オペレーターに勝ちたい!   作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない

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ペンギン急便って書いてるけどワッサンとソラちゃんは出てきません。


ペンギン急便に勝ちたい!

「あー…、平和だー…」

 

ぽかぽかと日差しが降り注ぐ中。俺は龍門繁華街の巡回をしていた。道行く人に挨拶し、子供たちに纏わりつかれる。そんでたまには買い食いなんかしたりして。

なんて平和なんだ…。それも隊長が書類仕事を俺にさせなくなったから…。あの後隊長と副隊長が謝って来た。なので、しっかりと(書類仕事はやりたく)ないです。って伝えたら隊長は不貞腐れながらそれを了承した。なんで不貞腐れてんだ。自分の責務を全うしろ。

そんな事があって、本来堅苦しい書類と向き合っていた時間は、のほほんとした巡回時間に。いいねー。平和だぁ…──。

 

 

 

 

ドガアァァァァァン!!

 

 

 

 

「う、うわああ!何だ!?」

「ちょっとごめんね!」

「エクシア、早くしろ」

「逃がすな!追え!!」

 

 

 

…スーッ。

 

 

「…こちら繁華街。ペンギン急便のメンバーと指名手配犯のマフィアらしき人物たちが騒ぎを起こしています。人材を要請します。はい。では自分は追跡を。はい。オーバー」

 

 

 

 

こうして、俺の平和は崩れていきましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

路地裏に入ると、黒い服の男たちが気を失って倒れていた。おそらくペンギン急便の仕業だろう。しっかりと一人一人に手錠をかけて行く。縄で縛り、ひとまとめにして場所を近衛局に伝えておく。

さらに路地裏の奥に足を進めて行くと、話し声が聞こえて来た。

 

「こりゃやり過ぎたねー。またボスに怒られちゃう」

「…先に吹っかけて来たのはあっちだろう」

「うーん。この前あそこのグループ壊滅させたのが悪かったかなあ」

「逆恨みか」

「そうそう!…っと、こんな事してる場合じゃ無いや、早く逃げないと近衛局が飛んでくるよ!」

 

「『飛んでくるよ!』じゃねえ!何してんだお前ら!」

 

 

赤い髪をした女、エクシアは目を丸くする。

 

「あれー?イラじゃん。久しぶり!何でこんなところに?」

「近衛局だからだよ…ほんと、お前らいっつもいっつも問題ばっかり起こしやがって…」

「今回は私たちのせいじゃ無いぞ」

「こんな言葉を知ってるか?喧嘩両成敗」

「むう…」

 

 

そう言って口を尖らせたのはループスの女、テキサス。こいつもちゃんとしてるようでちゃんとしてないからな。

 

「というか聞いてよイラ!この前のカーチェイスであたし一人だけ弁償することになったんだよ!?」

「ええ…。アレ物結構壊したろ。なんでそんな事に?」

「んー、分かんない!でもこれって冤罪だよね!?訴えたら勝てるよね!」

「…テキサス」

「エクシアが調子に乗って銃を乱射してた」

「100%お前が悪い」

「ええー?」

 

頭に手を当て不満気にぶーたれるエクシア。サンクタ族の証明であるその天使の輪っかは抗議するように点滅していた。それどうなってんだ。

 

「とりあえず、話の続きは近衛局で聞くから」

「「え…」」

「え…じゃねえよ誤魔化せると思ってんのか。ホラ早く」

「はーい」

 

「──いや、待て」

 

テキサスが立ち止まり、俺にその鋭い目を向ける。エクシアは場の空気が一変した事に、困惑する。

 

「イラ。私たちが今日壊したもの──総額いくらくらいだ?」

「んー、まあそんなかからんだろ。さあ、早く」

「もし私たちがそれを払わなかったらどうなるんだ?」

「…まあ、当人が居ないんなら近衛局が立て替えるしか無いよな。俺たちの監督不行き届けになっちまうから」

「もうひとつ、質問良いか?」

 

