リンカーウィッチ   作:Pz.III

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シャワー・ウィッチーズ

今いる4階は、宿舎のようだし、ここにシャワールームはないだろうと思い、とりあえず一階まで降りた。

 

「しらみつぶしに行くか。それとも、館内図を探すか」

 

大抵、案内板やら何かしらあるのがのがこういう建物の常だ。そっちの方が効率はいいだろう。

 

「たいていそういうのは玄関か階段の部分にあるはず……あった」

 

当たった、玄関部分に館内図があった。ふむ、シャワールームは二階か。位置は覚えた、さっき降りてきた階段の方に向かい、階段を昇る。

 

「まだ誰も起きてきていないみたいだし、少しぐらい気を抜いてシャワーを浴びてもいいかな、なんて」

 

個人的には、お風呂につかるよりもシャワーを浴びる方が好きだ。考え事をするときなんかは、湯船に浸かりたいと思うけれど、それ以外の時はシャワーのほうが好きだ。パパっと浴びて、体をきれいにできれば、そこまでこだわる必要がないと思っている。風呂は確かに娯楽だが、風呂に入る時間を別の時間に回した方が人生を楽しむことができると思っている。お風呂が嫌いというのは、女性としてどうなんだと思うが、俺はもともと男だし。そこは割り切るものかなと。

 

階段を昇り切り、シャワールームへ歩を進める。女性隊員が多い統合戦闘航空団のシャワー室はほかの基地に比べて質が良いと聞く、はてさてどの程度かな。

 

 

脱衣所に入ると、まず広い。そして清掃が他より行き届いているような気がする。ここ、ペテルブルグ基地は建物が古く、破損個所も多いが、この部屋にはあまりその破損個所がない、というか壊れた個所はすぐに修理しているようだ。

 

「ふむ、ここの基地は予算のやりくりに苦労していると聞くし、誰かが私財を通して直してたりするのかな」

 

「発進します」でポクリュイーシュキン大尉が予算のやりくりに困っているという話があったし、ま、ありえない話じゃないよな。

 

「服は……バスケットに入れときゃいいか」

 

服を脱ぐ、うん、寒い。この時期のオラーシャは寒さが厳しい。今日は気温が高い方みたいで、まだ耐えられる方だ。脱衣所からシャワールームにつながる扉を開け中を見る。見た目は今まで見た基地のシャワールームより広いということ以外は変わりない。

 

「ま、そんなもんだよねー……ん?」

 

シャーと、水の音が聞こえてくる。どうやら俺より早くシャワーを浴びに来た人間がいるらしい。

 

「誰だ……て、西住大尉」

 

「その声は……滋中尉殿でありますか?」

 

彼女は西住 美智子(にしずみ みちこ)大尉。あだ名は「背高ノッポ」、「サトガラ」とか。あだ名の通り、かなり背が高い。それに見合った大きさの胸もある。学業も優秀だったと聞くし、軍人としても優秀な人、文武両道、容姿端麗ってやつだ。俺や城野と違い、陸軍出身の陸戦ウィッチで、主に着任地での陸上支援及び陸上ウィッチの戦闘能力監査、ストライカーユニットの回収、現地での聞き取り等々……いろいろとやってくれている監査部所属のウィッチだ。荷下ろしの時にはいなかったが、すでに色々現地調査とかでもやっていたのだろうか。

 

「昨日はお疲れさまでした、中尉殿。昨日は戦闘後見かけませんでしたが、どうしてでありますか?」

 

「あぁ……うん。その……下原少尉に……いろいろとやられまして」

 

「そういえば、彼女は小さいもの好きと、中尉から聞いた覚えがありますな」

 

そういや、彼女にも自分の知っていることは伝えて支障がないところだけ伝えたっけ。

 

「西住大尉は何故今頃シャワーを?」

 

「昨夜、街に行っていたのでありますが、帰りが遅くなってしまったのであります。なので、基地に帰ってすぐに寝てしまったのであります」

 

「なるほどね。お疲れ様」

 

「いえいえ、中尉こそ。空中にいるネウロイ相手に私は戦えないでありますから」

 

嬉しいこと言ってくれるね。シャワーの蛇口をひねり、お湯を出す。ほどほどあったかい。体の表面が暖かくなるのを感じる。

 

「私は先に上がるであります。私はこの後ここのウィッチと朝食を作ろうかと考えているのでありますが、一緒にどうでありますか?」

 

「うーん……シャワー浴びたら寝ようと思ってたんだけど、まだ顔を合わせていないウィッチもいるし、食べ物を食べておいた方が魔法力の回復も早まるしな……俺も行こうかな食べる専門だけど、いい?」

 

「はい、喜んで作らせていただくであります!」

 

彼女のご飯は美味しい、それに彼女はご飯を作るのが好きだからか、いつも笑顔で作ってくれる。今も笑顔で脱衣所に向かっていった。




新キャラ登場!
寝起きなのに睡魔が襲ってくるという状況で書いたので、文章が微妙でござる。
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