「ほら、誕生日プレゼントだ、お前の好きなものを買ってきてやったぞ!」
「わーい!ありがとうお父さん!」
下でそんな和気あいあいとした笑い声や祝う声が聞こえてくる
今日はこの家の家族の妹の誕生日
色々なところからお祝いの品や祝辞などが届けられている…らしい
その騒がしさたるや恐らく二十人以上入るのだろう
私の誕生日なんてばあちゃんしか祝ってくれなかったから…もうばあちゃんは居ないんだ、だから誰も祝ってくれない
この家の家族は妹が全て、私は奴隷、それだけ
そんな声を聞きながらも今日も私は仕事を探している
そうでもしないとまた『生きる価値のないごく潰し』って言われてしまう
まぁ中学生の身分でできる仕事なんてたかが知れてるけど、私は女だから体を売ればある程度は稼げる
大体が薬物とかやっててガン決まりしてて、払ってくるお金も少ないけど…それでもお金はお金だ
取り敢えず視界に入らないように気を付けて行きますか
視界に入ったら『目が汚れた』とか言って殴られ蹴られが始まるからね…
「はぁ…はぁ…やっと…稼げた…」
ボロボロになって尚且つ乱れまくっている服を直しながら夜道を歩く
あれから何とか見つからずに家を出ることができて、僅かながらお金を稼ぐことができた
殆どがヤクザとかでまともに払ってもくれなかった人もいたけど…
今日は…20人ぐらい相手して1万龍門幣かな…
最低でも10万は稼がないと…
「…お?あらら、奴隷ちゃんじゃなーい♪」
「…っ!」
後ろから聞こえてきた声に思わず体が硬直する
逃げ出そうにも碌なものを食べていないことに加えて私と彼女らじゃ体力の差があるからあっという間に捕まってしまう
「奇遇だねー、こんなところで会うなんて」
「そ、そうだね…」
嘘だ、少なくとも彼女らは私がこの道を使うとわかっていて待ち伏せしていたに違いない
「それはそうとさー…その手に持ってる封筒、こっちに渡してくんない?」
「…い、嫌…これは私が「はぁ?」がふっ!?」
腹に衝撃が走って思わずそこに蹲ると頭に足をのせられてコンクリートに顔を押し付けられる
「誰が口答えしていいって言ったの?というか汚いのが私の手についちゃったんだけどどうしてくれるの?」
「う…」
腹の痛みに加え、頭を踏まれている痛みも加わってろくにこたえることができない
そうしている内に腹を殴られた衝撃で手放してしまった封筒を拾い上げられ、中身をとると封筒を投げ捨てる
「ふーん…湿気てるわねぇ、これだけしかないなんて…ま、これはありがたく貰っていくわね」
私の顔を蹴ると『じゃあね~』と言って去っていくリーダー格、その取り巻きも私の体に蹴りをいれるとリーダー格についていった
「いてて…とられちゃったかぁ…」
痛む体を起こしながらそう言う
折角稼いだお金も取られちゃったし…また殴られるかなぁ
「取り敢えず帰るか…まぁ追い出されるだろうけど…」
重い足取りで家に向かった
「…寒い」
ごみ捨て場から持ってきた段ボールを体に掛けながらそう言う
あの後やっぱりと言うかお金を稼げなかったことにキレたあの家の家族、そして招待されてた人達から殴られたり蹴られたり暴言言われたりしてボコボコにされた後、100万稼いでくるまで帰ってくるなって家から叩き出された
で、フラフラしながらごみ捨て場から段ボール取って、それを体に巻いて歩いている
だけど季節は冬、段ボール一枚じゃ寒さなんて凌げるわけがなくて体が凍えてくる
…段々眠くなってきた…そう言えば寒さの中寝たら死ぬんだっけ…死んだら天国のばあちゃんに会えるのかな…
いや…こんな出来損ないなんて行くのは地獄か…
まぁいっか…どうせ死んでも…誰…も…悲しま…ないし…ね…
でも…ここで…死んでたら…迷惑に…なるから…歩かないと…
…あれ…?足が…動かな…
……転んだのか…立た…ない…と…
まぁもう…いっか…
「…ヤ…?……だよね…!?…の…!?…して…!」
「…!?……か…!?…ろ…!」
「……いて…!…に…し…!」
誰…だろ…とにかく…もう疲れた…たん…だ…
「ん…?」
何処だろここ…天国…にしては薬品とかの匂いが…
天国って薬品を作ってる場所だったのか?
