ヤンデレって怖いね(小並感)   作:狼黒

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部屋割りでそこまでやるかね

「…ねぇカドヤ」

 

「何だドクター」

 

今必死に現実逃避をしようとしてるんだから邪魔をしないでくれ

 

「あれ…どうしたらいいかな?」

 

「…私が聞きたい」

 

そう言う私とドクターの前では、互いにアーツをぶつけあっているオペレーターたちの姿

よくよく見ればモスティマ達の姿も混じっている

ここがホテルの中ではなく砂浜な分だけまだマシだろうけど

え?なんで止めないのかって?

いやねぇ…こうなってる理由が理由だから…

だってさぁ…

 

「ドクターの部屋割りを狙ってこうなるとは…」

 

ホテルの部屋割りを巡ってこうなってるんだもん

 

 

事の発端はシエスタに来て一通り遊んだ後、泊まる予定のホテルに着いたことに始まる

いや部屋が取れてなかったとかそういうわけじゃない、ちゃんと部屋は取れてた、取れてたんだけど

どういうわけかドクターの分だけツインになってたわけで

で、アーミヤCEOを始めとしたドクターへの好感度が異常に高いオペレーターたちの間で誰が一緒にドクターの部屋に泊まるかでもめて

話し合いじゃらちが明かなかったのか、ホテルの外へ出ていったかと思うと数分後に爆発音みたいな音がしたから駆けつけてみればアーツの撃ち合い合戦が始まってた

で、何でそこにモスティマ達も混ざっているかというと、私の横で寝られる権利を奪い合ってるらしい

そんなことせんでも別に寝てあげるけど…

というか昼間も大分はしゃいでたのに何であんな元気が有り余ってるんだ…体力お化けか

 

「ドクターの隣は…渡しません!」

 

「…彼の隣は…私…」

 

「本気でやらせてもらうわよ!」

 

「…必ず勝ちます」

 

「私に勝てると思うな」

 

ケルシー、お前さんそんなラスボスみたいな口調じゃなかったろ

 

「…どうしよっか…」

 

「…近くにバーがあったから飲む?」

 

「そうしよっか」

 

そうしてドクターと私はその場を離れた

 

 

「じゃ、かんぱーい」

 

「おー」

 

そう言ってグラスの中にあった酒を喉に流し込む

うん、美味しい

 

「何気に初めてだよね、カドヤとこうやって飲むのは」

 

「言われてみればそうだねぇ」

 

一緒に仕事したり飯食べたりすることはあってもこうやって酒飲むなんてことなかったしなぁ

というか前々から思ってたんだけど

 

「ドクターって何でそのバイザー外さないの?」

 

昼間も思ったがそれ暑くないのか?

よく熱中症にならんなぁと思う

 

「あぁ、このバイザー防弾とかも兼ねてるから下手に外せないんだよね、ほら、私よく狙われるし」

 

「なる程ねぇ…まぁロドスのトップ三人衆じゃ一番非力そうだし拐いやすそうだしね」 

 

「言わないで…気にしてるんだから」

 

そうやって見るからに落ち込むドクター

まぁそれが普通なんだと思うけどね、他の二人が別格すぎるんだし

そんなことを思っていながら酒を喉に流し込む

 

「というか今更だけどドクター酒飲んで大丈夫なの?」

 

「飲みすぎなければ飲んで良いってケルシー言ってたし大丈夫だよ」

 

なら良いんだが、もし未成年だったら大変なことになってたからねぇ

それにしても酒がこんなに旨い物だとは知らなかったなぁ…ほんと只の水としか思わなかったあの時とは考えられないぐらい旨いと感じる

 

「それにしてもあれ何時になったら終わるんだろうね…」

 

「さぁ、まぁ良いんじゃない?」

 

私らが止めようとしても多分無理だし

と、そんな会話をしているとバーの扉が開いて誰かが入ってくる

 

「あら、シルバーアッシュにクーリエ、それとエンカク…あれ、アンセル君にミッドナイト?こりゃまた珍しい組み合わせだねぇ」

 

「ここにいたのか」

 

入ってきたのはシルバーアッシュとクーリエ、エンカクとアンセル君とミッドナイトの五人

というかこれまた珍しい組み合わせだねぇ…というかこの五人が一緒に居るなんて珍しいね

大方シルバーアッシュが飲みに行こうとして、クーリエは一緒についてきて、エンカクとミッドナイトは誘われたから来たって感じなんだろうけど、アンセル君が分からない

私の記憶が確かならまだ未成年の筈だけど…

 

「ミッドナイトさんに無理やり連れてこられたんです」

 

「何してんのお前」

 

「いやー、人は多い方がいいんじゃないかな?」

 

