「月夜 ウサギさんですか?」
めっちゃガタイのいい白髪と黒髪の二人組の怪しい人に話掛けられた。
「そうですが。なんでしょう?」
「見えますか?」
「ななな、何がですか?」
小首をかしげる。
「ふーん。マジで見えないみたいだな。でも、呪力と術式は一致してる……」
「??? はっ えっ?」
五条悟、という言葉をかろうじて飲み込む。
「なあ、傑に掛けた術式、解除してもらえねーかな」
「頼むよ、困ってるんだ」
「!??」
これは……もしや!
五条悟も闇堕ちしたとか言わないよね!??
「はわわわわわわわわわ! な、なな、何も知りません!!」
私は叫んで、マンションの中に逃げ帰った。
ふぅ。
びっくりした……。
今日はもう早く寝よう。
早々にベッドに横になる。
そして、アバターの出現した先はさっきの二人の所だった。
「おっ」
「あっ」
「最強コンビ!!」
そこで、私は気づく。最強コンビの片方にゲージがついてる。
私と同じゲージだ。えーと、トラウマって状態異常がついてる。
「話ぐらい聞けよ! 俺らのファンだろ」
「ファンですが。闇堕ちしてない? ちゃんとまだピュアっピュア?」
「ピュアかどうかはわからないけど、離反はしてないよ」
「そうか、よかった……百鬼夜行はなかったんだね」
「お前、さっきの奴だろ?」
「ななななんの事かな?」
「まーいーけど。傑への術式、解いてやってよ。どれくらい弱ってるか丸わかりだし」
「このゲージ、他の人にも見えるんですか?」
「バッチリ見える。状態異常のアイコンクリックすれば詳細も見れる」
私はトラウマアイコンをクリックしてみた。
「『非術師に対するトラウマ。100%になると非術師を殺戮しだす。32%』ゲェッ」
「それな。その状態異常だけ、どうしても解除できねーんだよ」
「それね。おかげで監視付きだよ」
「最強の俺が守ってやるって言ってんのに」
「ぶっ飛ばすよ?」
「どうやら、君がその式神を出している間だけ出るようなんだ。それを解除して欲しいのと、健康診断を手伝ってほしいのと、未来視ができるなら情報欲しいし、呪霊退治も手伝って欲しい」
「要求多っ。でも私、寝ないと式神出せないし、式神越しじゃないと呪霊見えませんし、式神の顕現場所は完全にランダムですよ?」
「じゃーずっと眠ってて♡」
「悟!」
「じょーだんだって」
「んー。夏油様闇落ちの場合の未来視と引き換えに正体秘匿してもらえるなら」
「あんたが容疑者ってことはもう上は知ってるぜ? それに健康診断もしてくれよ」
「フレンド登録した人のところには移動できるので、それは大丈夫です。じゃあ、五条家で保護」
「いいぜ」
ということで、契約は成立した。