星の料理人   作:ひよっこ召喚士

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書きながらカービイを見直してるけどやっぱりアニメ最高!!


二皿目

 

 カービィが魔獣を倒したことから村の者たちから認められているようだ。デデデ陛下が宇宙船を壊した事でプププランドに住むことになったようだが……

 

「カービィを?」

 

「お願いよコックカワサキ」

 

 まさか一番にうちにやってくるとはね。

 

「仕事きついよ、給料安いよ、休みないよ」

 

「だから、その代わりに店に住み込ませてやったら?」

 

 きついことを言うようだが、正直今のカービィには仕事はきついだろう。腕を隠している以上は客入りは少ないから払えるものはない。他に店がないとはいえ、基本的には年中無休の店だ。

 

「分かった!!でも仕事はちゃんとしてもらうよ」

 

 カービィには自分の家がない。お城にはデデデ陛下とエスカルゴンが居るから遊びに行くくらいならまだしも住むには危険なのは理解できる。どうなるかはわからないけどとりあえずやってみてもらうとしよう。

 

「ふむ、基本的な事は出来るか……ってそれは触っちゃダメだ!!」

 

「ポヨ?」

 

「仕事とは関係ないから、お皿運んで来てよ」

 

「ポヨ!!」

 

 ふぅ……仕掛けつきの棚に隠してある装備になんで気が付いたんだろう。窓の外には聞こえてないみたいだし大丈夫だろうけど、少し焦ったな。

 

 このままだとカービィを追い払う理由が無いなと少し悩んでいるとデデデ陛下が来店した。席に付き注文をするとなにやら企んだ様子でカービィの方を見ている。そして料理を運んでいるカービィの足に杖を引っ掛けて転ばした。

 

「なんてまぬけぞい」

 

「カワサキ、料理がパーでゲスぞ」

 

 疑う事を知らないカービィではあのような単純ないたずらでも防ぐのは難しいだろう。何度か料理を運ばせたが全て邪魔をされていた。

 

 カービィが住み着いたら毎日の様にデデデ陛下は邪魔しに来るだろう。カービィが悪くないのは理解してるが少し乱雑に追い返して話は終わった。

 

「とはいえ流石に彼をここに住まわせ続けたらボロが出るから。デデデ陛下にはある意味感謝だな」

 

 赤ん坊とは言えあれでも星の戦士、妙に勘が鋭いというか、物事の本質に辿り着く能力がある。無邪気だからこそその場の空気を感じ取れるのかもしれない。

 

 店の中からときおり様子を窺っていたがどの家も店も中々にカービィには難しい様だ。必死に真似しているが形だけで、おそらくうちの店が一番働けてはいただろう。

 

 赤ん坊故に本能で行動する事も多いのはまぁ仕方ないのだろう。まぁ、それでガソリンスタンドを爆破されたガスはとばっちりだろう。そんな事を考えていると魔獣の気配と共にとてつもない揺れに村が襲われた。

 

「この揺れは!?」

 

 気を付けなければまともに立つことも難しい。訓練しているものなら辛うじて歩けるだろうが、村一帯を揺らすほどの力を持つ魔獣となると限られてくるな。

 

 続くようなら対処しなければならない。下手をすれば村が崩壊してもおかしくない。少し慌てながら準備を進めていると揺れの音が聞こえている方向に向かうメタナイト卿の姿が見えた。

 

「やぁ、メタナイト卿…………近くに誰も居ないよ。この騒ぎは?」

 

「陛下がブロッキーをカービイにぶつける様だ。あれは簡単にはいかないだろう」

 

 そこらに居るキャピィ族とは根本から身体の造りが違い、尋常ではない吸い込みの力を持っているカービィでも流石に大きな岩の塊はそのままでは吸い込めない。

 

「なら任せても良いのかな?」

 

「……もとよりお前は半分隠居の身だろう」

 

 それもそうだと思い彼に任せることにした。街なかでもないのに魔獣の場所に近付くなんて真似をすれば怪しまれるからありがたい。

 

 しばらくすると揺れも収まり、デデデ陛下に壊された家の代わりも建て終わり一段落した様だ。わざわざ顔を見せるのはまだおかしいだろうし、陰ながらお祝いするよ。ようこそププビレッジへ、カービイ。

 


 

 ブロッキーの騒動からそう経たずにメタナイト卿から連絡があった。完全に事後報告なのはどうかと思うけど、伝える気があっただけマシだと思っておこう。

 

「それで果たし状だって?古くさい事を」

 

「卿にも立場があります。それに考えがあってのことです」

「星の戦士であるカービィは強くならなければむしろ危険」

 

 彼らはブレイドとソード、メタナイト卿に仕えている剣士だ。メタナイト卿程ではないがそれなりに腕がたつようで、メタナイト卿も信頼している。

 

 変に隠すよりは知らせておいたほうが便利だと判断したのか、メタナイト卿がオレに接触してから定期的に開いていた食事会にけっこう早く連れてきていた。

 

 デデデ陛下の臣下という立場にある以上は命令に真っ向から逆らうような事は出来ない。ホーリーナイトメア社の動向を知る上でもこの地は便利だからな。

 

 言いたいことは理解しているし、カービィは戦う運命にあるのだからその手助けは必要だろう。メタナイト卿直々に鍛えるというのはむしろ贅沢なくらいだ。

 

「誘い方が物騒だし、言葉が足りてないのはいつものことか…やり口も体験させるのが一番というスパルタだからな…フームは無駄に心労を増やした事だろうよ。伝達ありがとう、これは持ち帰って君たちで食べると良いよ」

 

「これは…」

「ありがとうございます」

 

 持ち帰りやすいように使い捨ての弁当箱に詰め込んだ料理を手渡すと綺麗な礼で感謝を伝えてきた。この前のメタナイト卿との祝いでのけ者にしてしまったからその埋め合わせなんだけどね。

 

「にしても、自分の技を教えるか……コピー能力の中にはコックの能力があったっけ?」

 

 メタナイト卿ばかりが指導するのはズルいとも思ってしまう。しかし、潜伏してる身としては正体を明かすわけにもいかない。もし、いい機会があればその時に考えるとしよう。

 

 




よくよく考えけど、カワサキの事がバレない限り、話に直接関わる機会って少ない。

アニメと乖離させすぎると書くのが大変になるけどカワサキが感想言うだけの話になっちゃうのは問題だね。

この作品は本当に気まぐれでしか投稿されませんのでご注意ください。

読んでくれている方々に多大なる感謝を。
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