萩・津和野殺人ライン   作:新庄雄太郎

6 / 6
そして、列車トリックとアリバイが崩れた。


第6章 解かれた謎

「わかったわ、犯人が使った列車トリックが。」

 

と、歩夢は言う。

 

「何、それ本当か。」

 

「ええ。」

 

「犯人は、この中に入るわ。」

 

「何だって。」

 

「何、わかったのか。」

 

「うん。」

 

「詳しく話して。」

 

「ええ。」

 

山口北署

 

「山口北署の鷲山です。」

 

「同じく鶴見です。」

 

と、2人の刑事がやって来た。

 

「早速ですが、事件の事で話したいんですが。」

 

「あっ、もしかして萩城の事件の事ですか。」

 

「はい。」

 

「三山は、一昨日の夜に夜行に乗って萩へ行った事が分かったんです。」

 

「ほう。」

 

「そして、深沢は新幹線に乗って小郡で下車して小郡からは特急「おき4号」に乗って津和野へ行っていたそうだ。」

 

「ほう。」

 

「じゃあ、犯人はその三山かな。」

 

「考えられるな。」

 

「わかったよ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「えっ、歩夢ちゃんそれ本当なのか。」

 

「うん、わかったわよ。」

 

「犯人は東京から夜行に乗ったのよ。」

 

「おう。」

 

「どんなトリックを使ったんだ。」

 

「それはね。」

 

と、高山は時刻表を見て確認すると、歩夢の推理はこうだ。

 

東京から寝台特急に乗る

 

東京発 18時47分発寝台特急「出雲1号」浜田行に乗車

 

米子着 6時頃 下車

 

米子発 7時42分発急行「さんべ」に乗車

 

東萩着 12時08分 下車

 

そして、萩城で溝口を殺害した。

 

東萩発 13時36分 乗車

 

益田着 15時02分 下車

 

益田発 17時47分 特急「おき5号」小郡行に乗車

 

小郡着 19時24分 下車

 

小郡発 20時36分 寝台特急「はやぶさ」に乗車

 

東京着 10時09分 下車

 

「なるほど、つまり犯人はこれを利用したって事か。」

 

「そうです。」

 

そこへ、楠田刑事がやって来た。

 

「いやー、よくわかりましたね。」

 

「ええ、私はそれほどないけど。」

 

「これで、犯人のアリバイは崩れた。」

 

「よし、犯人は三山が犯人と見て間違いないですね。」

 

「ええ。」

 

「恐らく、犯人は新幹線に乗って東京へ行くんだわ。」

 

「なるほど、恐らく犯人は小郡駅に。」

 

「ええ。」

 

小郡駅

 

「あっ。」

 

そこへ、公安隊が三山が発見した。

 

「ちょっと、すいません。」

 

「何だ、アンタ。」

 

「失礼ですが、警察の物です。」

 

「萩城跡の殺人の事で聞きたいのですが、ご同行願いますか。」

 

「く、くそっ。」

 

「お、おい。」

 

そこへ、南と高山がやって来た。

 

「すいませんが、この持ち物は何ですか。」

 

「はっ。」

 

「三山伸二、溝口 博也殺害容疑で逮捕する。」

 

「えっ。」

 

「観念しろっ、三山。」

 

「くそーっ。」

 

逮捕された三山は、殺害された溝口の元同僚で経営不振で解雇されたの恨んでの犯行だった。

 

「これで、事件は解決したな。」

 

「ええ。」

 

「それに、歩夢ちゃんと侑ちゃんもまたお手柄だったな。」

 

「ええ。」

 

「ところで、エマちゃんはいつスイスへ帰国するんだ。」

 

「来週の日曜日よ。」

 

「そうか、じゃあ見送りに行くのか。」

 

「ええ、もちろんよ。」

 

と、歩夢は言った。




ご意見・ご感想をお願いします

劇中の列車時刻は平成4年の3月のダイヤを使用しています

なお、特急「おき」は平成13年のダイヤ改正で「スーパーおき」に変わりました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。