BLACK LAGOON~転生者・鷲峰組14代目候補者鷲峰雪緒家出します~ 作:BERSERKER
平凡な世界の平凡な会社員で帰り道で、ダンプカーに轢かれて生きていたら化け物位に、潰された俺は死んで転生する事になった。
それは良いんだが、転生先が憑依、しかも鷲峰雪緒って少女。
つまり、BLACKLAGOON世界にいた。
男だったのに酷い。
…まぁしてしまった事だし、仕方ない。
順応活路開けなけりゃバラライカに消されるな。
憑依転生した後、武器運用術、戦場立回り術、千里眼、直死の魔眼、気配遮断、直感、料理人、黄金律以上の能力を持つ。
私は戦闘の得手不得手は、向かって来る相手に対して比類無き無双を発揮する。
逆に逃げる相手が苦手。
女子高校生のクラスでも一番背が低く、小学生高学年と比べて、漸く中列に並ぶ位に低身長。
顔だけ見るとキリッとした整った顔、胸も揺れる位には有って、ウェストは細く、腰骨が広い、上半身よりも下半身が長い脚長少女。
低身長なので全体的に可愛く見られる。
得物は武器を両手に一つずつ武器持つ戦闘スタイルを好み、二丁拳銃や小太刀とFive-sevenに二刀流を装備している事が多い。
単騎最大戦力。
松崎銀次は鷲峰雪緒をお嬢と呼ばず姫様と呼び、雪緒に振り回される苦労人で、雪緒の株の運用の口座提供人でもある。
でもその苦労すらも楽しむ仁侠や仁義を通り越して忠誠者。
学校以外は基本一緒に居る。
「銀さん」
「へい」
「旭日重工について調べられる?これからの予定で苦し紛れに計画を海外に届ける出張船の旅」
「可能でやす」
「私の生存戦略として、その船に乗って家出する心算、組と共に沈む心算も仲間意識も無いわ」
「へい。調べておきやす」
「……無理言ってる自覚は有るから、断っても良いのですよ?」
「いいえ。姫様の為なら何でもねぇですぁ」
「なら頼みますけど。毎回言ってるけど倒れるまで私の言う事聞き続けたら、絶対安静、強制休息の刑ね」
「自己管理は十分ですぁ」
「そう見えないから言ってるの!銀さんは傍から見てると無理、無茶してる様にしか見えないもの、休む所も見せて欲しいものです」
「む、善処しますぁ」
「まぁ、それまでに資金を稼いでおきましょう」
「…まだ増やすんですかい?」
「お金はいくら有っても無駄ではないわ」
それで中学卒業して、旭日重工のディスクを運ぶタンカー船長に賄賂を渡して、二人程目を瞑って貰い乗船した。
私の服装は改造した和服に赤い皮ジャンに足袋で半長靴に艶消しした脚甲。
岡島緑郎はディスクを奪われて殴られて散々な目に遭っている所にお邪魔する。
「仕事中に失礼しますわ」
「あんたは?」
「雪緒です。雪とでもお呼び下さい。貴方方商会に依頼をお願いしたいのです。運ぶ者は私達二人。貴方方へ頼む仕事は、街へエスコート、街の常識、日本円でお手数ですが前払いで即金、手持ちの五千万円を此方のケースに用意してあります。ご確認下さい。どうやって集めたかも言いましょうか?」
「いや、良い。金さえ払ってくれりゃ仕事するさ。レヴィ上客だ丁重にお持て成ししろ」
「へい、ダッチ」
悪徳の街、路南浦《ロアナプラ》へ。
そして車で私はダッチさんのお膝の上に収まり、銀さんは岡島緑郎《ロック》を抱えて揺られ、酒場《イエローフラッグ》へ到着。
「ここはそちらの注文も俺が持つ。好きに注文してくれ」
「あら、よろしいので?お酒初心者でも飲み易い物をお願いしますわ」
「姫様。酒は二十歳からにしてくだせぇ」
「ここはいえ、タイは幾つからお酒飲めます?」
「15だがここじゃ、有って無い様なもんだな」
「ですってよ?銀さん」
「うぐっ。一気は止めてくだせぇ」
「はーい」
「ご苦労さん」
「…ありがとうごぜぃやす」
「!少し外しますわ。無粋な輩は地に帰って頂きましょう。銀さんは裏口の掃除をお願い」
「へい」
小太刀とFive-seveNを組上げ、入って来た者を撃つ。
奴等の持っていたピンの抜かれた手榴弾はその場に落ちて爆発する。
半分は脱落して残りは六人程。
駆け回り鼻っ面を撃ち、首を斬り終わらせた。
「マスター。店の入り口をこんなにしてしまい申し訳ございません」