オーキッドに殴られて…嫌こいつにとってはむしろご褒美か

取り敢えずアンセル君にはジュースでも奢ろうか…

 

「にしてもだ、お前がそいつと一緒に飲むなんて珍しいな」

 

「まぁ初めてだからしょうがないね」

 

エンカクの言葉にそう返す

こいつとは巻き込まれて参加せざるを得なかった戦場で、たまにあってはアーツをぶつけあってた、所謂腐れ縁ってやつだ

初めて会った時以来戦場で遭遇したら嬉々とした表情で襲ってくるんだもんこいつ

まぁまさかロドスにいるなんて思ってなかったからびっくりしたけど

 

「まぁ取り敢えず飲もうか、折角バーに来てんだし」

 

「それもそうだね、おーいマスター!」

 

そう言ってマスターを呼ぶミッドナイト

さて、取り敢えずアンセル君が間違えて酒を飲まぬように気を付けますかね

 

 

「ぐぅ…」

 

「おい誰だよ、アンセル君にお酒飲ましたの」

 

そう言うと約一名が口笛を吹きながらそっぽを向く

まぁわざとではないのは分かっているが…取り敢えず後で説教してもらうか

何が起きたのかというと、ミッドナイトがジュースと間違ってアンセル君にお酒を渡してしまったらしくて、それをアンセル君が飲んでしまって酔っぱらってるってわけだ

で、取り敢えずアンセル君はミッドナイトに背負わせて、ホテルに帰っている

それにしてもかなり飲んだにしては皆酔っ払った様子はないんだけどね

 

「まぁトラブルはあったけど楽しかったからよかったじゃないか」

 

「まぁそうだけどよ…」

 

取り敢えずアンセル君はミッドナイトに責任をもって部屋に運んでもらうとして

と、そこでふと気づいたことがあってドクターに話しかける

 

「そう言えばドクター、アーミヤCEOとかどうしたんだろ」

 

「確かにね、何処にもいないし…ホテルに帰って寝たのかな?」

 

まぁあれだけはしゃいでたら眠たくもなるだろうし…

 

「取り敢えずアンセル君部屋に運び終わったらホテルのバーで飲も「カードーヤー?」う…か…」

 

首をゆっくりと声がした方向に向けてみれば、そこには何かおどろおどろしい雰囲気を放つブレイズとクロワッサンがいた

 

「ぶ、ブレイズ…クロワッサン…」

 

「ドクターと一緒にバーに行ってたみたいだね…まぁそれはいいんだよ、それは」

 

「確かに、それは問題ないんや、けどなぁ…今何時だと思ってはるんや?」

 

「いやー…そのー…」

 

確かに時間は遅いけど…何故目のハイライトを消す必要が…?

 

「そりゃなぁ、カドヤはんを可愛がーる時間が減ってまうやろ?だから…ちょっと来ようか?」

 

…やべぇ、こういう時のこいつら満足するまでするつもりだ

と、取り敢えず距離を取って説得を…あら?なんで足が動かない?

ってまさか!

 

「エンカク!?このっ、何すんの!」

 

「いやぁ、お前の焦る姿が面白いからなぁ?」

 

そう言って悪魔の笑みを浮かべるエンカク

この悪魔めと言いそうになったが、そう言えばこいつサルカズだったと思いだす

ならばとシルバーアッシュたちに助けを求めようとするが、シルバーアッシュとクーリエは黙とうを、ミッドナイトはいつの間にやら消えてるし、ドクターは何処から現れたのかわからないスカジに絡まれているのをみて余計に焦るが、ふと体を持ち上げられたかと思うとそのまま肩に乗せられる

 

「ありがとねエンカク、今度何か奢るよ」

 

「いいってことよ、じゃあカドヤ…元気でな」

 

「この”シエスタスラング”が!覚えて「はいはい、そんな悪いお口は塞ごうな」むぐっ!」

 

そうしてクロワッサンに口を塞がれ、ブレイズに肩に乗せられたまま運ばれる

取り敢えずこの状況を見て爆笑してるエンカクは今度の模擬戦で全力で叩き潰してやると心に誓った

 

「あぁそれとカドヤ、部屋は全員で使える広さのを借りたから…覚悟してね?」

 

「!?」

 

あぁ、この休暇中の夜はひたすら食べられることが決定したのかと思い目を閉じた私だった




明日からIFで学パロやるのでこうご期待
感想や評価待ってます、読むのが楽しみなのでぜひ感想をください(乞食)

闇堕ちルート続きいる?

  • いる
  • 別にいい
  • 本編でモスティマ達もっと曇らせて
  • 監禁ルートを望む
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