 

「私たちが壊した総額──本当にそんなに値段はかからないのか?」

「…お前のような勘の良いガキは嫌いだよ」

 

 

その瞬間、二人は俺に背を向け走り出した。それを俺は追いかける。

 

「あっっぶな!!ナイステキサス!」

「オイコラ待てやお前らァ!」

「──エクシア、さっきのは多分イラが払う。だから私たちをとことん追い詰めるつもりだ」

 

よく分かってますねテキサスさん!その通りだよ!最初は違ったさ!最初はちゃんと経費で落ちてた!けどお前らが問題起こしすぎて俺にも責任が降りかかるようになったんだよ!経費がバカにならないらしくてなあ!

 

二人は路地の角を曲がる。逃がすわけにはいかないと、俺も速度を上げ、二人が曲がった方向を見る。が、そこには誰も居ない。と、なると──。

 

「上か」

 

見上げると、屋外によじ登るエクシアの姿が見えた。…あいつら、壁の凹凸を使って登りやがったな。俺は足に力を込める。隊長のしごきを堪えたこの脚を舐めんなよ──!

少し助走を付け、俺は力強く踏み込み──、飛び上がる。誰も居ない路地裏に爆音が鳴り響いた。

 

「っと…あいつら」

 

あっという間に屋上に着いた俺はあたりを見回す。すると、ギリギリ見えるかどうかくらいに、建物から建物へ飛び移るエクシアとテキサスが見えた。絶対逃さんからな。

確固たる意思を胸に、俺は追跡を再開した。

 

 

 

 

 

「うわあ…追いかけて来てる…」

 

後ろを振り返ってみると、近衛局の制服を着た男が凄い形相で追ってきているのが見えた。

 

「もー、最悪だよー。この後はゆっくりしたかったのにー」

「──とか言ってる割には、エクシア、お前笑ってるぞ」

 

ありゃ、と口元を押さえる。久しぶりに彼との追いかけっこに喜びを隠しきれてなかったみたいだ。二週間も経っていないが、あたしにとっては一年くらいに感じる。

テキサスはジト目でこちらを見ている。しかし、ひとつだけ言わせてほしい。

 

「…相棒、今あたしとおんなじ顔してるよ」

「──ん」

 

尻尾を振りながら、テキサスはそっぽを向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

[イラ、指定されたポイントについた。マフィアたちの身柄を拘束している──…ペンギン急便はどうした?]

「ハァ…!ハァ…!」

 

通信機から声が聞こえてくるが、今通話できる状況じゃない。あいつらめちゃくちゃ早い。なんか動き違うぞ!?必死に追いかけてるけどなんか生き生きとしている。クソ、どうしようか…!

 

「…ん!?」

 

どう捕まえるか悩んでいた時、幸運にもテキサスが段差に躓き転んでしまった。今しかチャンスはない!そう思った俺は再び脚に力を入れる。

だん、という音と共に俺は途中の建物をすっ飛ばしてテキサスの後ろへと着地した。テキサスは目を見開き、逃げようとする。──だがもう遅い。

 

「捕まえたぜ」

 

テキサスの片手に手錠をかけて、もう一つの穴には俺の手を通した。

 

「あーーっ!!」

 

エクシアがこちらに人差し指を向け、悲鳴をあげる。

 

「はーっはっは、もうこれで抵抗はできないな?」

「…」

 

ぬぼーっとした目で俺と自分を繋ぐ手錠を見るテキサス。それを見たエクシアは俺に詰め寄って来た。

 

「何でそんな捕まえ方なの!?普通に手錠すれば良いじゃん!」

「テキサスは身のこなしが凄いからな、両手を捕まえる時点で逃げられる」

 

その言葉を聞き、どこか自慢げな様子でふんす、と鼻を鳴らすテキサス。いやお前焦れよ。捕まってんだぞ。

 

「う…!じゃあ、何でテキサスなの!?テキサスは重いよ!重い女だよ!!」

「テキサスが転んだからに決まってんだろ」

 

