BLACK LAGOON~転生者・鷲峰組14代目候補者鷲峰雪緒家出します~ 作:BERSERKER
イエローフラッグ、マスターのバオと相談して改装した。
お風呂も厨房も造って貰った。
「お風呂は私が入りたいだけだから私が出すわ」
「良いって良いってバラライカと半分ずつ費用出すんだから」
「いいえ。此処だけは譲れません」
「あー分かった分かった。俺も入りたいだから俺に出させろ」
「…むぅー分かった」
「それより厨房は良いのか」
「デザインは別に、機能重視で換気扇と業務用冷蔵庫と脚立に、給湯器、収納棚にお皿とカップ、それと安全対策に此処等じゃ、めったに起こらないとしても、無いとは言えないので地震対策して置きたい。
柱と柱に斜めに骨入れて、頑丈な固定机と、下に逃げ込めるスペースをいくつか、油火災と家電火災対策に品質の良い消火器をいくつか。
油とかガスを使うから水より粉か泡の消火器が欲しい。
最悪、砂をぶっ掛けて消火する。
ブレーカーのアンペアとコンセントのボルト数に、漏電受けのアースが心配ですね。
業務用冷蔵庫と電子レンジを設置する予定で居ますので。
頻繁にバチンとブレーカーが落ちたら営業に差し支えるし、ボルトが合わない所為で発火したり。
安全対策は徹底的に、決して疎かにしてはいけない部分」
「ふむ、日本のメーカーが欲しいが高いんだよなぁ。
かと言って近場のじゃ頼りないし、
バラライカと相談して輸入して貰うか。
脚立は近場で買っても問題ないな。
業務用冷蔵庫に粉消火器と泡消火器、冷蔵庫の物によっては変電機も必要で、ブレーカーのアンペア数も上げなきゃならんと」
「軍曹、イエローフラッグに行って雪に事情を聞く為に連れ来い。バオの注文は雪が必要だと言ったんだろう。正当な条件なのだろうが分からん箇所が有る」
「ははっ、ご冗談を雪殿に会いたいだけでは?」
「駄目か?」
「いえ、エスコートしてきます」
私はバラライカさんに呼ばれて行った。
「こんにちは、バラライカさん」
「ハロー雪ちゃん。適当に掛けてくれる。軍曹、お茶と茶菓子を出して。私は仕事中でごめんね。冷蔵庫は分かるんだけど、先ず消火器は二種類必要なの?」
「はい、先ず私は料理をする事が前提なので火と油を使います。
揚げ物等ですね。
油が発火や引火した時の小火では油に直接かける事になります。
水では瞬時に蒸発して発火した油が跳ねて逆に燃え広がります。
泡や粉の消火器で酸素を断ち窒息消化する為の物です。
次に冷蔵庫と電子レンジを買おうとしていますのでイエローフラッグの、コンセントのボルト数とブレーカーのアンペア数を調べて、買う家電に合わせる工事を想定しています。
日本の製品は百ボルトが普通ですからそれ以上の電圧が流れれば発火します。
家電による発火では泡の消火器が使えません。
泡の水分で電気を通してしまうからです。
ですので粉の消火器で窒息消化する為の物、備えあれば憂いなしです」
「なるほど。
油と電気の火災を想定した物で、次に聞こうとしてたが日本の製品には電圧が高過ぎるのか。
安全対策は大事どれだけ対策しても無駄には成らないね、分かった」
「現在有るかも分かってないのですが、無いとは言えない地震が起きた時に自動で消える装置が付いた、電子制御のコンロが欲しいですが、世に出てますか?」
「待って、…無いわね。
まだ着手すらされてないわ。
雪ちゃんの想定は数世代先取りしているわね」
「安全はどんな場所でも必要ですよ。商売ですので信用、信頼、安全第一です。
そうですか、残念ですが無い物は仕方ない。
それとイエローフラッグの厨房から、電気事情は私を雇う事から必要になった事なので、私が資金を出したいと言ってもバオさん出させてくれないんですよ。
それと日本の電化製品も日本で買うよりも高い買い物なのに」
「私はバオに賛成ね。
バオも雪ちゃんの料理が楽しみなんだと思うわよ」
