バリアヒーラーの迷宮探索   作:死期

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3話

 あぶねー。

 俺が女の子ならコレ惚れかねないぞ。あ、今女か。悪ィな、兄ちゃん中身男なんだ。こんな中身で申し訳ねェ。

 

 ちょっと先行き不透明さに卒倒しそうになったところで、ベル少年が神様を紹介してくれると言ってくれた。

 

 なんでもファルナっていうのは神様が授けてくれるモンだから、ベルの神様に見せればなにかわかるかも知れないし、わからないかもしれないってことらしい。なんじゃそりゃと思わないでもないが、ベルもファルナは貰ったばっかりで難しいことは分からないとのこと。

 

 まァ、神の恩恵(ファルナ)って言うだけあって神様に見せりゃわかることもあるだろうって考えは納得できる。

 

 ところでファルナってどうやって見せるの?

 

 兄ちゃん分かんねェよ。

 

 背中?

 

 なに背中にあるの?

 

 じゃベルに見てもらえばいいんじゃね。あ、だめか今外套の下すっぽんぽんだ。町中で見せるわけにいかねェ。

 

 あ、そもそもベルくん見ても分からないんか。なるほどね。

 

 うーんでもそのファルナってやつ貰った覚えないんだよなァ。

 

 なんぞこの体の持ち主が貰ってて、俺はそれになんかの拍子で憑依したモンだから知らねェみたいな話なんだろうか。

 

 えー嫌だなソレ。

 

 この体の本来の主の場所乗っ取って俺がいるかもしれねェのか。気分悪ィ。返品とかできねェかな。

 

 まァもし可能だってんなら、ちゃんとこの体を健康体にしとかなきゃ申し訳立たんし頑張らねぇとな。

 

 

 

 ところでベルさんやい。

 

 なんでこんな路地裏通ってるんスか?

 

 近道かな?

 

 いやでも、それにしちゃあなんか違う。

 

 え、ここが目的地?

 

 いや、なんかこれ、廃墟じゃね?

 

 秘密基地的ななんかか?

 

 いやァやるねェ少年。廃墟に女の子───つか幼女連れ込もうたァやりよる。中身男だけど。

 

 いや、でもホントに邪な感じはしねェんだよな。じゃあまじでここがホームってわけか。

 

 

───ま、まァ、趣があっていいんじゃないスか?

 

 知らんけど。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

「えっと⋯⋯ここが僕らの本拠なんだけどね⋯⋯」

「⋯⋯なんというか、趣ががあって、いいんじゃないスか⋯⋯⋯?」

「⋯⋯⋯とりあえず入ろっか⋯⋯?」

 

 なァんかその言いぶり犯罪っぽいぜ、ベルさんやい。

 

 かなり無理筋のフォローをした結果、『あ、ムリしてる』って顔に出してるベル。いや悪ィな。なんか世話になってるのに。

 

 ここは、教会の跡だろうか。ボロボロの扉を潜ると灯りのない内部。

 

 隙間風すげーな。

 

 入り口から穴だらけの赤いカーペットを土足で踏んで入る。両隣の長椅子はささくれだって迂闊に座ったら服が破けそうだ。祭壇の十字架は壊れているらしく、十字の体を保っていない。

 

 ふぅン?

 

 アレか。神様が実在する世界に、神を信仰する教会は必要ないってか。まァ普通に考えて二度手間だもンな。

 

 十字架崇めるくらいなら本人───本神?───に祈りゃいいわけだ。

 

 それにしても、本当にここが拠点なのか⋯⋯?

 

 なんか今にも天井とか崩れそうだし、雨風素通りしてるでしょコレ。ここを生活の場にしてるってのはちょっと考えたくないが。

 

「えっと、ここがホームっスか?」

「うん、一応そうだね⋯⋯、でも実際に生活してるのは地下室のほうなんだ」

「はぁ、地下っスか」

 

 地下室。

 

 うーん普通にきな臭いぞそれ。

 

 中身はアレだけど今の俺は女の子だ。外見は確認してないから分からんけど、なんにせよ女の子を地下室に⋯⋯?

