一誠の言葉に驚き、本当かどうか神滅具に視線が注がれる。感じ取れる力もその場にあるだけでも感じ取れるオーラで本物と判断したようだ。
「なるほど、それなら堕天使を圧倒した姿にも納得ね。それで続きの説明をお願い出来るかしら?」
「ここから先は私が話そう」
そう言って一誠に下がるように目線で合図すると、一誠が席に座った。神滅具を見せるために立っていただけなので代わりに私が立つということはしない。
「私は元々、一誠と知り合う前から裏に精通してした。近所付き合いで一誠と知り合って直ぐに一誠に眠っている力に気付いた。それが一誠が3歳の時だな。大きな力、特にドラゴンはそれに見合ったトラブルも呼び寄せる。そう考えて、見捨てるのも夢見が悪いので自衛が出来るように鍛えることにしたんだ。実際に事情を伝えて鍛えだしたのは5つになってからだな」
私の話に納得し、頷く者が多い中でリアスさんと朱乃さんは何か疑問を感じたようですね。頭はそこそこに働くようで安心した。
「話を聞く限り、話とトワさんの年齢があっていない様に感じるのだけど」
「話をそのままに聞くとトワさんは5歳の時に裏の世界に精通していると言えるほどの立場だったことになってしまいますね」
二人の言葉を聞いてようやく気づいたのか、木場くんと小猫ちゃんも確かにと疑問を抱いてこちらを見てきた。
「裏の人間ですからね。戸籍や経歴くらいは簡単に偽れますからね。私は見た目より大人なであるという事ですよ。ちなみに理事長はこちらの事情を知っていますよ」
「お兄様が!?」
「流石に私も一誠も裏では知られていますので、敵対関係にならないよう伝えるべき方には連絡を入れていますよ」
それを聞いて、管理者なのに私には伝えられてないと少し騒ぎ立てるリアスさん。まあ、学校生活の邪魔にならないようにと言うお兄様の配慮ですよと伝えてようやく落ち着いた。
「まあ、お兄様には後で確認を取るとして、貴方達はどこかに所属はしているの?」
「所属はしていませんが、懇意にさせて頂いている組織なら一つ」
「一応フリーなのね。それでその組織っていうのは」
「メフィスト・フェレス様の灰色の魔術師ですね」
それを聞いて更に驚いている。まあ、番外の悪魔の中でも伝説と言われている有名人、いや有名悪魔だからね。
「なるほど、それが本当ならお兄様と連絡を取れるのも納得ね。それであなた達については分かったわ。そのうえでお願い、と言うより提案があるのだけど」
「部に入れと言うのでしたら了承しますが、眷属へのお誘いでしたらお断りさせて頂きます……まあ、元より無理でしょうけど」
リアスさんの言葉を先読みして伝えると一誠も同じ意見だと言うように頷いた。それが納得いかないのか、リアスさんの機嫌がまた悪くなっている。
「どうしてよ!?」
さて、その説明をどうしたものか。そして、したところで納得してもらえるか。そんなことを考えながら私はゆっくり口を開いた。
「聖書陣営の中で一番信用してませんので」
そう言い切った私を見て、何で?!と言った表情で固まった。