A 何となくボロボロにしたくなっただけ
「き、貴様ぁ…!」
「黙れ」
そう言って首筋に『赤稍』を叩き込むと、変な声を上げて意識を失うカルト教団の信徒
今何をしているのかというと、龍門で勢力を拡大しようとしてたカルト教団の殲滅
生贄とか言って一般人を誘拐しまくってたから、今回殲滅することになったわけで
因みに私はWと一緒だ、ペア決めの時にジャンケンで決めてたけど凄い勝負だった
モスティマはアーツを使ってまで勝とうとしてたからな…
「終わった?カドヤ」
そう言いながら近づいてくるW
見た感じ怪我とかはしてないみたいだね…良かった
「ん、大丈夫、ゆうてあんまり強くなかったしね」
「それもそうね…怪我してないわよね?」
そう言いながら私の体をペタペタと触ってくるW
そんな心配しなくてもいいのになぁ…
それにしてもカルト教団ね…カルト教団はどうでもいいけど、宗教掲げてそれを正義だと信じてるやつらが一番大嫌い
特に
そんなことを考えながら、抱き着いてすりすりしてくるWの頭を撫でつつ、ドクターへと無線を繋ぐ
「もしもしドクター?」
『あ、カドヤ、大丈夫?』
「んー、問題ない、ゆうてそこまで強くなかったしね、そっちは?」
『うん、こっちも特に問題はないよ、強いて言うならモスティマ達がキレて暴れまわったことぐらい』
…何で?
「え、何でキレたの?このカルト教信者に何か言われたの?」
『なんでもカドヤの事を悪く言われたみtうわちょっと待ってやめt』
無線越しに何かドタバタするような音がするけど…なんかあったのか?
暫くドタバタしている音が聞こえたけど、やがて聞きなれた声が聞こえてきた
『もしもしカドヤ、大丈夫?』
「あ、モスティマ、うん、大丈夫だよ…ところでさっきのドタバタ音は…」
『あぁ、気にしなくていいよ…本当に怪我してないんだよね?』
「うん、特に強くなかったしね」
『そっか…でも後でしっかり確認するからね、部屋で』
「…ハイ」
あぁ、こりゃ夜寝れないなと思いながらWの頭を撫でる
Wが行ってくれるとも思えないから、大人しく受け入れるしかない
と、思っていたその時、視界の端に何かが入る
何だろうと思って視線を向ければ
「死ねぇ!異教徒が!」
そう叫んでツッコんでくるカルト信者
意識を完全に刈り取った筈なのに、もう目が覚めたのか
そうしてカルト信者が手に持っているのは…爆弾
「W!」
「え、きゃっ!?」
道連れ目的の自爆か、そう理解するのに時間はかからなかった
ありったけの力でWを突き飛ばすと、カルト信者が私にぶつかって、抱き着いてくる
すぐさま持ってた『赤稍』を頭と喉の間に突き刺したけど、力が弱まらない
せめてWは巻き込まないよう、足に力を込めて飛び下がる
視界にWがこっち向けて手を伸ばしているのが見えた
そして次の瞬間、視界が真っ白になった
暗い闇の中
多数の手が体に纏わりつく
そして、聞いたことがる声が、ひたすらこう叫ぶ
ラテラーノで、ウルサスで、いやなほど聞いた声だ
死ね、死ね、死ね
早く来い、早く来い、早く来い
落ちろ、落ちろ、落ちろ
冷たさしか感じない、その声
…無理もない、所詮私は異端、生きている価値もない
なら、このまま死んだ方が、良いのかもしれない
だけど、上から伸びてきた少数の手が私の手を掴む
そして、これまた聞いたことがある声で、こう叫ぶ
生きて、死なないで
まだ、行かないで
まだ、一緒にいて、生きて
誰だっけ…この声は、温かさを感じる
まるで、大切な存在のような…
…あぁ、そうだ
私は、まだ、死ねない
生きなきゃ、駄目なんだ
そう思った時、まとわりついていた冷たい手の力が弱まっていく
そして、掴んでいた手の方が、力が強くなった気がした
行くな、こっちにこい
何故そちらに行く、お前の居場所はここしかないぞ
弱まった力を振り絞りながら、私に向かってそう叫ぶ声
だけど私はまだ生きるんだ
そうして、掴んでいた手が、完全に私を引っ張り上げたその時
暗闇が、晴れた
でも、そこで見たのは
モウ、ハナサナイ
黒く濁り切った瞳だった
そして、視界が真っ白になった
視界が開けたかと思うと、途端に光を感じて目を細める
段々と光に目が慣れてくると、視界に入ってきたのは白い天井、そして点滴とかがぶら下がっていた
取り敢えず自分の体がどうなっているのかを確かめようと起き上がろうとすると、そこで誰かが寝ていることに気付く
誰かなと思って視線を向けてみれば、Wがベットに頭を乗せて眠っていた
かなりの期間寝ていなかったのか、その整った端正な顔には隈が出来ている
私の看病してくれたのかなぁと思っていると、Wの目が覚める
初め目を擦りながら顔を上げていたWだったけど私の方へ視線を向けた瞬間、目を見開いて固まる