 

 アウトだ。

 

 これがベル少年じゃなけりゃ金玉蹴り上げて逃げ出してるぞ。まァ彼に限ってそんなことはしないだろうからやらんけど。

 

「ってことは、その地下室に神様が⋯⋯?」

「うんそうだね」

「えっと⋯⋯じゃあ、その前に水と布貸してもらってもいいッスか⋯⋯? ちょっと血でベトベトのまま神様に会うっていうのもアレッスから⋯⋯」

「ご、ごめんね!⋯⋯神様はそんなこと気にしないと思うけど、たしかに手当てのほうが先だった! ちょっとここで待ってて!」

 

 水と布っていっただけなのに、ベルはなにやら手当てするための道具を取りに行こうと駆けていってしまった。

 

 いやそこまでしてもらわなくっても。もう頭のキズ塞がってるっぽいし、血だけ落とせればいいんだけど。

 

 

 

 薄暗い部屋に取り残されると、まァちょっとばかし不安だ。不安っつーか、頭にべったり血がついた少女が廃教会にいるとかちょっとしたホラーだろ。

 

 これで人が通りかかりでもしたらどうしようか。

 

 心臓の弱いやつなら口から泡吹いて倒れそう。

 

⋯⋯こう、なんかやってみるか。『ばあっ』て。

 

 なんか悪戯心が湧いてきたな。さっきベルが飛び込んでった扉の前で構えてみるか。

 

 戻ってきたところに『ばあっ』てやったらびっくりするんじゃねェか? 咄嗟にナイフとかで応戦されたら死ぬからやめとくか。

 

 そんなことを考えながら扉の前を彷徨いていた時だった。

 

「───キミ、そこで何してるんだい?」

 

「のわわっ!?」

 

 背後からいきなり声をかけられて飛び上がった。チビるかと思った。

 

 慌てて振り返れば、扉を開いて誰かが入ってきたところ。十歳くらいだろうか。低めの身長───とは言っても今の俺より高いな───に不釣り合いなほどたわわに実った胸。

 

 え、やば。でっっっっッか。

 

 なにかの紙袋を抱えた胸のデカすぎる少女がてけてけと近付いてくる。そのなんとも言えない異様な雰囲気に飲まれ、一歩下がる。

 

 少女は濡羽色の髪をツインテールに結んでいた。胸元を大胆に開いた丈の短すぎる白いワンピースを謎の青い紐で括っている。あァ言うのって腰で結ぶんじゃねェの? 

 

 なんかバスト強調する以外の役目を負ってなさそうで目の毒すぎる。

 

「ふむ、ふむふむ。キミ怪我してるね⋯⋯⋯これは大変だ!血塗れじゃないか!」

「あ、えっと、コレもう血ィ止まってるんで大丈夫ッス」

 

 紙袋を長椅子に置いた少女は、なんかもう密着する勢いで迫ってきた。あ、なんか甘い匂い。近すぎる。当たってる。たわわが当たってるわよ!

 

 これがガチ恋距離⋯⋯!?

 

「え、えっと、その、あなたはなんでこんなとこに⋯⋯ッ!?」

「うん? そりゃボクの台詞だ。ボクはここに住んでるわけだからね」

「⋯⋯ここに⋯⋯?」

 

 ってことはなんぞ。

 

 この人がもしかして。

 

「⋯⋯大丈夫かい? なんでここにいるのかはこの際聞かないよ。とりあえず傷の手当てをしよう」

「え、あの、その⋯⋯」

 

 返事を待たずに少女に手を取られて地下室に連れ込まれる。エ、地下室に連れ込まれてますよ奥さん! いやまァ邪なそれじゃねェんだけど。

 

 ロリ巨乳の美少女に手を引かれる。

 

 大丈夫か、俺一応武器持ってるんだぞ。長くて丈夫な棒だけど。

 

「あ、あの⋯⋯いいんスか。ジブンどう見ても怪しいッスよね」

「そうかい? まあ君にも事情があるんだろう? こんなとこにいるってことはベルくんが連れてきたんだろうし、そこは心配してないよ」

 

 おォ女神か?

 

 いや多分マジで女神様なんだろう。ベルの話じゃここには神様と二人で生活してるってわけだし。

 

 ふとドタバタと地下室の奥の方から足音が響いてくる。あ、これベルくんだな。どんどん近づいてくる。

 

「ベル君、お帰り」

「うわあっ!? 神様ッ!?───って、ニィも一緒に?」

「あ、えっと、そッスね。この方に連れてきてもらったッス」

「───まあ聞きたいことは色々あるけど、とりあえず奥行こっか。そこにかけて貰って手当てしよう」

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

 

 頭の傷口を確認し傷が塞がってることが分かると、シャワーまで貸してもらえた。マジ感謝。べっとりついた血を流して貸してもらった布で体を拭き、外に出る。

 

 着れるものは、まあボロボロで血のついた外套しかないわけだけど仕方ない。

 

 出てきたところで神様らしき人とベルが座り込んで話してるところに出くわした。

 

「ふむふむ、ダンジョンで記憶喪失になってた女の子を保護して連れてきたってことか」

「⋯⋯はい、その、分かりませんか? ニィがどこのファミリアの子かとか」

「まあボクに任せてくれたまえよ。それくらいお茶の子さいさいさ」

 

 やべーいい人たちすぎる。

 なんかもういい人過ぎて気が引けてくる。

 