そんなこと思いながら目を覚ますと、視界に入ってきたのは白い天井
力が入らない腕を酷使しながら、私が寝かされていたであろう部屋を見回す
寝かされていたベット以外に寝るような場所はなく、部屋がやけに広い
そして体のあちこちにガーゼが貼られていて、腕を見てみればチューブのようなものが刺されており、そのチューブを辿ってみれば点滴が吊り下げられていた
本で見たことはあるけど本当に刺してるんだ…
そしてその後ろには医療機械と思われるものが同じ感覚で機械音を鳴らしていた
「取り敢えず…出ていかないと…」
こんな綺麗で広いところなんて恐らく金持ち専用だと思うけど…私一文無しだし
ここで死ぬ?誰かに迷惑かけたくないから却下
寝たのと点滴のお陰か、歩けるレベルにはなってるから樹海には行けるだろうし…
そう思いながら腕に刺さっていた点滴のチューブを引き抜こうとしたその時扉が開く
「あ、起きたんですね…ってなにやってるんですか!」
そう言って点滴のチューブを抜こうとしていた私の手を抑える看護士
「低体温症に加えて栄養失調だったんですよ!?そんな体になってるのに点滴抜こうとするなんて死にたいんですか!?」
…死にたいからそうしたんだけど…何がいけないの?
私今お金ないし…体で払えってことかな?
「大人しくしててくださいね、今貴女に会いたいと言っている人を呼んできますから」
良いですね?と笑顔で何かよく分からない威圧感を出しながらそう言ってくる看護士に頷くしかなかった
そうして待つこと数分後、扉がノックされて誰かが入ってくる
私に会いたい人か…あの家の家族はまずあり得ないしその知り合いも同じく
全く心当たりがない…本当に誰なんだろう…
そう思いながら入ってきたのは私と同じ女子で同じくらいの年代何だろうと思う青髪と赤髪のサンクタ二人と、青髪の龍族の女子
…誰なんだろう、何となく会ったような気もしなくもないんだけど…あの家の関係者じゃないということは分かる
「…えぇと、どちら様でしょうか…?」
取り敢えずそう聞くと、サンクタの女子二人が目に涙を浮かべたかと思うと
「「カドヤぁ!!」」
そう叫んで私に飛び込んで来たから思わず怯えてしまった
「…なんて事があったねぇ」
「どうしたのカドヤ、まるでお爺ちゃんが過去を懐かしむような口振りで」
失礼だな、大体私はまだお前らと同じ女子高生だよ
授業とかに出れないだけの一般的な女子高生だ
「いや、お前らと再会した時のこと思い出しててさ」
「あぁ…あの看護師さん強かったよね」
いやほんとにあの看護師さんマジで色々と凄かった
再会したときモスティマ達が抱き着こうととびかかってきた時だって片手でたたき落とした後、偉い剣幕で説教してたからな
あと
あ、因みに下が茂みだったから死なずには済んだらしい、殺したら面倒なんだとか
他にも私が死のうとしたらいつの間にか傍にいて阻止されたし…もう軽いホラーだよ
まぁモスティマやエクシア、チェンとかが常時いるようになってからは診察の時にしか会わなくなったけど
しかしあの看護師ほんとに何者なんだろうか…
一回それとなく聞いたことがあるんだけど
「ゴミの掃除係ですよ、それよりまたチューブ外そうとしましたよね?」
って言われて説教された
ゴミ掃除か…町のゴミを見つけて捨てるお仕事かな?(あながち間違ってはいない)
「カドヤ~、エクシア~、ご飯できたよ~」
「あ、出来たみたいだね、行こっか」
「うん、ところで今日のメニューは?」
そんな他愛もない会話をして一日が過ぎていく
今は幸せだ
看護師
どっかの少佐が出てくる漫画の執事がやっていたような仕事をしていた
今は看護師をしているが、実力は現役時代とあまり変わらない
感想をくださいお願いします
あと誰か私なんかとコラボしてくれる神のような御方はいらっしゃいませんか…
ネタ切れもそうだけどこの『連続投稿ダービー』期間中一回はやっておきたいんです…
なのでメール待ってます(図々しい)
闇堕ちルート続きいる?
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いる
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別にいい
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本編でモスティマ達もっと曇らせて
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監禁ルートを望む