「んー!んんー!」
「はっはっはっ…なーに、ちょっと付き合ってもらうだけじゃよ、そう暴れんでもよい」
そう言いつつ目が完全にイっているのは何なのか
自販機でオランジーナを買って飲んでたら急に目の前が真っ暗になって、視界が明るくなったかと思えば実験台らしきものに拘束具をつけられて寝かされてて、何事かと混乱してると白い肌に白い髪をしたこの人…ワルファリンが出てきてこうなっているということだ
ドクターの血を抜こうとしてるやべー奴っていう認識だけど…どうやら間違っていないらしい
現に私をこうやって連れ去って拘束してるわけだし
というかいったい何をするつもりなのか…
「大丈夫じゃ、ほーんのちょっと体を調べさせてもらうだけじゃ」
「んー!?んんー!?」
「ほれ、暴れるでない、ちょっと色々な薬品を使って実験するだけじゃ」
そう言うと私の腕に注射器を刺そうとしてくる
その瞬間、私の頭に
「いやーやっと終わったね書類」
「そうですね、でもまだまだありますからねドクター」
アーミヤのその言葉に思わず絶望するドクター
3徹してやっと大量の書類を捌き、今アーミヤと食堂へ向かっているところである
とはいえそんな現実から目をそむくべく、話を別の話題にしようと口を開くドクター
ところが次の瞬間
ドガァァァァァァァァァン!
そんな轟音が響き渡ったかと思うとロドス全体が傾き、ドクターは床に投げ出される
アーミヤも同じく投げ出されかけたが、ドクターが抱き寄せて庇った為衝撃を受けずに済んだ
「いてて…アーミヤ大丈夫?」
「は、はい…それにしても一体何が…」
とにかく事態を把握しようと立ち上がろうとするドクターだったが、先程から轟音が続いているうえにロドスが傾いたままなのでうまく立ち上がることができない
仕方ないので壁伝いに歩いていくことにしたドクターとアーミヤ
「というかロドスが傾くなんていったい何が…」
「ドクター殿!アーミヤ代表もこちらにおられましたか!」
そうドクターに声をかけてきたのはロドス行動部隊A4に所属するオペレーター12F
普段からオペレーターとして活躍している彼でさえ膝をついているのだからどれほどの傾きなのかが分かるだろう
「あ、12F、何があったの!?」
「分かりません、ただ爆音が医務室の方からだとか…」
その報告を聞いたドクターとアーミヤは焦るが、ドクターが持っていた通信端末が鳴り響く
取り出して画面を見てみれば『ケルシー』と書かれた文字が
『ドクター、無事か?』
「う、うん、そっちは大丈夫なの?」
『あぁ、ひとまずは『アァァァァァァァァァァァァァ!!!』くっ、やはり大丈夫ではないな』
「えっ、今のカドヤの声!?何が起きてんの!?」
『説明している暇はない、とにかく集められるだけのオペレーターを集めて医務室に来てくれ、このままだとロドス自体が焼け野原になる!』
「わ、分かった!」
『頼むぞ!』
そう言うと慌ただしい様子で通信を切ったケルシー
ひとまず館内放送を使ってロドス艦内全域に戦闘オペレーターは医務室へ向かうようアーミヤに指示させ、自身は12Fを連れて医務室へ向かった
途中、騒ぎを聞きつけて向かっている途中に合流したスカジやフロストリーフ、パトリオットを連れ医務室へたどり着いたドクター
艦の傾きは何とか復元したがシステムの一部が故障しているとのこと
この後さらに書類が増えることを悲しんでいる余裕はないドクターが医務室の扉を開けようとした瞬間
バゴァン!