「えっと⋯⋯戻ったッス⋯⋯」

「あぁお帰り───えっと、ニィ君だったね。キミのことはベル君から聞いたよ。大変だったね」

 

 うおおおお女神様だ。

 

 神秘的な雰囲気で慈悲に満ちた微笑みされるとガチ恋してしまうのでやめてください。優しすぎかよ。

 

「そうだ、一旦自己紹介しようか。ボクはヘスティア、【ヘスティア・ファミリア】の主神さ。こっちはボクの眷属のベル君」

「えっ、えっと、神様⋯⋯ちょっと一旦離れてもらっても⋯⋯」

 

 ベル君がヘスティア様に無理やり肩を組まれてる。うわすっげぇ⋯⋯おっぱいめっちゃ当たってる。眼福すぎる。

 

 あ、違う違う。自己紹介だった。

 

「───ジブンは、えーと、『ニィ』ッス⋯⋯、その記憶喪失みたいな感じッス」

「─────ふむ?」

 

 なにか、怪訝な顔をしたヘスティア様。あ、アレか。明らかな偽名っつかニックネームだもんなコレ。ちゃんと名前言わねェと。

 

「あースンマセン、ニィってのは呼んでほしい呼び方って感じで、本名はミジタアキラッス。あんまこの名前好きじゃないんで出来れば『兄ちゃん』でよろしくッス」

「あぁ、いや。そっちはいいんだ。いや、やっぱりなんでもないよ⋯⋯君にも事情があるんだろうね」

 

 事情ね。

 

 やべーな記憶喪失が嘘だってバレてる感じかも。

 

 うーんでも正直に話したところで信じてもらえるはずもないしな。

 

「───とりあえずファルナを確認しようか。もちろん他言はしない。キミの身柄の保証以外にステイタスの情報を利用しないと約束するよ」

「えっと、ありがとうございます⋯⋯?」

 

 ステータスとやらは他人に見せちゃならないらしい。うーん、まあそりゃそうか。個人情報だもんな。

 

 ヘスティア様みたいに滅茶苦茶いい人なら、知られても良さそうだけど。

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 ベルは逃げるように上に行ってしまった。終わったら後で呼んでくれとのこと。

 

 ヘスティア様はベッドに腰掛けてる。あーそうか、ベル言ってたもんな。

 

 ファルナってのは背中に刻むんだと。それ確認するからベルは気を利かせてどっか行ったと。

 

「じゃあニィ君、外套と上着脱いでここに掛けてくれるかな?」

「⋯⋯あー、えっと、この下なんも着てないんで、見苦しいンスけど、いいッスか⋯⋯?」

「な、なんにも着てないのかい⋯⋯? いや大丈夫、大丈夫さ。 事情があるんだと納得したわけだから、今さらそんなこと追求しないよ」

 

 言われたとおり外套を脱いで───そのまま腰にくくりつける。目の前で脱いだせいで痣の残る胸元を見られたけど、痛ましいものを見るような目をされただけだった。

 

 うん、まあそうなる。

 

 痣もそうだけど、この体痩せぎすだからな。肋骨浮いてるし腰も細い。それも不健康な感じで。

 

 見苦しいもの見せてしまった。申し訳ないな。

 

「⋯⋯えっと、背中ッスよね」

「そうだね。神聖文字で書かれてるから、それを読めば所属ファミリアとかもわかるはずだよ」

 

 それじゃ見てもらうか。

 

 ファルナってやつはあって当たり前みたいらしいし、これで自分というかこの体の持ち主の諸々が知れるだろう。

 

 ベッドに腰掛けて背中を見せる。

 

 ⋯⋯⋯。

 

 ⋯⋯⋯⋯⋯。

 

 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

 

 ⋯⋯うん? どうしたんだろう。ヘスティア様何も喋らないな。なんかわなわな震えてる気配感じなくもない。

 

「⋯⋯⋯ない」

「⋯⋯えっと⋯⋯?」

「ふ、ファルナ刻まれてないじゃないか! キミもしかしなくてもファルナなしでダンジョンに潜ったのかい!?」

 

 え、えっと、どういうこと?

