた。
「ワシらはどうなるのじゃろうな」
「何事もなければAクラスに入れるだろうな」
「できればFクラスがいいんだけど……」
秀吉が問い、明久がAクラスに入れると言った時、優子はFクラスがいいと言った。
それを聞いた2人は疑問に思い、優子に聞いた。
「どうして嫌なんだ?」
「1年の時はAクラスがいいと言っておったのに」
すると優子は何かを思い出したのか、怒りに震えていた。
それと同時にストレスを発散させるかのように思いきり叫んだ。
「だって明久君と一緒のクラスになるためにほとんどの女子が勉強してるんだもの! 明久君は私の彼氏だって言っても『二の次でも構わないわ!』って言うし! そうしたらAクラスは女子だけになっちゃうじゃない!」
「落ち着くのじゃ、姉上よ!」
「そうだぞ。それにたとえAクラスが女子ばっかでも俺の彼女はお前だけだ」
「あ、明久君……」
このやり取りで2人の空間がピンク色になり、それに慣れている秀吉ですらも逃げようとした、その瞬間、
「いちゃついていないで、とっとと来いっ!」
西村先生、通称『
「西村先生、おはようございます」
「はよう、西村」
「おはようじゃ、鉄人よ」
「おはよう、木下姉。そして吉井、先生を呼び捨てにするんじゃない」
「ほいほい」
「返事ははい、だ。それから木下おと……妹は堂々と鉄人と呼ぶな」
「呼ばないから弟に直してほしいのじゃ……」
………とまあ、明久達にとってはいつも通りの挨拶を終えると、鉄人は3人に封筒を渡してきた。
封筒にはそれぞれの名前が書いてある。―――――――優子を除いて。
「あ、あの、先生、これは……///」
「? 優子、どうし……んなっ!?」
「なるほどのぅ……」
優子のところには『木下優子』ではなく『吉井優子』と書かれていたのだ。
それを見た優子は耳まで真っ赤にし、明久は驚きのあまりその場で硬直し、秀吉はただニヤニヤしていた。
「ん? あー、それは多分、学園長が勝手にやった」
「「やっぱり……」」
「うむ、学園長はよくわかっているのぅ」
それを聞いた明久と優子はため息をつきながら呆れ、秀吉はうんうんと頷いていた。
ちなみに明久達にとって学園長は高度な技術を持っている尊敬できる人であり、自分達をわかってくれる良き理解者であった。
しかし1つだけ問題があった。それが『イタズラ好き』であった。
そこがなければ完璧な人なのに……と思ってしまうほど、イタズラが大好きなのだ。
なので今回みたいな嬉しいような恥ずかしいような共感できるような何とも難しい感情を生み出すようなこともするのだった。
明久と優子は封筒を見て再び固まってしまい、秀吉は純情じゃのぅ、と呟くと、2人の前まで行った。
「明久、姉上よ、そろそろ戻ってくるのじゃ」
「「……ハッ!?」」
意識が現実へと戻ったのを確認し、秀吉は封を開けた。それに続いて2人も開ける。
そして開けながら、明久は鉄人に聞いた。
「どうしてこんな面倒なことをするんすか?」
「どうやら、文月学園独自のやり方でやっていきたいらしい」
「「「だけどこれは資源の無駄だな(無駄ね)(無駄じゃな)」」」
鉄人の言ったことに明久達が即答すると、ビリっ、という音とともに3人の封が開いた。
その中に入っている紙を開いて見ると明久は無表情でやっぱりかと呟き、秀吉は安堵のため息を漏らし、優子は顔が真っ赤になったが、またすぐに落ち込んでいた。
『吉井明久 Aクラス 代表』
『木下秀吉 Aクラス』
『吉井優子(旧:木下) Aクラス』
当然と言えば当然だが、3人はAクラスだった。
「お、やっぱり皆Aクラスか」
「良かったのじゃ」
「あうう……Aクラスがハーレム状態になっちゃう……」
優子が沈み、明久と秀吉が励ますという光景をしばらく見て、鉄人は言った。
「ほら、さっさと行け。特に代表は最初に挨拶するんだからな」
「うあ……めんどくさ……」
「そんなことしたら、余計に明久君に人気がぁ~~~……」
「ほら、2人とも、早く行くぞ」
秀吉にそう言われ、3人はAクラスへと向かおうとした。
しかし明久は何かを思い出したかのような素振りをし、鉄人に聞いた。
「先生、愛梨は……」
「仕事が終わっていれば、教室にいるはずだ。あいつもAクラスだからな」
「ん、了解しました」
もう聞くことはなかったのか、明久は待っている2人のところに向かって走り出した。
3人の影が見えなくなった時、鉄人は小さな声で呟いた。
「Fクラスはあいつが代表だから大変かもしれんが……頑張れ」
それは誰にも聞かれることがなく、鳴ったチャイムにかき消された。
明久達についてはこんな感じでやっていく予定です。
次回、転校生を出します。(多分……)