「…いや、此処まで被害を抑えてくれて助かる、感謝するよ。おい!レヴィあんたん所に被害請求すっかんな」
「終わりましたぜ、姫様」
「銀さん。怪我は?」
「有りやせん」
「ふぅ、良かった。疲れてない?」
「こん位屁でもごぜやせんですぁ」
「あんた等すげぇなぁ。あの襲撃知ってたんか?」
「知ってはないですが、旭日重工にちょっかいを出したので、報復が有る事は予想はしてました。タイミングは勘です」
「姫様の言う通りこなしただけですぁ」
「うちに用心棒で居てくれると助かるなぁ」
「此処で雇ってくださると?」
「お前さん達にその心算が有るなら寝床に二人の食事を保障するが、どうだ?」
「家庭料理なら振舞えますが、設備は有りますか?」
「修理ついでに作るか」
「ラグーン商会にも出向く時や突発で立て込む事もございます。その時は遅かれ早かれ一報入れますね。それでよろしければ」
「よっしゃ!それでよろしく頼む。俺はバオ。此処イエローフラッグの店主をしている。よろしく頼むぜ」
「こちらこそ、マスター」
「別々と二人で一室どっちが良い?」
「私は場所取っては悪いから一緒が良いけど、内装自由にしても?銀さんは?」
「姫様の考えに従います」
「わかった。内装も好きにすりゃぁ良い」
私とバオは握手した。
バラライカさんがやって来てダッチと話しをしてディスクを受け取っていた。
「あら?見ない顔ね。そしていきなり借りを作っちゃったわね。旭日重工の雇った傭兵を吹っ飛ばしてくれたんですってね」
「初めまして、こんばんは、雪緒です。お気軽に雪とでも呼んで頂ければ幸いです。たったあれだけの事で貸しとは思ってません。飛んでくる火の粉を掃っただけの事ですが、お気にされるのであれば、表に転がっている死体の処理を、お願いします。イエローフラッグで料理を出すか、マスターと相談中ですが、その時はご贔屓によろしくお願いします。貴女の事は何とお呼びすれば?」
「バラライカで結構よ雪ちゃん。ようこそロアナプラへ」
「バラライカさん。お尋ねしますが、この街で日本でのマナーの手土産に、お菓子を持って挨拶回りは必要でしょうか?」
「そんなの必要無いわよ。特にこのイエローフラッグは何処にも属してない中立だから」
「銀次、好きに呼んでくだせぇ」
銀さんは会釈をした。
「ミスターダッチ、そう言うわけで仕事もベッドも見つかりました。意外と早くに見つかりましたが、私達が出した対価はそのまま貰って下さい」
「おい?良いのかよ」
「暫らく、うちで面倒見る約束だったろ」
「それと俺の事はダッチと呼び捨ててくれ」
「分かりましたダッチ、十分満足いく働きをして下さいましたので、差額の返金も受け付けませんよ」
「ははっ。ありがたいこった。バラライカこいつをこっちの金に替えちゃくれねーか?」
「良いわよ。軍曹、日本円をこっちの金に換金して持って来させろ」
「よし、飲むぞ!ラグーン商会」
「雪ちゃん。あの大金用意するの大変じゃなかった?あぁ、失言だった」
「いえ、架空の資産のやり取り、FX取引でチョコチョコっと、片手間に稼いだお金ですよ。日本の銀さんの口座には千億を超えたお金が貯金されています。日本の口座から此方に口座を移したいのですが、お願いしても良いですか?手間賃は言い値でお願いします。これ通帳です」
「分かったわ、その位、手間でも難でも無いし、無償でもいいけど」
「無料より怖い物は無いですから」
「そこは確りしてるのね。一万円で良いわ」
「手持ちもこっちのお金に換えましょう」
「けど初めて会った人に全財産をポンッと渡すのは止めときなさね」
「前払いで、はい。奪われた所で奪い返すなり、また稼ぐなりすれば良いだけですし、忠告もありがとうございます」
「はぁ~、その手腕が羨ましくなるわ。お金の運用に戦闘の腕も一流。料理は分からないけどきっと美味しい物だろうし。バオ、雪ちゃんの料理が食べられる様になったら教えてくれ。出前も頼めるなら嬉しい」
「あいよ、そっちの方向で正式に進める。持ち帰りも出来る様にするから、あんたの人員で持って行けるならそっちが良い」
「分かった、お願いするわ。今回の損失と改造に掛かった費用は半額こちらで持つ。…あぁ、傘下に入れって訳じゃないとも言っておく」
「分かった」
バラライカは帰って行った。