あとなんだ重いって。コイツは軽い方だろ。テキサスの首より下を見る。うん。軽装備だ。

 

「イラ?今テキサスのどこ見たの?イラ?」

 

怖い怖い怖い。目に光がなくなってる。真っ暗になってるって。おいちょっと待て詰めんな今バランスが──。

 

「うわッ!」

「…っ」

 

後退りしようとしたら、テキサスとの距離感が掴めずに倒れこんでしまった。側から見れば俺がテキサスを襲っているような光景だろう。俺は焦って体を起こす。

 

「す、すまん…」

「──別に、気にしてない…」

 

そう言うテキサスだが、耳が赤くなっている。それに気づいた俺は何とも言えない気持ちに襲われて、そっぽを向く。

 

「──イラ。今までごめんなさい。今日の事も反省してるから、テキサスだけは解放してあげてくれないかな?代わりにあたしが捕まるから」

「──なっ。おいエクシア──」

 

申し訳ないような表情をするエクシア。…こんな顔もできるんだなコイツ。仲間思いな所もあるのか。…なんか俺が悪い事してる気持ちになってくるじゃないか。

 

「…んまあ、そこまで言うなら…」 

 

「ホント!?」

「イヤ、そんなことしなくて良い。私が捕まろう。この前の弁償代を払っていないのを忘れていた」

「絶対離さんからなテキサス」

「…分かった……ふふ」

「あ"あ"あ"あ"あ"!!」

 

何故か頬を赤らめるテキサス。発狂するエクシア。なかなかカオスな現場になってきた。

──その時、謎の機械音を俺の耳が捉える。

 

「…ん?なんだこの音」

「──これは」

 

隣のテキサスがそう呟いたその時、路地裏から大量のドローンが飛んできた。それらはぱっと見でも五十機以上ある。

 

「テキサス──これって」

「ああ。奴らの本拠地にもあった。…残党か」

 

どうやらこいつらがドンパチしたマフィアの差し金らしい。なあ、俺全く関係ないんだけど?

 

「流石にこれはやばいか──しょうがない、一旦手錠外すぞ」

 

とりあえず、今はこの危機を逃れる事が大事である。俺はため息を吐き、手錠の鍵を入れたポケットに手を入れ──。

 

「…ん?──あれ?」

「…イラ?」

「いや、待ってくれよ。あるある。確かこっちに入れて──」

「……もしかして…」

 

ならばと反対側のポケットに手を入れたが、あるのは空気のみ。うーん。これは…。

 

「失くしましたねこれ」

「なぁにやってんのぉぉぉぉ!?」

 

エクシアの絶叫と共に機関銃を乗せたドローンが突撃して来た。何でだ?何で失くなった!?ポケットの中身は弄ってねえし、過度な運動も──、…あ。

 

(さっきのテキサスと倒れ込んだ時か──!?)

 

「──逃げるしかないか!行くぞテキサス!」

「──ああ」

 

手錠に繋がれたまま走り出す。動きが制限されているので、いつもより走るスピードが遅くなってしまう。そこに数機のドローンが目を付け、発砲してきた。

 

「あっぶな…!──エクシア!頼む!!」

「もう!天使使いが荒いなあ!」

 

いつの間にか手に持っていた銃でドローンを撃ち落としていくエクシア。その間に俺とテキサスはその場を離れる。しかし、ドローンの数はまだまだ多い。

 

「ねぇそれさぁ!あたしの銃で断ち切れるんじゃない!?」

 

名案とばかりに、その目と輪っかを輝かせるエクシア。しかし俺はかぶりを振ってそれを否定した。

 

「いや、これ無理に外したら近衛局に連絡が入ってめちゃくちゃめんどくさい事になるんだよ!だから却下だ!」

「それってイラが怒られたくないだけじゃん!」

 

ああそうだよ悪いか!またチェン隊長が不機嫌になるんだからしょうがないでしょうが!というか元々を辿ればお前らが悪いんだからな!