「私は日本の家庭料理や摘まみ位しか出来ないし、個人の口に合わせるほどの腕には自身が無いし不安ですので過度な期待は遠慮願いたいですよ」
「次だ、建物の構造にも指示を出していたな、
ここは私にも分からない所だ教えて欲しい」
「(流された)はい、結論から話しますね。
地震や揺れによる倒壊防止の骨組みです。
斜めに骨組みを入れるとそれだけ揺れに強くなるんです。
柱によって立方体、長方体建造物なので揺れに弱い構造なのです。
壁も木製で脆いし燃え易いです。
最低限鋼鉄の柱と鉄骨で構造を強化したいと考えています。
壁は張り替えれば良いですし、壁も鉄板や鉄筋コンクリートで強化するとなると、イエローフラッグでは荒事が絶えないみたいなので、近隣の建物にもとんだ壁の重さで被害もより重大になります。
なにより鉄板や鉄筋コンクリートにすると夏熱く、冬冷たくなって居住性が最悪になりますから」
「なるほど、地震は何所でも起こる時は起こる物だからな、長い目で対策を備えておけば避難所としても使えるか」
「はい、あそこは酒場で私も料理する事になりましたので、災害時には保存食材も非常食も出せます。
最低限飲み水とガスがあれば何とかなりますね。
停電してもランプで光源が確保できますし、やはり水と火は大事ですね。
カセットコンロも用意して置いた方が良いでしょうか?いくら地震が起こり難い場所でいざ地震に遭った時に…地震ばかりに目が行って地震と連動……して起こる津波の事を失念してました!津波は遠い所で起きた地震でも海で地震が起きれば津波だけでも押し寄せる事もあり、ここは海に面していて立地も低いです。
この場所では津波被害の方が重大です。
津波による被害は押し波より引き波の方が危険です。
押し寄せる波が安全って訳でもないですが、波に攫われてぶつかっても怪我はするでしょうし、ですが引き波は海へ連れ去られてしまいますから。
そして海面に浮けたとしても体力が尽きれば溺れてしまいます。
此方の安全対策はどうしようもないので、避難訓練を定期的に行ないたいですね。
高台へ逃げるか、背の高い頑丈な建物に逃げるか、その知識が有るだけでも生き残れる可能性はぐんっと上がります。
自治体に協力要請出来れば良いのですが」
「ごめんなさい。
それは私にも如何にも出来ないわね」
「そうですよね。ごめんなさい。ですが、バラライカさん達ホテル・モスクワの人員の中だけでも良いので、避難訓練をしていてください。
私が勝手に仲が良いと思っているだけかもしれませんが、仲の良い人が事故で亡くなったと言う情報は聞きたくないです」
「分かった、ありがとうね。
私達の心配をしてくれて、その思いは嬉しいわ」
帰りも軍曹さんに送って貰った。
で、イエローフラッグの電力調整と厨房ついでにお風呂も完成。
バラライカさんに銀さん名義で私がお金を出して、ランサーエボリューションⅢと、出前配達用の、スーパーカブを購入。
銀さんの要望で大型二輪を購入。
16歳になった私は原動機付自転車免許を取得した。
18歳で普通免許の取得と普通二輪免許を取得する心算でいる。
銀さんは日本で取った免許を更新した。
車庫も手配して貰った。
早速改造に手を付ける、車高を出来る限り下げ、パケットシート、四点締めベルト、エンジン調整して、強化クラッチ、剛性と強度の強化、ミッションの調整して、サスペンションは強く調整した。
今は銀さんに車保護運転として乗り回して貰っている。
業務用冷蔵庫と電子レンジに焼き鳥用のコンロと鉄板にたこ焼き器も届いた。
「本日よりイエローフラッグ料理部門試験営業します。
銀さん、マスター、バラライカさんの三人の好みに合わせてありますので、お口に合わなくても文句は受け付けかねます」
「好みの料理を見つけてくださいね」
唐揚げ、竜田揚げ、焼き鳥シリーズ【葱間、腿、皮、つくね、軟骨】、おでん、焼きチーズ、焼きそば、たこ焼き、豚玉、ポテトチップ、クッキー、蕎麦、饂飩、レバニラ炒め、炒飯、餃子、ラーメン、サラダ、味噌汁等の料理を用意する。
