茶屋エンドは川神で   作:紅茶中毒者

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久々に二次小説を書いてみた…うん、キツいね。
因みに作者はsekiroもマジ恋もやった事は無いです。


プロローグ

     一度目は主を斬り、不死を断った。

 

 

 何か、まだ出来たのではないか…それ以外の選択は無かったのか…そんな事を考えて荒れ果てた寺で仏師殿が残した達に囲まれながらその仏像達を真似て仏像を造っていく。

 一つ目の仏像を造り終え、仏の顔を仏師殿が造ったと照らし合わせる。自らが造り上げた仏は怒りの表情とはまるで似ておらず悲しみ、後悔しているかのような顔をしていた。それからはその仏が笑顔になるように仏を彫り続けたが終ぞ九郎様を殺めた後悔は消えず病のもと死した。

 

 

 

     二度目は自らを斬り捨て主を人へと返した。

 

 

 平田屋敷にて起きた出来事を思い出したのと同時に一度目の記憶を思い出した自分は九郎様を死なせぬ為に様々な場所へと赴きエマ殿から九郎様を死なせず人へと戻す方法を聞き出した。

 そうして不死を断つ事を決心し逃げた始まりし地にて自らの首を不死を殺す刀にて落とした。

 ただ一つ、九郎様と一緒に人として歩むこと叶わぬ事を思いながら───

 

 

 

     三度目は全てを諦めただ、人を殺める存在へと堕ちた。

 

 

 また、平田屋敷の記憶を思い出した時、記憶が呼び覚まされた。是で良い、自らが死ねば九郎様は人として生きていける…そう思っていたのにも関わらず再び戦乱末期のこの世に戻された事でタガが擦り切れてしまった。

 結果として九郎様を裏切り、エマ殿を後悔のもと斬り伏せ、修羅となった自らを斬り捨てようとしてくださった一心殿をも殺し、義父おも裏切り、終わりを迎えようとした葦名にまた血肉蔓延る地へと戻した。

 ───葦名城にて全てを斬ったその時、まだ息のあった九郎様は自らを修羅ではなくただの狼だとのたまった。

 そのことがとてつもなく嬉しく、同時にこんな選択をした自らを呪い、後悔し、数十年後に内府に討たれて死んだ。

 

 

 

     四度目(今回)は決心した。

 

 

 ───九郎様を殺めて不死を断つのではなく。

 

 ───自らを殺し、九郎様を人へと返すのでもなく。

 

 ───その結果から逃げるのでもなく。

 

 九郎様と共に自らも生きる道を必ず掴み捕ることを…。そのために二度目にて教えてくれた変若の御子の元へと目指した。

 仙峰寺の奥の院にて変若の御子に会って彼女の協力を得る事が出来、そのための用意をする。

 そうして迎えた葦名城から程遠くないススキの生い茂る平野──始まりの地にて『剣聖』葦名一心を迷う事無く闘う。一心殿は信念を以て挑んだ自分に対して驚愕の念を見せていたが刀で斬り合えば一心殿も信念を以て挑み、自分が一心殿を斬って決着。

 

「狼よ、どこにおる…」

 

「お側に…おりまする」

 

 一心殿の孫、弦一郎殿に腹を斬られ血に濡れて倒れる九郎様へと近付く。

 

「我が生涯の忍びよ。不死断ちを、お願いできますか」

 

 身体を持ち上げた狼の持ち上げるのに余った義手の手を掴み言うが狼は苦虫を潰したような表情で自らの思いと願いを九郎へと伝える。

 

「でき…ませぬ」

 

「なぜ、じゃ…狼」

 

「私は、今までの人生を後悔しながら生きて…きました」

 

 狼の左手の義手に握られた手を九郎の身体に置き、狼は自らの懐から竜胤の源たる桜竜から得た涙と変若の御子の協力の元手に入れた冷たく凍った涙を取り出す。

 

「私が死んで九郎様が居きるのでは無く、九郎様を殺して不死を断つのでも無く…」

 

「───二人共に、人として、生きて行きたいと思いまする」

 

「そうか…そうか」

 

 九郎は目を閉じ狼の選択を受け入れる。

 そして狼は二つの涙を九郎の口へと流す。

 

「彼の竜を在るべき地へと戻し終えたその時、茶屋を…開きましょうぞ」

 

「ああ…それは、良いな…待っ…て…

 

 そう九郎は言いながら深く、揺られるように眠る。狼はそれを確認すると身体を持ち上げ仙峰寺へと向かう。

 

 

 ─────それまで荒れていた葦名の空は晴れ、暁が登る

 

 

 

 

 

 

 

 

「九郎殿…今はどうか、安らかに」

 

「私の心に留まってください」

 

 仙峰寺の奥の院にて変若の御子殿に九郎様を渡す。変若の御子殿は九郎様に労りの言葉を言って九郎を身に宿した。

 

 

 

 

 

 

 

「さようなら、みんな」

 

「私は、行かねばなりません…我らの因果を、断ち切るために」

 

「──とても、長い旅になります。それでも共に来てくださるのですか?」

 

「はい」

 

 数日後、旅に出る為尼の服装をした変若の御子が仏壇に手を併せてから自分に問い掛ける。勿論自分は九郎様の為、竜を元あるべく場所に戻す為、変若の御子に付いていく。

 例えどんなに長くても、この世が変わろうとも。

 

「ありがとう、竜の忍びよ。九郎様も喜んでおられます」

 

「さぁ、参りましょう…西に。神たる竜の故郷へ…」

 

 変若の御子が院から出て行く。それに続くように自分も出る。

 

───いざ、参らん。西へ、竜胤の呪いを断つ為に。




まだsekiroの竜の帰郷エンドまでしか出来てない…嘘ぉ…。
次からは割と早く進ませる…つもりです。
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