 

「…まずいな、囲まれた」

 

テキサスのその呟きに俺も周りを見渡す。四方八方からドローンに搭載された銃口が、こちらを無機質に覗いていた。…やばい。──足場ブチ破るか…?いや、出口から出たとしても無関係な市民が巻き込まれる恐れがある…。

 

「イラ、私の腰にある剣を抜いてくれ」

 

テキサスが棒状の菓子を食べ切り、手錠に繋がれていない方の手で剣を指さす。訝しげにしながらも、それに従って俺は柄から剣を引き抜いた。

すらり、と抜けたその刀身はオレンジ色に光っており、普通の材質では無い事が分かる。──源石剣。源石で作られた特殊な武器をテキサスは使用していた。

 

「よし、私と一緒に剣を持て」

「は?いやお前片手ある──」

「一緒に、剣を、持て」

「アッハイ」

 

静かな圧に耐え切れず、俺は大人しく柄に手を添える。そしてその上からテキサスの小さな手が力強く剣を持った。

テキサスはドローン共をまっすぐ見据える。

 

「──一気に蹴散らす」

「…あ!ずるいテキサス!」

「ああもう──!」

 

それを見たエクシアは今日何度目か分からない叫び声を上げた。俺もどこか自棄になって剣を強く握る。どうせテキサスのアレだろう。

少しでも反動を逃すために身構える。そして──!

 

 

「──『剣雨』!!」

「Deo volente!!」

 

 

──あたり一面に、剣と銃弾の豪雨が降り注いだ。

 

 

 

 

 

 

「あー…クソ、手痛え」

 

源石剣を握った手が、剣雨の反動でビリビリと痺れる。こんな細い腕でよくポンポン撃てるな。

 

「はじめての共同作業というやつだな」

「……ねえ、イラ。こんどあたしとも共同作業しようよ、二人で銃持ってさ」

「アホか、腕千切れるわ」

 

周囲にはドローンであった残骸がそこかしこに散らばっている。はあ…やっぱり報告しなきゃだめか…。そう憂鬱になっていると、エクシアが笑いながら近づいてきた。

 

「でもさ、今日すっごい面白かった!またやろーね!」

「やらねえよ…、まあ、多分次問題起こされたら俺はここの配置から外されるだろうなぁ」

「──え」

「…?」

 

呆然とした顔のエクシアがこちらを見つめる。隣のテキサスもその目を向けて来た。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ。それじゃあ、イラはどこに行くの?」

「んー…。分からん」

「──分からないとかじゃないって。茶化さないで」

 

急に無感情になるのはやめてもらえませんか。怖いです。

 

「…テキサス、ソレ絶対外しちゃだめだよ」

「ああ」

 

テキサスは手錠だけではなく、俺の腕を抱える。その力は凄まじく、どこか執念を感じるものだった。

 

「──イラさぁ、前から思ってたけど面倒見良いよね」

 

エクシアが静かに口を開く。

 

「どんだけあたしらが迷惑かけても、イラはなんだかんだ言って一緒に解決してくれる」

「…仕事だからな」

「じゃあ、他の奴らは?」

 

エクシアは俺の目の前まで歩き出す。

 

「他の警備隊は最後はあたしらには目もくれないで自分の手柄ばっかり。本当に知らないフリして目を背けてる」

 

…そんな事ないけどなぁ。だってサボったらチェン隊長のありがたい肉体言語のお説教だぜ?わざわざ自殺するやつなんかいないだろ。

 

「それに比べてイラはあたし達を見捨てない。本当に優しいよ。実はすごい嬉しかったり?」

「──知ってるか?オオカミは貪欲なんだ。一度腹の中に入れたものは死んでも出さない。お前は自ら手を差し伸べたんだ、お前のせいだからな。お前が責任を持つべきだ。お前は離れてはいけない。お前が生涯かけて償わないといけない罪なんだ」

 

