星の料理人   作:ひよっこ召喚士

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非公開だし、続き書いてないし、今まで放置してたけど、そのままにしてたらたぶんずっと書かないなと思ったので公開だけした。書くかは分かりません。


一皿目

 村のみんなはカブーの所に向かって行った。『巨大な怪物が羊を全て食い散らかした』その羊飼いの話が事実であれば、それだけの被害を出しうる存在となれば、魔獣しかないだろう。

 

「オレ等の頼れる後輩が、ようやく来るのかな」

 

「……」

 

 楽観的かもしれないが、言い伝えに出てくる星の戦士の力であれば、憎きホーリーナイトメア社にも対抗できるかもしれない。君も次世代の力に期待しているからこそ、この国にたどり着き、住み着いたんだから。

 

「ね、メタナイト卿?」

 

「正しく、星の戦士であるか、戦う力があるか、確かめるまでは如何とも出来ん」

 

「まあ、オレは半分隠居に近いからね。君みたいに直接手助けするつもりは無いから。好きにすると良いよ」

 

 ふと外を見ると日が傾き、空の端が赤く色づいて周囲は暗くなり始めていた。メタナイトは席から立ちあがり、店の入り口とは別の裏口の方へと足を運んで行った。

 

「話に付き合ってもらい悪かった。それと馳走になった」

 

 先ほどまでメタナイトが座っていた席の前のテーブルには空になった皿がいくつか並べられていた。比較的読みにくい性格の彼だが、料理人の勘で美味いと思ってくれたのは感じ取れた。最後に捨て台詞の様に言い残していくのが少し笑えた。

 

「お粗末さま。さてと、時間的に客なんて来ないだろうけど。一応少し開けとくか」

 

 メタナイトが食べた皿を片付けて、彼が居た形跡を消してから、わざと慌てたように飛び出して、店の入り口に暖簾を掛けて、営業中であるという事を示しながら、いつも通りのキャラを作って叫ぶ。

 

「ああ~!?寝過ごしちゃったよ~レストランカワサキ開店だよ~」

 

 宇宙では少しばかり名が売れているから、隠れるためには腕も性格も隠さないとね。とは言え、少しやり過ぎな気もするけど、この村には馴染んでるし、慣れたから良いかな。

 

「君がオレの料理を食べてくれるのを楽しみにしてるよ。カービィ」

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 デデデ陛下が飼っていた魔獣がカービィによって倒された。その話は小さな村ではすぐに広まった。娯楽の少ない小さい田舎の村では情報の伝達は結構早い。後輩はどうやら君のお眼鏡にかなったようで安心したよ。

 

「まだ、認めた訳では無い」

 

 噂を聞いたオレは、待ち人が現れた事をお祝いしようと、報告に来るであろうメタナイト卿を料理を作って待ち構えていた。部屋の中には祝いの場に相応しい料理が並んでいる。少し多いとは思うが、余った分は彼の部下に持ち帰ってやればいい。

 

「力を示し、魔獣を降した。それで十分だろう」

 

「しかし、彼は幼すぎる」

 

 オレの言葉に対して、不安や心配が窺える声色で返してくる。全てが上手くいく訳では無い。何もかも都合よく行く事なんて無いのは、あの時に知っただろう。

 

「それこそ、先達が育て、導くだけだろう。最後まで見届ければいいだけさ」

 

 使命感が強く、肩に力が入りっぱなしのメタナイトにオレはグラスを渡す、高価といえるようなものではないが、飲みやすく、香りが良い品を選んだ。

 

「次世代の戦士に」

 

「……」

 

 黙ってグラスを掲げる彼の姿はかなり様になっている。生粋の戦士である彼が酔いつぶれることは無いだろうが、少しでも気が紛れてくれれば僥倖だ。

 

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