そんな音と共に医務室の扉が吹き飛び、誰かが外へ転がり出てくる
幸いすぐさま反応したスカジが床へ伏せさせたことによって怪我はなかったドクターだが、転がり出てきた人物を見てぎょっとする
「け、ケルシー!?それにワルファリンにアンセルにガヴィル!?」
しかも全員がボロボロであり、ワルファリンに至っては完全に気絶していた
そうしてドクターが驚いている間に、医務室から誰かが出てくる
誰かと思いながらドクターがその方向へ目をやると
「か、カドヤ…?」
しかしドクターの知っているカドヤではなく、全身から殺気と似たようなものを出して片手しかなかったはずの腕が両方ともあるどころか、眼帯をしていた方の目まで復活しており、その眼の瞳は禍々しい紫色で一切の光が宿っていなかった
そんなカドヤの姿に思わず言葉を失っていたドクター
だがカドヤはドクターを見ると怯えた様子で
「されたくない…!実験なんて…もうされたくない…!いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
『ファイナルアタックアーツライド 真銀斬』
そうしてドクターに向けて斬撃を放ったのである
「ドクター!」
幸いなことに素早くパトリオットがカドヤとドクターの間に自身の盾を構えて割って入り、斬撃は防ぐことができた
が、流石は真銀斬というべきか、パトリオットの盾をもってしても衝撃波は抑えきれず、周りの壁などに亀裂が入る
そして完全に衝撃波を殺したときには、カドヤの姿は何処にもなかった
「え、ちょっ、どうなってんのケルシー!?」
「ごほっ…そこに転がってる
そんなケルシーの説明になんてことをしてくれたのだと頭を抱えるドクター
カドヤの過去を知っている身からすれば当然トラウマを掘り返されて、尚且つやられようとしていたのだからパニック障害を起こしてあんなことになってしまうだろう
まぁカドヤの過去を知っているものはロドス内でもごく少数に限られるのでそれを知らないワルファリンに気付けというのも無理な話ではあるが
ひとまず今後カドヤとの接触を禁止しようと決意したドクターは、トラウマを掘り返されてパニック障害になって、今現在暴走中であるカドヤを止めるために行動を開始する
幸いなことにカドヤは無意識に殺さないよう手加減しているらしい、いくらでも手はあった
「か、カドヤさん!落ち着いてください!」
「いやだぁ!もう実験されたくない!離して!お願い!」
半狂乱になりながら必死にベットから逃げ出そうとするカドヤを抑える医療オペレーターたち
あの後、ロドス全体を巻き込んだ逃走劇が起きたが、アーミヤからの連絡を受けて駆け付けたブレイズやラップランド、Wやクラウンスレイヤーによって何とかカドヤを確保できた
まぁ訓練室や製造所、宿舎に発電所、食堂などが半壊したがそれらはすべてワルファリンの責任として処理される予定だ
が、確保した後も未だにパニック障害に襲われておりベットに寝かせて落ち着かせようにも必死に逃げようと暴れている為苦戦しているというのが実情だった
「落ち着いてください!あなたを実験しようとする人なんてここにはいませんから!」
「離して!もういやだぁぁぁ!実験されたくない!」
このように医療オペレーターが声をかけても益々暴れる始末
ラップランド達が声を掛けようにも怯えてますます暴れる始末である
どうもロドスのことだけでなく、ラテラーノから逃げ出したときまでの記憶しか残っていない様子とのこと
どうしたものかと執務室でそんな報告を受けたドクターとケルシー、アーミヤが頭を悩ませていると
「やぁドクター、カドヤ何処にいるか知ってるかい?」
「やっほーリーダー!…どうしたの?そんな深刻そうな顔してさ?」
そう言って入ってきたのはカドヤの幼馴染であるモスティマとエクシア
最早これしかないと考えたドクターとケルシー、それにアーミヤは二人に事情を話して協力を仰ぐと、予想通り快く引き受けた
が、カドヤの元に向かう前にモスティマが
「それはそれとしてその
というつぶやきは全力で聞こえないふりをしたドクターたちだった
その後、モスティマとエクシアの活躍によって何とか眠りについたカドヤ
報告によればモスティマが
「多人数で居るとパニックになるからいったん出て貰えないかな?」
と言って全員が退出して15分後、中から「入っていいよ」と声があがり入ってみれば、先程までのパニック状態が嘘かのような寝顔で寝ているカドヤと、膝枕をしているエクシア、手を繋いでいるモスティマがいたとのことだった
翌日、何故病室にいるのか分からず混乱しているカドヤと、そんなカドヤの様子を見て頭をナデナデするカドヤの恋人たち、そして疲れ切った顔で眠っている医療オペレーター、そしてロドスの一角でボロ雑巾にされている状態で発見されたワルファリン、理性回復剤を決めてハイテンションになりながら書類を捌いているドクターの姿があったとか
ワルファリン持ってないからわかんないけどこれでいいのかな
それはそれとして真銀斬強いですね
感想や評価ください
評価はしなくても感想ください…書いてくれた読むのが楽しみでありやる気の源なんです…お願いします…(土下座)
闇堕ちルート続きいる?
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いる
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別にいい
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本編でモスティマ達もっと曇らせて
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監禁ルートを望む