銀さん、バオさん、バラライカさんに絶賛を受けたメニューをお品書きに展示している。
結果は大好評だった。
そして好評は続いたまま月日は流れる。
マニサレラ・カルテルはラブレスの御曹司を連れ去り、人質にラグーン商会を使って奴隷にする予定のようだ。
銀さんが裏を取ってくれた。
ラグーン商会ダッチへダイヤルする。
「おう、ラグーン商会」
「今、金髪の少年を荷物として乗せてたりしますか?」
「何?如何言うこった」
「その子はラブレス家の御曹司」
「マニサレラ・カルテルがレアアース欲しさに連れ去った人質です。
核爆弾の信管と言い換えても良いです。
岡島さんが前の職場知識で、待ったを掛けた後かもしれませんが。
その核爆弾はロザリタなんたら、どっかの革命軍の出身の狂犬、
そんなターミネーターに追われる事になると予想するわ。
イエローフラッグへ来たら、鉢合わせする可能性大、今すぐラブレス家へ返却するのが吉よ。
私の考えはこれからの世を荷う子供達の味方、報酬で一億積むわ。
それだけ本気、そして貴方達の心配も含む。
後は貴方の判断に任せるわ。
私はマニサレラ・カルテルを潰してくる。
まぁ、バラライカさんに取られるかもだけど、じゃぁね」
電話を済ませ買出しの続きをして帰り道。
「あら、メイドさん。
私は雪緒、雪と呼んでください。
貴女マニサレラ・カルテルを追って此処まで?」
「事情を知っている者ですね」
「私は少年を巻き込んだ、カルテル共が気に入らない、必ず潰すわ」
「私も若様を連れ去った。
必ず鉄槌を下す」
「後、ラグーン商会には御曹司を家に帰すように言って一億報酬掛けた、たけど店長が判断する事だから」
「!!…何故其処まで?」
「私は弱い物虐め、特に子供を傷付ける者を赦さない。
たとえ私がどんな被害を被ろうとも、『子供が笑顔で居られる』なら、それは価値が有る事だと思うから。
私は子供の笑顔が好き、作った笑顔じゃなく、自然と出る笑顔が、メイドさんは如何なの?」
「そうですね、子供の笑顔は好きですよ。
よそ様のお子様の為に、其処まで出来る力も意思も有るかと聞かれると、俯くしかないですね」
「子供の笑顔が好きか如何か聞いただけです」
「別に私の様に助けろとか、自分の限界以上の事をしてまで助けろとか、そう言う話じゃないですよ。
それに私は私が出来る事をして、自己満足しているだけです。
と、ずいぶん話し込んでしまったわ、買い出し終わらせないと」
「そうですね、イエローフラッグはどちらですか?」
私達は歩きながら話を続ける。
「あぁ、それなら私の働いている場所でも、宿でもあります。
壊さないで下さいね?マスターが雇い主と言う立場上、全焼なんて事になったら巣を壊された鷲は、貴女にも喰らい付かなきゃならなくなる」
私は威圧として殺意を1割発する。
「努力します」
「まぁ、それだけ聞ければ上々ですね。
私は私の信念に沿ってカルテルと戦う。
貴女は貴女で戦う。
利害は一致しています。
共闘しますか?」
「どちらにしても共闘になるのではないでしょうか?」
「それもそうですね、私の雇い主、イエローフラッグのマスターに報告は構わないですか?」
「私の事を知っているのでしたら、伏せていただければ構いませんよ」
「了解。といっても戦闘になる位ですが、着きました」
「マスター」
「何だ?」
「荒事が舞い込んできましたので戦闘になります。
今日はお休み下さい、店内待機してたら店内が戦場になります。
店前で撃ち合いになる事、お許し願います。
此処での荒事が終わったらカルテルの本拠地を潰しに行きます」
「分かった、良いぜ、今日から明後日の三日は休日にする」
「ありがとうございます」
「構わないさ。此処が全損なんて事にならない努力をしようとしてくれてんだ。本当にありがたい、感謝するよ」
「カウンターに座って下さい」