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 結局、ベル君を呼び戻して事情聴取が始まってしまった。

 

 ファルナなしにダンジョンに挑むことは自殺行為らしい。

 

 あーたしかにゴブリンに普通に殺されそうだったわ。

 

 ただそんなこと言われてもどうしようもない。目ェ覚めたらダンジョンにいたわけだからな。

 

 そんで流石に事情があるんだろうで済ますわけに行かなくなったヘスティア様から、出来れば何があったか話してほしいって言われた。

 

 まあそうなるわな。

 

 外見上はただの子どもが自殺行為してたと分かったんだ。これは放り出せないと面倒見てくれるこの神様、マジ神様。

 

「⋯⋯えっと、ハイ、話します。その信じてもらえないかもしんないッスけど」

「わかった。無理せずできる範囲でいいよ、ニィ君」

 

 まァ、あらかた話した。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 軽薄な態度の少女はどこから話したもんかと迷った挙げ句、ヘスティアの「ダンジョンでベル君に合う前何してたか覚えてる?」との質問に答える形になった。

 

「⋯⋯えっと、ダンジョンで目ェ覚ます前は、病院にいたんスよ。色々あって病気になって、内臓やられてたんスよね。そんで半年くらいなんやかんやで生きてたんスけど、あァこりゃダメだなってなって、家族呼んだンス。あ、家族っつッてもアレっス。義理の弟と妹たちで、まァソイツらと結構色んな話したンスよ」

 

 病院、医療機関のことだろう。どうやらなんらかの病気にかかり闘病生活を続けたあと、死を目前にした時の()()を話している様子。

 

 ニィの話が見えてこない。

 

 少女の体は確かに健康には見えないが、大病を患ったようには見えない。仮に臓器がやられる病気にでもなったら、言っちゃ悪いがそのまま死にそうにさえ見える。

 

 闘病生活の話と少女が結びつかない。しかし、話に嘘はない。あたかもニィ自身が病気になったかのような臨場感溢れる物言い。

 

「タケ───あァ、そいつァウチの一番ノッポの弟でさァ。そいつがなァ、兄ちゃん働きすぎだから休めってなァ。アレは堪えたッス。アイツらジブンにァ過ぎた家族で。心配なんざしようがないンスけど、見栄ってやつッス。アイツらの前じゃあ頼れる兄ちゃんで居たかったんスけど。あァ話ィ逸れたッスね。そんで、うん、まァぽっくり逝きました。ぽっくり逝ったはずなんスけどねェ。目ェ覚めたらあそこ──えー、ダンジョン?にいたんス」

 

 嘘が、ない。

 

 荒唐無稽な話だ。

 

 身内に向ける言葉遣いと、対外的な体裁を整えた言葉尻の混じる回顧。

 

 自分の死の体験を語る少女に、一切の嘘がない。なんらかの精神疾患のそれではないとヘスティアの勘が告げる。

 

 ニィは、ニィにとっての真実を話している。

 

「⋯⋯えーと、まァそんな感じッス。信じて貰えないとは重々承知ッスけど」

「⋯⋯⋯いや、信じよう。ニィ君、キミは我慢強い子だね⋯⋯」

「我慢強いって、そんなことないッスよ⋯⋯」

「ニィ⋯⋯神様⋯⋯」

 

 ヘラヘラと笑いながら、ニィはその両目からぽろぽろと溢していた。自覚がなかったのだろう。顔は青ざめ貼り付けた作り笑いが痛ましい。

 

 ヘスティアは立ち上がり、家族のために奮闘したのであろう少女をの肩をさする。

 

 寂寥だろう。寂しい目をした少女は、ここではない遠くを見詰めるような、それでいて自嘲するかのような透明の視線を虚空に向けていた。

 

「⋯⋯だめッスね⋯⋯、寂しいなァ。ジブン、寂しくて仕方ねェンスよ⋯⋯情けない。もうアイツら心配のしようがねェほど逞しいンスよ。喜んであげねェとなんねェはずなのによォ。オレは、なにしてんだか⋯⋯」

「⋯⋯ニィ君」

「⋯⋯⋯だっせェ話なんスよ。ニィとは名乗ったんスけどね、ジブンの国じゃあコレ、『兄』を意味する言葉なんスよ。あ、なんだこれ、日本語じゃねェなコレ。いつからジブンこの言葉で喋ってたんだ⋯⋯⋯まァともかく、ジブンは出会った人間に『兄ちゃん』って呼ばせて悦に浸ってたクソ野郎なんスよ」

 

 一人称の混濁した物言い。

 

 少女の話を全て理解することは難しいが、自分を責め続けていることだけは分かった。母を探す子どものようにうろうろとなにもない空間を目が泳ぐ。涙を流す目が泳ぐ。

 

 震える少女を抱きしめることを、ヘスティアは躊躇しなかった。

 

「───スンマセン、意味わかんねェことばっかり言って」

「いいよ、謝ることはないさ」

 

 誰に対してかも分からない謝罪を続ける子どもを、あやすように抱きしめ続ける。

 

 迷子なのだ。

 

 この子は、きっとあらゆる意味で迷子になっている。

 

 寄る辺を失い、アイデンティティを失い、きっと全てを失くして迷宮に迷い込んだ子ども。

 

 ヘスティアは怯えるように謝罪を繰り返す子どもが、泣き止むまで抱擁をやめることはなかった。

 

 

 

 

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