「か、カド、ヤ…?」
私の顔に手を添えながらそう言うW
何か答えようと私も口を開くけど、声が出ない
何でだろうと思ったのも束の間、Wが凄い勢いで抱き締めてきた
「良かった…本当に良かった…っ!」
そう言って抱き締めてくるWの声は震えている
何とか私も何か言おうと口を開くけど、何故か言葉が発することができない
だから私が出来ることは、ただWに抱き締められるだけだった
「良かった…もう目が覚めないかと思ったんだからね…?」
弱弱しい声でそう言いながら私の頬を撫でるモスティマ
エクシアはというと、私の膝でスヤスヤと寝息を立てている
二人とも目の下に隈が深く刻まれてるから、かなり心配かけちゃったんだなと思う
何かしてあげたいんだけど、私には何もできない
因みに私が起きているのを見た瞬間二人揃って思いっきり飛びついて抱き締めてきたから怒られてた
で、何とか落ち着いたモスティマから話を聞いたところ、私は十カ月眠っていたらしい
そして私の声が出ない理由だけど、どうも声帯が潰れたらしい
ケルシー曰く、あのカルト教徒が自爆したときの爆弾の破片が喉に突き刺さってたらしい
あと少しずれたら脊髄を貫いてて、一生寝たきりになってたかもしれないんだとか
そしてその破片が声帯をも貫いてたから、声が出せなくなったんだとか
で、何で腕と両足が動かないのかというと
早い話があの吹き飛ばされた時、腕と両足が無くなりかけたかららしい
あの爆弾、思った以上にかなりの威力があったらしくて、Wが私を見つけた時は文字通りちぎれかけていて、ロドスのありとあらゆるアーツを使って何とかつなぎ直したらしい
そこまでは良かったんだけど、ちぎれかけてたものを半ば強引に繋げたから、暫く動かせない
動かせるようになっても、だいぶ制限されるんだとか
まぁ別に今でも動かせない事はないんだけど、動かそうとしたら物凄く怖い目をしてモスティマ達が迫ってくるから動かせない
あと他にも体のあちこちに包帯が巻かれてるけども
というより声が出せないのがきついなぁ…
「カドヤ?どうしたの?」
そんなふうに考えているとモスティマが私の顔を覗き込んでくる
何でもないよという意味を込めて首を横に振ると、安心したのか元の位置に戻る
「そっか…まぁ動かせるようになったらリハビリ頑張ろうね?私達も手伝うから」
モスティマのその言葉に頷くことで返す
「うん、頑張ろう…それに」
そう言って私の顔を手で挟むと、顔を近づけてきて唇を奪われる
続くこと五秒、やっと離れたモスティマは私の顔を見て満足そうにしながら
「十カ月も寝てたからね、その分たくさん愛してあげるよ、カドヤ」
…多分今の私の顔は赤くなってると思う
そんな私を見て、微笑みながら私の頬を撫でるモスティマだった
「本当ならこのままでいてほしいぐらいだけど…ね…」
それはいそうとモスティマが何かぶつぶつ言ってたけど、良く聞こえない
何か言ったのかと思って首を傾げるけど、『何でもないよ』と言いながら頬を撫でられた
声帯破損
爆弾の破片が喉を貫通
その際声帯を貫いた事によって損傷
これに関してはガラント貿易から有益な提案があったため、解決する可能性大
なお、あと数ミリずれていたら脊髄を貫いていた
右腕麻痺
ちぎれかけた腕を繋げた際の後遺症
リハビリをしても完全回復は期待薄
なお彼女は麻痺していることに気付かず動かして無理をする可能性が100であり、要注意するようモスティマ達やドクター、ロドスの全オペレーターに伝達
なお、彼女が普段通りに動かして無茶をした場合、さらに悪化する可能性大
両足麻痺
上記と同じ
こちらも要注意するように上記の伝達
治癒力大幅低下
ラテラーノでの仕打ち、そして逃げ出した後、ロドスに加入する前の無茶、そして加入した後の数え切れない無茶、そして前回と今回の大怪我により治癒力が大幅に低下
少しの怪我でも治るのに一カ月以上かかるため注意
結論
カドヤが無理をしようとした場合、各オペレーターは全力で阻止すべし
ただし、実力行使だけは控える事
Q 何でここまでボロボロにするの?
A 皆それが好きじゃろ?
闇堕ちルート続きいる?
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いる
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別にいい
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本編でモスティマ達もっと曇らせて
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監禁ルートを望む