「戦闘準備にお腹を満たしてから店の前待機しましょう」
「お二方のお心遣い感謝します」
腹ごしらえを終えて電話を借りる。
「あ!バラライカさん。
マニサレラ・カルテルの支拠点を教えて貰えますか?えぇ、子供を巻き込む者に人誅を。
子供は宝ですよ、例え他所の子でさえね。
将来を支える者を進んで潰すとか有り得ないですよ、まった目先の事しか考えられない馬鹿は何を考えているんでしょう。
あ、そうですか。
お仕事奪ってしまってはいけませんね。
メイドに釣られてこちらに来た馬鹿者だけ始末しますわ、それでは失礼します」
マニサレラ・カルテルは、バラライカさんの所のホテルモスクワが、潰す事になった。
銀さんに電話を掛けて撤収する様に伝える。
私とメイドさんは、店外に即席のテラスでコーヒーを飲みつつ待っていた。
「ふぃ~事前準備全て完了です」
「此方は単身ですので既に」
「後は来るまで飲み物でも嗜んでいましょうか」
「そうですね」
「あ!お帰り銀さん」
「ただいま戻りました」
「銀さんは料理の方に回って」
「いえ、姫様と共に戦わせてくだせぇ」
「駄目です」
「休息を取って下さい」
銀さんは渋々イエローフラッグへ入って行った。
暗くなって動きがあった。
「あんたが俺等を嗅ぎ回ってたつぅメイドかぁ」
「あんたが子供攫って粋がってるマニサレラ・カルテルかぁ」
ピッタリはもらせてニヤニヤする。
「「ぶふぅ」」
後ろの構成員達は噴き出して笑った。
「おちょくってんじゃねぇぞ、このガキ!」
バンッ!
カルテルのリーダーが撃ってきた。
が、小太刀の切っ先で逸らす。
「沸点低いなぁ」
「まぁ、撃って来たからには戦闘開始で良いな?」
「よろしいかと思いますよ」
「なら、殺り合いましょう、か!」
縮地で一気に彼我の距離を詰め、すれ違い様に何人か斬殺する。
「弱いなぁ、その程度で良く此処に居られるよ」
「なめるなぁ」
「そちらに気を取られていてよろしいのですか?」
手榴弾が足元へ転がる。
「チェック」
手榴弾が爆発し大半を持って行く。
残るはリーダーただ一人。
「良く避けたと言いたいが、チェックメイトだ」
「リーダー」
「如何する、殺る?」
「いえ、ご協力に感謝します」
パンッ!
「感謝は要らないですよ。利害の一致で共闘しただけですので」
「そうですか」
「後はガルシア・ラブレス君が、お家に戻っているかの確認をして状況の終了ですね」
「マスター、電話借りるよ」
「おう、ご苦労さん」
「ありがとうマスター」
「メイドさんお屋敷に確認とって」
「はい」
「おかえり、ラグーン商会の皆さん」
「ダッチ確認が取れたら銀行へ行くからついて来てくださいね」
「確認が取れました」
「ガルシア様はお屋敷に戻られました」
「重ね重ねありがとうございました、雪様」
「好きでした事よ」
「確認が取れたから一億を私の口座からラグーン商会の口座へ移すわ。
ダッチ、手続きの為に立会いをお願いします」
「おう、分かったぜ」
「各自自由にしてくれや、解散」
銀行へ行き、銀行員に私の資産から、一億をラグーン商会へ移す様に頼んだ。
私の口座からラグーン商会へ一億が移されて、
明細を貰って手続きが無事終了した。
「毎回、大金を報酬として貰って悪いな。何かで還元しないと悪い気がしてきた」
「私はそれだけ払う価値があると思ったから、支払っているだけですよ」
「報酬が少ないよりは良いじゃないですか」
「それはそうなんだがよぅ」
「私は今日、明日は休暇なんですよ」
「羽を伸ばせる機会に恵まれたので、日戻り出来る近場で遊びに繰り出そうかと考えておりますの」
そして銀さんを連れてラグーン商会のエスコートで、遊びに出た先でブラックラグーンの敵役である双子。
ヘンゼルとグレーテルを敵役に洗脳される前に保護し、ウェイター/ウェイトレスに雇った。
イエローフラッグのマスターには給仕を雇うと報告してある。
バオからは了承を頂いた。