ちょっとちょっと。褒められたかと思いきや急に隣の狼が詰め寄って来たんですけど。罪って何だよ俺が何したんだよそりゃちょっとは悪い事してるかもしんないけどそこまで言われるほどのこと──近い近い近い口に生あったかい息が当たってるから。

 

「ステイステイ、落ち着け。お前らが問題起こさなかったら良いだけなんだから」

「無理だよ、あたしらが問題起こさないと思う?」

 

自信満々に言うなよお前反省してねえな。胸を張るエクシアにため息を吐き、俺は口を開いた。

 

「んー…まあ、さっきはあんな事言ったけど…異動は無いかもなあ。お前らは多分、他の奴らじゃ止められん」

「え?でもイラは普通に追いついてるじゃん」

「…一応、俺ホシグマ副隊長の次に強いんだけど…」

 

それに、と俺は続ける。

 

「お前らと追いかけっこすんのもまあ──楽しいし。ここの雰囲気も好きだから。移動は俺からはしねえよ」

 

ここは一番店が集まってくる所だからなー。ちょっと買い食いするのに丁度いい。しかもミッドナイトの様な顔馴染みにも会えるから、相談相手探すにはうってつけだ。

それを聞いた二人はきょとん、とした顔を見せる。そして、徐々に顔が赤くなっていった。なんで?

 

「──今、あたしのこと好きって…!これ結婚?勝った?勝ったかこれ?

「──嬉しい。嬉しいぞイラ。…やはり最後には私を選んでくれるんだなあの龍の女や鬼のデカブツに言い寄られてないか心配だったがもう問題はないかよしじゃあ盛大にボスに祝って貰おう──

 

ニヤニヤしながらぶつぶつ呟く二人。気味が悪い。

そんな二人を一歩引きながら見ていると、通信機から声が聞こえてきた。チェン隊長の声だ。

 

[──オイ!イラ!?どうした!返事をしろ!]

 

…やっべぇ。俺はすぐさま通信機を手に取り、口を寄せた。

 

「すみません、少し手放せない事が起きまして──。もう解決いたしました」

[…はあ。お前というやつは。いいか、報連相は大事だといつも言っているだろうが!報告、連絡、相だ──]

 

 

 

「イラ…、いつ結婚式挙げる?あたしはいつでも良いよ」

「イラ。今日は私の部屋に来い。夫婦の営みをしよう」

 

 

[──イラ?お前今どこに居る?誰だその声は?]

 

 

ふえええええ…!?急に人殺す声にならないでよぉ!というか──、

 

「てめえら二人は何トチ狂ったこと言ってんだ蹴り飛ばすぞ!」

「そんな事言わないでよイラ。さっきまであんなに激しく求めてたじゃん、あたしの事」

 

お前ら捕まえるために求めてたね!語弊しかないねその言い方はね!

 

「私と繋ぎ合っている仲だろう…?今もしっかりと」

 

手錠ね!手錠のことね!そんな流し目で手錠を見るなお前!

 

 

[──イラ、大至急本部に戻って来い。用事を思い出した]

「え…あ、いやその…?ええ…」

 

 

 

 

[──今すぐに、ここに、戻って来い]

 

「了解いたしましたァ!!」

 

 

 

 

俺はテキサスを横抱きにして近衛局へと全速力で走り出す。腕の中でテキサスがもぞもぞしているがもう関係ない。殺される殺される!あの声はマジでヤバいって!!

 

「ふんふん…これは…癖になる…」

「ねね、それあたしにもやって!お願い!」

 

 

 

「ああもううるせえ!!覚えとけよお前ら────!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後俺とテキサスの繋がれた手錠を見たチェン隊長が、目にも止まらぬ速さで手錠を切断してくれました。ついでにその場で戦闘訓練も行われました。僕は死にました。エクシアとテキサスはこっそり逃げてました。──あいつらほんまに許さん。

 

 

 

 

 

 

 

今回の勝負──イラの負け。

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